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2014年 03月 10日

取次搬入日確定&書影公開&来日情報:マッシー『空間のために』

弊社3月新刊『空間のために』の取次搬入日が決定しましたのでお知らせします。日販、トーハン、大阪屋、栗田、太洋社、いずれも2014年3月14日です。書店店頭には週明けの17日以降に並び始めるのではないかと思われます。人文書売場、社会書売場など、書店さんによって展開される売場が異なるはずですので、在庫がどのお店のどの売場にあるか、事前にお電話などで調べていただくのがいいかもしれません。

書影と目次詳細も併せて公開いたします。カバーはごくシンプルに、白地に墨色の箔押しで書名と著者名を記載しています。一緒に写したのは、既訳書『空間的分業――イギリス経済社会のリストラクチャリング』(富樫幸一・松橋公治監訳、古今書院、2000年、現在品切)です。また、以前ご紹介した大阪での講演に加え、東京での二講演についても新たにご紹介します。

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空間のために
ドリーン・マッシー著 森正人+伊澤高志訳
月曜社 2014年3月 本体3,600円 46判(縦190mm×横130mm×厚さ25mm)並製440頁 ISBN:978-4-86503-012-9

内容:グローバリゼーションと排外主義は、なぜ共存しうるのか? 時間を変化の次元として、そして空間を静的な次元として取り扱う西洋的な思考の伝統に異を唱え、ベルクソンや構造主義、ドゥルーズやデリダなどの時間/空間理解を批判的に検討するなかで、多様な歴史の軌跡の相互作用から構成され続けるものとして空間を理論化。そのことを通じて、新自由主義的グローバリゼーションの現在を、場所をめぐる政治(先住民たちによる土地への権利主張、領土的なものをめぐる攻撃的排他主義、等々)を徹底的に考察する、新たなる地理学。

原著:For Space, London: Sage, 2005.

目次:
謝辞  
第一部 舞台設定  
 三つの熟慮  
第一章 はじまりのための命題  
第二部  見込みのない関連性  
第二章 空間/表象  
 (科学への信頼? 1)  
第三章 共時性の監獄  
 構造主義の「空間」  
 構造主義以後  
第四章 脱構築の水平性  
第五章 空間の中の生 
第三部 空間的な複数の時間に生きる?
第六章 近代性の歴史を空間化する
 (科学への信頼? 2)
 (知の生産の地理の数々 1)――表象、再び
第七章 瞬間性/深さのなさ  
第八章 非空間的なグローバリゼーション  
第九章 (通俗的な見解とは反対に)空間は時間によっては滅ぼされえない  
第一〇章 新たなるもののための諸要素  
第四部 新たな方向づけ
第一一章 空間の諸断面  
 地図のせいで失敗する  
 空間の偶然性  
 旅する想像力  
 (科学への信頼? 3)
第一二章 場所のとらえどころのなさ  
 移住する岩たち  
 場所という出来事  
 (知の生産の地理の数々 2)――知の生産の場所  
第五部 空間的なものの関係論的政治学  
第一三章 〈ともに投げ込まれていること〉――場所という出来事の政治学  
第一四章 空間と場所の原則などない  
 アマゾンの心臓部を線引きする  
第一五章 〈時間-空間〉をつくることと〈時間-空間〉をめぐって抗争すること  
原註  
訳註
訳者解説 ポスト人間中心主義の空間(森正人)  
参考文献
索引


ドリーン・マッシー Doreen Massey:1944年、マンチェスター生まれ。社会学、地理学。オープン・ユニヴァーシティ名誉教授。現在も同大学の研究プロジェクトに関わる。1994年のVictoria Medal(英国王立地理学会)受賞など専門分野での受賞歴多数。邦訳書に『空間的分業――イギリス経済社会のリストラクチャリング』(富樫幸一・松橋公治監訳、古今書院、2000年)。最新刊はWorld City(Polity, 2010)です。

森正人:三重大学人文学部准教授。著書に、『四国遍路の近現代――「モダン遍路」から「癒しの旅」まで』(創元社、2005年)、『昭和旅行誌――雑誌「旅」を読む』(中央公論新社、2010年)。

伊澤高志:立正大学専任講師。英文学専攻。共訳書に、トニー・ジャット『失われた二〇世紀』(NTT出版、2011年)。

+++

◎著者来日情報

◆人文地理学会第280回例会:グローバル時代における「場所」――ドリーン・マッシーを迎えて
日時:2014年3月21日(金・祝) 14:30~17:00
会場:大阪市立大学梅田サテライト(大阪市北区梅田1-2-2-500 大阪駅第2ビル6階)創造都市研究科大講義室(101教室)
交通:北新地駅(JR東西線)より1分、大阪駅(JR東海道線ほか)・梅田駅(阪急・阪神)・西梅田駅・東梅田駅(大阪市営地下鉄)より約5分

趣旨:ますます互いに結びつけられるようになっているグローバル空間の文脈において、場所は政治的に保守的な避難所であり本質化された根拠地として、政治的議論の中で絶え間なく動員されています。多くの場合、閉じられたもの、真正なるものとしての「場所」は、その外側の「空間」から明確に分離されています。しかしこの場所と空間の間の単純な区分を拒否したらどうなるでしょうか。場所の多様な声と空間性の難問に向き合ってきたドリーン・マッシー氏を迎えて、場所と空間の関係的、存在論的理解について考えます。

発表者:Doreen Massey(Emeritus Professor of Geography at the Open University)
タイトル:Repositioning place in a global age

一般来聴歓迎・参加費無料
連絡先:上杉和央(京都府立大学) E-mail:kuesugi[at]kpu.ac.jp([at]を@に変換してご利用ください)


◆ドリーン・マッシー講演「グローバリゼーション、ジェンダー、空間、場所

日時:2014年3月26日(水)14:00~17:00
会場:お茶の水女子大学(東京都文京区大塚2-1-1)文教育学部1号館 大会議室

講義テーマ:Globalisation, Gender, Space & Place 「グローバリゼーション、ジェンダー、空間、場所」
講師:Doreen Massey ドリーン・マッシー(英国、オープンユニヴァーシティ名誉教授)
討論者:
松川誠一(東京学芸大学准教授、専門=ジェンダー研究、労働研究、ケア経済論)
太田麻希子(お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科研究員、専門=人文地理学、ジェンダー研究、フィリピン地域研究)

参加申込:資料の準備のため、参加を希望される方は、下記まで申し込んでください。
人間文化創成科学研究科教授 熊谷圭知 kumagai.keichi(あっとまーく)ocha.ac.jp

共催:お茶の水女子大学グローバル文化学環、大学院ジェンダー学際研究専攻、ジェンダー研究センター


◆ドリーン・マッシー教授特別講演「Geography and Politics

日時:2014年3月27日(木)15時~16時30分
場所:国士舘大学(東京都世田谷区世田谷4-28-1)34号館B棟第1会場
主催:日本地理学会

講演者紹介:マッシー氏は,イギリスのオープンユニバーシティ名誉教授で,国際的に活躍している地理学者です.代表作に『空間的分業』(富樫幸一・松橋公治訳,古今書院,2000年刊),「権力の幾何学と進歩的な場所感覚」(加藤政洋訳,思想933,2002)等があります.近年の研究はグローバリズム研究,都市研究,ジェンダー研究,空間に対する哲学的研究,自然/環境研究,政治研究などの分野に拡がっており,学際的な注目を集めています.

by urag | 2014-03-10 17:34 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
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