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ウラゲツ☆ブログ

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2020年 12月 31日

月曜社最新情報まとめ(ブログの最新エントリーは当記事の次からです)

◆公式ウェブサイト・オリジナルコンテンツ
◎2011年6月28日~:ルソー「化学教程」翻訳プロジェクト。

◆最新刊と近刊(書籍の発売日は、取次への搬入日であり、書店店頭発売日ではありません)
◎2019年5月23日発売:『森山大道写真集成(4)光と影』本体6,000円。
◎2019年5月14日発売:『私の肌の砦のなかで』本体3,800円、叢書・エクリチュールの冒険第13回配本。
◎2019年4月26日発売:『表象13:ファッション批評の可能性』本体2,000円。
◎2019年3月22日発売:ロザリンド・E・クラウス『視覚的無意識』本体4,500円。
 志賀信夫氏書評「テキストの迷宮が絵画とは何かを問いかける」(「週刊読書人」2019年5月31日号)
 暮沢剛巳氏書評「グリーンバーグのモダニズム美術論の批判的克服、ある種の「親殺し」の書――ようやく実現した待望の邦訳の出版を素直に喜びたい」(「図書新聞」2019年6月15日号)
◎2019年3月6日発売:筧菜奈子『ジャクソン・ポロック研究』本体4,000円、シリーズ・古典転生第19回配本、本巻18。
 中島水緒氏短評(「美術手帖」2019年6月号「BOOK」欄)
◎2019年2月22日発売:ハナ・ロスチャイルド『パノニカ――ジャズ男爵夫人の謎を追う』本体2,700円。
 宮下志朗氏短評(「読売新聞」2019年5月5日付書評欄)
◎2019年2月20日発売:十和田市現代美術館編『毛利悠子 ただし抵抗はあるものとする』本体2,200円。
◎2019年2月18日発売:須藤温子『エリアス・カネッティ――生涯と著作』本体3,500円、シリーズ・古典転生第18回配本、本巻17。
◎2019年2月1日発売:松江泰治『JP-34』本体3600円。
◎2018年12月17日発売:『森山大道写真集成(1)にっぽん劇場写真帖』本体6,000円。
◎2018年10月5日発売:東琢磨ほか編『忘却の記憶 広島』本体2,400円。
 好井裕明氏書評「読み応えのあるヒロシマ論――「記憶」の「劣化」を防ぐために」(「週刊読書人」12月8日号)
 渡邊英理氏書評「「忘却の口」=他なる記憶の穴へとはいりこむ――「信頼」への「信頼」を忘れていたかもしれないことに、わたしたちは本書を通じて気づくことができる」(「図書新聞」2019年1月19日号)
◎2018年10月1日発売:AYUO『OUTSIDE SOCIETY』本体2,000円。
 松山晋也氏書評「稀有な体験を糧に唯一無二の視点からの優れた音楽論」(「intoxicate」#137(2018 December)O-CHA-NO-MA REVIEW「BOOK」欄)
◎2018年8月20日発売:エドワード・ブルワー=リットン『来るべき種族』本体2,400円、叢書・エクリチュールの冒険第12回配本。
 冬木糸一氏短評(「SFマガジン」2018年12月号「OVERSEAS」欄)
 宇佐和通氏特集記事「地底世界の奇書『来るべき種族』解読:ナチス・ドイツを動かしたヴリル伝説の聖典」(月刊「ムー」誌2019年1月号)
◎2018年8月16日発売:ステファヌ・マラルメ『詩集』本体2,200円、叢書・エクリチュールの冒険第11回配本。
 岡山茂氏書評「ジャーナリズムへと戻る回路――長年のマラルメ研究に一つの区切り」(「図書新聞」2018年12月8日号)
 立花史氏書評「「理解可能なマラルメ」を追求――一般読者に親しみやすい現代語訳を」(「週刊読書人」2018年10月12日号)
◎2018年6月27日発売:岡田温司『アガンベンの身振り』本体1,500円、哲学への扉第2回配本。

◆重版情報
◎2019年5月10日:甲斐義明編訳『写真の理論』2刷。

◆販売情報(重版・品切・サイン本、等々)
◎品切重版検討中:『ミクロコスモス第1集』2刷、ユンガー『パリ日記』2刷、ギルロイ『ブラック・アトランティック』4刷、バトラー『権力の心的な生』新版。
◎品切重版未定:『舞台芸術05』『舞台芸術08』『表象01』『表象02』『表象04』『表象05』『表象08』『表象09』、毛利嘉孝『文化=政治』、クリフォード『ルーツ』、スピヴァク『ポストコロニアル理性批判』、ハーマッハー『他自律』、ブレイエ『初期ストア哲学における非物体的なものの理論』、片山廣子『燈火節:随筆小説集成』『新編燈火節』、竹内てるよ『静かなる夜明け』、ブランショ『書物の不在 初版朱色本』『書物の不在 第二版鉄色本』『謎の男トマ 初版本』、高柳昌行『汎音楽論集』、大里俊晴『マイナー音楽のために』、大竹伸朗『ネオンと絵具箱』、森山大道写真集『新宿』『新宿+』『大阪+』『オン・ザ・ロード』『何かへの旅』、森山大道フォトボックス『NOVEMBRE』、やなぎみわ作品集『WHITE CASKET』、川田喜久治写真集『地図』、遠藤水城編『曽根裕|Perfect Moment』、熊木裕高写真集『吠えない犬』、瀬戸正人写真集『picnic』、菱田雄介写真集『ある日、』。※書店からの返品で在庫がまれに生じる場合があります。直接、弊社までお電話かメールなどでお尋ね下さい。

◆出版=書店業界情報:リンクまとめ
◎業界紙系:「新文化 ニュースフラッシュ」「文化通信
◎一般紙系:Yahoo!ニュース「出版業界」「電子書籍」「アマゾン
◎話題系:フレッシュアイニュース「出版不況」「電子書籍」「書店経営
◎新刊書店系:日書連 全国書店新聞
◎雑談&裏話:5ちゃんねる 一般書籍

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# by urag | 2020-12-31 23:59 | ご挨拶 | Trackback(1) | Comments(21)
2019年 07月 16日

月曜社8月新刊:久保明教『ブルーノ・ラトゥールの取説』

2018年8月7日取次搬入予定 *人文/現代思想

ブルーノ・ラトゥールの取説(トリセツ)
久保明教[著]
月曜社 本体:1,800円 46判並製272頁 ISBN: 978-4-86503-079-2 C0010

最注目を浴びる思想家をめぐる初めての概説書!
アマゾン・ジャパンで予約受付中

科学やテクノロジーの考察から出発し、文化人類学、哲学、社会学、地理学、現代アート等に広範な影響を与えてきたフランスの哲学者ブルーノ・ラトゥール。近代的諸前提を絶えず相対化するがゆえに捉えがたいラトゥールの議論を、非還元主義からアクターネットワーク論、存在様態論へと至る一貫した知的探求として捉え直し、「テクノロジーとは何か」、「科学とは何か」、「社会とは何か」、「近代とは何か」、「私たちとは何か」という五つの問いを通じて、モダニズムとポストモダニズムの限界を乗り越えるノンモダニズムの思考を提示する。【シリーズ〈哲学への扉〉、第3回配本】

目次
序論
 対応説を超えて
 真面目すぎてはいけない
 取り扱い上の注意
第一章 テクノロジーとは何か
 社会の外側
 科学知識の社会学
 解釈の柔軟性
 アクターネットワーク
 非還元の原理
 仲介と媒介
 テクノロジーへの生成
 還元の倫理
第二章 科学とは何か
 同時否定
 事実らしさ
 ネットワークの長短
 インターナルとエクスターナル
 循環する指示
 制作される実在
 対応説の棄却
第三章 社会とは何か
 領域と関係
 二つの社会学
 構築とは何か
 意味作用
 非人間と権力
 アクターから学ぶ
 社会を変える
第四章 近代とは何か
 翻訳と純化
 実験共同体
 知識の政体
 二種の代理
 ノンモダニズム
 存在の諸様態
第五章 私たちとは何か
 三つの発想
 非還元主義的デトックス
 噛み合わないまま話し続ける
 汎構築主義の受動性
あとがき

久保明教(くぼ・あきのり)1978年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位習得退学。博士(人間科学)。一橋大学社会学研究科准教授。科学技術と社会の関係について文化/社会人類学の観点から研究を行う。主な著書に、『機械カニバリズム――人間なきあとの人類学へ』(講談社選書メチエ、2018年)、『ロボットの人類学――二〇世紀日本の機械と人間』(世界思想社、2015年)、『現実批判の人類学――新世代のエスノグラフィへ』(世界思想社、分担執筆、2011年)など。

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# by urag | 2019-07-16 22:50 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2019年 07月 15日

注目新刊:ヴェイユ『工場日記』、『ルネ・シャール詩集』、ほか

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中世思想原典集成 精選5 大学の世紀1』上智大学中世思想研究所編訳監修、平凡社ライブラリー、2019年7月、本体2,400円、B6変判並製592頁、ISBN978-4-582-76883-1
存在と時間6』ハイデガー著、中山元訳、光文社古典新訳文庫、2019年7月、本体1,320円、ISBN978-4-334-75406-8
箴言集』ラ・ロシュフコー著、武藤剛史訳、講談社学術文庫、2019年7月、本体1,080円、A6判264頁、ISBN978-4-06-516593-5
工場日記』シモーヌ・ヴェイユ著、冨原眞弓訳、みすず書房、2019年7月、本体4,200円、四六判上製264頁、ISBN978-4-622-08817-2

★『中世思想原典集成 精選5 大学の世紀1』は、『中世思想原典集成』第12巻「フランシスコ会学派」と第13巻「盛期スコラ学」より11篇を精選。オーセールのギヨーム、総長フィリップス、フィオーレのヨアキム、アッシジのフランチェスコ(2篇)、ヘールズのアレクサンデル、パドヴァのアントニウス、ボナヴェントゥラ、ロバート・グロステスト、ロジャー・ベイコン、ペトルス・ヨハニス・オリヴィ。収録作はhontoの単品頁などで確認できます。佐藤直子さんによる巻頭解説と、岡本源太さんによる巻末エッセイ「ラテン語の野蛮――中世思想への逆説的賛辞」が新たに収められています。

★『存在と時間6』は全8巻中の第6巻。第一部第二篇第四五節「現存在の予備的な基礎分析の成果、ならびにこの存在者の根源的な実存論的解釈の課題」から第二篇第二章第六〇節「良心のうちに〈証し〉される本来的な存在可能の実存論的な構造」までを収録。後半は中山元さんによる長編解説の第6回。「この章〔第二章「本来的な存在可能を現存在にふさわしい形で証すこと、決意性」〕では、良心の呼び掛けに応じて、本来的な存在可能に直面しようとする現存在の「決意性」と決断の意味が強調されている。この決意性の概念は、カントの道徳論を受け継いだものとして重要なものであり、この解説においては、この概念とハイデガーの政治的な行動との関係性についても検討しておいた。この部分は訳者の見解が強く出ているところであり、本文の読解とは別のものとして読んでいただければ幸いである」と訳者あとがきに特記されています。

★『箴言集』は文庫オリジナルの新訳。底本は1992年に刊行されたジャック・トリュシェによる校訂版。現在も入手可能な紙媒体の既訳文庫には、二宮フサ訳『ラ・ロシュフコー箴言集』(岩波文庫、1989年)があります。「われわれの美徳とは、偽装された悪徳にほかならない」との帯文は、本書のエピグラフ(17頁)から採られたものです。正確には、美徳とは、と、偽装された、の間に「たいていの場合、」という言葉が入ります。帯文はこう続きます。「新訳で玩味する、人間本性を撃ち抜く珠玉のことば」。「撃ち抜く」というのは非常に的確な表現です。本書の読書はまさに痛みを伴います。17世紀の科学と技術が過去のものとなっても、17世紀の優れた人間観察は21世紀の今もなお有効です。人間は過ちを繰り返す動物であるという真実こそは、人文学の有用性を立証しています。人文学の本質は知識の独占ではなく、知恵の共有を目指すものです。「自分ひとりだけ賢者であろうとするのは、狂愚以外の何ものでもない」(C’est une grande folie de vouloir être sage tout seul.「道徳的考察」231番、58頁)。 

★『工場日記』は『シモーヌ・ヴェイユ選集(Ⅱ)中期論集:労働・革命』(みすず書房、2012年)に所収のテクストを単行本化したもの。訳者の冨原さんによる「工場の火花に照らされて――『工場日記』をめぐる追加考察」によれば、「単行本化するにあたって、原典の手稿をあらためて検討し、各テクストの位置を訳者の責任で確定し、当時の向上でおこなわれていた作業の具体的な内容・手順・機械や道具の名称等を徹底的に見直した。それらの変更にあわせて訳文にもかなり手を加えた。読みやすさを優先し、訳注は必要最小限にとどめたので、より詳しい訳注・出典等の詳細は『選集Ⅱ』を参照されたい」とのことです。この冨原さんの「考察」は『選集Ⅱ』所収の解説に加筆・修正を加えたもの。今回の単行本版では解説は冨原さんをサポートされてきた佐藤紀子さんが執筆されています。肉体的にも精神的にも過酷な日々を綴ったこの日記はこれからも読み継がれていくことでしょう。ちなみに同書の入手しやすい既訳には田辺保訳『工場日記』(ちくま学芸文庫、2014年)があります。

★「この生において、苦しむ人びとは嘆くこともできない。他人に理解されぬだけではない。苦しんでいない人びとからは嘲られるかもしれず、苦しんでいるが、自分の苦しみだけであっぷあっぷの人びとからは、めんどうくさいやつだと思われる。稀なる例外をのぞき、いたるところで職制からは、あいも変わらぬ無情な仕打ちをあびる」(101頁)。「社会によって捏造された個人の尊厳なるものの感覚、そんなものはこっぱ微塵にうち砕かれた。これとは異なる尊厳を鍛えあげねばならない(とはいえ疲労困憊のあまり、自分にもまっとうな思考能力があるという意識すら消えうせる!)。このもうひとつの尊厳を守りぬくよう努めねばならない。/そのとき自分にも自分ならではの重要さがあると気づく。/ものの数にも入らない人びとの階級――いかなる状況にあっても――だれの眼にとっても……、そしてかつてついぞ数に入った例〔ためし〕もなければ、なにが起ころうとも、(『インターナショナル』の第1節最終行〔「われらは無だが、すべてになろう!」〕にもかかわらず)今後もまず数に入ることのない、そういう人びとの階級」(156~157頁)。

★最近では以下の新刊との出会いがありました。

ルネ・シャール詩集――評伝を添えて』ルネ・シャール著、野村喜和夫訳、河出書房新社、2019年7月、本体2,900円、46判上製280頁、ISBN978-4-309-20774-2
わたしたちを救う経済学──破綻したからこそ見える世界の真実』ヤニス・ヴァルファキス著、中野真紀子監訳、小島舞/村松恭平訳、eleking books:Pヴァイン、2019年7月、本体3,130円、ISBN978-4-909483-34-8
画商のこぼれ話』種田ひろみ著、作品社、2019年7月、本体1,200円、46判上製152頁、ISBN978-4-86182-747-1
斎藤茂吉――声調にみる伝統と近代』田中教子著、作品社、2019年6月、本体2,500円、46判上製248頁、ISBN978-4-86182-740-2

★『ルネ・シャール詩集』はまもなく発売。「20世紀フランス語圏を代表する詩人のひとり、ルネ・シャールの膨大ともいえる詩業から、代表的な40余篇を選び、訳出したものである。底本にはガリマール社〈プレイヤード叢書〉判『ルネ・シャール全集』(1983年)およびその改訂版(1995年)を使用し、詩の配列もほぼ同書に従った」と訳者あとがきにあります。訳者による90頁もの「評伝ルネ・シャール」が圧巻です。巻末には略年譜が添えられています。訳者あとがきには、某社でシャール全集の計画あり、とも書かれていて、目を瞠りました。

★「名状しがたいこの生/それは つまるところきみが結びつくことをうべなったただひとつのもの/けれども 人々や事物によって日々きみには拒まれてきたもの/かろうじてきみは あちこちで その痩せこけた断片を手に入れる」(「ともにあること」33頁)。「人間は、想像できないようなことを行なうことができる。その頭は不合理という名の銀河に筋を刻む」(「眠りの神の手帖(抄)」227番、87頁)。「殉教者たちは誰のために働くのか。偉大さは、やむにやまれぬ出発をするかどうかにかかっている。模範となる人々は、蒸気と風でできている」(同228番、同頁)。

★「パンをめぐりながら、人を寄せつけないこと、美しい夜明けでありつづけること」(「蛇の健康を祝して」Ⅱ、97頁)。「知識、百もの通路をもつ知識が、それでもなお秘密のままにしておきたいものをこそ生み出せ」(同Ⅵ、98頁)。「昇る太陽の精神状態は、残酷な昼の光や夜の闇の思い出にもかかわらず、歓喜そのものである。血こごりの色が、あけぼのの赤らみとなる」(「朝早い人たちの紅潮」Ⅰ、117頁)。「個人的な冒険、惜しみなく果たされる冒険、われわれのあけぼのの共同体」(同Ⅻ、121頁)。「詩の中心には、ひとりの反対者がきみを待っている。それがきみの主人だ。彼に対して誠実にたたかえ」(「痙攣した晴朗さのために(抄)」130頁)。抵抗の人、シャール。そして夜明けの、黎明の、暁の共同体。

★『わたしたちを救う経済学』はまもなく発売。『And the Weak Suffer What They Must?: Europe's Crisis and America's Economic Future』(Bold Type Books, 2016)の訳書。原題は「弱者は耐えるのみ?――西欧の危機とアメリカ経済の未来」です。目次は書名のリンク先をご覧ください。巻頭の序章で著者はこう書いています。「要約すると、本書は、現在の欧州の危機の原因を、グローバル資本主義を規制しようとするアメリカの試みとの歴史的なつながりの中で説明し、そしてユーロ危機はアメリカにとっても非常に重要であり、無視することはもちとん欧州人に対処をまかせておくこともできないと警告する。実際ユーロ危機は、最後の章で論じたように、米国にとっても重くのしかかっており、それによってすべての人の未来を脅かしている」(20頁)。

★また、松尾匡さんの巻末解説によれば「本書は、ちょうど著者ヴァルファキスが財務相になったときに完成された。だから、なぜギリシャが巨額の債務を負わされ、その国民が不況と社会サービス削減に一方的に痛めつけられなければなかなかったのか、著者たちがひとびとから選ばれ、困難な交渉に立ち向かうことになった背景に至る長い歴史が描かれている。その意味で、『黒い匣』(明石書店、2019年4月)の方は、本書の後日談となっていると言える」と。

★ヴァルファキスは「ユーロ圏の中で、最初に破産した国がギリシャだった理由は単純だった」(261頁)と書いています。「ドイツやフランスの銀行からの貸し付けのおかげで快適な生活を送っていた裕福なギリシャ人はさらに豊かになった一方、ますます多くの貧しいギリシャ人が貧困から抜け出せなくなっていたのだ。好景気にもかかわらず!」(262頁)。「ギリシャの公的債務は巨額だったものの、国民所得の増加ベースの方がずっと速かったことで、まだ持ちこたえられると思われた。ところが、2008年に信用危機が世界に広がったとき、この幻想を崩壊させるふたつの出来事が同時に起こった」(263頁)。対岸の火事どころではない現代史を実感するための必読書です。ヴァルファキスの言う「ミノタウロス」、そのアジェンダに組み込まれているのは、日本も例外ではないからです。



★作品社さんの新刊2点は発売済。『画商のこぼれ話』は銀座の画廊「おいだ美術」の種田ひろみ社長の初のエッセイ集。「アートの森は外から見ているほど、華やかで楽しい場所ではありません」(はじめに、8頁)と明かす社長が見聞してきた「美術品やその売買にまつわる、面白く興味深い話」(同頁)の数々を読むことができます。特に、骨董品でしくじる人々や、贋作を巧妙に売りつける人々の話は、他人事として済ませておきたいほど怖いです。その辺をさらっと嫌味のない筆致で描いておられるのが本書の美点です。「いい画商となるためには、絵画のことに精通しているだけではなく、彫刻、陶芸、演劇、音楽、文学、歴史などといったさまざまな芸術、美しいもの、心に感動を与えるもの全てについて、一通りの知識と興味を持つことが必要だ」(104頁)との先輩画商の言葉が紹介されていますが、これは出版人の心構えにも通じるものがあると感じます。

★もう1点、『斎藤茂吉』は、同志社女子大学に提出された博士論文「斎藤茂吉の万葉集評価語彙と物理学など――その作歌への応用」に加筆修正を施したもの。「今も衰えることのない茂吉短歌の魅力。彼のこだわった声調とは、いったいどのようなものであったのか。それは、ただ直観にまかせたものばかりではあるまい。万葉集研究の場で繰り返された「ゆらぎ」「屈折」「波動」「圧搾」「顫動」などの物理学の用語を手掛かりに、茂吉の思考に迫ってみたい」(はじめに、7頁)。著者の田中さんは歌人。あとがきによれば、本書第Ⅱ章「声調の「屈折」とは何か」は、前著『覚醒の暗指――現代短歌の創造的再生のために』(ながらみ書房、2018年)と内容がやや重なる部分があるとのことで、「茂吉の「屈折論」は筆者が勉学の初期から取り組む主要なテーマであり、これからも考察を続けるつもりである。本書は、その過程のものと見ていただければ幸いである」とお書きになっておられます。

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# by urag | 2019-07-15 02:03 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2019年 07月 10日

「美術手帖」にクラウス『視覚的無意識』の書評

「美術手帖」2019年8月号の「BOOK」欄に弊社3月刊、ロザリンド・E・クラウス『視覚的無意識』の書評「モダニズムの視覚と欲望とは」が掲載されました。評者は美術批評家の沢山遼さんです。「本書は、反視覚の書ではない。それはあくまで、モダニズムの視覚の下部組織、見えない地を明らかにしようとする、支持体の理論なのである。クラウスが近年の批評で頻用する「技術的支持体」のアイデアは、本書によって先駆的に示されていたとすら言えよう」と評していただきました。ありがとうございます。なお、『視覚的無意識』は7月下旬に2刷出来予定です。

# by urag | 2019-07-10 13:14 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2019年 07月 07日

注目新刊:マキシム・クロンブ『ゾンビの小哲学』人文書院、ほか

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★まず最初にまもなく発売となるちくま学芸文庫7月新刊3点をご紹介します。

『世界の根源――先史絵画・神話・記号』アンドレ・ルロワ=グーラン著、蔵持不三也訳、ちくま学芸文庫、2019年7月、本体1,500円、文庫判448頁、ISBN 978-4-480-09931-0
『日本大空襲――本土制空基地隊員の日記』原田良次著、ちくま学芸文庫、2019年7月、本体1,500円、文庫判448頁、ISBN978-4-480-09933-4
『微分積分学』吉田洋一著、ちくま学芸文庫、2019年7月、本体1,700円、文庫判688頁、ISBN978-4-480-09925-9

★『世界の根源』は、1985年に言叢社より刊行された単行本の文庫化。原著は『Les racines du monde』(Belfond, 1982)です。今回新たに付された「文庫版訳者あとがき」によれば、「1982年に原書が出てから40年以上たっている。それゆえ、文庫版では以後のトピックスを含めて訳註を加筆し、あわせて言叢社版の表記を若干手直しした。また、欄外の短い訳註も本書では巻末に配した」とのことです。「一連の厄介な編集作業とテクストのチェックにあたってくれた、筑摩書房の」云々とありますので、本文の訳にも手が入っているのではないかと想像できます。ルロワ=グーラン(André Leroi-Gourhan, 1911-1986)はフランスの先史学者。学芸文庫ではすでに2012年に荒木亨訳『身ぶりと言葉』が文庫化されています。『世界の根源』の訳者の蔵持さんは1985年に同著者の『先史時代の宗教と芸術』を日本エディタースクール出版部より上梓されておられます。同書もすでに絶版なので、文庫化を期待したいです。

★『日本大空襲』は、中公新書の上下巻(1973年6月~7月)を合本した文庫化したもの。著者は2009年に死去されており、文庫版解説は一橋大学特任教授の吉田裕さんがお書きになっておられます。著者は陸軍第十飛行師団飛行第53戦隊在隊中の松戸飛行場で、持っていた文庫本の余白へ日々の体験を1944年11月から敗戦に至るまでの間に書き留め、戦後に調査したことを加筆して本書をまとめられました。「日本本土防空戦に関する貴重な記録である」と吉田さんは評価されています。吉田さんは本書について、「戦争体験を日々、記録するという面で、著者がすぐれた資質を持っていたこと」、「どのような状況の下でも自分を見失わず、軍務に励みながらも兵士としてよりも人間として生きることを重視する姿勢で一貫していること」の2点を重要だと指摘されています。

★昭和20年(1945年)2月21日の日記にこんな記述があります。「われわれはいま精神力のみで戦意を高揚するあまり、とかく人命の軽視に慣れすぎている。敵はいま、人名の濫費をつつしむ反面、われはその濫費におぼれ、しかもそれを「勇気」という言葉に置き換えようとしている。「死ぬこと」はすなわち「勝つこと」であろうか。むかしの日本の武人は“ただいつでも死ぬ用意のあること”を心がけていたにすぎない。いまの軍人たちは、たとえ全滅しても、日本は負けないと思いこんでいる。夜この国の暗澹たる未来を想い、胸に果てしない憂愁がたかまった」(194頁)。この言葉が遠い日の克服された過去だと思えないのは、平時の今においてすら人命が軽視され、労働と統制の中でその濫費が行なわれているからではないか、と自問せざるをえません。

★『微分積分学』は、1995年に培風館から刊行され、1967年に改訂版が出た単行本の文庫化。「まえがき」によれば本書は「大学初年級向きの読みやすくわかりやすい参考書または教科書を提供する意図をもって書かれた。〔…〕この本では高等学校で学んだことの復習を兼ねて、微分積分学をそのはじめのところから、もう一度ていねいに厳密な形で説明を与えることにした」。巻末には赤攝也さんによる「文庫版によせて」という短文が付されています。曰く「本書は、微分積分学のすみずみまで配慮して書かれた格調高い名著である」。帯文には「理工系大学の微分積分学の決定版」と謳われています。主要の章立ては以下の通り。「微分法」「微分法の公式」「平均値の定理」「積分法」「指数関数と対数関数」「三角関数と逆三角関数」「不定積分の計算法」「高階微分係数」「関数の極限値」「数列と級数」「偏微分法」「重積分」。付録として「微分方程式の解法」が付されています。

★最近では以下の新刊との出会いがありました。

ゾンビの小哲学――ゾンビを通した現代社会論の白眉』マキシム・クロンブ著、武田宙也/福田安佐子訳、人文書院、2019年7月、本体2,400円、4-6判上製200頁、ISBN978-4-409-03103-2
敗北と憶想――戦後日本と〈瑕疵存在の史的唯物論〉』長原豊著、航思社、2019年7月、本体4,200円、四六判上製432頁、ISBN978-4-906738-39-7
ドイツ国防軍冬季戦必携教本』ドイツ国防軍陸軍総司令部著、大木毅編訳解説、作品社、2019年7月、本体4,600円、A5判上製368頁、ISBN978-4-86182-748-8
文藝 2019年秋季号』河出書房新社、2019年7月、本体1,380円、A5判並製568頁、ISBN978-4-309-97977-9

★『ゾンビの小哲学』はまもなく発売。『Petite philosophie du zombie』(PUF, 2012)の全訳です。著者のクロンブ(Maxime Coulombe, 1978-)はカナダのラヴァル大学で現代美術と芸術理論を講じているという社会学者・美術史家。本書が初めての訳書になります。目次詳細は書名のリンク先をご覧ください。「現在のゾンビの人気――それが天恵〔マナ〕であれ流行〔モード〕であれ――はすでに、否が応でも注目せざるをえないものとなっている。/イメージはときとして、時代の現像液として機能することがある。イメージに照らし合わせて読むことによって、イメージからなる酸性の溶液に浸すことによって、時代はコントラストや明瞭さを増すことになるのだ。本書の意図は単純なものである。それはゾンビをウェルギリウスにすること、つまりわれわれ西洋社会を眺めるためのガイドにすることである」(13頁)。「ゾンビは人間のカリカチュアなのだ」(14頁)。

★「それは人間の条件の限界を、つまり意識や死や文明といったものの限界をあらわしているのだ。ゾンビは、これらの限界にまつわる最も現代的な懸念のいくつかを生き生きとしたものにする」(15頁)。「ゾンビとは、この世によみがえることによって、現代における大きなるタブーのうちのうちの一つ――おそらくその最大のもの――へと目を向けるようわれわれを強いるものだ〔…〕。そのタブーとは死である」(同頁)。「本書の目的は、これらの〔ゾンビをめぐる〕メタファーを集め、解釈し、われわれの文化と結びつけることにある」(21頁)。「分身の形象、抑圧されたものの形象、そしてアポカリプスの形象。われわれの風変わりなガイドがわれわれに提案するのは、この三つの停留所である。それによってわれわれは、現代という緻密な織物の中心へと、現代の主体性という身分の内奥へと入り込むことができるようになる」(同頁)。

★周知の通り近年「ゾンビ」をテーマにした小説や映画以外の本が増えています。ダニエル・ドレズナー『ゾンビ襲来――国際政治理論で、その日に備える』(白水社、2012年10月)、フランク・スウェイン『ゾンビの科学――よみがえりとマインドコントロールの探究』(インターシフト、2015年7月)、ヴァースタイネン/ヴォイテック『ゾンビでわかる神経科学』(太田出版、2016年7月)、ロジャー・ラックハースト『ゾンビ最強完全ガイド』(エクスナレッジ、2017年3月)、藤田直哉『新世紀ゾンビ論――ゾンビとは、あなたであり、わたしである』(筑摩書房、2017年3月)、岡本健『ゾンビ学』(人文書院、2017年4月)、伊藤慎吾/中村正明『〈生ける屍〉の表象文化史――死霊・骸骨・ゾンビ』(青土社、2019年4月)、西山智則『ゾンビの帝国――アナトミー・オブ・ザ・デッド』(小鳥遊書房、2019年6月)などがあり、より「実用」的には、ゾンビになった際の指南書である、ジョン・オースティン『ゾンビの作法――もしもゾンビになったら』(太田出版、2011年9月)や、ゾンビの襲撃から生き延びるための、マックス・ブルックス『ゾンビサバイバルガイド』(エンターブレイン、2013年8月)などがあります。もはや映画やSFコーナーに留めておくことはできないので、人文書でもきちんとコーナーを作る必要があります。まだの書店さんは今回の新刊『ゾンビの小哲学』をきっかけにコーナーをお作りになると良いと思われます。来月のインプレスの新刊では『超進化版ゾンビのトリセツ』という書目が8日発売と予告されています。

★『敗北と憶想』はまもなく発売。1997年から2017年にかけて各媒体で発表されてきた13本の論考に、書き下ろしの「はじめに」を加えて1冊としたもの。目次詳細は書名のリンク先をご覧ください。マルクス、ニーチェ、ドゥルーズ、小林秀雄、埴谷雄高、三島由紀夫、萩原朔太郎、吉本隆明、丸山眞男、谷川雁、藤田省三、黒田喜夫、といった書き手たちが論及されます。「本書が長きにわたって求めに応じて書き溜められた文章(あるいはほぼ文書)の蒐積でありながら、しかし、憶想〔アインゲデンケン〕に戦略的に導かれたいくつかの自己編集-内面化〔エアインネルング〕を施したからである。ぼくが元気であれば、本書に続く一冊(『資本主義の層序学――資本の歴史叙述』)をもって、ぼくは「とまる」だろう」(「謝辞と初出」419頁)。「本書では、この国におけるさまざまな敗北とさまざまな文体を用いたその想起-憶想によるさまざまな修復-投企(とその失敗)が、まさに憶想される」(「はじめに」24頁)。

★『ドイツ国防軍冬季戦必携教本』は発売済。「1942年9月1日に発行された厳寒期の戦闘に関するマニュアル」だという『Taschenbuch für den Winterkrieg』の訳書です。「これは、1941年から42年にかけての、ソ連侵攻「バルバロッサ」作戦の挫折から、過酷な厳寒期(その冬は異常気象で、記録的な極寒であった)に、ドイツ国防軍が得た苦い経験をもとにまとめられたものである。すなわち、独ソ戦の過酷な環境をかいまみせてくれる貴重な歴史資料であると同時に、雪中に軍隊がいかに行動をするか、ひいては冬季のサバイバルとはいかなるものかを示す「実用書」であり、第一級の史料である」(帯文より)。主要項目は以下の通り。「冬季事情」「冬季戦準備」「泥濘期」「冬季の戦闘方法」「行軍、野営、宿営」「長期宿営」「冬季の陣地構築」「冬季の偽装」「防寒・防雪」「自動車業務」「移動・輸送手段」「冬季教育用資料」。付録は全部で14篇あり、その中には「冬めがねの組み立て」や「飯盒によるパン焼き」「サウナ構築」などがあります。

★『文藝 2019年秋季号』は発売済。特集は「韓国・フェミニズム・日本」です。斎藤真理子さんと鴻巣友季子さんの対談「世界文学のなかの隣人~祈りを共にするための「私たち文学」」をはじめ、10篇の短篇、3本のエッセイ、2篇の論考などを収録。目次詳細は誌名のリンク先でご確認いただけます。特別掲載は論考と対談。安藤礼二さんの論考は「神秘と抽象――鈴木大拙と南方熊楠」。先ごろ『モロイ』の新訳を上梓された宇野邦一が保坂和志を相手に「新たなるベケットと小説の未来」と題した対談を行なわれています。李龍徳さんの連載「あなたが私を竹槍で突き殺す前に」は最終回。磯部涼さんによる新連載「移民とラップ」が始まっています。書評欄では河出さんより来週発売予定の新刊『ルネ・シャール詩集――評伝を添えて』(野村喜和夫訳)などが取り上げられています。

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# by urag | 2019-07-07 23:28 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2019年 07月 05日

注目新刊:筧菜奈子『日本の文様解剖図鑑』エクスナレッジ

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筧菜奈子さん(著者:『ジャクソン・ポロック研究』)
先月、エクスナレッジさんより新刊、『日本の文様解剖図鑑』を上梓されました。「日本独自の文様はいつ生まれ、どのような時に使われてきたのでしょうか。/本書ではこうした問いに答えるべく、まず日本の文様の歴史をマンガで振り返ります。続く第一部〔「わかると楽しい日本の文様77種」〕では、一つひとつの文様がもつ意味や、使用例を紹介すると同時に、文様のつくりや構成を解説します。/第二部〔「日本全国文様探し」〕では、実際に文様が見られる国内の場所に出かけていきます。〔…〕まだまだたくさんの建築や食べものに文様があしらわれていることがわかるでしょう」(はじめにより)。筧さんの著書と訳書を以下に列記します。

◆単独著
2016年02月『めくるめく現代アート――イラストで楽しむ世界の作家とキーワード』(文・絵)、フィルムアート社
2019年03月『ジャクソン・ポロック研究――その作品における形象と装飾性』(著)、月曜社
2019年06月『日本の文様解剖図鑑』(文・絵)、エクスナレッジ

◆訳書
2017年10月『みつけて!アートたんてい――よくみて、さがして、まなぼう!』(ブルック・ディジョヴァンニ・エヴァンス著、単独訳)、東京書籍
2018年09月『ライフ・オブ・ラインズ――線の生態人類学』(ティム・インゴルド著、共訳)、フィルムアート社
2019年06月『ART SINCE 1900――図鑑1900年以後の芸術』(ハル・フォスター/ロザリンド・E・クラウス/イヴ‐アラン・ボワ/ベンジャミン・H・D・ブークロー/デイヴィッド・ジョーズリット著、共訳)、東京書籍



# by urag | 2019-07-05 14:45 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2019年 07月 02日

月曜社8月新刊:新井俊春『名人農家が教える有機栽培の技術』

2019年8月6日取次搬入予定 *農業

名人農家が教える有機栽培の技術
新井俊春:著 本田進一郎:編
月曜社 2019年8月 本体2,700円、46判[天地188mm×左右130mm×束16mm]並製304頁、ISBN:978-4-86503-078-5 C2016 重量:350g

アマゾン・ジャパンにて予約受付中

内容:いまままでにない詳細で実践的な有機栽培の文献。講座・講演などに引っ張りだこの篤農家の著者による、有機農業をめざす人たちの必読本、待望の刊行![巻頭カラー写真16頁76点、本文白黒写真約200点、図38点、表49点]

【主要目次】1章:有機農業への転換、2章:堆肥づくり、3章:土と作物、4章:土壌診断と生育診断、5章:トマトの栽培、6章:トマトの病害虫対策、7章:ニガウリの栽培、8章:葉菜類の栽培、9章:野菜の病害虫対策、10章: 野菜の品質保持、11章:施設、資材、機械、道具

著者:新井俊春(あらい・としはる:1955-)群馬県甘楽町の有機農家。農家に生まれ、30代のころから有機農業に取り組む。施設トマト、葉菜類などを栽培し、高い有機栽培の生産技術を有する。甘楽町有機農業研究会の代表をつとめ、若い農業者の指導もおこなっている。甘楽町有機農業研究会として、2010年日本農業賞特別部門優秀賞。2014年全国環境保全型農業推進コンクール最優秀賞。

編者:本田進一郎(ほんだ・しんいちろう)「別冊現代農業」、「農家が教えるシリーズ」(農文協)など、ロングセラーの農業書を多数執筆、編集。


# by urag | 2019-07-02 16:04 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2019年 06月 30日

幻戯書房の新シリーズ「ルリユール叢書」刊行開始、ほか

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『アベル・サンチェス』ミゲル・デ・ウナムーノ著、富田広樹訳、幻戯書房、2019年6月、本体3,000円、四六変上製264頁、ISBN978-4-86488-171-5
『フェリシア、私の愚行録』ネルシア著、福井寧訳、幻戯書房、2019年6月、本体3,600円、四六変上製496頁、ISBN978-4-86488-172-2

★幻戯書房の世界文学シリーズ「ルリユール叢書」の第1回配本2点が発売となりました。「幻戯書房NEWS」ブログでも公開されている「発刊の言」には「〈ルリユール叢書〉は、どこかの書棚でよき隣人として一所に集う──私たち人間が希望しながらも容易に実現しえない、異文化・異言語・異人同士が寛容と友愛で結びあうユートピアのような──〈文芸の共和国〉を目指します」と謳われています。刊行予定のラインナップは戦後の各社の世界文学シリーズのどれにも似ていません。新しい景色、こうした驚きこそを待っていた読者もいらっしゃるのではないでしょうか。古典の新訳も素晴らしいですが、未訳に留まっている作品も膨大にあります。未知のものに挑戦する姿勢を出版人は失ってはならないと感じるだけに、今回のシリーズには(新訳を含みますが)非常に意欲的なものを感じます。46判より左右が短いスマートな判型、色鮮やかな表紙、カバー、オビで、天地が短かめのカバーの上部に、表紙へ箔押しされた叢書名とシンボルマークが覗くのも美しいです。書斎に加えたくなるコレクションとなるはずです。

★『アベル・サンチェス』は『Abel Sánchez』(segunda edición, Madrid: Renacimiento, 1928)の全訳。ミゲル・デ・ウナムーノ(Miguel de Unamuno y Jugo, 1864-1936)はスペイン出身の思想家であり作家。訳書には『ウナムーノ著作集』全5巻(法政大学出版局、1972~1975年)のほか、複数の日本語訳がありますが、今回刊行された本作は以下の帯文にある通り初訳です。「20世紀スペインを代表する情熱の哲学者が現代に甦らせたカインとアベルの物語。魂の闇の臨床記録。本邦初訳」。「そうです、私は人間の自由を信じないのです。そして自由を信じないものは自由ではありません。そう、私はそうではないのです! 自由であるとは、自由であると信じることだ!」(98頁)。

★『フェリシア、私の愚行録』は『Félicia ou Mes Fredaines, orné de figures en taille-douce』(Paris: Cazin, 1782)の訳書。ネルシア(André-Robert Andréa de Nerciat, 1739-1800)はフランスの小説家。前世紀にアポリネールによりフランス国立図書館の名高い禁書保管庫「地獄〔ランフェール〕」から再発見されたのが本作で、禁書時代にはかの文豪スタンダールが夢中になったと言います。ネルシアの作品が日本語訳されるのは初めて。帯文はこうです。「好事家泣かせの放蕩三昧!!  不道徳の廉で禁書となった、ほしいままにする少女の、18世紀フランスの痛快無比な〈反恋愛〉リベルタン小説。本邦初訳」。「心は冷え切っていたものの官能はそうではなく、はけ口が必要だったのです。肉体は絶対に自分の権利を諦めないものなのですね。/これが真実なんです。この真実の前では私の人間としての自尊心も形なしで、辛い犠牲を強いられたのです」(366頁)。

★このほか最近では以下の新刊との出会いがありました。

vanitas No. 006』蘆田裕史/水野大二郎責任編集、アダチプレス、2019年6月、本体1,800円、四六判変型256頁、ISBN978-4-908251-11-5
現代思想2019年7月号 特集=考現学とはなにか――今和次郎から路上観察学、そして〈暮らし〉の時代へ』青土社、2019年6月、本体1,400円、A5判並製230頁、ISBN978-4-7917-1383-7
『民主主義は不可能なのか?――コモンセンスが崩壊した世界で』宮台真司/苅部直/渡辺靖著、週刊読書人、2019年7月、本体2,400円、四六判並製394+xviii頁、ISBN978-4-924671-39-3
『福島原発集団訴訟の判決を巡って――民衆の視座から』前田朗/黒澤知弘/小出裕章/崎山比早子/村田弘/佐藤嘉幸著、読書人ブックレット、2019年7月、本体1,000円、A5判並製112頁、ISBN978-4-924671-40-9
中村桂子コレクション(1)ひらく――生命科学から生命誌へ』中村桂子著、鷲谷いづみ解説、藤原書店、2019年6月、本体2,600円、四六変上製288頁、ISBN978-4-86578-226-4
書物のエスプリ』山田登世子著、藤原書店、2019年6月、本体2,800円、四六変上製328頁、ISBN978-4-86578-229-5
金時鐘コレクション(IV)「猪飼野」を生きるひとびと――『猪飼野詩集』ほか未刊詩篇、エッセイ』金時鐘著、冨山一郎解説、藤原書店、2019年6月、本体4,800円、四六変上製440頁、ISBN978-4-86578-214-1
対ロ交渉学――歴史・比較・展望』木村汎著、藤原書店、2019年6月、本体4,800円、A5上製672頁、ISBN978-4-86578-228-8

★『vanitas No. 006』の特集は「ファッションの教育・研究・批評」。蘆田裕史さんと水野大二郎さんによる責任編集。水野さんによる「introduction」は誌名のリンク先でお読みいただけます。曰く「近年「デザイン」の複雑化が盛んに議論されるにつれ、ファッション産業の周縁から新たな批評空間や研究的実践、実験的教育の萌芽が散見されるようになりました。今号の特集は、この萌芽を多様な側面から明らかにしていくことを目的に新井茂晃氏、井上雅人氏、Cecilia Raspanti氏、Dehlia Hannah氏へのインタビュー、そして現在ファッション産業に携わる方々との匿名座談会を行いました。さらに、本号の特集としてブックガイドを作成しました。ファッション史からウェアラブルテクノロジーまで、書籍、論文問わず幅広く参考となるテクストを選定しています。また、定例である論文とエッセイでは、藤嶋陽子氏、鹿野祐嗣氏、難波優輝氏、川崎和也氏、糸数かれん氏、安齋詩歩子氏、および本誌編集部・太田知也のテクストを掲載し、引き続き多角的にファッション批評の基盤構築を試みました」。

★『現代思想2019年7月号』の特集は「考現学とはなにか」。藤森照信さんと中谷礼仁さんによる討議「あたかも数千年後のまなざしで――考現学と〈モノ〉への問い」を皮切りに、18本の論考を収録。目次詳細は誌名のリンク先をご覧ください。版元紹介文に曰く「モノへのまなざしが描き出す〈暮らし〉の思想。道行くひとの靴や軒先のランプ、ハリガミからカケ茶碗まで……さまざまな〈モノ〉へのまなざしを通じて私たちの日常生活のかたちを描き出す、考現学という営み。今和次郎にはじまり現在へといたる多様な実践の系譜から、その尽きせぬ深さとひろがりをさぐり、アクチュアルな思想としての可能性を浮き彫りにする」とあります。次号(8月号)の特集は「アインシュタイン」と予告されています。

★読書人さんからまもなく発売予定の7月新刊が2点あります。まず『民主主義は不可能なのか?』は、2009年から2018年にかけて「週刊読書人」の年末回顧特集号に掲載された鼎談10本をまとめたもの。巻末の「「あとがき」にかえて」は今年3月に収録された11番目の対談です。「まえがき」で苅部さんはこう述べておられます。「本書の題名にした「民主主義は不可能なのか?」は、とりあげた多くの問題のなかでも、特に継続しながら話したものを拾っている。これも当初からかんがえていたわけではないが、多くの場合、鼎談がこの主題に収斂していったのは、やはり現代の日本と世界が抱えている根本的な問題のありかを示しているのだろう」(10頁)。平成の最後の10年間を振り返るうえで重要な参照項となるのではないかと思われます。なお、注は来月に初めての評論集『「差別はいけない」とみんないうけれど。』を平凡社から上梓する批評家の綿野恵太さんが担当されたとのことです。

★次に『福島原発集団訴訟の判決を巡って』は、2019年4月20日に新横浜の「スペース・オルタ」で開催されたシンポジウム「福島原発集団訴訟の判決を巡って――民衆の視座から」の記録。目次は以下の通りです。

まえがき|前田朗
1 判決の法的問題点|黒澤知弘
2 巨大な危険を内包した原発、それを安全だと言った嘘|小出裕章
3 しきい値なし直線(LNT)モデルを社会通念に!|崎山比早子
4 原発訴訟をめぐって――民衆法廷を|村田弘
5 なぜ原発裁判で否認が続くのか|佐藤嘉幸
6 質疑応答
あとがき|佐藤嘉幸
巻末史料1 原子力発電所を問う民衆法廷 第一~九回法廷での決定と勧告(主文抜粋)
巻末史料2 原子力発電所を問う民衆法廷・判決(主文要約、第十回東京最終法廷)

★藤原書店さんの6月新刊は4点。『中村桂子コレクション(1)ひらく』は「中村桂子コレクション――いのち愛づる生命誌」全8巻の第2回配本。第Ⅰ部「生命科学から生命誌へ」は1998年から2002年のあいだに各媒体に発表された短文9本を初めてまとめたもの。第Ⅱ部「生命誌の扉をひらく」は1990年に哲学書房より刊行された単行本の再録。本書全体への「はじめに」と「あとがき」は今回新たに加えられたもの。巻末解説「生きものの知恵に学ぶ」は鷲谷いづみさんによるもの。投げ込みの「月報1」には末盛千枝子、藤森照信、毛利衛、梶田真章、の4氏が寄稿しておられます。次回配本は第4巻「はぐくむ――生命誌と子どもたち」の予定。

★『書物のエスプリ』は山田登世子さんの単行本未収録論考集の最終となる第4弾。巻末の山田鋭夫さんによる「編集後記」によれば「書物をめぐるエッセイおよび書評を中心とするもの」であり、帯文では「古典から新刊まで様々な本を切り口に、水、ブランド、モード、エロスなど著者ならではのテーマを横断的に語る「エッセイ篇」と、四半世紀にわたり各紙誌に寄せた約120本を集めた「書評篇」」と説明されています。エッセイ篇は「活字逍遥」、書評篇は「書物に抱かれて」と題されています。山田さんの「編集後記」には「収録にあたり、明らかな誤字や誤記は訂正し、固有名詞の表記は極力統一した。また用字もできるだけ統一した」とも特記されています。

★『金時鐘コレクション(IV)「猪飼野」を生きるひとびと』は同コレクション全12巻の第5回配本。帯文に曰く「1973年2月1日を期してなくなった、日本最大の在日朝鮮人の集住地、大阪「猪飼野」に暮らす人々を描いた連作『猪飼野詩集』(1978年)ほか。作品の背景をつぶさに語る著者インタビューを収録」と。目次詳細は書名のリンク先をご覧ください。冨山一郎さんによる解説「暴力的状況で確保される言葉の在処――『猪飼野詩集』を読む」、浅見洋子さんによる解題「猪飼野詩集、細見和之さんによる解題補遺「「猪飼野」を生きるひとびと」が付され、投げ込みの「月報5」には、登尾明彦、藤石貴代、丁章、呉世宗、の4氏が寄稿されています。次回配本は第10巻「真の連帯への問いかけ――「朝鮮人の人間としての復元」ほか:講演集Ⅰ」の予定。

★『対ロ交渉学』はロシア研究に長年携わってきた木村汎(きむら・ひろし:1936-)さんの最新著。3部構成の大著で、第Ⅰ部「交渉の一般理論――米欧諸国での発展」では国際社会における外交交渉の基礎を扱い、第Ⅱ部「ロシア式交渉――なぜ、特異なのか」ではロシア式の外交交渉の特徴を分析。第Ⅲ部「日本式交渉――なぜ、ユニークなのか」ではロシア式交渉法に対する日本側の対抗法について論じています。大阪で今月行われた「G20」への参加のために訪日する直前に、プーチン大統領は英紙「フィナンシャル・タイムズ」のインタビューに対し「自由主義は廃れた」、さらには「現在は(国際的な)秩序が全くないように見える」などと述べたことがニュースになりましたが(例えば日経新聞2019年6月28日記事「プーチン氏「自由主義は廃れた」 FTインタビュー」)、日ロ関係やプーチンの思考回路には無関心ではいられない状況が続いており、関連書も含めて読者の注目を浴びそうです。木村さんは藤原書店より『プーチン――人間的考察』『プーチン――内政的考察』『プーチン――外交的考察』という3部作を2015年から2018年にかけて上梓されています。

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# by urag | 2019-06-30 23:19 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2019年 06月 26日

注目新刊:『ART SINCE 1900ーー図鑑1900年以後の芸術』東京書籍

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★ロザリンド・E・クラウスさん(著書:『視覚的無意識』、共著:『アンフォルム』)
★イヴ=アラン・ボワさん(共著:『アンフォルム』)
★小西信之さん(共訳:クラウス『視覚的無意識』)
★近藤學さん(共訳:クラウス/ボワ『アンフォルム』)
★甲斐義明さん(編訳:『写真の理論』)
★筧菜奈子さん(著書:『ジャクソン・ポロック研究』)
東京書籍さんから今月、『ART SINCE 1900』が刊行されました。884点にも及ぶ図版と、「オクトーバー」誌の中心メンバーであり美術史家・美術批評家の5氏による書き下ろし解説により、1900年から2015年までのアートシーンをまとめた大冊です。クラウスさんとボワさんは共著者、小西さんと近藤さんは日本語版の編集委員、甲斐さんと筧さんは訳者として参加されています。A4変型判で900頁近い大きな本で、カラー図版多数。これで本体12,000円というのは驚異的というほかはないです。この値段のまま重版するのはけっこうハードルが高そうなので、品切にならないうちに購入した方が良いと思われます。あと、本屋さんの店頭で買う場合は、手荷物が少ない時の方がいいです。猛烈に重い本なので。輸送用保護ケースあり。ケースは交換不可です。

ART SINCE 1900――図鑑1900年以後の芸術
ハル・フォスター/ロザリンド・E・クラウス/イヴ-アラン・ボワ/べンジャミン・H・D・ブークロー/デイヴィッド ジョーズリット著 尾崎信一郎/金井直/小西信之/近藤学編
東京書籍 2019年6月 本体12,000円 A4変型896頁 ISBN:978-4-487-81035-2

帯文(表4)より:英語圏を中心に絶大な影響力を誇る「オクトーバー派」。その中心メンバーである、ハル・フォスター、ロザリンド・E・クラウス、イヴ‐アラン・ボワ、ベンジャミン・H・D・ブークロー、デイヴィッド・ジョーズリットが書き下ろした渾身の美術史。/世界各国で反響を呼んだ大著 “ART SINCE 1900” の全訳。/ピカソ、マティス、デュシャン、ポロック、ウォーホル、具体美術協会、草間彌生、デイミアン・ハースト、アイ・ウェイウェイなどの芸術家・グループ、キュビズム、バウハウス、抽象表現主義、ミニマリズムなどの運動・動向、モダニズム、ポストモダニズム、カルチュラル・スタディーズ、ポストコロニアリズムなどの思潮・思想を800を超える作品図版とともに取り上げながら明快に論じる。グローバルな視点、ユニークな論点、最先端の理論、そして歴史的な網羅性。/20世紀から現在までのアートを知るための必要なすべてを備えた決定的な名著。

主要目次:
ART SINCE 1900[日本語版] 刊行にあたって|近藤学
本書の構成/翻訳体制について/凡例(表記について/記号や約物について)
本書の使い方
まえがき――読者のためのガイド
Introductions
 1 モダニズムにおける精神分析、方法としての精神分析|フォスター
 2 芸術の社会史――モデルとコンセプト|ブークロー
 3 フォーマリズムと構造主義|ボワ
 4 ポスト構造主義と脱構築|クラウス
 5 グローバル化、ネットワーク、形式としてのアグリゲイト|ジョーズリット
1900-1909
1910-1919
1920-1929
1930-1939
1940-1944
座談会1:20世紀なかばにおける芸術
1945-1949
1950-1959
1960-1969
1970-1979
1980-1989
1990-1999
2000-2015
座談会2:コンテンポラリーアートの窮状
用語集
参考文献
図版クレジット
索引



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# by urag | 2019-06-26 18:57 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2019年 06月 25日

「図書新聞」に、筧菜奈子『ジャクソン・ポロック研究』の書評

「図書新聞」2019年6月29日号に、弊社3月刊、筧菜奈子『ジャクソン・ポロック研究――その作品における形象と装飾性』の書評「ポロック芸術の再解釈を果敢に試みる――ポロックの装飾性の研究はさらなる発展の可能性を感じさせる」が掲載されました。評者は多摩美術大学准教授の大島徹也さんです。「本書はそれら〔ポロック作品の諸側面〕のうちの重要な二つ〔形象と装飾性〕に鋭くメスを入れた注目作である」。「刺激的なポロック研究書を書き上げた著者の情熱と努力は尊い」と評していただきました。

# by urag | 2019-06-25 17:19 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)