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2004年 11月 20日

「PEN」12月1日号と「男の隠れ家」12月号

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中吊り広告を見てすぐ買おうと決めた、「PEN」誌のブックデザイン特集号(12月1日発行、No.142)は、洋書中心の紹介で、和書や古書をもっと見たい私にとってはややオシャレすぎる特集でした。和ものでは、原弘さんや、祖父江慎さん、山口信博さん、松田行正さん、クラフトエヴィング商会の吉田夫妻といったブックデザイナーの皆さんが紹介されています。個人的な告白をすると、私は、松田さんがプロデュースされている出版社「牛若丸」のファンです。牛若丸の本を手に取るたび、楽しい気分になってきます。

同号では、京都の恵文社一乗寺店や、パージナ、日月堂、ハックネット、ユトレヒトといった高感度な書店の店長さんによる選書も、お店の紹介とともに掲載されています。いずれも和書新刊の話題書を売りまくるような量販店ではなく、洋書や古書を扱っているお店です。

書物をめぐる最近の雑誌特集では、「男の隠れ家」誌の書斎&DEN特集(12月号)が面白かったですね。作家や様々なクリエイターたちの書斎が写真つきで多数見れるというのは、もうたまらない冒険です。

特に圧倒されたのが、ボードビリアンの内藤陳さんのお宅。家中本だらけ。人が住むためというより、本のために家があるようなもの。マンションにお住まいだそうですが、大地震が来たら、階下の住人はどうなることやら。作家さんの書斎では、筒井康隆さんのが素敵です。一度ぜひ見学できたらいいなと思わせるのが、ハイパーメディア・クリエイターの高城剛さんの書斎。かっこいいです。あこがれます。でも、お金持ちじゃないとこんな書斎は作れないでしょうね。身の程を知った自分です。

この特集号では、ブックカフェ&ライブラリーバーの紹介もあって、目を惹きます。おや、冒頭のエッセイを書いているのはジュンク堂池袋店の福嶋副店長さんではありませんか。紹介されているお店は、西麻布のテーゼ、中目黒のカウブックス、西荻窪のハートランド、宇田川町のアンバー・ギャレット、阿佐ヶ谷の「夜の午睡」、麹町のA/Zブックス&カフェ、下北沢のカフェ・オーディネール、三鷹のフォスフォレッセンス、といった東京勢や、京都は西木屋町の「図書館」、大阪が三軒で、谷町のライブラリーカフェ楽、北浜のアトリエ箱庭、古本喫茶伽羅、となっています。

なかには私もたびたびお邪魔したり、業界内外の知人が経営しているお店があったりします。もちろんここに掲載されている以外にも、ブックカフェとは謳っていないけれど本がたくさん置いてある喫茶店とかはあるのでしょう。「散歩の達人」誌の交通新聞社さんが昨年『東京ブックストア&ブックカフェ案内』というのを出版されましたよね。一昨年の『東京古本とコーヒー巡り』の姉妹編と聞きますが。そういえば、交通新聞社さんの書籍編集の方にA/Zでお目にかかったことがあるのを思い出しました。(H)

by urag | 2004-11-20 00:31 | 雑談 | Comments(0)


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