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URGT-B(ウラゲツブログ)

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2004年 11月 04日

アマゾンで「在庫切れ」となっていますが、

オンライン・ストアのアマゾン・ジャパンで小社刊行のアガンベン著『アウシュヴィッツの残りのもの』が「現在、在庫切れ」となっていて、購入できないようになっていますが、これは、アマゾンが該当商品の在庫を持っていないという意味で、版元品切を意味しているわけではありません。版元品切の場合は、「お取り扱いできません」という表示になります。

アマゾンで品切になっているのを見たんだけれど、もうなくなっちゃったの?――というお問い合わせをたびたび頂戴するくらいなので、アマゾンさんにはぜひこのような「まぎらわしい表示」は止めて欲しい、と何年も前から再三申し入れてきたものの、ぜんぜん改善してくださいません。

問題点1:上記に書いた通り、単なる「在庫切れ」という表示では、アマゾンにおいて品切なのだというよりは、版元品切と勘違いされやすいです。実際「在庫切れ」表示の商品は買い物カゴに入れることができないため、余計に版元品切と思われてしまいます。率直に言いますと、迷惑です。

問題点2:「在庫切れ」ではなくせめて別項目にあるような「お取り寄せ」と表示してもらいたいですが、小社は出版VAN(有料オンライン受発注システム)に加盟していないため、在庫情報をアマゾンに何かしらのかたちで小社が提供しない限り、アマゾンが小社の在庫情報をメンテナンスすることはないのです。アマゾンが在庫状況を出版VANで確認できないので、「お取り寄せ」が可能かどうかわからないため、単に「在庫切れ」と表示されてしまうわけです。アマゾンは在庫情報のメンテナンスを自発的にはなさってくださらないわけで、やりきれません。

問題点3:そもそもこの「在庫切れ」という表示の意味を正確に知っている利用客がどれくらいいるのか疑問です。この表示の意味を調べるためには、同ストアのヘルプから、「注文」の分類の中にある「発送可能時期」の項目を見る必要がありますが、いちいちここを探して見ようとするかどうか。ちなみにこう説明されています。「在庫切れ:在庫がなく、一時的に注文を受け付けられません。マーケットプレイスにて予約注文をすることができます。また商品によっては、入荷しだいEメールで発送可能時期をご連絡するサービスを設けています」。この説明ではいったい「どこの在庫の話なのか」わかりません。不十分な説明と言わざるをえません。

この問題の解決のためには、小社が定期的に在庫情報をFAXなりメールなりで通知する必要がありますが、そういうふうにこちらからご報告申し上げなければならないのはアマゾン様だけです。出版VANに参加していないような小零細出版社は、上述したような不便に陥ることを余儀なくされます。「在庫切れ」という表示を、「アマゾン在庫なし」と変えるだけでもずいぶんと誤解は減るはずなんですが・・・・・・それすらもできないとのご回答です。残念です。

『アウシュヴィッツ~』については在庫情報の更新を近々に先方に申し入れますので、ほどなく販売再開になると思います。皆様にはご迷惑をお掛けしております。

by urag | 2004-11-04 23:35 | 販売情報 | Comments(0)


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