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2013年 04月 25日

書影公開:近日発売、廣瀬純『絶望論』

廣瀬純『絶望論――革命的になることについて』の書影を公開します。装幀は中島浩さん、装画は中原昌也さんによるものです。表と裏に出てくる赤いネルシャツの男性は、・・・「あとがき」に出てくるあの方。さて、本書の取次搬入日ですが、日販、トーハン、大阪屋、栗田、太洋社、各社ともに5月1日です。都内の超大型書店さんの店頭に並び始めるのが2日から。全国的にはゴールデンウィーク明けあたりから見かけていただけるようになると思われます。

書影公開:近日発売、廣瀬純『絶望論』_a0018105_1037137.jpg

絶望論――革命的になることについて
廣瀬純著
月曜社 2013年4月 本体1,600円 46判(タテ190ミリ×ヨコ128ミリ)並製224頁 ISBN:978-4-86503-000-6

「絶望を作り出しそれに強いられて逃走線を描出する、革命の不可能性を作り出しそれに強いられて革命的になる、人民の欠如を作り出しそれに強いられて来るべき人民に呼びかける」。創造的に生きるためになぜ《絶望》しなければならないのか? 《革命的になる》とは、どういうことなのか? 気鋭の論客が、ドゥルーズとゴダールを読解しながら、講演形式で問う、いまこの世界に必要なこと。装画=中原昌也

本書より:『絶望論』というタイトルのもとで「革命的になることについて」論じる本書は、デモの無力を産出するこのデモ、おのれの無力を自ら創出するこれらの人々を眼前にして、彼らに触発されて、彼らの無力の力に強いられて、構想され執筆されたものである。本書のすべては、彼らに導かれて次のようなドゥルーズの一節を再読することから始まった。「我々にはひとつのエチカ、ひとつの信が必要なのだ。そう聞いたら愚か者たちは笑うだろう。しかし、我々に必要なのは何か別のものを信じることではなく、この世界を信じること、つまり、愚か者たちもその一部をなしているこの世界を信じることなのだ」。

目次:

ドゥルーズ、革命的になること――不可能性の壁を屹立させ、逃走線を描出せよ
明解な世界に曖昧なフィルムを対峙させよ――ゴダール『中国女』をめぐって  
絶望が個に返されている 対談 緒方正人+廣瀬純  
あとがき  


廣瀬純(ひろせ・じゅん):1971年生まれ、龍谷大准教授。パリ第3大学博士課程中退。専門は映画論、現代思想。著書に、『美味しい料理の哲学』(河出書房新社、2005年)、『闘争の最小回路』(人文書院、2006年)、『シネキャピタル』(洛北出版、2009年)、『蜂起とともに愛がはじまる』(河出書房新社、2012年)。コレクティボ・シトゥアシオネスとの共著に『闘争のアサンブレア』(月曜社、2009年)。訳書にヴィルノ『マルチチュードの文法』(月曜社、2004年)、ネグリ『芸術とマルチチュード』(月曜社、2007年)など。

by urag | 2013-04-25 10:36 | 近刊情報 | Comments(0)


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