抑止する力――政治神学論
マッシモ・カッチャーリ=著 上村忠男=訳
月曜社 2016年12月 本体2,700円 46判並製272頁 ISBN978-4-86503-038-9
内容:世界の終末の手前で作動する、抑止する力としてのカテコーン。キリスト教教父からカール・シュミットにいたるその解釈の系譜に分け入り、歴史的、政治的、神学的な重要性を分析しつつ、果てしない危機をもたらすエピメーテウスの時代の到来を現代人に告げる、戦慄の書。カテコーンの謎が全幅の緊急性のもとで再提起される。
原書:Il potere che frena: Saggio di teologia politica, Adelphi, 2013.
目次:
第一章:政治神学の問題
第二章:帝国とカテコーン
第三章:エポックとアエウム
第四章:だれがカテコーンなのか
第五章:エクスクルスス――「皇帝のものは皇帝に・・・」
第六章:教会とカテコーン
第七章:敵対する者〔アンティケイメノス〕のノモス
第八章:二つの都市
第九章:大審問官
第十章:エピメーテウスの時代
原典資料(ヴィト・リモーネ編):パウロ/リヨンのエイレーナイオス/テルトゥリアヌス/ヒッポリュトス/オリゲネス/サルディスのメリトン/ペタウ〔プトゥイ〕のウィクトリヌス/アンブロシアステル/ヨハネス・クリュソストモス/ヒッポのアウグスティヌス/キュロスのテオドレトス/モプスエスティアのテオドロス/ヒエロニュムス/カッシオドルス/グロッサ・オルディナリア/モンティエ‐ラン‐デルのアドソ/カルトゥジア会の創設者ブルーノ/フライジングのオットー/ジャン・カルヴァン
訳者解題――カテコーン再考
訳者あとがき
マッシモ・カッチャーリ(Massimo Cacciari):イタリアの哲学者。専門は美学。1944年6月5日、ヴェネツィアに生まれる。ヴェネツィア建築大学で教鞭を執るかたわら、1976年から1983年まで共産党議員、1993年から2000年までヴェネツィア市長を勤め、その後はヴェネト州議会議員を最後に2003年、政界を引退。同年、聖ラファエル生命健康大学の哲学部学長に就任した。2002年春には初来日を果たしている。単独著の訳書に以下のものがある。『必要なる天使』(柱本元彦訳、人文書院、2002年;原著1986年)、『死後に生きる者たち――〈オーストリアの終焉〉前後のウィーン展望』(上村忠男訳、みすず書房、2013年;原著1980年)。『多島海』(原著1997年)は月曜社より続刊予定。
上村忠男(うえむら・ただお):思想史家。1941年生まれ。近年の著書に『ヘテロトピア通信』(みすず書房、2012年)や『回想の1960年代』(ぷねうま舎、2015年)などがある。近く刊行される訳書に、ジョルジョ・アガンベン『哲学とはなにか』(みすず書房、2017年1月25日発売予定)がある。
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