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2012年 02月 17日

ジョルダーノ・ブルーノ(1548-1600)の訳書と研究書

今から412年前の今日、西暦1600年2月17日、ジョルダーノ・ブルーノ(1548-1600)はローマのカンポ・デ・フィオーリ(花の広場)で生きたまま火刑に処されました。彼は自らの哲学のゆえに異端判決を下されましたが、裁判官に向かって「判決を受け入れる私よりも、 判決を私に言い渡すあなたがたのほうが恐れおののいているではないか」と述べたと言います。この有名な言葉にはいくつかの変奏があって、「私よりも宣告を申し渡したあなたたちの方が真理の前に恐怖に震えているのではないか」(平凡社版『世界大百科事典』「ブルーノ」清水純一)とも「諸君は、私が判決を受ける以上の恐怖をもってその判決を下しているのだろう」(平凡社版『語録 永遠の言葉』「ブルーノ」古在由重)とも「判決を下す諸公の方が、その判決を聞く私よりも、おびえているに違いないのだ」(ブレヒト『暦物語』「異端者の外套」矢川澄子訳)とも伝えられています。焚刑を目撃した学生カスパー・ショッペの書簡では、この言葉はラテン語でMaiori forsan cum timore sententiam in me fertis quam ego accipiamと記されています。

日本語で読めるジョルダーノ・ブルーノの著作には以下のものがあります。
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1584年『無限、宇宙および諸世界について』清水純一訳、現代思潮社、1967年;岩波文庫、1982年 ※現代思潮社版では書名は『無限、宇宙と諸世界について』
1584年『原因、原理、一者について』土門多実子訳、近代文藝社、1995年 ※1986年刊レクラム版ドイツ語訳からの重訳
1584年『原因・原理・一者について』加藤守通訳、東信堂、1998年 ※『ジョルダーノ・ブルーノ著作集』第3巻(第1回配本)
1582年『カンデライオ』加藤守通訳、東信堂、2003年 ※『ジョルダーノ・ブルーノ著作集』第1巻(第2回配本)
1585年『英雄的狂気』加藤守通訳、東信堂、2006年 ※『ジョルダーノ・ブルーノ著作集』第7巻(第3回配本)

東信堂版『ジョルダーノ・ブルーノ著作集』全巻の構成は以下の通りです。刊行済には◆印を付します。

1)カンデライオ ◆加藤守通訳、第2回配本
2)聖灰日の晩餐
3)原因・原理・一者について ◆加藤守通訳、第1回配本
4)無限・宇宙・諸世界について
5)傲れる野獣の追放 ※加藤守通訳、次回配本
6)天馬のカバラ
7)英雄的狂気 ◆加藤守通訳、第3回配本
8)形而上学と宇宙論(『三十の像の灯明』『フランクフルト三部作』)
9)記憶術論(『イデアの影』『キルケの歌』『印の印』)
10)魔術論(『魔術について』『絆について』)
別巻 ジョルダーノ・ブルーノとルネサンス思想(仮)
別巻 ジョルダーノ・ブルーノ研究(仮)

ブルーノ研究で高名な本には以下のものがあります。

清水純一『ジョルダーノ・ブルーノの研究』創文社、1970年
ヌッチョ・オルディネ『ロバのカバラ』加藤守通訳、東信堂、2002年
フランセス・イエイツ『ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統』前野佳彦訳、工作舎、2010年

また、『英雄的狂気』を執筆していたイギリス滞在時のブルーノを、フランス王室の密使と見たてた研究書にジョン・ボッシー『ジョルダーノ・ブルーノと大使館のミステリー』(浜林正夫訳、影書房、2003年)があります。弊社より来月刊行予定の新刊、岡本源太『ジョルダーノ・ブルーノの哲学――生の多様性へ』は、3月2日取次搬入予定と予告させていただきましたが、同月第2週の搬入にずれ込みそうです。年度末のためか、製造ラインが混んでおります。

ジョルダーノ・ブルーノ(1548-1600)の訳書と研究書_a0018105_20492181.jpg


by urag | 2012-02-17 20:49 | 近刊情報 | Comments(0)


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