御礼が遅くなりましたが、先日取り上げた『みすず』新年号のアンケート特集では、社会学者の
作田啓一さんが、アガンベンの『アウシュヴィッツの残りのもの』を取り上げてくださっています。
「人間と非人間のあいだに置かれた囚人たちの情況を証言しうるのは誰か。この極限状況から生じるいわば根源的な羞恥を見届けたのは、本書の重要な貢献である」と評価していただきました。作田先生、まことにありがとうございます。
なお、アガンベンの著書の小社よりの続刊予定は以下の通りです。
『バートルビー』
アガンベンの論文「バートルビー、偶然性について」と、メルヴィルの短編小説「バートルビー」の新訳を併載。高桑和巳訳・解説。
『ポテンシャリティーズ』
英米語版の同名論文集を増補したオリジナル版。高桑和巳訳・解説。
『涜聖論』
原著近刊予定*の最新論文集。アガンベン自身が「私が大いに重要視している主題について、可能な限り明確に語った」**と宣言した注目書。堤康徳+上村忠男訳。
*全十章のうち、イタリアでは三つの章が独立して二冊の小冊子「審判の日」「ゲニウス」として
ノッテテンポ社から先行出版済。フランス語の全訳が、リヴァージュ社より『審判の日』と題してまもなく発売。イタリア語版が先述の
ノッテテンポ社から刊行されるのは、仏訳刊行後になるようだ。アガンベンの著書では、仏訳が原著に先行して発売されることが昨今はある。
**小社編集担当者への書簡中の表現。
以上です。(H)