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2010年 04月 28日

黄金週間明けに文庫版が発売、ドゥルーズ生前最後の本『批評と臨床』、河出より

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批評と臨床
ジル・ドゥルーズ著 守中高明+谷昌親訳
河出文庫 10年5月 本体1,300円 文庫判328頁 ISBN978-4-309-46333-9

◆帯文より:ドゥルーズ最後の著書。錯乱から創造へ。来るべき民衆=人民(ピープル)のために生を解き放つ極限の思考。

◆カバー裏説明文より:文学とは錯乱/一つの健康の企てであり、その役割は来たるべき民衆=人民(ピープル)を創造することなのだ。文学=書くことを主題に、ロレンス、ホイットマン、メルヴィル、カント、ニーチェなどをめぐりつつ「神の裁き」から生を解き放つ極限の思考。ドゥルーズの到達点をしめす生前最後の著書にして不滅の名著。

★単行本は2002年10月に刊行されました。その際は、守中さん、谷さん、そして第6章「ニーチェと聖パウロ、ロレンスとパトモスのヨハネ」をお訳しになった鈴木雅大さんが共訳者でいらっしゃいましたが、今回の文庫版では、谷さんが第6章を新訳されておられ、訳者は単行本版の三名から二名となっています。今回の文庫化にあたっては、「固有名詞の誤記を正し、基本的な術語の統一を図り、再び必要最小限度の調整を行った」とのことです。

★河出文庫ではこれまでドゥルーズの著書や共著では、『アンチ・オイディプス』(上下巻、新訳)、『差異と反復』(上下巻)、『意味の論理学』(上下巻、新訳)、『ニーチェと哲学』(新訳)、『記号と事件』、『フーコー』が刊行されました。河出の単行本で文庫化されていないのは、『経験論と主体性』、『』、『無人島』全二巻、『狂人の二つの体制』全二巻、『対話』、『千のプラトー』、『哲学とは何か』になります。

★今回の文庫版新刊はゴールデンウィーク明けの5月7日、発売予定とのことです。5月の河出文庫の新刊ではこのほかに、弊社から『貧しい音楽』を刊行させていただいた大谷能生さんの有名な『憂鬱と官能を教えた学校』(菊地成孔さんとの共著)が上下巻で発売されます。

★また、5月末の河出書房新社さんの単行本として、東浩紀+濱野智史編『ised 情報社会の倫理と設計 倫理篇』と同書の『設計篇』の発売が予告されています。

by urag | 2010-04-28 21:50 | 本のコンシェルジュ | Comments(0)


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