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URGT-B(ウラゲツブログ)

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2015年 10月 01日

備忘録(3)

◆10月1日正午現在。

「現代ビジネス」2015年9月30日付記事「アメリカで電子書籍の売上が大失速!やっぱり本は紙で読む?【最新レポート】電子出版革命のゆくえ」は米国の日刊紙「ニューヨーク・タイムズ」の記者アレクサンドラ・オルター氏の記名記事の日本語訳です。見出しを拾うと「電子書籍の売上が急に鈍化した」、「独立系書店の活況」、「流通改革 配本スピードを向上させる」、「電子書籍はなぜ失速したか」、「電子出版革命はこれで終焉?」。ざっくり言うと、電子書籍の売上はリーダー販売の落ち込みと連動して鈍化しており、紙媒体は売上を取り戻しつつあり、独立系書店が増加中である、というリポート。電子書籍では廉価な自費出版本が増え、従来の出版社の人気書目では紙媒体の方が安いという逆転現象も見受けるのだそう。これによって「電子書籍=脅威」論が衰えつつあるのだとか。日本でもキンドルやkoboなどのリーダーの販売数がどう推移しているか、よく観察した方がよさそうですね。

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◆10月1日12時30分現在。

小田光雄さんによる「出版状況クロニクル89(2015年9月1日~9月30日)」が公開されています。共感を覚えるご発言を抜き出してみます。

「このような跡地出店が可能な立地条件は限られているし、すべての廃業書店の受け皿にはならないことはいうまでもあるまい」。これは廃業書店を取次が再利用する「囲い込み」についての言及。
「細分化したマニア向けセレクトショップというコンセプトの書店展開も、転換期を迎えている」。これは書泉ブックマートの閉店を受けての分析。
「紀伊國屋にしても東京書店組合にしても、どうして取引条件を非公表としているのだろうか。せっかくの鳴り物入りの試みであったわけだから、それを広く公表し、委託制に代わる買切制のメリットを強調し、次なるステップに備えるべきだったと思う。だが東京書店組合のこのような反応を見ると、それは難しいと考えざるを得ない。/残念ながら、「ハリー・ポッター」のような集団熱狂とでもいえる販売状況でないと、委託販売の壁を破ることはできないのだと実感してしまう」。これは村上春樹『職業としての小説家』の販売をめぐるもの。

さらには、日販とCCCの合弁会社MPDが今月から「人文、実用、ビジネス書の26社の80タイトルを時限再販企画として、TSUTAYA加盟店に投入し、粗利4.5%の改善を提案」しているという話や、現代書館の菊地泰博さん(出版協相談役)が「出版ニュース」9月中旬号に寄稿された「栗田再生スキームは受入れ難い」という文章の要約紹介にも注目。このほかにも様々なトピックスがあり、必読です。

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◆10月1日21時現在。

本日オープンした桶川市の駅西口図書館。「新文化」2015年9月30日付記事「丸善と融合した桶川市の図書館、10月1日開館へ」に曰く「「文化・交流施設の実現」を目指したもの。丸善桶川店(約380坪)のほか、イベントなどを行う共同スペース、カフェを併設した。/同図書館は、従来の約2.5倍にあたる450坪となり、約9万冊を蔵書。自動貸出機やブックシャワーを設置し、電子書籍の貸出しも行う」。館内の写真もあり。

駅西口図書館、丸善桶川店、図書館と書店を結ぶ共有スペース――これらを合わせた文化・交流施設の名称は「OKEGAWA honプラス+(オケガワ ホンプラス)」というのだそうです。丸善株式会社の2015年9月24日付プレスリリース「図書館と大型書店を融合した文化・交流施設『OKEGAWA honプラス+』10月1日(木)オープン」に記載されている「ネーミングとロゴについて」という説明に曰く「「OKEGAWA hon プラス+」は、本を中心にイベントや人が繋がっていくことで、地域の暮らしや文化に貢献していきたいとの思いを込めて名付けました。本と葉の繁る木をモチーフにしたマークも、桶川市民の花べに花のイメージをオレンジ色の葉にあしらって、桶川市で本とともに知や文化が育まれていく姿を表現しています」とのこと。

同施設については「ITmedia eBook USER」2015年09月24日付記事「桶川市立駅西口図書館と大型書店の融合した文化・交流施設「OKEGAWA honプラス+」10月1日オープン」などでも報じられています。

桶川市図書館ウェブサイトの「図書館からのお知らせ」にある「駅西口図書館がリニューアルオープンしました」も見ておきます。「平成27年10月1日、桶川マイン3階に、駅西口図書館がリニューアルオープンしました。
開館時間:午前10時~午後9時
休館日:1月1日~3日および館内特別整理期間(年間約354日開館)
施設面積:約1,511㎡(旧駅西口図書館608㎡・・・約2.5倍)
閲覧席数:115席(旧駅西口図書館34席)
蔵書冊数:約11万5千冊収容可能
新たに導入する主なサービス:自動貸出機、音楽配信サービス、電子図書、ブックシャワー(図書の消毒機)など」。

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◆10月1日21時20分現在。

「ジュンク堂に住んでみる」モニターツアー2015」(2015年10月31日(土)22:00~11月01日(日)8:30@ジュンク堂書店千日前店)は今回も参加応募者多数だったようです。昨日と今日の追記連投が圧巻。「パイン株式会社様が「パインアメ」をご提供下さいますので、ツアー中は「パインアメ食べ放題」となります」。「山芳製菓株式会社様が「わさビーフ」をご提供下さいますので、ツアー中は「わさビーフ食べ放題」となります」。「大塚食品株式会社様が「クリスタルガイザー」をご提供下さいますので、ツアー中は「クリスタルガイザー飲み放題」となります」。「シャープ株式会社様が「ヘルシオお茶プレッソ」をご提供下さいますので、ツアー中は「ヘルシオお茶プレッソで点てたお茶が飲み放題」となります」。「井村屋株式会社様が「カップおしるこ」をご提供下さいますので、ツアー中は「カップおしるこが飲み放題」となります」。「株式会社キングジム様が本年も当ツアーのために「着る布団&エアーマット」をご提供下さいます。したがって、寝具はお持ちいただかなくても大丈夫です」。「シリコンパワージャパン株式会社様が当ツアーのために「モバイルバッテリー Power S82」をご提供下さいます。スマートフォンの外部バッテリーとしてご利用頂けます」。「タビオ株式会社様が当ツアーのために「ルームシューズ(的ななにか)」をご提供下さいます。店内での読書の際にご利用下さいませ」。楽しそうだなあ。

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by urag | 2015-10-01 12:02 | 雑談 | Comments(0)


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