人気ブログランキング | 話題のタグを見る

URGT-B(ウラゲツブログ)

urag.exblog.jp
ブログトップ
2011年 02月 17日

ジャン・ジュネ『公然たる敵』2011年3月中旬発売

2011年3月中旬発売予定新刊【ジャンル:文学/思想】

公然たる敵
ジャン・ジュネ[著]
アルベール・ディシィ[編]
鵜飼哲・梅木達郎・根岸徹郎・岑村傑[訳]
46判(タテ188ミリ×ヨコ130ミリ)上製、664頁、本体価格5,600円
ISBN:978-4-901477-83-3

ジュネ自身が生前に刊行を熱望した政治的テクスト集。日本語初訳。パレスチナ人たちを、移民労働者たちを、アメリカの黒人革命家たちを全身で愛し、ともに闘い続けた作家ジュネが、〈68年5月〉から86年の死までに、文学と政治が交錯する地点で生みだした発言とテクストを集大成。

目次:
はじめに
「J・G求む、探し求む……」(一九七〇年)
マドレーヌ・ゴベイユとの対話(一九六四年一月)
レーニンの愛人たち(一九六八年五月)
『悪辣な羊飼いたち』(一九六九年三月)
フランス人よ、いま一息だ(一九七〇年二月二十四日)
「自分のことを話すのは慎みがないように思われる……」(一九七〇年三月十日)
アメリカの知識人たちへの手紙(一九七〇年三月十八日)
メーデー・スピーチ(一九七〇年五月一日)
ミシェル・マンソーとの対話(一九七〇年五月十日)
『ソルダッド・ブラザー』への序文(一九七〇年七月)
アンジェラとその兄弟たち(一九七〇年八月三十一日)
アンジェラ・デイヴィスはおまえたちの手中にある(一九七〇年十月十六日)
ジョージ・ジャクソンのために(一九七一年三月)
パレスチナ人たち(一九七一年五月)
赤と黒(一九七一年八月)
殺しのあとで(一九七一年八月)
アメリカは怖れている(一九七一年八月)
『ジョージ・ジャクソンの暗殺』まえがき(一九七一年十一月十日)
グワラニ人とお近づきになられたし(一九七二年六月二日)
誰もけっして語らなかった二、三の本について(一九七四年五月二日)
「最悪が必ず確実である」ときに(一九七四年五月)
ジスカール・デスタンのもとで死ぬこと(一九七四年五月十一日)
ズボンつり姿でも愚かは愚かだ(一九七四年五月二十五日)
ジャバル・フセインの女たち(一九七四年七月一日)
フーベルト・フィヒテとの対話(一九七五年十二月十九~二十一日)
アジュルーンの近くで(一九七〇年十~十一月/一九七七年)
アメリカ黒人の不屈さ(一九七七年四月十六日)
シャルトルの大聖堂《騎乗透視》(一九七七年六月三十日)
暴力と蛮行(一九七七年九月)
タハール・ベン・ジェルーンとの対話(一九七九年十一月)
『カラマーゾフの兄弟』(一九八一年)
アントワーヌ・ブルセイエとの対話(一九八一年夏)
ベルトラン・ポワロ=デルペシュとの対話(一九八二年一月二十五日)
シャティーラの四時間(一九八二年九~十月)
登録番号一一五五(一九八三年三月一日)
リュディガー・ヴィッシェンバルト、ライラ・シャヒード・バラーダとの対話(一九八三年十二月六~七日)
ナイジェル・ウイリアムズとの対話(一九八五年夏)
付録
 集まった人々(一九六八年八月)
 十万の星への挨拶(一九六八年九月)
解題・注
略年譜
訳者あとがき

ジャン・ジュネ(Jean Genet):1910年12月19日、パリに生まれる。1936年、軍隊を脱走し、ヨーロッパを放浪。その後、窃盗などで逮捕、投獄を繰り返す。獄中で『死刑囚』(42年)『花のノートルダム』(43年)『薔薇の奇蹟』(44年)を書き、ジャン・コクトーらから高い評価を得る。1944年、刑務所を出所。1948年、コクトーらの請願によって大統領特赦を得る。『葬儀』(45年)『ブレストの乱暴者』(46年)『泥棒日記』(48年)、戯曲『女中たち』(47年)『バルコン』(56年)などを執筆。1960年代後半以降、アメリカのブラックパンサーやパレスチナ解放運動の支援など、政治問題へ積極的に関与する。1986年4月15日にパリで死去。

by urag | 2011-02-17 19:53 | 近刊情報 | Comments(0)


<< 注目新刊:エスポジト(来日情報...      弊社出版物の著者や訳者の方々の... >>