皆様、「
新世紀書店」にはもう行かれましたか。今週水曜日、17日まで「営業」しています。個性豊かなテナントが、二週間のあいだだけ、渋谷パルコパート1の地下1階のロゴスギャラリーで「仮店舗営業中」です。「書店横町」論者であり、多島海モデルを夢見る私としてはぜひ覗いてみたいのですが、時間がつくれなさそうです。
各店舗紹介で、room # 295 bookstore さんの自己紹介にこうあります。
「ある都市のある路地に妙な雑居ビルがあった。小さく区切られた部屋の全てが別々の本屋なのだ。そこには様々なジャンルを扱う本屋が店主の偏った趣味丸出しで混在していた。一軒一軒は細分化されていても、全体としてみれば、多くのジャンルをカバーする綜合書店として機能していて、多くの人で賑わっていた。その一室、例えば、295号室の扉の先には、ぼくの大好きなこのような本たちが並んでいるに違いない。もちろん、記憶の上の想像の話なのだけれど。」
ほとんどこれは、私が夢見ている多島海(アーキペラゴ)モデルと同じです。やっぱり、似たようなことを考えている人はいるのだなあと感動しました。「素人」発想だからいいんです。素人でいいじゃないか。特権的「読者」なんて認めたくないですよね。素人こそが理想の誠実な担い手であり、既成の枠組みを乗り越えていく、真の、新しい変革者だ、と私は信じています。評論家や業界人にはとうてい不可能なことをできるのが、「素人力」というものだと思います。(H)