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2015年 03月 01日

注目新刊:共和国さんの新刊第5弾『遊郭のストライキ』

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◎まもなく発売:共和国さんの最新刊『遊郭のストライキ』

遊郭のストライキ――女性たちの二十世紀・序説
山家悠平著
共和国 2015年3月 本体3,200円 菊変判上製276頁 ISBN978-4-907986-06-3

帯文より:逃げる! 戻らない! それが「活用」されることを拒んだ彼女たちの選択だった。関東大震災後のモダニズム全盛期に隆盛をきわめた労働争議と呼応するように、「籠の鳥」と呼ばれた娼妓たちが、自らの生と性を奪還するべく立ち上がった――青森、広島、佐賀、福岡などの各地の史料を丹念に読み、無名の女性たちの実像に肉薄する。

目次:
はじめに
第一章 芸妓・娼妓を取り巻く環境
第二章 遊郭のなかの女性たち
第三章 一九二六年の大転換
第四章 実力行使としての逃走
第五章 逃走からストライキへ
おわりに

参考文献
あとがき

★3月10日頃発売予定の共和国さんの新刊第5弾です。京都大学大学院人間・環境学研究科へ2013年に提出された博士論文「『解放』と『労働』の境界で――1920-1930年代の新聞記事に見る遊郭のなかの女性たちの抵抗と日常」に加筆訂正されたもの。著者の山家悠平(やんべ・ゆうへい)さんは1976年生まれで、ご専門は日本近代女性史。現在は大手前大学学習支援センターにお勤めです。山家さんのデビュー作である本書は、「はじめに」での説明を要約すると、これまでにあまり取り上げられてこなかった1920年代から30年代はじめにかけての全国各地の新聞記事を丹念にひもとき、そこに記録された娼妓や芸妓たちの行動や証言を拾いあげて、待遇改善のストライキや集団逃走という手段で生き抜こうとした女性たちの歴史に光を当てることを第一の主題にしているとのことです。さらに第二の主題として「遊郭のなかの女性たちの行動を中心にして公娼制度の問題をとらえかえすことである。それは現在の「従軍慰安婦」をめぐる議論ともかかわっている」(23頁)。

★「おわりに」では本書の問題意識をこう再説されています。「これまでの女性史研究が廃娼運動という遊郭の外側の「救済者」を中心にした歴史叙述に留まってきたということへの問題意識から、この本は「遊郭のなか」に焦点をあて、新聞記事や娼妓によって書かれた手記、元娼妓からの聞き書きなどを手掛かりにしながら遊郭のなかの女性たちが生きた時代をみてきた」(225頁)。

★また「あとがき」では本書の成果について次のように振り返っておられます。「今回の研究では、これまで光をあてられてこなかった遊郭のなかの女性たちの抗議やストライキといった行動に焦点をしぼったことで、1920年代から1930年代にかけて遊郭のなかで生まれた変化と、それが遊郭のなかの女性たちの行動にどのようにつながっていったのかということの一端を明らかにすることができた。遊郭のなかの女性たちの行動は、ともに働く女性たちとの会話や、遊客によってもたらされる情報、そして外部の活動家からの働きかけなどの相互作用のなかで生まれてきたといえる。遊郭という特殊な環境であるにもかかわらず、そこに現れているのは、同僚と言葉を交わし問題を共有して行動するという、労働運動のもっとも根源的な形であった。それらの抗議やストライキに加えて、芸妓や娼妓たちのバックグラウンドを詳しくみていくことで、遊郭のなかの女性たちの行動の背景にはさまざまな動機があり得るということを示すことができたのもひとつの成果である」(269-270頁)。

★本書の造本設計は宗利淳一さんによるもの。共和国さんの出版第一弾である『狂喜の読み屋』や『食べることと考えること』もそうでしたが、通常の判型より背を低くしてあるため、見開きの左右の長さにワイド感があり、縦組の特性がいっそう引き立っています。また、本書は初版のみ、カバーを格子窓風に型抜きし、さらに内側にもう1枚半透明のカバーを付ける、というダブルカバー仕様で、必見の仕上がりです。毎度おなじみ投げ込みの「共和国急使」第4号では、共和国代表の下平尾さんによる実にきっぱりとした心意気を読むことができます。この投げ込みを楽しみにしておられる読者もいらっしゃることでしょう。私もその一人です。ですからこれは現物を手に取る皆さんの楽しみとして引用せずにおきます。


◎注目新刊:新曜社さん、作品社さん、中公新書さん

坂口安吾の未来――危機の時代と文学』宮澤隆義著、新曜社、2015年2月、本来3,200円、四六判上製288頁、ISBN978-4-7885-1420-1
意識の神秘――生物学的自然主義からの挑戦』ジョン・サール著、菅野盾樹監訳、新曜社、2015年2月、本体3,200円、四六判上製272頁、ISBN978-4-7885-1421-8
オルガスムの科学――性的快楽と身体・脳の神秘と謎』バリー・R・コミサリュック+カルロス・バイヤー=フローレス+ビバリー・ウィップル著、福井昌子訳、作品社、2014年12月、本体3,200円、46判上製376頁、ISBN978-4-86182-507-1
モンサント――世界の農業を支配する遺伝子組み換え企業』マリー=モニク・ロバン著、村澤真保呂・上尾真道訳、戸田清監修、作品社、2015年1月、本体3,400円、46判上製570頁、ISBN978-4-86182-392-3
プラグマティズム入門講義』仲正昌樹著、作品社、2015年2月、本体2,000円、46判並製432頁、ISBN978-4-86182-522-4
聖地巡礼――世界遺産からアニメの舞台まで』岡本亮輔著、中公新書、2015年2月、本体780円、新書判240頁、ISBN978-4-12-102306-3

★まずは新曜社さん。『坂口安吾の未来』『意識の神秘』はともに発売済。『坂口安吾の未来』は宮澤隆義(みやざわ・たかよし:1978-)さんが早稲田大学へ2011年に提出し受理された博士論文を大幅に加筆訂正したものとのことです。目次詳細と「後書き」の一部は書名のリンク先でご覧いただけます。第六章「空襲と民主主義――「白痴」論」はもともと弊社が発売元の『表象』誌第03号が初出。

★序章「危機の時代と文学」において著者は本書についてこう説明されています。「戦後、坂口安吾がひろく読まれた時期は三回ほど訪れたが、それは1940年代、60年代、90年代であったとされる。〔・・・〕それぞれちょうど、戦争終結後の混乱期、学生運動の最盛期、冷戦終結後の国際体制の変動期にあたっている。その意味で坂口安吾とは、既存の体制が動揺・崩壊した時期に繰り返してよみがえり、読みなおされてきた存在なのだ。〔・・・〕本書では、安吾の言説を改めてたどり直すことから、そこに存在する「主体化の契機」という問題を展開してゆくことを目指している。〔・・・〕本書では、坂口安吾の書いたものを様々な歴史・社会・環境等々といった状況との交錯においてとらえ、世界史的なパースペクティヴのもとに安吾の言葉を書き直してみたい。文脈的には一見無関係にとらえられている要素同士を繋げてみることによって、安吾が書いたものの可能性を新たに発見してゆくことを本書は目指している」(9~11頁)。

★『意識の神秘』の原書は、The Mystery of Consciousness (New York Review Book, 1997)です。目次詳細と「まえがき」は書名のリンク先でご確認いただけます。著者による「まえがき」によれば本書は、「私が一九九五年から一九九七年の間に『ニューヨーク・レヴュー・オヴ・ブックス』誌に掲載した一連の書評に基づいて」おり、「元の評論のいくつかを拡張、改訂し、議論全体に統一性をもたら」したものとのことです。「私が本書を書いたねらいは、意識に関する問題にたいして、重要で影響力のある見解のいくつかを評価し、そうするなかで私自身の見解を提示し、正当化することにある」(11頁)とサールは書きます。脳科学によって意識や心が解明できるのかどうかをめぐる議論へのサールなりの応答が本書であり、取り上げられている本は、以下の通りです。

フランシス・クリック『DNAに魂はあるか――驚異の仮説』中原英臣訳、講談社、1995年。
ジェラルド・エーデルマン『トポバイオロジー――分子発生学序説』神沼二真訳、岩波書店、1992年。
ロジャー・ペンローズ『心の影――意識をめぐる美知の科学を探る』全2巻、林一訳、みすず書房、2001-2002年。
ダニエル・デネット『解明される意識』山口泰司訳、青土社、1998年。
デイヴィッド・チャーマーズ『意識する心――脳と精神の根本原理を求めて』林一訳、白揚社、2001年。
イズリアル・ローゼンフィールド『奇妙で、よく知られた、忘れられたもの』(未訳;Vintage, 1993)

★このうち、ローゼンフィールド以外からは応答があり、なかでもデネットとチャーマーズの返答とサールによる再返答は往復書簡として本書に収録されています。菅野さんによる「監訳者あとがき」での端的な説明をお借りすると、サールの言わんとするところのものは次のようなことです。「意識はそれ以外の物理的自然のなかでどのように位置づけることができるのだろうか、〔・・・〕サールは「生物学的自然主義」(biological naturalism)の見地からこの問題を解決しようとする。いやサールからすれば、問題そのものを解消するといったほうがいい。なぜなら心身問題は間違った前提から導かれる間違った問題に過ぎないからである。彼が「自然主義」を主張するのは、心的なものを自然の一部とみなすからである。また「生物学的」を称するのは、心的現象を胃の消化や血液循環と同様に生物学的現象のひとつだとするからである。〔・・・〕サールは本書全体を通じて、従来の心の哲学を制約してきた誤った概念や区別を逐一暴露しつつ心の哲学を革新しようと努めている」(261-262頁)。

★心身問題や脳科学をめぐる本は昨今増えてきており、持続的なブームになっています。ここ最近では例えば昨年末に作品社さんから『オルガスムの科学』という興味深い本が刊行されたのは記憶に新しいところです。「その瞬間、身体と脳では何が起きているのか?〔・・・〕その神秘を探求することは、身体-脳システムと意識の謎に迫ることである。"Gスポット"の存在を知らしめた性科学者B・ウィップル博士、神経学者B・R・コミサリュック博士、内分泌学者C・バイヤー=フローレス博士による共同研究」(帯文より)。原書は、The Science of Orgasm (The Johns Hopkins University Press, 2006)です。章立ては以下の通り。

第1章 オルガスムとは何か?
第2章 刺激する部位が違えば、オルガスムも異なる
第3章 オルガスム時、どのように身体は変化するのか?
第4章 オルガスムは健康にいいのか?
第5章 性的な機能障害には、どのようなものがあるか?
第6章 オルガスムに影響する疾患
第7章 年齢とオルガスムは関係するのか?
第8章 オルガスムをめぐる快感と満足
第9章 いかなる神経の働きによって、オルガスムに達するのか?
第10章 オルガスムを左右する神経化学物質
第11章 投薬によるオルガスムへの影響
第12章 投薬の副作用を緩和するためには
第13章 ドラッグはオルガスムを高めるのか?
第14章 脳活動を低下させる薬物のオルガスムへの影響
第15章 性感や精力を高めるとされてきた薬草の効果
第16章 性ホルモンとオルガスムの謎
第17章 性ホルモンのメカニズム
第18章 オルガスムに影響するのは、性ホルモンだけではない
第19章 性器への刺激によらない特殊なオルガスム
第20章 生殖器と脳は、どのようにつながっているのか?
第21章 脳手術や脳損傷後によって、オルガスムはどうなるか?
第22章 オルガスム時の脳の活動を映像化すると
第23章 いかに脳は、オルガスムを生じさせているか?
第24章 われわれの意識とは何か? オルガスムとは何か?

★この畳みかけるような章題群を見るだけでも本書の魅力は伝わってくる気がします。しかし意外なことに、まだ重版は掛っていないようです。初版部数が多かったのか、買うのが若干気恥ずかしいのか。店頭でのありうべき気配りとしては、サールの本と一緒に心身問題の本として推すことでしょうか。ああサールのは読まねばならんな・・・隣の本もついでに買っておくか・・・的な「これなんですか」方式(スネークマンショー)です。

★ちなみに本書を手掛けた名物編集者のUさんは翌月(2015年1月)に、遺伝子組み換え種子の最大手企業の実態を暴いた『モンサント』も担当されており、この『モンサント』は類書中ではそのものズバリの書名ということもあって、すでに重版されているとのことです。余談ですが、サールの新刊の一週間前に新曜社さんが発売された2月新刊の浅川伸一『ディープラーニング、ビッグデータ、機械学習――あるいはその心理学』は発売後数日で売り切れて増刷したのだとか。時代の流れを反映した本であればたとえ硬派な本でもこのご時世に重版が掛るというのは同業者として勇気づけられる話です。

★『モンサント』の原書は、Le monde selon Monsanto: De la dioxine aux OGM, une multinationale qui vous veut du bien (La Découverte / Arte, 2008)です。本書以上に内幕を詳細に暴いた本は現時点ではないそうで、すでに16カ国で翻訳されているとのことです。本書もまた目次からして迫力があります。

[はじめに]モンサントとは何か?
第I部 産業史上、最悪の公害企業
 第1章 PCB――いかに地球全体が侵されていったのか?
 第2章 ダイオキシン(1)――ペンタゴンとモンサントの共謀
 第3章 ダイオキシン(2)――情報操作と贈収賄
 第4章 ラウンドアップ――雑草も消費者も"一網打尽"の洗脳作戦
 第5章 牛成長ホルモン問題(1)――手なずけられた食品医薬品局
 第6章 牛英長ホルモン問題(2)――反対者を黙らせるための策略
第II部 遺伝子組み換え作物――アグリビジネス史上、最大の陰謀
 第7章 GMOの発明
 第8章 御用学者とFDAの規制の実態
 第9章 モンサントの光と影――1995~99年
 第10章 生物特許という武器
 第11章 遺伝子組み換え小麦――北アメリカでのモンサントの敗北
第III部 途上国を襲うモンサント
 第12章 生物多様性を破壊するGMO―メキシコ
 第13章 「罠」にまめられたアルゼンチン
 第14章 GMO大豆に乗っ取られた国々――パラグアイ、ブラジル、アルゼンチン
 第15章 農民を自殺に導くGMO綿花――インド
 第16章 いかに多国籍企業は、世界の食料を支配するのか?
[おわりに]「張り子の虎」の巨大企業
[新版への補論]本書とドキュメンタリー映画への世界的反響について――「着実に持続する成功」

★PCBというのはポリ塩化ビフェニル。生体への毒性が極めて強く、日本でも健康被害(カネミ油症事件)や環境汚染を引き起こしています。GMOは遺伝子組み換え作物(genetically modified organism)のこと。FDAはアメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration)です。モンサントの名前は知らなくても、ベトナム戦争で使用された悪名高い「枯葉剤」のことは耳にしたことがあるのではないでしょうか。モンサントはその製造会社のひとつだったのです。事実は小説よりも奇なりと言いますが、フィクション以上に強烈な怪物の姿が本書では容赦なくさらされています。日本語版解説として、川田昌東さんによる「モンサントのGMO作物と日本」を収録。

★目次にあるドキュメンタリー映画というのはロバンさん自身が監督した、本書と原題が同名の映画のことで、こちらは『モンサントの不自然な食べもの』としてアップリンクからDVDが2013年に発売されています。



★『オルガスムの科学』や『モンサント』とは別の編集者が手掛けられた本ですが、作品社さんの最新刊(2015年2月)のひとつには、仲正さんの『プラグマティズム入門講義』があります。ここさいきんプラグマティズム再評価の機運が高まり、関連する新刊が増えていることは周知の通りです。この講義ではジェイムズ『プラグマティズム』とデューイ『哲学の改造』の読解が中心となりますが、西欧哲学史やアメリカ文化史の様々な参照項が開かれており、情報量の多い入門書となっています。400頁を超える本ですが、本体2,000円ぽっきりとお値打ち価格です。

★最後に中公新書さんの新刊です。『聖地巡礼』は発売済。カヴァー紹介文に曰く「サンティアゴ巡礼や四国遍路、B級観光地、パワースポット、アニメの舞台など、多様な事例から21世紀の新たな宗教観や信仰のあり方が見えてくる」。「まえがき」にはさらに詳しくこう書かれています。「本書で扱うのは、一部の熱心な信仰者の実践ではなく、多くの人にとって身近な出来事である。世界遺産を巡る旅、寺社や教会の観光、自分探しや癒しのためのパワースポット巡り、興味本位でのオカルトスポット探訪、有名人の墓やアニメの舞台の訪問などを手がかりに考える。あるいは、故郷が世界遺産の候補になることに喜んだり動揺したりする人々、地元に新しい名所を作ろうとする人々、村に伝わる伝説で観光客を呼び込もうとする人々の語りに耳を傾ける」。

★著者の岡本亮輔(おかもと・りょうすけ:1979-)さんの御専門は宗教学、宗教社会学。著書に『聖地と祈りの宗教社会学』(春風社、2012年)があります。来月から北海道大学の准教授に就任されるとのことです。『聖地巡礼』の末尾で岡本さんは次のように指摘されています。「世俗化社会において、宗教は必ずしも教会や教団のような容れ物を必要としなくなっている。宗教的なものは世俗領域の中に溶け込むようになっており、聖地巡礼の興隆は、宗教と社会の新たな関係性のあり方を指し示しているのである」(215頁)。特定の場所の「聖地化」は地域振興の上で強力なプロモーションになることを考えると、本書は宗教書の分野よりもビジネス書で話題になりそうですし、実際に商店街や地元の再活性化を真剣に考えている方々にとって多くのヒントを与えてくれるのではないかと思われます。かく言う私も、書店さんの「パワースポット化」をかつて真剣に考えていたことがあります。書店さんの内部にそういう異空間をつくる方法はヴィレッジヴァンガードさんが得意とされることですが、ごく普通の本屋さんにも様々な「空間創造」が今求められているような気がします。

★ちなみに本書の担当編集者のKさんはかつてソフトバンククリエイティブで大ヒットを飛ばし、現職へ移籍された方で、ヒットとは無縁の私にも優しく接してくださる鷹揚かつ守備範囲の広い目利き編集者です。Kさんからは中公新書さんの話題書として鳥原学『日本写真史』(上下巻、2013年12月)を薦めていただきました。下巻の帯の写真はやなぎみわさんですね。弊社の出版物でおそらくもっとも入手しにくいかもしれない既刊書『White Casket』のことを思い出します。

by urag | 2015-03-01 23:04 | 本のコンシェルジュ | Comments(0)


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