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2010年 06月 07日

「週刊読書人」にヴァール『具体的なものへ』の書評が掲載

書評週刊紙「週刊読書人」10年6月4日号に、弊社刊ジャン・ヴァール『具体的なものへ』の書評が掲載されました。書評してくださったのは立命館大学教授の加國尚志先生です。

「1932年に公刊された本書は、「直接的な所与」の具体的経験に哲学の出発点を求めることが20世紀前半の哲学潮流であることを宣言し、独特の直接的経験論への思想的転回を準備した。サルトルやメルロ=ポンティらに大きな影響を与え、ジェイムズやホワイトヘッドを紹介してその後のフランス哲学の道を切り開いた歴史的名著である。/著者ジャン・ヴァールは、ベルクソンに教えを受け、戦後コレージュ・フィロゾフィックを設立し、多くの哲学者を世に出したフィクサー的人物である。〔中略〕ジェイムズをサルトルとドゥルーズに、ホワイトヘッドを後期メルロ=ポンティ、シモンドン、ドゥルーズに、マルセルをメルロ=ポンティ、レヴィナス、アンリに連結する視点を持つなら、本書が20世紀フランス哲学を予言していたかのような錯覚すら覚えるが、むしろ後代の哲学の問題構制が本書の歴史的価値を遡及的に高めていったと言うべきである。〔後略〕」と評していただきました。加國先生、まことにありがとうございました。

by urag | 2010-06-07 14:45 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
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