松澤和宏氏書評「手稿の政治的言説から浮かび上がるソシュール像を慎重に素描しようとした貴重な労作――「現代フランス思想」風の華やかな像からは遠くかけ離れた、真理を追究するソシュールの姿」(「
図書新聞」2017年12月16日付「政治的言説・ポピュリズム・難民問題――思想と現実政治の情況を読み解く三冊」欄)。
「貴重な労作〔・・・〕我が国では、ソシュールとはもっぱら言語学者、というよりはむしろ哲学的思想家として論じられてきたこともあり、こうした政治的言説の研究が本格的になされたことはこれまでなかった」。「ソシュールの冷徹な観察に明らかなように、現代は情緒的な正義感で政治を動かすことができる時代ではないとソシュールは考えていたのである。その意味でソシュールの政治的姿勢は徹底して現実主義的であり、人道主義的理想主義者の対極にある」。「ドレフュス派のレヴィルの『ある知識人の行程』を問題視するのは、その書き方のうちに事実を人道主義的な大義のもとに平然と歪めることをためらわない態度や風潮をソシュールは察知していたからではないだろうか」。「たゆまない探求心が本書の幹を支えている。到達点が定かではない研究の価値は、探究のプロセスそのものにあることを改めて教えてくれる本である」。
全文はぜひ掲載紙にてご覧ください。松澤先生、ありがとうございました!
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