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2015年 09月 17日

映像作家パトリック・キーラーの「ロビンソン三部作」上映会

弊社出版物でお世話になった著訳者の方々の最近のご活躍をご紹介します。

★木内久美子さん(共訳:ポール・ド・マン『盲目と洞察』)
★ドリーン・マッシーさん(著書:『空間のために』)
比較文化研究者であり東京工業大学准教授の木内さんがイギリスの映像作家キーラーの「ロビンソン三部作」の上映会を以下の通り企画されています。「上映に合わせて、映画関連資料、キーラー監督との編者とのインタヴュー記事(日・英)、マッシー先生のエッセイ「風景/空間/政治」の日本語訳を含む、小冊子を発行いたします。劇場でお手にとってごらんください。今後の上映情報、キーラー監督や作品についての情報はTwitterにてご覧ください」とのことです。

◎企画趣旨

来る10月から12月にかけて、東京・神戸・名古屋で、イギリスの映像作家パトリック・キーラー(Patrick Keiller, 1950‐)のロビンソン三部作を上映いたします。イギリスでは「風景映画」の先駆的な作家として知られる映像作家です。「ロビンソン三部作」では、 風景の見方を主体的に選び取ることによって、世界を変換する可能性が模索されています。

「風景」とはつねに見えている世界から「切り取られ」ているものです。この「切り取り」は、概してあまり意識されずに行われがちですが、実際には既存の慣習やステレオタイプに規定されており、私たちの気づかぬうちに世界をある方向へと動かしてしまっているかもしれないものです。裏を返せば、切り取られた風景は私たちの世界や物事へのまなざしをうつす鏡であり、それを意識的に見つめなおしてみることは、私たちの世界に対するまなざしについて考える第一歩にもなりえます。

「ロビンソン三部作」は、イギリスを中心とするヨーロッパ文化圏の歴史・政治・社会・文化(建築・文学など)についての膨大な知識を参照しながら、私たちの身近にありながら、私たちには見過ごされている複数の世界のありかたを、風景の積み重ねとユニークな語りとの組み合わせによって提示しています。この機に多くの方にロビンソン三部作をご高覧いただければ幸甚に存じます。

◎上映スケジュール

東京
日程:10月16日 (金)、17日(土)
会場:アテネフランセ文化センター(御茶ノ水)
スケジュール:
16日(金)
14:10ロンドン(82分)
16:10空間のロビンソン(78分)
18:00廃墟のロビンソン(101分)/トーク:萩野亮(映画批評家)+木内久美子
17日(土)
14:1013:10ロンドン(82分)
16:1015:10空間のロビンソン(78分)
18:0017:00廃墟のロビンソン(101分)/トーク:佐藤元状(英文学者・映画研究者)×木内久美子

神戸
日程:11月6日 (金)、11月7日(土)
会場:神戸映画資料館(新長田)
スケジュール:
6日(金)
13:00『ロンドン』+ティーチイン(木内久美子)
15:00『空間のロビンソン』
16:40『廃墟のロビンソン』
7日(土)
13:50『ロンドン』+ティーチイン(木内久美子)
15:50『空間のロビンソン』
17:30『廃墟のロビンソン』
19:20 トーク(木内久美子)[無料]

名古屋
日程:11月29日 (日)~12月6日(日)のいずれかの日(第20回 アートフィルムフェスティバル)
会場:愛知芸術文化センター10階12階・アートスペースA

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by urag | 2015-09-17 18:15 | Comments(0)


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