河出書房新社さんの好評新刊『
切りとれ、あの祈る手を』(縮めて『切手』と言うそうです)の刊行を記念して、著者の
佐々木中さんによる選書フェアが都内各店で始まっています。『切手』は売行良好で論壇内外の評判も良く、来月には重版も出来上がるそうですよ。
◎「佐々木中選書フェア」
場所:ブックファースト渋谷文化村通り店 地下2階 人文書売り場
場所:リブロ池袋店 書籍館1階 人文書売り場(レジ横、柱周り)
期間:2010年11月中旬まで(予定。売行次第で延長もあり)
他書店さんでも随時開催予定と聞いています。上記2店舗の店頭写真を河出書房新社さんからご提供いただきましたので、掲載します。上がブックファースト、下がリブロです。

フェアで展開中の書目はおよそ40点で、店頭では佐々木さんがそれぞれに付したコメントを読むことができますので、ぜひご来店を。遠くて行けない、という方のために以下に主な書目をご参考までに挙げておきます。
ミシェル・フーコー『知への意志』新潮社
中井久夫『アリアドネからの糸』みすず書房
ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン「確実性の問題」(『ウィトゲンシュタイン全集9』所収)大修館書店
ジャック・ラカン『精神分析の四基本概念』岩波書店
『ランボー全詩集』ちくま文庫/河出文庫
マルティン・ハイデガー『存在と時間』(全2巻)ちくま学芸文庫
フリードリヒ・ニーチェ『ツァラトゥストラ』中公文庫
ヘンリー・ミラー『南回帰線』講談社文芸文庫
サミュエル・ベケット『名づけえぬもの』白水社
ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』(全4巻)集英社文庫
ヴァージニア・ウルフ『燈台へ』みすず書房
坂口安吾『堕落論』角川文庫
古井由吉『山躁賦』講談社文芸文庫
バルーフ・デ・スピノザ『エチカ』中公クラシックス
ドゥルーズ=ガタリ『千のプラトー』河出書房新社
モーリス・ブランショ『文学空間』現代思潮新社
ウォルト・ホイットマン『草の葉』(全3巻)岩波文庫
フランツ・カフカ『カフカ短編集』岩波文庫
矢内原伊作『ジャコメッティ』みすず書房
ジェフ・チャン『ヒップホップ・ジェネレーション――「スタイル」で世界を変えた若者たちの物語』リットーミュージック
ピエール・ルジャンドル『ルジャンドルとの対話』みすず書房
『新装版 ヘルダーリン全集』(全4巻)河出書房新社
ベルトルト・ブレヒト『ブレヒトの詩』河出書房新社
マルクス・アウレリウス『自省録』岩波文庫
『ちくま日本文学038 金子光晴』ちくま文庫
『西脇順三郎コレクション』(全2巻)慶應義塾大学出版会
シャーウッド・アンダーソン『ワインズバーグ・オハイオ』講談社文芸文庫
大江健三郎『ピンチランナー調書』新潮文庫
磯﨑憲一郎『世紀の発見』河出書房新社
朝吹真理子『流跡』新潮社
なお、佐々木中さんの特設サイトの
このページでは、『切りとれ、あの祈る手を』の書店店頭用POPのデータをダウンロードできます。ページ右下の>>Downloadから。また、11月5日(金)に
ブックファースト新宿店で行われる予定の佐々木中さんと宇多丸さんのトークイベントや、『真夜中』11号への寄稿については佐々木さんのブログの
こちらの記事をご参照ください。トークイベントはすでに定員に達したようです。