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2015年 02月 05日

3月上旬発売予定:C・L・R・ジェームズ『境界を越えて』

2014年3月6日取次搬入予定 *人文/社会

境界を越えて
C・L・R・ジェームズ著本橋哲也訳
月曜社 2015年3月 本体3,000円 46判(タテ190mm×ヨコ130mm)並製456頁 ISBN978-4-86503-022-8

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スポーツと植民地解放闘争を結びつけた歴史的名著。英国植民地であった西インド諸島トリニダードに生まれ、最も英国的なスポーツ=クリケットに育まれたひとりの黒人革命家が、この競技の倫理とこの競技への民衆の熱狂に政治的解放の原動力を見いだすさまを描いた自伝的著作。著者ジェームズはフランツ・ファノンなどとともに、サイードらポストコロニアルの知識人たちに大きな影響を与えている。

「ジェームズは独学者にして運動選手、そして早熟な小学生の面影をつねに宿している人物であり、歴史や政治や理論について革命家の見地から関心をもちつづけ、思想や矛盾に対しても知識人としての感度を失わず、すぐれた文学や音楽や会話のもつ純粋にスポーツ的冒険要素に鋭敏であった」(E・W・サイード『文化と帝国主義』より)。

目次:
謝辞
前書き
一部 世界への窓
  1章 窓
  2章 流れに逆らって
  3章 学校の同窓ネクタイ
二部 世界は舞台
  4章 白さと黒さ
  5章 忍耐という美徳
  6章 三つの世代
  7章 裏切りの一撃
三部 時の人
  8章 王子と乞食
  9章 政治における寛大さ
 10章 能ある鷹は爪を隠す
四部 しばしの休憩をはさんで
 11章 ジョージ・ヘドレー――詩人は作られるのではなく、生まれる 
五部 W・G――卓越したヴィクトリア朝人
 12章 人は何をもって生きるか?
 13章 W・G序説
 14章 W・G
 15章 西洋の没落
六部 芸術、そして現実
 16章 「芸術とは何か?」
 17章 福祉国家の心性
七部 人民の声
 18章 論より証拠
 19章 母校――外と内の神々
エピローグと神格化
訳者あとがき
附録 クリケットの競技概要

原著:Beyond a Boundary, London: Stanley Paul & Co., 1963.

著者:C・L・R・ジェームズ(Cyril Lionel Robert James)
作家、思想家、政治活動家。1901年、英国領西インド諸島トリニダード島ポート・オブ・スペインで生まれる。島での青年時代には、教師や執筆活動とともにクリケット選手としても活躍していた。1932年に英国に移住。トロツキー派のマルクス主義グループに加わる。1938年、半年間の講演旅行の名目でアメリカ合州国に入国。メキシコでトロツキーと会談したのち、米国に15年間滞在しつづけ政治活動を行う。1950年にトロツキー派から離脱。1953年に米国から追放され、以後、英国、トリニダードなど各地で、西インド諸島独立運動やパン・アフリカ運動を展開する。1989年、英国ロンドンで死去。著作は、政治思想、歴史、文学批評、小説、スポーツ批評など多岐にわたる。これまでに日本語訳された著書は、『世界革命1917~1936――コミンテルンの台頭と没落』(対馬忠行・塚本圭訳、風媒社、1971年)、『ブラック・ジャコバン――トゥサン=ルヴェルチュールとハイチ革命』(青木芳夫監訳、大村書店、1991年[2002年、増補新版])。

訳者:本橋哲也(もとはし・てつや)
1955年東京生まれ。東京経済大学コミュニケーション学部教授。専攻は英文学、カルチュラル・スタディーズ、演劇批評。単著に『カルチュラル・スタディーズへの招待』(大修館書店、2002年)、『ポストコロニアリズム』(岩波新書、2005年)、『思想としてのシェイクスピア』(河出ブックス、2010年)ほか。翻訳書は、レイ・チョウ、ホミ・バーバ、G・スピヴァク、ジュディス・バトラー、アルンダティ・ロイ、N・チョムスキー、デヴィッド・ハーヴェイほか。

by urag | 2015-02-05 10:06 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
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