土曜日の朝10時からのお堅い催事にもかかわらず、「ブランショ政治論集」をめぐるミニ・シンポに思いがけず多数のご来場を賜り、まことにありがとうございました。最後に私にマイクが回ってきたのには気が動転してしまいましたが、司会の湯浅先生をはじめ、訳者のお三方、ご参加いただいた皆様のおかげで、ブランショ再評価への道が、少しずつ拓かれていく思いがしました。
安原さん、ブランショにおいて文学と政治が彼のそもそものキャリアのはじめから密接に連環しあっていることや、ブランショとサルトルとの対照的関係を繰り返し指摘されたことは、非常に重要だと思います。西山さん、「文学空間とインターネット」というテーマ、皆さんからの様々な反応がありましたね。今回のシンポのひとつのピークだったと思います。郷原さん、アガンベンとディディ-ユベルマンを参照しながらの後期ブランショの解説、たいへん刺激的でした。
『ブランショ政治論集』、いよいよ来週発売です。(H)