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URGT-B(ウラゲツブログ)

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2010年 03月 05日

新規開店情報:月曜社の本を置いてくださる予定の本屋さん

2010年4月1日(木)
あゆみBOOKS高円寺店:55坪
東京都杉並区高円寺北2-6-1 高円寺千歳ビル 1F
JR高円寺駅より徒歩2分、チェーン13店舗目のオープンです。取次はN。芸術書を複数ご発注いただきました。ほんとは人文書の発注依頼があると嬉しかったのですが。

出品依頼の際は、たいていの本屋さんの場合、電話番号やFAX番号が決まっていないことが多いのですが、あゆみBOOKSさんではすでに決定済みで、中村歩社長名で届いた挨拶状には「返品の無い効率の良い販売をしていく上にも、今後新刊案内・FAX等の情報提供をいただければ幸いに存じます」とありました。出版社側としては非常に嬉しいことです。なぜかというと、新規開店の出品依頼が来て、出荷してみたものの、連絡先が不明のため、その後の新刊の案内ができないし、お店の方からも発注がなくて、結果、出品以後の取引が皆無という本屋さんが多いからです。何のために出品したのかな、と思わなくもないわけです。

業界仲間と話をしてみると、ここ15年以上、中小出版社は新規開店の出品要請に積極的に応じなくなっていることが垣間見れます。なぜかというと、注文されたから出荷したのに、お店に品物が置いてなかった、ということがしばしば起きたからです。私がかつて別の出版社で働いていたとき、四国の某有名チェーンが関東に進出して、出品に応じたことがありました。遠方ではなかったので、開店後に訪問すると、アラびっくり、出荷した本は1冊も置かれていませんでした。常備や長期や延勘で出荷しますから当然売り上げの請求はずっとあとになります。しかし書店さん側では、いらない本はすでに返品していた、と。出版社では赤字が先に立つということになります。

つまりこういうことです。書店さん側では棚を埋めなければならないので、多めに注文を出します。中には品切本もあるでしょうし、版元が出品しないかもしれない。で、結局は届いた商品の中から、良さそうな品物を選んで棚に詰める。余った本は返品と。そうすることが書店さんにとっては合理的であるのでしょうけれど、出版社にとっては残念な話です。出版社が出品依頼に次第に応じなくなってきても仕方ありません。もちろんすべての新規開店のお店がそうだとは言いません。きちんと置いてくださっているお店もあります。

弊社は書店さんへの新刊案内を、FAXとEメールで行っています。毎日大量のFAXと格闘しなければならない書店員さんのご苦労は察するに余りありますが、こちらから案内を出さない限り、書店さんから事前予約が入ることはありません。ブログの近刊案内を見た書店さんから注文が入ったりすると、大げさではなく驚きます。だって、書店員さんが終日店頭とキャッシャーとバックヤードの往復で忙しくされているのを見ると、あまたある出版社のウェブサイトやブログをこまめにチェックするのはほとんど不可能だろうと思えるのです。

そんなわけで、弊社では出品依頼には必ず応じていますが、開店時に品物が確実に置いてあるかどうかは読者の皆さんに保証できないのです。申し訳ありません。ただし、あゆみBOOKS高円寺店さんはきちんと扱ってくださいます。中堅チェーンの中では品揃えに定評がありますよね。

2010年4月28日(水)
ジュンク堂書店かごしま2号店(仮称):1300坪
鹿児島県鹿児島市呉服町6-5 マルヤガーデンズ 5F・6F
マルヤガーデンズは、同書店の鹿児島店が入居しているヴィストラルビルの南側にある旧三越鹿児島店の跡地に建設中です。正直に言えばオーバーストアにならないか心配ですが、ジュンク堂書店にとってみれば、他社に入居されるよりかはマシ、ということでしょうか。取次はO。人文書、美術書、文芸書を各種ご発注いただきました。ジュンク堂さんは弊社の刊行物のほとんどを扱ってくださるので、本当にありがたい存在です。電話およびFAXの番号は申請中のご様子。まあビルが建設中なので、そんなものでしょう。ジュンク堂さんはウェブサイトで全支店のFAX番号を公開していますから、あとでチェックしてみることにします。

書店チェーンの各社ウェブサイトでFAX番号が公開されていないと、新規開店に応じたあと、新刊の案内ができません。どことは言いたくないですが、ナショナルチェーンなのに電話番号しか公開しない本屋さんには、案内をFAXできませんから(郵送はコストや作業の手間の面で零細版元には厳しいのです)、結局は取引がほとんどなくなっていくのが実情です。業界向けに販売されている書店名簿を買えば、もちろんFAX番号がわかりますが、名簿って高いんです。名簿を買うお金があったらほかに使います。

by urag | 2010-03-05 12:44 | 販売情報 | Comments(0)


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