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2004年 12月 20日

「情況」12月号にヴィルノ氏インタビューが載っています

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上の画像をクリックすると表紙の人名が読み取れるくらいの大きな画像が見れます。

月刊誌『情況』12月号に、パオロ・ヴィルノさんのインタビュー記事「超個体、技術的活動、物象化」が掲載されています。これは小社より刊行した彼の著書『マルチチュードの文法』を翻訳した廣瀬純さん(龍谷大学)によるオリジナル・インタビューで、ヴィルノさんがたびたび言及しているフランスの科学哲学者ジルベール・シモンドンから得た示唆について語っておられます。

廣瀬純さんは同誌1+2月合併号でも「ラテンアメリカにおける《オルター・グローバリゼーション》と《運動》」と題されたインタビューを翻訳されています。これは、サンドロ・メッザドラ(ボローニャ大学)による、アルゼンチンの活動家集団コレクティボ・シトゥアシオネスへのインタビューで、このコレクティボ・シトゥアシオネスの思想的布置については、小社より刊行予定の『アルゼンチン、社会の実験室』でほかならぬ廣瀬さんが彼らとともに明らかにしてくださることになるでしょう。

コレクティボ・シトゥアシオネスの名前は、小社の『マルチチュードの文法』巻末に所収の、彼らによるヴィルノさんへのインタビューを呼んだことのある読者の皆様にはおなじみです。インタビュワーは二人のメンバー、ベロニカ・ガゴさんとディエゴ・ストゥルバルクさんでした。このストゥルバルクさんが、ミゲル・ベナサジャクさんと書いた『反権力』という本が、松本潤一郎さんの訳で某社から翻訳出版されるそうです。

by urag | 2004-12-20 18:35 | Comments(2)
Commented by 廣瀬純 at 2004-12-22 19:46
「情況」掲載のインタヴュー記事を紹介してくださり、ありがとうございました。読者のみなさんのために、以下、両インタヴューについて幾つか情報を補足しておきます。

まずぼく自身によるヴィルノさんへのインタヴューについてですが、これは、もともと彼の新著『Quando il verbo si fa carne(言葉が肉となるとき)』のスペイン語版(Cuando la palabra se hace carne)に付録するために行われたものです。そのため『言葉が肉となるとき』の内容にも大きく触れるものとなっています。したがって、シモンドンに関心のある方だけでなく、ヴィルノさんのこの新著に関心のある方にも、一読されることを強くお勧めします。なお、このインタヴューのイタリア語オリジナル版はフランスの雑誌「Multitudes」のウェブサイトで公開されています。
Commented by 廣瀬純 at 2004-12-22 19:48
次にメッザドラさんによるコレクティボ・シトゥアシオネスへのインタヴューについてですが、こちらのほうは、もともと、メッザドラさんがイタリアの日刊紙「il manifesto」のために行ったものです。ただし、最終的に同紙に掲載されたのは全文の約半分にあたる抜粋で、全文が活字化されるのは今回の日本語拙訳が初めてです。ちなみに、インターネットでは、コレクティボ・シトゥアシオネスのウェブサイトに全文のスペイン語版が公開されています。また、雑誌「インパクション」の139号に、現在準備中の『アルゼンチン、社会の実験室』からの短い抜粋仮訳が掲載されていますので、是非、そちらも併せて御参照下さい。


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