◆2015年9月8日18時現在。
結構な衝撃です。「文化通信」2015年9月8日付記事「
丸善ジュンク堂書店、池袋本店をトーハン一本取引に」に曰く「丸善ジュンク堂書店は10月1日、これまでトーハンと大阪屋のダブル帳合で仕入を行ってきた池袋本店の取引をトーハン一本に集約する。/池袋本店は開店以来両社との取引を行っており、両社の比率はほぼ半…」(以下有料)。弊社との取引では店売が大阪屋、外商(ネット客注)がトーハンというふうに分かれていたと認識しています。割合で言えば、大阪屋:トーハンは9.5:0.5くらいでした。この逆転はまさにオセロのような展開です。大阪屋より好条件を提案しえたとしたらそれはトーハンにとってかなりの負担になることが想像できます。今回の一本化が条件以外の何かを背景にしているのかどうかという点に、出版界の様々な憶測を呼び起こしそうな気がします。
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◆9月10日16時現在。
「新文化」2015年9月10日付記事「
スイッチ・パブリッシング、『職業としての小説家』を重版へ」に曰く「9月10日に発売した村上春樹『職業としての小説家』について、このほど重版することを決めた。同社では詳細について明言を避けているが、複数の書店関係者によると、重版部数は2~3万部だという」とのことで、この早さでの重版決定に驚きます。
初版の9割を買い切った紀伊國屋書店が重版時はどうするのかということが発売前から話題になっていましたが、記事の続きによれば「重版分の入荷を希望する書店は、紀伊國屋書店ホールセール部で受け付けている。取引条件は変わらない」と。重版分も紀伊國屋書店が扱うというのにも驚いた次第です。ずいぶん強気に見えるのですけれど、勝算があってのことなのでしょう。今後の推移を見守りたいと思います。
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◆9月14日15時現在。
「新文化」2015年9月14日付記事「
太洋社、当期純損失8億2300万円に」に曰く「9月14日、第62期(H26.7.1~同27.6.30)決算と役員人事を発表した。/売上高は171億2100万円(前年比30.1%減)。ゲオ、TRCなどの帳合変更が大きく影響した。販管費を同19.1%減少させたが、営業損失は7億1500万円(前期は1億7500万円の損失)、経常損失は7億0900万円(同7300万円の損失)。東京・千代田区の本社売却益を特別利益に計上したが、貸倒引当金繰入損等を特別損失に組み入れて、当期純損失は8億2300万円(同1億5200万の黒字)となった。役員人事では取締役の大神田博氏が退任する。9月25日、本社で行う株主総会で承認される見通し」と。太洋社の動向を多くの出版社が注視する中、なかなか厳しい結果です。
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