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2012年 02月 16日
シリーズ「古典転生」第6回配本、上村忠男編訳『ヘーゲル弁証法とイタリア哲学――スパヴェンタ、クローチェ、ジェンティーレ』が、本日16日取次搬入です。明日より順次、書店店頭での発売開始となります。お近くの地域のどの本屋さんに置いてあるかについてはお気軽に弊社までお尋ねください。このブログエントリーのコメント欄でもお問い合わせを承ります。 ◎シリーズ「古典転生」既刊書 2006年6月【第1回配本・本巻1】 初期ストア哲学における非物体的なものの理論 エミール・ブレイエ著、江川隆男訳、本体3,400円、ISBN:4-901477-25-0 近代以降の唯物論とは異なるストア哲学の生物学的唯物論が提示する、存在と出来事を包括する自然哲学を考察した古典的名著(1908年)。訳者長篇解題「出来事と自然哲学――非歴史性のストア主義について」。 丹生谷貴志氏評「これは私たち全て、「人間」だけではなくて、文字通り全ての存在者のために表明された、そのための激怒と歓喜へと差し出された、稀に見る書物なのだ」。 鈴木創士氏評「これほど風変わりで生き生きとして並外れた哲学理論に出会えることはめったにない」。 2010年2月【第2回配本・別巻1】 ミクロコスモス――初期近代精神史研究 第1集 平井浩=編、本体3,000円(品切重版準備中)、ISBN978-4-901477-72-7 初期近代(15-18世紀)の多様な豊かさと深さを解明する、分野横断的な精神史研究誌の誕生。第1集では、8本の多彩な論考や3本の動向紹介のほか、ゴルトアマーやフィチーノの翻訳を収める。 中山元氏評「近代初期のさまざまな思想的な思想についての研究を集めて一冊にした、最近には珍しい作りの本」。 松山壽一氏評「意欲的で先駆的で多面的な取り組み。次集以降の更なる試みが世に登場することを鶴首している」。 2010年3月【第3回配本・本巻2】 具体的なものへ――二十世紀哲学史試論 ジャン・ヴァール著、水野浩二訳、本体3,800円、ISBN978-4-901477-73-4 ジェイムズ、ホワイトヘッド、マルセル――20世紀前半の哲学史に大きな足跡を刻んだ三者を論じ、現代思想が〈具体的なものへ〉向かう思考の運動として始まったことを明らかにする。同時代に大きな影響を与えた先見の書(1932年)。 合田正人氏評「何と鮮烈な、瑞々しい、色褪せることのない言葉たちがここに脈打っていることか。ウィリアム・ジェイムズ、アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド、ガブリエル・マルセルという組み合わせも、それぞれの分析も決して古びてはいない。特に、意図的に書簡を対象として選んだジェイムズ論は圧巻である」。 加國尚志氏評「本書は「直接的な所与」の具体的経験に哲学の出発点を求めることが20世紀前半の哲学潮流であることを宣言し、独特の直接的経験論への思想的転回を準備した。サルトルやメルロ=ポンティらに大きな影響を与え、ジェイムズやホワイトヘッドを紹介してその後のフランス哲学の道を切り開いた歴史的名著」。 2011年9月【第4回配本・本巻3】 関係主義的現象学への道 エンツォ・パーチ著、上村忠男編訳、本体3,200円、ISBN978-4-901477-87-1 現象学、マルクス主義、実存哲学――これらはパーチにおいて関係主義という展望のもとに合流する。20 世紀イタリア思想における、時間・歴史・実存・労働をめぐる哲学の水脈を明らかにする一書。 山田忠彰氏評「パーチに独自なのは、世界・社会の関係性への徹底した目配りと、晩年のフッサール現象学を援用しつつも、それをさらに進めた、歴史的レーベンスヴェルト(生活世界)の構造把握である。歴史に絶対性も完結性も拒否し、開かれてある態度としての関係を注視するこの哲学は、現今のヴァッティモらの「弱い思考」の先取りの面をもつともいえよう」。 谷徹氏評「パーチは「実存するとは消費すること」だと言う――この「実存」は「生存」にも近い。エネルギーの消費は「欲求・必要」(とその満足のための「選択」)を生じさせ、それが未来の志向を作動させる(あるいは動機づける)。負が正を、消極的なものが積極的なものをはじめて可能にする。こうしたいわば逆転する動的関係が彼の哲学の軸にある。ここから、マルクスに関わる「労働」も未来志向の媒介として捉えられる。それが変革につながる」。 2011年12月【第5回配本・本巻4】 構造と生成 I――カヴァイエス研究 近藤和敬著、本体3,600円、ISBN978-4-901477-89-5 数理哲学者としてフランス・エピステモロジーの礎を築き、ナチス占領期にレジスタンスの闘士として銃殺されたジャン・カヴァイエス(1903-1944)。彼の先駆的業績をその〈概念の哲学〉のうちに見出し、現代的再評価への扉を開く、俊英による渾身の力作。本邦初の本格的モノグラフ。 金森修氏評「数学的認識を一種独自な〈経験〉として捉え、その経験相のありようについて、緻密な腑分けを試みる野心作だ。普通のメタ数学的、数学基礎論的問題構制とは質的に異なる新たな視点が輪郭づけられている。それにしても、これからが楽しみな若手の登場だ」。 十川幸司氏評「反時代的にも見えるが、きわめて重要で、今日的な仕事」。 2012年2月【第6回配本・本巻6】 ヘーゲル弁証法とイタリア哲学――スパヴェンタ、クローチェ、ジェンティーレ 上村忠男編訳、本体3,800円、ISBN978-4-901477-91-8 19世紀におけるナポリ・ヘーゲル派の異才スパヴェンタ(1817-1883)による弁証法を〈改革〉する試みと、それに対する20世紀のクローチェ、ジェンティーレの応答を収める。イタリアでのヘーゲル受容の百年における重要な一幕を再現するアンソロジー。 近刊2012年3月【第7回配本・本巻7】 ジョルダーノ・ブルーノの哲学――生の多様性へ 岡本源太著、本体3,800円、ISBN978-4-901477-92-5 「世界の広がりと深みを放浪し、ありとあらゆる王国を探求せよ」。その先鋭的な宇宙観のゆえに異端宣告を受け、改悛を拒絶して生きながらにして火刑に処された16世紀イタリアの哲学者ジョルダーノ・ブルーノ(1548-1600)。トマス・アクィナスの厳密さとルネ・デカルトの明晰さのはざまに生まれ落ちた彼は、はたして近代科学の先駆か、それとも古代呪術の末裔か。ブルーノが開いた〈近代〉を生の多様性の発見として再評価し、たえず変化し続ける動的関係に充ち満ちた〈無限宇宙〉の哲学を読み解く。ジェイムズ・ジョイスの2篇のエッセイ「ブルーノ哲学」「ルネサンスの世界文学的影響」の新訳を附す。 続刊【本巻5】 構造と生成 II――論理学と学知の理論について ジャン・カヴァイエス著、近藤和敬訳 フランス現代思想の方法論的基盤として、同時代だけでなく次世代にも大きな影響を及ぼした代表作(1947年)、待望の完訳。訳者長篇解説「カヴァイエスの生涯と思想」。 シリーズ連動企画 化学教程 ジャン= ジャック・ルソー著、淵田仁・飯田賢穂訳 幻の書『化学教程』(1747年)の現代語訳を月曜社ウェブサイトにて無料公開。読みやすい訳文と丁寧な解説で好評連載中。
by urag
| 2012-02-16 15:40
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