敬愛してやまないグラフィック・デザイナーの杉浦康平さんが手掛けられた本、著書、そしてテーマ別に選書された書目を集めたフェアが先月より紀伊國屋書店新宿本店5F人文書売場で好評開催中です。
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じんぶんや第六十六講:杉浦康平選「一枚の紙、宇宙を呑む」
場所:紀伊國屋書店新宿本店 5Fカウンター前
会期:2010年11月18日(木)~2011年1月10日(月)
お問合せ:紀伊國屋書店新宿本店 03-3354-0131
フェアを紹介する紀伊國屋書店のウェブサイトでは、杉浦康平さんエッセイ「一枚の紙、宇宙を呑む」が公開されています。モノとしての書物の魅力を実に即物的かつ大きなスケールで教えてくださる非常に感動的なエッセイです。柱を拾っていくと、次のようになります。
「ただの」紙から、「ただならぬ」紙へ……
紙の厚さをたしかめる……
感覚器に潜む、0.1mmの厚さ……
0.1mmの線が、50cm幅になり、600mの帯になる……
ポスターは二次元的存在である……
2枚のA0判の紙で文庫本が生まれる……
太陽にもとどく紙の厚さ……
『全宇宙誌』の誕生
また、フェア紹介サイトでは、杉浦さんがテーマ別の選ばれた本の情報を閲覧したり購入したりすることができます。テーマは以下の通り。テーマごとに杉浦さんのショート・コメントが付されています。
マンダラ宇宙
生命の記憶・気の流れ
シンボルの文化
渦巻くかたち・五感をひらく
漢字の力
スギウラ・ブックス [「本」の妙を伝えたい]
上記エッセイと選書リストを掲載した小冊子は、今月中旬頃から店頭で配布される予定です。ポスターが貼られた店頭の様子は、工作舎さんのウェブサイトの
フェア紹介ページで見ることができます。当ブログでも、工作舎さんからご提供いただいた写真を以下に掲載します。

エッセイでも言及されていた『全宇宙誌』の現物見本が店頭に出ています。残念ながら閲覧のみ可能で販売しているものではありません。「ご自由にお持ち下さい」とあるのは『人間人形時代』のことではなくて、撮影時には在庫が切れていたフェア初期のチラシですので、ご注意ください。