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2005年 01月 26日

3月新刊:上野俊哉『アーバン・トライバル・スタディーズ』書影公開

3月新刊:上野俊哉『アーバン・トライバル・スタディーズ』書影公開_a0018105_1434825.jpg


小社より刊行される上野俊哉さんの近刊書の書影を公開し、書誌情報を更新いたします。書影はほぼこの線で決まりです。

変更があったのは次の事項です。

書名:『アーバン・トライブ・スタディーズ』→『アーバン・トライバル・スタディーズ』
発売日:2月上旬予定→3月1日予定
頁数:304頁予定→296頁
本体価格:予価2800円→2500円

これらを踏まえて再度書誌情報を公開すると、以下の通りです。

発売日:2004年3月1日取次搬入予定
書名:アーバン・トライバル・スタディーズ
副題:パーティ、クラブ文化の社会学
著者:上野俊哉
判型:A5判並製カバー装296頁
本体価格:2500円
ISBN:4-901477-15-3

内容:ストリートからの日常生活批判! マクルーハン以降の現代のトライブ(部族)の概念、アドルノ+ホルクハイマーの大衆文化論、ドゥルーズ&ガタリ、エスノグラフィの方法などを批判的に検討し、19世紀から1960年代のサイケデリックの系譜と向き合いつつ、パーティやクラブという若者文化・対抗文化の現実を「生きながら」記述。サブカルチャー当事者の視点で、国家や階級、民族に帰属しない共同性の可能性を探る。日本の文化研究を牽引してきた著者が、現状の研究への懐疑から、新たな方法論をもって挑んだ野心作。「〈超越した理論の言葉〉と〈現場の感覚〉を自らが絶えず高速で往復できるような身ぶりだけが、文化研究をそれがそう呼ばれなくなる地点にまでもっていくだろう」。

目次:序文■第一章:アーバン・トライブとは何か?/グローバリゼーションとトライバリゼーションの往還の地平■第二章:トランスクリティックとしての民族誌/今日のシャーマニズム/トランスクリティックとエスノグラフィ■第三章:ディオニュソス・グラフティ/ディオニュソス・グラフィティ/逃走と飛び地■第四章:学び逸れる野郎ども/リズム・ダンス・ミメーシス■第五章:一時的自律接触領域/ニューエイジ・トラヴェラー/トライバル・ウォリアーズ、あるいは「新しい野蛮人」?/接触領域(コンタクト・ゾーン)としてのパーティ■あとがき

著者略歴:上野俊哉(うえの・としや)1962年生れ。和光大学教授。著書に『カルチュラル・スタディーズ入門』『実践ルチュラル・スタディーズ』(ともに毛利嘉孝との共著、ちくま親書)、『ディアスポラの思考』(筑摩書房)、『紅のメタルスーツ』(紀伊國屋書店)など。

by urag | 2005-01-26 15:15 | 近刊情報 | Comments(2)
Commented by 伊豆川 at 2013-03-23 09:08 x
『アーバン・トライバル・スタディーズ』を読ませていただきました。
『アーバン・トライバル・スタディーズ』を読んで、自分と他者の間にある連帯と排除の論理を見出し、他者と出会う喜びと困難を把握することを、DJ(ディスクジョッキー)やTJ(テクスト・セオリージョッキー)といった媒介者を通じて、自分と他者が連帯して現実を見出し、社会を良い意味で変容させ、自分と他者が連帯して本来的な可能性を発揮する力量を強く豊かにすることにつなげることが大切だと、私は考えました。
私は現在、障害者支援の仕事をしています。自分と障害者が、他者と出会う困難を乗り越えて、自分自身が媒介者となったり、他者としての媒介者と連帯することを、自分と障害者が、他者と連帯して現実を見出し、社会を良い意味で変容させ、自分と障害者が他者と共に本来的な可能性を発揮することにつなげる力量を強く豊かにできるように、私は努力します。
Commented by urag at 2013-03-25 01:22
伊豆川さんこんにちは。貴重なご感想をお寄せくださり、ありがとうございます。きっと上野先生も喜ばれると思います。


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