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本日10日発売で、ちくま学芸文庫からデリダの『パピエ・マシン』の上巻が刊行されました。中山元さんの翻訳。下巻は3月11日店頭発売予定。原書は2001年にパリのガリレ社から刊行されました。おもに講演やインタビューを収録しています。
収録されているのは、「マシンと「サンパピエ」」、「来るべき書物」、「タイプライターのリボン――有限責任会社II」、「ワードプロセッサー」、「紙かそれともわたしか。ご存知のように……」まで。あとは下巻に収録です。
となりに置いたのは同日発売の、フリッツ・ザクスルの『シンボルの遺産』。1980年にせりか書房から刊行されたものの文庫化です。加えて今月は、姉妹文庫であるちくま文庫で石井洋二郎訳の『ロートレアモン全集』が注釈などを圧縮したとはいえ文庫化されたので、読書人にとっては喜ばしいことではないでしょうか。
多少値段が高くなっても(デリダは本体1400円、ザクスルは1500円!)、こうした企画は他社が真似できないわけですから、どんどん進めて欲しいと思います。生意気を言えば、先月刊行開始された「マルクス・コレクション」も、単行本ではなく、いきなり文庫で始めるほうがそぐわしいように思えるのですが。
ところでデリダ本は、みすず書房さんから4月に、生前最後のインタビューが鵜飼哲さんの翻訳で刊行されるようですね。題名は『生きることを学ぶ、終に』。昨年10月9日に死去したデリダの最後のインタビューであり、自身の著作をふりかえって、世界の今日と未来を語っているとのこと。「闘病のさなかで生と死をめぐる、率直かつ強靭なことば」がそこにあると言います。四六判96ページ・並製カバー装・1260円予定。楽しみですね!