2005年 09月 12日
50%台のようですね。「国民に信を問う」と言ったって、これだけ低くちゃね。そこをマスコミはもっとしっかり報道しなければならないんじゃないかなあ。お祭り騒ぎのニュース特番ばかりで馬鹿馬鹿しい。アナウンサーやコメンテーターはかえって耳障り。投票率がもっともっと高ければ、違う結果が出ていたんだろうか。さあ・・・。 追記:一夜明けて、全国平均が67.52%と出ました。駆け込み投票が多かったのかな。それでも、国民の三分の一は投票しなかったという結果。前回より高い(約8%増)と言っても、マスコミが言うような「大幅増」という評価は単純すぎる気がする。 追記2:総務省によれば、衆院選の投票率は、期日前投票を含めて、小選挙区選は67.51%(7.65ポイント増)、比例選は67.46%(7.65ポイント増)。今回を含め過去4回の小選挙区比例代表並立制の衆院選挙では過去最高とのこと。島根県の投票率は75.81%だそうで、18道県で70%を超えたという。ちなみに島根選挙区では、1区、2区ともに、自民の前職が圧勝。 都道府県別の詳しい投票率を見てみたいところです。お祭り選挙を国民があとあとになって悔やむことになるのかどうか。 追記3:「共同通信社が12、13両日に実施した全国緊急電話世論調査によると、小泉内閣の支持率は59.1%で、衆院解散直後に行った前回8月調査の47.3%より11.8ポイントの大幅上昇となった。不支持率は6.2ポイント減の33.2%だった」とのこと。 郵政民営化関連法案が衆院を通過した7月には、「共同通信社が5日夕から6日にかけて全国電話緊急世論調査を実施した結果、小泉内閣の支持率は42.6%、不支持率が45.5%」で、「郵政法案の衆院本会議採決で反対票を投じたり、棄権・欠席した自民党造反議員の行動については「大いに理解できる」「ある程度理解できる」を合わせて49.7%。「あまり理解できない」「全く理解できない」の計47.7%を上回った」のですけれどもね。 世論は移ろいやすいものなのだということなのか、それとも移ろいゆくなかにも常なる付和雷同があるのか。結局のところ、今回の選挙結果は、小泉に任せてはみたが、内心は以前からそんなに期待していない、という「激励」的信任が多数だった、ということか。(H)
by urag
| 2005-09-12 00:06
| 雑談
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Comments(6)
急増したのは期日前投票の分が最後に加算されたからです。
67.52という数字は、先進国では最高ランクになると思います。大衆社会では上出来ではないでしょうか。 8%はおよそ1000万人にあたりますから、大幅増と云ってよろしいかと。
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le-moralisteさんこんにちは。コメントをありがとうございます。私の意図は約8%増という数字で今回の選挙を評価することはしたくないということなのです。今回の結果を生んだポピュリズム的ヒートアップには恐ろしいものがあります。そこを誰がどう評価するかに注目したいと思います。アップしたことを喜ぶよりも、それでもなお投票できなかった、しなかった人々にも思いをめぐらせたいと思っています。
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都道府県ごとの投票率は夕刊に出てますね。ネットでは昨晩から出てました。
お祭り選挙とおっしゃるお気持ち、わからなくはありません。私は民主党に入れました。ただ今回の事態、正面から愚直に政策を訴え惨敗した民主党の姿が、わかる人がわかればいいのだといった昨今の形骸化した人文主義・出版ジャーナリズムとダブって見えてなりません。12日付朝日新聞の夕刊で倉田真由美さんが、「ベストセラーになる本は、普段は本なんか読まない人を引きつける魅力がある。今回の自民党はまさにそうだった」と書かれています。残念ながらこれが現代という時代の姿です。クソだと思いますが、出版人の方はこの事態を差し当たり重く受け止めるべきではないでしょうか。
mashさんこんにちは。「人文主義」や「出版ジャーナリズム」という言葉についてはmashさんがどのように定義なさっているのか知りたいところで、民主党を愚直と仰るレトリックのことも含めて議論すべき点は多々ありますが、仰せの真意は私にもよく理解できるつもりです。啓蒙主義とポピュリズムとのあいだの差異と相似については細かい分析が必要です。重く受け止めるというのは、ニヒリズムに帰結すべきではないですよね。
数字を羅列しただけの私のコメントに、わざわざお返事ありがとうございます。
ぜひとも、その「それでもなお投票できなかった、しなかった人々」について、uragさんがどうお考えになってらっしゃるのか、教えていただけますか? とても興味をひかれましたので。
le-moralisteさんこんにちは。「投票できなかった人々」や「投票しなかった人々」を一くくりにして、普遍的なサイレント・マイノリティがそこにいる、と言いたいわけではありません。今回の投票行動において積極的な立場であれ消極的な立場であれ、投票しなかった人、出来なかった人がなぜサイレンスを保ったのか、そこには様々なスペクトルがあると思います。マスコミはそのスペクトルの分析を欠いているどころか、そもそもサイレント・マイノリティ自体が存在しないかのように報道が成立しているのではないか。ノエル=ノイマンの言うような「沈黙の螺旋」やサンスティーンの「サイバーカスケード」によって世論が特徴づけられるようなこんにちにおいて、サイレント・マイノリティのスペクトルは忘却されるものとなっているのではないかというのが私の考えです。「全体像」から削除される「残余」・・・。
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