大げさなタイトルを書き付けてしまいましたが、変遷変容があるのは当たり前な話です。あくまでも月曜社にとっての話ですが、大阪屋の注文売上金額が日販のそれを単月で上回ることがあります。昨年9月期につづき、本年4月期がそうでした。私にとっては驚くべきことです。十年前は考えられなかったことです。
何が要因となっているかはまだ見極め切れません。大阪屋の売上が伸びているのが、ジュンク堂やブックファーストをはじめとする新店開発や、アマゾンの成長のおかげだとか、大手書店との取引シェアの比率において、書籍部門ではトーハンは日販にしばらく負け越している様子だとか、その程度の説明では話が分かりやすすぎます。
大阪屋とトーハンの売上はここ数年しばしば拮抗してきましたが、トーハンが日販を追い抜くことはもはやありません。つまり、大阪屋の売上の上下幅が大きいので、トーハンに負ける時もあれば、第一位の日販に勝つ時もある、という状態。
相対的な印象から言えば、トーハンが苦戦しているように見えます。一方で、テコ入れが必要なように思うのが栗田。青山BCの一時閉店劇以来(現在、青山BCは大阪屋帳合)、ぱっとしません。ほかの版元さんの場合はどうなのか、興味は尽きません。(H)