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2013年 05月 07日

近藤和敬×檜垣立哉×郡司ペギオ幸夫「数学的経験から知の多島海へ」@M&J渋谷店、など

弊社出版物の著者や関係者の方々の最近のご活躍をご紹介します。

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★森山大道さん(写真集:『新宿』『NOVEMBRE』『新宿+』『大阪+』『ハワイ』『にっぽん劇場』『何かへの旅』『モノクローム』『カラー』)
先月、河出書房新社さんから写真集『実験室からの眺め』を上梓されました。美麗な造本設計は町口覚さんと高野直さんによるもの。2013年4月22日から5月5日までは、新宿一丁目のPlace Mにて同名の展覧会が催されていました。なお、今週いっぱいまで中京大学名古屋キャンパス内のアートギャラリーC・スクエアでは、展覧会「MONOCHROME + COLOR」が開催されています。入場無料です。また、都内でも今週末まで展覧会「LABYRINTH」と「How to Create a Beautiful Picture」が行われています。

実験室からの眺め
森山大道写真
河出書房新社 2013年4月 本体3,800円 B5変形判上製84頁函入 ISBN978-4-309-27402-7

帯文より:森山大道、“写真の始原”への旅。1827年7月、ニセフォール・ニエプスによって発明され、撮影された、世界で初めての写真《ル・グラの窓からの眺め》、ニエプスの実験室が今も建つ聖地“サン・ルゥ”を訪れた森山大道が、186年前に撮影された夏の日の「ル・グラの窓からの眺め」を、写真という歴史が刻まれた瞬間の光と影の粒子を、再び写し撮るまで――。

◎第111回企画「森山大道展 MONOCHROME + COLOR

会期:2013年4月15日(月) ~ 5月11日(土)
会場:アートギャラリーC・スクエア(名古屋市昭和区八事本町101-2 中京大学名古屋キャンパス内)
※開館時間:午前9時~午後5時
料金:入場無料

内容:本展は森山大道氏が昨年(2012年)出版した2冊の写真集『color』『monochrome』から作家自身によって選ばれた87点の作品によるもので、最も新しい森山氏の写真世界を目撃することができることでしょう。

◎森山大道展 「LABYRINTH」/「How to Create a Beautiful Picture」

「LABYRINTH」@ギャラリーCUPSULE(12:00~19:00 土日のみオープン)
「How to Create a Beautiful Picture」@レストラン・カフェSUNDAY(11:30~23:00 水曜定休)
会期:2013年3月31日~5月12日
場所:世田谷区池尻2-7-12 B1F
協力:BLD GALLERY

内容:コンタクトフィルムを大きくプリントした作品群「LABYRINTH」と、網タイツで店内を埋め尽くす「How to Create a Beautiful Picture」の二つのシリーズの写真店を開催。レストランでのまとまった数の展示は初めての試み。期間中は網タイツ柄のスウィーツをご用意。

※「LABYRINTH」について:森山の長い作家生活の中で撮影したネガをコラージュし、新たなコンタクトシートを制作してプリントした作品。通常コンタクトシートとは、フィルム現像後に大きく引き伸ばすカットを選ぶため、全カットを密着してプリントするものですが、「LABYRINTH」のコンタクトシートは、今まで撮影した全てのネガの中から森山自身が選択し再構成したもので、1枚のシートの中に60年代から2000年代までのネガが混在するものもあります。撮影年代に関わらずどのカットも等価に扱うことに対し、森山は「自分の押してきたシャッターの一枚一枚は全て同じ意味を持ち、区別はない」と言います。そして、このコンタクトシートの制作にあたり、否応なくこれまで撮影したフィルム全てを見返すことによって自身の活動の道のりを振り返り、「LABYRINTH」=迷宮というタイトルに命名しました。名作として知られる作品の前後のカットはもちろんのこと、未公開のカットが大半を占める本作は、森山の今までの人生の集大成でしょう。


★舞台芸術研究センターさん(芸術誌『舞台芸術』第一期01~10)
第三期第17号が発売されました。特集は「伝統×現在――アーティストの「思考」」です。

舞台芸術 17 伝統×現代――アーティストの「思考」
京都造形芸術大学舞台芸術研究センター編集
角川学芸出版発行 角川グループパブリッシング発売 2013年3月 本体1,500円 B5判並製200頁 ISBN978-4-04-621128-6

目次:
巻頭エッセイ「最後の悲劇――シェイクスピア『コリオレイナス』」三浦基
インタビュー「伝統芸術と現代」観世銕之丞×渡邊守章(「銕仙」615号収録「八世観世銕之丞師を偲ぶ」、2012年6月より)
「武智歌舞伎論ノート」木ノ下裕一
舞踏公演+シンポジウム「越境する伝統――韓国舞踊の場所から:「金梅子の仕事」より
 第一部 金梅子の仕事――韓国舞踊における伝統と現代
  「韓国舞踏の先駆的な仕事と出会って」山田せつ子
  「六〇年、私の舞」金梅子(キム・メジャ)
  「金梅子の芸術世界」チェ・ヒワン
  「韓国舞踊の根から誕生した金梅子の創作舞踊」イ・ジヒョン
 第二部 越境すること――「伝統」とは何か
  「《伝統と古典》という問題意識」渡邊守章
  ディスカッション1:竹田真理+八角聡仁+森山直人(司会)
  ディスカッション2:渡邊守章+竹田真理+八角聡仁+金梅子+チェ・ヒワン+イ・ジヒョン+山田せつ子+森山直人(司会)
「マラルメ・プロジェクトIII」より
 上演台本「『イジチュール』の夜へ――「エロディアード」/「半獣神」の舞台から」浅田彰+渡邊守章
 劇評「『マラルメ・プロジェクトIII』を観て」磯崎新
 劇評「身体と声の狭間で」石谷治寛
 劇評「「マラルメ・プロジェクト」讃」石田英敬
 ダイアローグ「『明るい部屋』をめぐって」高谷史郎+浅田彰
「ダンスの社会――リア・ロドリゲスの実践」より
 ディスカッション「ブラジルを通して見た「ダンス」と「世界」」パネリスト:リア・ロドリゲス+マルセロ・エヴェリン+高嶺格+砂連尾理+橋本裕介(第一部司会)+森山直人(第二部司会)
「映像と舞台」エッセイ「ドキュメンタリー映画と舞台の間で」村川拓也
「映像と舞台」論考「方法としての記録――DVD『太田省吾の世界』をめぐって、再び」八角聡仁
「京都造形芸術大学舞台芸術研究センター活動記録2012-2013」森山直人


★近藤和敬さん(著書『カヴァイエス研究』)
『数学的経験の哲学』(青土社、2013年)の刊行記念に、以下のトークイベントが行われます。また、同書をめぐっては、東京堂書店神保町本店人文書売場で近藤さんによる選書フェアが、また、ジュンク堂書店難波店人文書売場では「店長の一押し」フェアが開催されます。

◎「数学的経験から知の多島海へ――交差する哲学と自然科学」近藤和敬×檜垣立哉×郡司ペギオ幸夫

場所:MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店
日時:2013年05月17日(金)18:30~20:30

内容:ドゥルーズやカヴァイエスなどのフランス哲学研究で注目される気鋭の論者・近藤和敬氏の新著刊行を記念してトークイベントを開催します。「人間の知性とはなにをなしうるものなのか」というラディカルな問いからはじまる本書は、エピステモロジー(フランス科学認識論)やドゥルーズたちの「内在の哲学」を手掛かりにして、数学者の知の実践という事例から、「生命」「自然」という、人間知性のさらにそのさきの次元に向かって探究を突き進めていく意欲作です。今回のイベントでは、この壮大な哲学の旅への導き手として著者自らが本書について語ります。そして、哲学と生命科学それぞれの側から強靭な思考を展開していることで知られる檜垣立哉氏・郡司ペギオ幸夫氏という2人のトップランナーをお招きして、「エピステモロジーや内在の哲学のあらたな可能性」や、「哲学と自然科学の対話」など、著者と問題関心を共有するテーマについてコメントをいただきたいと思います。これからの哲学・思想の幕開けを予感させる、超濃密な鼎談です!

by urag | 2013-05-07 17:56 | Comments(0)


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