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2012年 11月 13日

「週刊読書人」「図書新聞」にド・マン『盲目と洞察』書評

弊社9月刊行、ポール・ド・マン『盲目と洞察――現代批評の修辞学における試論』(宮崎裕助・木内久美子訳)の書評二本をご紹介します。

『週刊読書人』2012年11月9日付第2964号の4面に、山城むつみさんによる書評記事「読むことの複雑さ――耐え難く重い一撃:四十一年目の回帰」が掲載されました。

「読むことは今日、壊滅状態にある。書き手は、多少とも忠実に読めば失われる程度の独創性を発揮する為にさえ杜撰に読むことを厭わない。独創性など最初から断念し、読むことの極北へとひとり進んだド・マンが五十二歳で出したこの第一評論集が四十一年の歳月を経て今、回帰して来たことは、個人的に、耐え難く重い一撃である」と評していただきました。ド・マンとデリダの対決に焦点を絞りつつ、「ド・マンを初めて読む人は第七章〔「盲目性の修辞学」〕から読んだ方がいい」と指摘されています。たいへん読み応えのある書評です。

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『図書新聞』2012年11月17日付第3086号の3面には、土田知則さんによる書評記事「脱構築批評に向かうポール・ド・マンの斬新な議論の展開と奮闘ぶり──待望された邦訳により、日本のド・マン研究はようやく新たな端緒を迎えた」が掲載されました。

「本書の邦訳により、日本におけるド・マン研究はようやく新たな端緒を迎えたと言えるだろう。もう一つの主著『読むことのアレゴリー』も近々邦訳が刊行される。「幻の名著」などという有り難くない呼称が回避されたことにまずはほっとしている」と評していただきました。

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なお、土田さんによる訳書『読むことのアレゴリー』と著書『ポール・ド・マン』の発売予告が、「岩波書店の新刊」2012年12月号で、リリースされました。この小冊子は全国書店の店頭で配布されているほか、岩波書店のウェブサイトでPDFの閲覧が可能です。

読むことのアレゴリー――ルソー、ニーチェ、リルケ、プルーストにおける比喩的言語
ポール・ド・マン著 土田知則訳
岩波書店 2012年12月21日発売 本体4,700円 A5判上製カバー装432頁 ISBN978-4-00-025463-2

版元紹介文より:現代批評理論の一大金字塔、待望の邦訳。批評界に大きな衝撃を与え、文学批評ばかりか哲学・思想の領域に深い影響を与えた「イェール学派」の領袖ポール・ド・マン(1919-83)。その主著にして、現代批評理論・現代思想の領域に聳え立つ一大金字塔である本書は、長らく邦訳が待ち望まれていた一冊である。原著刊行から30年以上を経て、ついに完訳なる。

ポール・ド・マン――言語の不可能性、倫理の可能性
土田知則著
岩波書店 2012年12月21日発売 本体2,500円 四六判上製カバー装224頁 ISBN978-4-00-024782-5

版元紹介文より:文学批評・哲学・思想の領域に深い影響を与えたポール・ド・マン。主著『読むことのアレゴリー』(1979年)を中心に精緻な読解を行い、難解で知られるド・マンの理論を一貫した視点の下、明快に提示する。

by urag | 2012-11-13 17:08 | 広告・書評 | Trackback | Comments(2)
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Commented by 根保孝栄・石塚邦男 at 2013-10-25 08:22 x
読書層の壊滅・・・まさに時代は壊滅状態です。
では、どうすればいいか。
それについては誰もコメントしない。
日本の知性は亡びたのか。
Commented by urag at 2013-10-25 13:22
根保さんこんにちは。誰もコメントしないとも言えますが、たくさんの人々がコメントしすぎているとも言えそうですね。


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