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2016年 03月 28日
弊社にて直販中の哲学書房さんの本について一点ずつご紹介いたします。『羅独辞典』に続いては、「季刊哲学」0号です。「季刊哲学」は0号「悪循環」(87年11月)から12号「電子聖書」(91年10月)まで刊行されました。中野幹隆さんは哲学書房として独立されてから、二誌を創刊されています。「哲学」と「ビオス」です。同時並行されていたセーマ出版の「セーマ」も含めると、三誌を連続的に手掛けられていたことになります。なお、独立される前に手掛けられていた雑誌は、朝日出版社の「エピステーメーII(第二次エピステーメー)」第2号「自己組織化」(86年1月25日)でした。哲学書房の創業第一作である、蓮實重彦さんの小説『陥没地帯』はその直後、86年3月に刊行されています。 +++ ![]() 季刊哲学 ars combinatoria 《pré創刊号》 0号 悪循環 哲学書房 1987年11月30日 本体1,500円 A5判並製200頁 ISBN4-88679-017-8 C1010 目次: [in-forma-terial――1] 無限者の曲率:ロマネスク幻聴 pp.1-16 ニーチェと悪循環――欲動の記号論の起源としての病的諸状態 P・クロソウスキー/兼子正勝訳 pp.18-84 訳者解題 兼子正勝 pp.85-86 喜びの記号論――『ニーチェと悪循環』について 兼子正勝 pp.87-96 個別性と単独性 柄谷行人 pp.98-103 そして、歌うことに決めた 島田雅彦 p.104 演繹系としての生物学の出現――構造主義が紡ぎ出すもう一つの生物学 柴谷篤弘 pp.105-107 創刊号[ライプニッツ……普遍記号学]予告 pp.108-109 哲学書房季刊一覧 pp.110-111 悪循環原理――Principia Mathematica序文から B・ラッセル+A・N・ホワイトヘッド/岡本賢吾+戸田山和久+加地大介訳 pp.114-190 訳者解題 岡本健吾+戸田山和久+加地大介 pp.190-192 [in-forma-terial――2] 未刊の書の序:ニーチェ自筆自家製本 pp.193-200 造本・装幀:鈴木一誌 編集後記:邪な巡り。あるいはパラドクス。時代が自らを名づくべく選びとった名には、スポジチオ・マテリアリスの趣がある。一方に、生それ自体が生みなした永劫回帰の体験を端緒とする悪循環。他方に、結晶の時をうかがう〈論理〉が、不当な全体を拒むための悪循環原理。二つながら、近世=現代の思考態勢の劈開を導く稜線★ところで、真理とははたして、「それなしには生けるものが存続できないような、ある種の錯誤」であるのか。真理と実在と無限を相手どるべく運命づけられた現代の思考は、無限を数学として解くライプニッツの傍ら、指呼の間にあり、まごうかたなき出自の刻、普遍論争の中世を召喚する★自らの産出物としての身体を身にまとって(生命という悪循環!)、神経系は直立する。脳の構造は思考の条件なのか、思考とは脳の過程の謂であるのか。悪循環を解き放って、希哲学の回廊が、ここに発つ。(N) 補足一:続刊となる「創刊号[ライプニッツ……普遍記号学]予告」に記載されていたものの、実際には創刊号(1号)には掲載されなかったテクストは以下の通り。 G・W・ライプニッツ「普遍記号学に関する試論」 G・W・ライプニッツ「普遍記号学の歴史とその擁護」 L・クーチュラ「ライプニッツの形而上学について」 大岡昇平「十八世紀哲学とスタンダール」 管啓次郎「おはようブラジル」 柄谷行人「(連載)」 補足二:クロソウスキー『ニーチェと悪循環』は0号では第二章のみが掲載されたが、その後全訳が1989年2月20日に単行本として哲学書房より刊行されている。幾度か版を重ねたのち、2004年10月10日にちくま学芸文庫の一冊となっている。ラッセル+ホワイトヘッド「悪循環原理」は『プリンキピア・マテマティカ序論』第二章に当たり、序論全体の翻訳は1988年7月15日に単行本として哲学書房の叢書「思考の生成」第一弾として刊行された。その後、同叢書の続刊はなく、当初の予定についても未詳である。 補足三:「in-forma-terial」は図像コラージュの頁。「エピステーメー」時代にあった「イコンゾーン」と同様の試みと考えていいかもしれない。 +++ ◎「季刊哲学」「季刊ビオス」「羅独辞典」を直販いたしております 月曜社では哲学書房(2016年1月31日廃業)様から引き取った一部の出版物の在庫品を、直販にて読者の皆様にお分けしております。「季刊ビオス2号」以外はすべて、新本および美本はなく、返本在庫であることをあらかじめお断りいたします。「読めればいい」というお客様にのみお分けいたします。いずれも数に限りがございますことにご留意いただけたら幸いです。 季刊哲学0号=悪循環 (本体1,500円) 季刊哲学2号=ドゥンス・スコトゥス (本体1,900円) 季刊哲学4号=AIの哲学 (本体1,900円) 季刊哲学6号=生け捕りキーワード'89 (本体1,900円) 季刊哲学7号=アナロギアと神 (本体1,900円) 季刊哲学9号=神秘主義 (本体1,900円) 季刊哲学10号=唯脳論と無脳論 (本体1,900円) 季刊哲学11号=オッカム (本体1,900円) 季刊哲学12号=電子聖書 (本体2,816円) 季刊ビオス1号=生きているとはどういうことか (本体2,136円) 季刊ビオス2号=この私、とは何か (本体2,136円) 羅独-独羅学術語彙辞典 (本体24,272円) ※哲学書房「目録」はこちら。 ※「季刊哲学12号」には5.25インチのプロッピーディスクが付属していますが、四半世紀前の古いものであるうえ、動作確認も行っておりませんので、実際に使用できるかどうかは保証の限りではございません。また、同号にはフロッピー版「ハイパーバイブル」の申込書も付いていますが、現在は頒布終了しております。 なお、上記商品は取次経由での書店への出荷は行っておりません。ご注文は直接小社までお寄せ下さい。郵便振替にて書籍代と送料を「前金」で頂戴しております(郵便振替口座番号:00180-0-67966 口座名義:有限会社月曜社)。送料については小社にご確認下さい。後払いや着払いや代金引換は、現在取り扱っておりません。 小社のメールアドレス、電話番号、FAX番号、所在地はすべて小社ウェブサイトに記載してあります。 +++
by urag
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