中平卓馬(なかひら・たくま):1938年生まれ。東京外国語大学スペイン科卒業後、「現代の眼」誌で寺山修司、東松照明の編集担当者となる。1968年、高梨豊、岡田隆彦、多木浩二らと共に、写真同人誌「プロヴォーク」創刊(2号から森山大道も参加)。1973年ころ、過去の自らの表現を自己批判し、撮影された写真のネガ・フィルムやプリントのほとんどを焼却する。1977年9月11日未明、飲酒により昏睡状態となり入院。その後、身体と意識は回復したものの、言語能力と記憶に障害が残る。回復後、写真家としての活動を再開する。2003年には、初めての本格的な個展「原点復帰—横浜」が横浜美術館で開かれた。現在も旺盛に撮影しつづけている。主な著書・写真集に、『来たるべき言葉のために』(写真集、オシリス、2010年)、『なぜ、植物図鑑か』(批評集、ちくま学芸文庫、2007年)、『見続ける涯に火が 批評集成1965-1977』(オシリス、2007年)、『ADIEU A X』(写真集、河出書房新社、2006年)、『日本の写真家36 中平卓馬』(写真集、岩波書店、1999年)、『決闘写真論』(批評集、篠山紀信との共著、朝日文庫、1995年)、『新たなる凝視』(写真集、晶文社、1983年)。