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2011年 11月 24日

2011年12月中旬新刊:近藤和敬『構造と生成 I』

2011年12月13日取次搬入予定 *人文・哲学

構造と生成 I カヴァイエス研究
近藤和敬:著
A5判上製264頁 本体3,600円 ISBN978-4-901477-89-5

数理哲学者としてフランス・エピステモロジーの礎を築き、ナチス占領期にレジスタンスの闘士として銃殺されたジャン・カヴァイエス(1903-1944)。彼の先駆的業績をその〈概念の哲学〉のうちに見出し、現代的再評価への扉を開く、俊英による渾身の力作。本邦初の本格的モノグラフ。シリーズ「古典転生」第5回配本(本巻第4巻)

目次:
はしがき
序論 「操作」というテーマについて
第1章 カヴァイエスの哲学史解釈と操作概念
第2章 ブラウアーの直観主義と操作概念
第3章 ヒルベルトの公理的方法と概念の哲学
第4章 操作と概念の弁証論的生成
第5章 真理の経験と現象する知性としての数学
第6章 概念の哲学とモノの認識論
結論 「概念の哲学」の未来に向けて
文献表

引用文献一覧
あとがき

近藤和敬(こんどう・かずのり):1979年生まれ。2008年、大阪大学人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(人間科学)。龍谷大学非常勤講師。大阪大学コミュニケーションデザイン・センター招聘研究員。共著:『ドゥルーズ/ガタリの現在』(平凡社、2008年)、『エピステモロジーの現在』(慶應義塾大学出版会、2008年)、『生権力論の現在』(勁草書房、2011年)、『VOL 05 エピステモロジー』(以文社、2011年)。訳書:ジャン・カヴァイエス『構造と生成II――論理学と学知の理論について』(月曜社、近刊)。

【2011年11月26日書影追加】2011年12月中旬新刊:近藤和敬『構造と生成 I』_a0018105_1165043.jpg


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著者続刊予定

『構造と生成 II 論理学と学知の理論について』
ジャン・カヴァイエス著 近藤和敬訳
フランス現代思想の方法論的基盤として、同時代だけでなく次世代にも大きな影響を及ぼした代表作(1947年)、待望の完訳。「進展は実質的であり、あるいは特異な諸本質のあいだにある。そしてその進展の駆動力は、それぞれの特異な本質の乗り越えの要求である。学知の理論をあたえるのは、意識の哲学ではなく、概念の哲学である。産出的必然性とは、活動性の必然性ではなく、弁証論の必然性なのである」。

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シリーズ「古典転生」既刊書

初期ストア哲学における非物体的なものの理論
エミール・ブレイエ
近代以降の唯物論とは異なるストア哲学の生物学的唯物論が提示する、存在と出来事を包括する自然哲学を考察した古典的名著(1908年)。訳者長篇解題「出来事と自然哲学――非歴史性のストア主義について」。江川隆男訳。第1回配本(本巻1)。本体3400円

ミクロコスモス――初期近代精神史研究 第1集
平井浩=編
初期近代(15-18世紀)の多様な豊かさと深さを解明する、分野横断的な精神史研究誌の誕生。第1集では、8本の多彩な論考や3本の動向紹介のほか、ゴルトアマーやフィチーノの翻訳を収める。第2回配本(別巻1)。本体3000円(2011年11月現在、版元品切、重版準備中)

具体的なものへ――二十世紀哲学史試論
ジャン・ヴァール
ジェイムズ、ホワイトヘッド、マルセル……20 世紀前半の哲学史に大きな足跡を刻んだ三者を論じ、現代思想が〈具体的なものへ〉向かう思考の運動として始まったことを明らかにする先見の書(1932年)。水野浩二訳。第3回配本(本巻2)。本体3800円

関係主義的現象学への道
エンツォ・パーチ
現象学、マルクス主義、実存哲学――これらはパーチにおいて関係主義という展望のもとに合流する。20世紀イタリア思想における、時間・歴史・実存・労働をめぐる知られざる哲学の水脈を明らかにする一書。上村忠男編訳。第4回配本(本巻3)。本体3200円

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シリーズ続刊予定
ジャン・カヴァイエス『構造と生成 II 論理学と学知の理論について』近藤和敬訳
上村忠男編訳『ヘーゲル弁証法とイタリア哲学――スパヴェンタ、クローチェ、ジェンティーレ』
岡本源太『ジョルダーノ・ブルーノの哲学――生の多様性へ』

シリーズ連動企画ウェブ連載
ジャン-ジャック・ルソー『化学教程』淵田仁+飯田賢穂訳

by urag | 2011-11-24 06:59 | 近刊情報 | Comments(0)


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