◆10月2日14時現在。
「朝日新聞」2015年10月2日付の沢路毅彦編集委員記名記事「
アマゾン社員「退職を事実上強要された」 救済申し立て」曰く、社員のカメラマンが上司から「「退職するか業績改善プラン(PIP)を受けるかしかない」と迫られた。上司は「PIPは退職のためのプログラム。自分なら選ばない」と話したという」。東京管理職ユニオンによれば「PIPが適用されると、会社が求める水準が達成できなければ、降格や解雇などの処分を受けることに同意するよう求められる。難しい課題を与えられて、退職に追い込まれる例があるという」。なんともやりきれない話です。
アマゾンの雇用理念がどんなものなのか、米国での話を「現代ビジネス」2015年8月25日付の、「ニューヨーク・タイムズ」ジョディ・カンター&デービッド・ストリートフェルド記名記事「
アマゾンの容赦なき労働哲学「壁を登れ!さもなくば去れ!」~大の大人がみんなデスクで泣く」から窺うことができます。「アマゾンでは、新規雇用者を定着させるために、入社1年以内に退職した場合は入社時の契約金の一部を、2年以内の場合は多額の赴任手当の一部を返済するよう要求する方法をとっている。父親の何人かは、上司や同僚から家族と過ごす時間を減らすようプレッシャーをかけられたので、すでに会社を辞めたか、もしくは離職を考えているという」。「会社に5年以上いる従業員はわずか15%に過ぎない」とあります。この翻訳記事は先月大きな反響を呼んだ「ニューヨーク・タイムズ」8月16日付記事「
Inside Amazon: Wrestling Big Ideas in a Bruising Workplace」の短縮版ではないかと思われます。
元記事に対するベゾス氏の反論について報じた「Forbes JAPAN」2015年8月18日付のライアン・マック氏記名記事「
「アマゾンはブラック企業」批判へのジェフ・ベゾスの反論」や、「ロイター」2015年8月20日付のEdward Hadas氏記名コラム「
「ブラック批判」招いたアマゾンの超経営スタイル」も読んでおきべきかと思います。「根深い文化的問題」という指摘は大げさとは言えないでしょう。
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