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ウラゲツ☆ブログ

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2020年 12月 31日

月曜社最新情報まとめ(ブログの最新エントリーは当記事の次からです)

◆公式ウェブサイト・オリジナルコンテンツ
◎2011年6月28日~:ルソー「化学教程」翻訳プロジェクト。

◆最新刊(書籍の発売日は、取次への搬入日であり、書店店頭発売日ではありません)
◎2020年3月20日発売:井岡詩子『ジョルジュ・バタイユにおける芸術と「幼年期」』本体3,500円、シリーズ・古典転生、第22回配本(本巻21)。
◎2020年3月17日発売:エルンスト・ユンガー『エウメスヴィル』本体3,500円、叢書エクリチュールの冒険、第16回配本。
◎2020年3月2日発売:土橋茂樹編『存在論の再検討』本体4,500円、シリーズ・古典転生、第21回配本(本巻20)。
◎2020年2月6日発売:『西野達完全ガイドブック』本体2,700円。
◎2020年1月22日発売:ロドルフ・ガシェ『脱構築の力』本体2,700円、叢書エクリチュールの冒険、第15回配本。
 星野太氏書評(「artscapeレビュー」2020年2月11日付
◎2020年1月17日発売:秋元康隆『意志の倫理学』本体2,100円、シリーズ〈哲学への扉〉、第6回配本。
◎2019年12月24日発売:ジュディス・バトラー『新版 権力の心的な生』本体3,200円。
◎2019年12月5日発売:『森山大道写真集成(3)写真よさようなら』本体7,500円。
◎2019年11月29日発売:榊貴美作品集『KIMI SAKAKI twinkle』本体2,000円。
◎2019年11月13日発売:カール・ヤスパース『ニーチェ』本体8,400円、シリーズ・古典転生、第20回配本(本巻19)。
 山下真氏書評「全体主義による簒奪からニーチェを取り返す、秘かな思想的抵抗――誰もが自由にニーチェに向き合い、交わりを遂行し得る多源性の空間としてニーチェを現前させる〈メタ・ニーチェ論〉」(「図書新聞」2020年2月22日号書評特集「さらなる現代思想の大海へーー新しい思想史の海図をえがくための三冊」)
◎2019年11月1日発売:ラシード・ブージェドラ『ジブラルタルの征服』本体3,000円、叢書・エクリチュールの冒険、第14回配本。
 福田育弘氏書評「極小の物語による極大の主観性――現実とはなにかをわたしたちに考えさせる力を持っている作品」(「図書新聞」2020年1月25日号)
 福嶋伸洋氏書評「救済の隘路を探す〈歴史〉の営み――独立戦争時のアルジェリアを舞台に、奇妙なまでの堂々巡りが展開される螺旋の物語」(「週刊読書人」2020年2月14日号)
◎2019年10月3日発売:ジョルジョ・アガンベン『書斎の自画像』本体2,700円、シリーズ〈哲学への扉〉、第5回配本。
 鈴木慎二氏短評「19年下半期読書アンケート」(「図書新聞」2019年12月21日号)
 長谷正人氏短評(月刊誌「みすず」2020年1/2月合併号「読書アンケート特集」)
 田中純氏短評(月刊誌「みすず」2020年1/2月合併号「読書アンケート特集」)
◎2019年10月3日発売:水野浩二『倫理と歴史』本体2,200円、シリーズ〈哲学への扉〉、第4回配本。
 増田靖彦氏書評「道標を打ち込むサルトル――サルトル倫理学のありえたであろう全貌に迫る」(「図書新聞」2020年2月22日号書評特集「さらなる現代思想の大海へーー新しい思想史の海図をえがくための三冊」)
◎2019年9月19日発売:『森山大道写真集成(2)狩人』本体5,000円。
◎2019年9月12日発売:山下純照/西洋比較演劇研究会編『西洋演劇論アンソロジー』本体3,600円。
◎2019年8月7日発売:久保明教『ブルーノ・ラトゥールの取説』本体1,800円、シリーズ〈哲学への扉〉、第3回配本。
◎2019年8月7日発売:新井俊春『名人農家が教える有機栽培の技術』本体2,700円。
◎2019年5月23日発売:『森山大道写真集成(4)光と影』本体6,000円。
◎2019年5月14日発売:ジョージ・ラミング『私の肌の砦のなかで』本体3,800円、叢書・エクリチュールの冒険、第13回配本。
 中村隆之氏書評「外界を隔つ「私の肌の砦」――カリブ文学を代表する作家の〈原点〉」(「週刊読書人」2019年8月30日号)
◎2019年4月26日発売:『表象13:ファッション批評の可能性』本体2,000円。

◆重版情報
◎2019年5月10日:甲斐義明編訳『写真の理論』2刷。
◎2019年7月26日:ロザリンド・E・クラウス『視覚的無意識』2刷。
◎2019年9月4日:久保明教『ブルーノ・ラトゥールの取説』2刷。
◎2019年10月10日:森山大道『犬と網タイツ』3刷。
◎2020年1月10日:久保明教『ブルーノ・ラトゥールの取説』3刷。

◆販売情報(重版・品切・サイン本、等々)
◎品切重版検討中:『ミクロコスモス第1集』2刷、ユンガー『パリ日記』2刷、ギルロイ『ブラック・アトランティック』4刷。
◎品切重版未定:『舞台芸術05』『舞台芸術08』『表象01』『表象02』『表象03』『表象04』『表象05』『表象08』『表象09』『表象12』、毛利嘉孝『文化=政治』、クリフォード『ルーツ』、スピヴァク『ポストコロニアル理性批判』、ハーマッハー『他自律』、ブレイエ『初期ストア哲学における非物体的なものの理論』、バトラー『自分自身を説明すること』、片山廣子『燈火節:随筆小説集成』『新編燈火節』、竹内てるよ『静かなる夜明け』、ブランショ『書物の不在 初版朱色本』『書物の不在 第二版鉄色本』『謎の男トマ 初版本』、高柳昌行『汎音楽論集』、大里俊晴『マイナー音楽のために』『ガセネタの荒野』、大竹伸朗『ネオンと絵具箱』、森山大道写真集『新宿』『新宿+』『大阪+』『オン・ザ・ロード』『何かへの旅』、森山大道フォトボックス『NOVEMBRE』、やなぎみわ作品集『WHITE CASKET』、川田喜久治写真集『地図』、遠藤水城編『曽根裕|Perfect Moment』、熊木裕高写真集『吠えない犬』、瀬戸正人写真集『picnic』、菱田雄介写真集『ある日、』。※書店からの返品で在庫がまれに生じる場合があります。直接、弊社までお電話かメールなどでお尋ね下さい。

◆出版=書店業界情報:リンクまとめ
◎業界紙系:「新文化 ニュースフラッシュ」「文化通信
◎一般紙系:Yahoo!ニュース「出版業界」「電子書籍」「アマゾン
◎話題系:フレッシュアイニュース「出版不況」「電子書籍」「書店経営
◎新刊書店系:日書連 全国書店新聞
◎雑談&裏話:5ちゃんねる 一般書籍

※このブログの最新記事は当エントリーより下段をご覧ください。 
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# by urag | 2020-12-31 23:59 | ご挨拶 | Trackback(1) | Comments(21)
2020年 03月 30日

4月末発売:クレア・ビショップ『ラディカル・ミュゼオロジー』月曜社

2020年4月28日取次搬入予定 *芸術・美術館論

ラディカル・ミュゼオロジー ――つまり、現代美術館の「現代」ってなに?
クレア・ビショップ[著] 村田大輔[訳]
月曜社 本体2,000円 46判(縦188mm×横130mm)並製134頁 ISBN978-4-86503-098-3 C0070

内容:アートと政治、複数の過去/現在/未来がぶつかりあう場としての現代美術館――投機的な思惑によって動く美術市場や非政治的な相対主義が支配する現代美術の現状に抗して、「現代美術」の「現代」の意味をラディカルに問う、世界各国の美術関係者によって数多く引用されている重要論文。[ドローイング:ダン・ペルジョヴスキ]

目次:
Ⅰ なかに入る
Ⅱ 現代美術館
Ⅲ コンテンポラリーを理論化する
Ⅳ タイム・マシンズ――ファン・アッベミュージアム
Ⅴ 共有物〔コモンズ〕のアーカイヴ――ソフィア王妃芸術センター
Ⅵ 反復――メテルコヴァ現代美術館 リュブリャナ
Ⅶ 弁証法的同時代性〔コンテンポラニアティ〕
原注
謝辞
訳者解説 日本の美術館の現場から

原書:Radical Museology, or, What’s ‘Contemporary’ in Museum of Contemporary Art?, London: Koenig Books, 2013.

クレア・ビショップ(Claire Bishop, 1971-):英国生まれ。ニューヨーク市立大学大学院センター美術史PhDプログラムを拠点とする美術史家・批評家。美術館におけるパフォーマンスの実施・展示のあり方を問う批評で、現在最も注目される批評家の一人。『アートフォーラム』誌の定期執筆者であり、『オクトーバー』誌の不定期執筆者。 日本語訳に『人工地獄――現代アートと観客の政治学』(大森俊克訳、フィルムアート社、2016年)、「敵対と関係性の美学」(星野太訳、『表象5』所収、月曜社、2011年)など。

村田大輔(むらた・だいすけ):金沢21世紀美術館を経て、現在、兵庫県立美術館学芸員。

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# by urag | 2020-03-30 17:47 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2020年 03月 30日

4月末発売:『表象14:アポカリプスの表象/表象のアポカリプス』表象文化論学会

2020年4月27日取次搬入予定 *人文・現代思想

表象14:アポカリプスの表象/表象のアポカリプス
表象文化論学会=発行 月曜社=発売
本体:2,000円 A5判並製224頁 ISBN978-4-86503-097-6 C0010

アマゾン・ジャパンで予約受付中

内容:文字と記憶の抹殺としての文書遺棄、有事のたびにくすぶる核の惨禍と脅威、人新世における環境破壊の深刻な局面……。災厄、終末、それらと結びついてきた黙示は、私たちを取り巻くアクチュアルで切迫したテーマであり、同時に表象にまつわる普遍的な論点でもある。「アポカリプスの表象/表象のアポカリプス」と題した特集では、気鋭の論客たちがそれぞれの専門領域から徹底討議する。未邦訳のブランショをはじめ3篇の翻訳テクストと、1篇の寄稿論文も掲載。このクリティカル(批判的/危機的)なテーマについて、思考の見取り図を提示する。

目次:
◆巻頭言◆「人文学のあらたな自由へ向けて」田中純

◆特集◆「アポカリプスの表象/表象のアポカリプス」
「緒言」岡田温司
共同討議「アポカリプスの表象/表象のアポカリプス」郷原佳以+桒山智成+中尾麻伊香+吉本光宏+岡田温司+木下千花[司会]
「アポカリプスは失望させる」モーリス・ブランショ|郷原佳以訳
「アポカリプスは(いまなお)失望させる」アレンカ・ジュバンチッチ|髙山花子+髙村峰生訳
「ブロブ、あるいは泡」ペーター・サンディ|吉松覚訳
「人新世と映画のアポカリプス」吉本光宏

◆投稿論文◆
「「言葉」から「身体」へ――J・マッテゾンにおける「声楽優位論」」岡野宏
「「一人称単数」の語りという実験――オーソン・ウェルズのラジオ・ドラマと『宇宙戦争』」川﨑佳哉
「武満徹《閉じた眼》におけるモティーフの操作と「夢」の美学」原塁
「ベルクソン『物質と記憶』の哲学的自我――イマージュと〈私〉」福尾匠

◆書評+ブックガイド◆
「生活の総合的構成――河村彩『ロシア構成主義――生活と造形の組織学』書評」本田晃子
「『ドキュマン』を〈歴史〉から読む――酒井健『バタイユと芸術――アルテラシオンの思想』書評」大池惣太郎
「声の群れのドラマとして――須藤健太郎『評伝ジャン・ユスターシュ――映画は人生のように』書評」三浦哲哉
「そのまなざしを翻訳しなければならない――田中祐理子『病む、生きる、身体の歴史――近代病理学の哲学』書評」大橋完太郎
「美術史の建築家――古川萌『ジョルジョ・ヴァザーリと美術家の顕彰――16世紀後半フィレンツェにおける記憶のパトロネージ』書評」田中純
「写真に憑かれた写真論――前川修『イメージを逆撫でする――写真論講義 理論編』書評」林田新
「物質的パースペクティヴィズム――荒川徹『ドナルド・ジャッド──風景とミニマリズム』書評」平倉圭
「身体の狂気と言語の狂気――平倉圭『かたちは思考する──芸術制作の分析』書評」千葉雅也

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# by urag | 2020-03-30 17:34 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2020年 03月 29日

注目新刊:『広告 Vol.414 特集:著作』博報堂、ほか

★今月はすでに書いた通り、創文社や既刊書をそれなりの額購入したため新刊はほぼ買っていません。しかしそれでもこの1冊はチェックしておかないと、という雑誌が出ました。博報堂の『広告』リニューアル第2弾です。

広告 Vol.414 特集:著作』博報堂、2020年3月、オリジナル版税込2,000円、コピー版税込200円、A4判並製224頁

★周知の通り昨年7月に税込1円で発売されたリニューアル創刊号『広告 Vol.413 特集:価値』は、その価格と話題性のためか投機的に購入されることが多かったようで、グズグズしているうちにあっという間に品切。アマゾン・マーケットプレイスでは2000円以上の値段がついていましたが、古書価は今なお下降することなく、中古品が4000円から、新品は6000円台後半というありさまです。メルカリではもっと値段が低いようですがもはや出品自体はほとんどなし。掲載されている記事はすべてオンラインで無料公開されているので、リニューアル創刊号『広告 Vol.413 特集:価値』の紙媒体の価値はそのコンテンツではなくモノとしての存在感にあるわけです。実際、「価値」号を高値でもいいから買おうかと迷っている自分がいます。現物に触れてみたいのです。

★造本については否定的な評価もあったようですが、これはリニューアル第2弾である『広告 Vol.414 特集:著作』を見ても明らかなように、このぞんざいさ自体が設計されたものです。私が買ったのはオリジナル版。サイズは前号のA5判変型より一回り大きいA4判です。断ち落されて天地のほつれがそのままになっている白いクロスの表紙に「これってハンコだよな?」と思わせる朱い文字が捺されています。背はわざと本体と貼り合わせておらずたわんでおり、本文には女性誌を思わせる薄くて重い紙が用いられています。要するに社内プレゼン用に手作りしたパイロット版のような出来映えです。この無造作加減が個人的にはたまらなく愛おしい。

★今回はさらに“セルフ海賊版”だというコピー版200円も併売されていて、このコピー版の方が今回もやや投機的に購入されているようです。コピー版の現物を目にしたことはありませんが、「あ~あ、またやりやがったな」というのが第一印象です。もちろん否定的な感想ではなく、よくやるなあ、という称讃と嫉妬と発見が入り混じった思いです。

★読んでいる内に壊れてしまいそうなはかなさがあるオリジナル版ですが、内容面も前号同様に興味深いです。私個人は真っ先に「振動する著作」に目を通しました。建築家の大野友資(おおの・ゆうすけ:1983-)さんによるものです。「可能性の収束に対する、振動。ものづくりの過程で他者を介入させると、必然的にアウトプットに振動が起きる。決して新しい技術と手法というわけではなく、古今東西で見られるつくり方だと思うけれど、それを振動という状態、状況としてあらためて捉え直すと、ものづくりのヒントがたくさん転がっている」(121頁)。

★「異なる可能性の残像が、揺れて、ぶれて、振動しながらも幾重にも重なっていく。そのときにデザインの対象としているのは、物体ではなく、状態だ。時々刻々と柔らかく振動しながら形を変えているようでいて、少しの刺激で形がカチッと固定されてしまうような、危うさや不可避さ、曖昧さをはらんだつくり方に、つくり手としてどうしようもなく強く惹かれている」(127頁)。私がこうした論点に関心を持つのは、ハンス・イェニー(Hans Jenny, 1904-1972)の『波動学(Kymatik / Cymatics)――波動現象と振動の研究』(vol.1, 1967; vol.2, 1972;合本英訳版、2001年)が常に念頭にあるからですが、形態学や音響学の分野の話ではなく「著作」を主題にした特集号で建築家が書いたエッセイのなかで「振動」をめぐる議論を目にしたのは、とても新鮮でした。

★『広告』誌の特集では「価値」「著作」と来て次号では「流通」を扱うそうです。この流れ、センスが良いだけでなく、本質的でもあります。次号では造本や販売形態でどんな仕掛けがなされるのか、非常に楽しみです。

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★このほか、最近では以下の新刊との出会いがありました。

誰にも言わないと言ったけれど――黒人神学と私』ジェイムズ・H・コーン著、榎本空訳、新教出版社、2020年3月、本体3,000円、四六判上製280頁、ISBN978-4-400-32357-0
三島由紀夫1970』河出書房新社編集部編、KAWADEムック(文藝別冊)、2020年3月、本体1,300円、A5判並製192頁、ISBN978-4-309-98005-8

★3点のうち、『誰にも言わないと言ったけれど』は、アメリカの神学者コーン(James Hal Cone, 1938–2018) の遺著『Said I Wasn't Gonna Tell Nobody: The Making of a Black Theologian』(Orbis Books, 2018)の訳書です。帯文に曰く「過酷な人種差別の経験、黒人神学者としての使命と苦難、キング牧師やマルコムX、ジェイムズ・ボールドウィンら先人への思いまで、その人生のすべてを明かす最期の書」。序文は黒人神学者コーネル・ウェスト(Cornel Ronald West, 1953-)が寄せたもの。目次詳細は書名のリンク先でご覧ください。コーンは「はじめに」でこう書いています。「奴隷の時代から今日に至るまで、自叙伝はアフリカ系アメリカ人がアメリカに対して語りかける際に選び取った手段であるようだ。自分自身のことというよりは、黒人神学のことを、そしてそれがどのように私を見出し、私に声を与えたのかを書き残しておく必要があるのではないかと感じている。黒人神学をめぐる私の物語を、私がいま知っている限りできるだけ誠実に、熱を込めて語ってみよう」(20頁)。

★さらに次の各社新刊との出会いもありました。複数冊列記しますが、言及は1点に絞ります。

新訳 哲学の貧困』カール・マルクス著、的場昭弘編訳著、作品社、2020年3月、本体4,500円、46判上製480頁、ISBN978-4-86182-804-1
歌え、葬られぬ者たちよ、歌え』ジェスミン・ウォード著、石川由美子訳、青木耕平附録解説、作品社、2020年3月、本体2,600円、46判上製228頁、ISBN978-4-86182-803-4

★作品社さんの3月新刊より2点。特に注目したいのは的場さんによるマルクス新訳本です。的場さんは近年、作品社よりマルクスの新訳を2冊上梓されています。『新訳 共産党宣言』(2010年、新装版2018年)、そして「ユダヤ人問題に寄せて」と「ヘーゲル法哲学批判序説」を新訳して関連資料を充実させた『新訳 初期マルクス』(2013年)です。さらには一昨年に『カール・マルクス入門』も上梓されました。今回の『新訳 哲学の貧困』は「マルクスvsプルードンではなく、マルクスとプルードンという視点から、新しいマルクスの読みを提示する」(帯文より)もので、訳者解説、付録、文献目録、年表はプルードンの紹介に力点が置かれています。こうなるとマルクスの本書執筆のきっかけとなったプルードンの『貧困の哲学』の新訳もそのうち的場さん訳で読めるようになるのだろうかと想像したりするわけですが、周知の通り同書は近年、平凡社ライブラリーで全2巻本の初訳本が斉藤悦則さん訳で2014年に発売されています。また、来月刊行のマルクス新訳書には、丘沢静也さんによる『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』 が講談社学術文庫より発売予定です。

脱ぎ去りの思考――バタイユにおける思考のエロティシズム』横田祐美子著、人文書院、2020年3月、本体4,500円、4-6判上製300頁、ISBN978-4-409-03108-7
イスラエル政治研究序説――建国期の閣議議事録 1948年』森まり子著、人文書院、2020年3月、本体12,000円、A5判上製528頁、ISBN978-4-409-51084-1
校歌の誕生』須田珠生著、人文書院、2020年3月、本体4,000円、4-6判上製222頁、ISBN978-4-409-52082-6
広島 復興の戦後史――廃墟からの「声」と都市』西井麻里奈著、人文書院、2020年4月、本体4,500円、4-6判上製380頁、ISBN978-4-409-24129-5

★上記は人文書院さんの3月新刊1点と近刊3点です。『脱ぎ去りの思考』は2018年に立命館大学大学院分学研究科に提出され、2019年に博士号(文学)が授与された博士論文をもとにした一冊。「本書は20世紀のフランスを代表する思想家のひとりであるジョルジュ・バタイユ(1897-1962)の思想を、思考のエロティシズムという観点から論じるものである。それはバタイユにおける知(savoir)や思考(pensée)の問題を、性愛としてのエロティシズムにではなく、哲学的なエロティシズムに、すなわち「知を愛し求める」というエロスの運動に結びつけることで、彼の思想を古代ギリシャから連綿とつづく哲学の営みのうちに位置づけようとする試みである」(9頁)。目次詳細は書名のリンク先でご確認いただけます。今月は本書のほか、井岡詩子『ジョルジュ・バタイユにおける芸術と「幼年期」』(月曜社)が発売となっており、来月には石川学『理性という狂気――G・バタイユから現代世界の倫理へ』(慶應義塾大学出版会)が刊行されます。日本におけるバタイユ研究の層の厚さを感じます。

世界像の大転換――リアリティを超える「リアリティ」』北沢方邦著、藤原書店、2020年3月、本体3,000円、四六判上製304頁、ISBN978-4-86578-267-7
中国人が読み解く 歎異抄〈中国語訳付〉』張鑫鳳編、藤原書店、2020年3月、本体2,800円、四六判上製200頁、ISBN978-4-86578-258-5
生き続ける水俣病――漁村の社会学・医学的実証研究』井上ゆかり著、藤原書店、本体3,600円、A5判上製352頁、ISBN978-4-86578-265-3
『高橋和巳論――宗教と文学の格闘的契り』清眞人著、藤原書店、本体6,200円、A5判上製576頁、ISBN978-4-86578-263-9
『兜太 Vol.4:龍太と兜太――戦後俳句の総括』藤原書店、本体1,800円、A5判並製208頁、ISBN978-4-86578-262-2

★藤原書店さんの3月新刊は5点。『世界像の大転換』は北沢方邦(きたざわ・まさくに:1929-)さんの詩集『目に見えない世界のきざし』(洪水企画、2010年)以来となる単独著。「今私は、齢九〇を越え、二度に亙る脳梗塞を体験した。最早残り少ない時間で本書が最後の本になるかもしれない。〔…〕私は、この本を自分の知の集大成の書として書き上げた。過去幾多の本を出版してきたが、本書で、これらのことすべての繋がりが明確になったと思う」(あとがき、288~289頁)。「この文明の根本的転換のためにはなにが必要か。それはリアリティ概念の、さらにはそれにもとづく世界像そのものの大転換であり、宇宙や大自然の隠されたリアリティへの畏敬の念をとりもどすことである。人類はそれによってのみ生き残ることができるのであり、それによってのみ文明の転換という大事業をなしとげることができるのだ」(29頁)。目次詳細は書名のリンク先でご覧ください。巻末には著書一覧と略年譜が掲出されています。

心眼 柳家権太楼』柳家権太楼落語、大森克己写真、九龍ジョー寄稿、平凡社、2020年3月、本体3,900円、A4判並製116頁、ISBN978-4-582-65410-3
『無門関』の出世双六――帰化した禅の聖典』ディディエ・ダヴァン著、平凡社、2020年3月、本体1,000円、A5判並製104頁、ISBN978-4-582-36463-7
時空を翔ける中将姫――説話の近世的変容』日沖敦子著、平凡社、2020年3月、本体1,000円、A5判並製128頁、ISBN978-4-582-36462-0
死してこそ成し遂げる――食料問題を追い続けた獣医学研究者が語り、遺し、託したこと』束村博子編、前多敬一郎ほか著、平凡社、2020年3月、本体3,500円、4-6判上製508頁、ISBN978-4-582-83838-1

★平凡社さんの3月新刊より4点。『心眼 柳家権太楼』は古典落語の名作「心眼」を柳家権太楼(やなぎや・ごんたろう:1947-)さんが演じたものを、写真家の大森克己(おおもり・かつみ:1963-)さんが撮影したユニークな写真集。巻末には、口演の書き起こしに加え、権太楼師匠へのインタヴュー「落語家にとっては損な噺。それでもあえて聞いてくれ。」、九龍ジョーさんによる解説「私たちはなにを見ているのか」、そして大森さんによる「あとがき」が配され、それぞれには英訳が付されています。大森さんが師匠の「心眼」を初めて見たのは2015年。その2年後に師匠に依頼し、撮影が実現します。「一落語ファンであった自分だが、この日の『心眼』に接するまで落語を写真に撮ろうと思ったことは一度もなかった。〔…〕その『心眼』はボクの身体に強度の高い何かを置き去りにし、でもそれにとらわれていると落語を楽しめないし、生きて行くこと自体が面倒になるような気がした」(112頁)。


# by urag | 2020-03-29 23:20 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2020年 03月 27日

本日取次搬入開始:井岡詩子『ジョルジュ・バタイユにおける芸術と「幼年期」』

井岡詩子『ジョルジュ・バタイユにおける芸術と「幼年期」』を本日27日、日販と楽天ブックスネットワークに搬入しました。トーハンには3月30日搬入です(いつもはトーハンの方が量的に余裕があるのですが、今回は1営業日遅い受け入れ)。ユンガー『エウメスヴィル』と同様にシンプルな装丁を心がけました。カヴァー表1の書名はブラックメタリック箔です。シリーズ古典転生第22回配本。弊社はパターン配本を行なっておりませんので、事前にご発注いただいた書店様にのみお送りしております。まれに日販帳合の場合は、日販サイドのパターンで配本されるお店も少々ありますが、配本リストが有料なのでどこのお店なのかはわかりません。

本日取次搬入開始:井岡詩子『ジョルジュ・バタイユにおける芸術と「幼年期」』_a0018105_15054840.jpg





# by urag | 2020-03-27 15:12 | 販売情報 | Trackback | Comments(0)
2020年 03月 22日

注目既刊書と新刊:ホルストマン『人間怪物論』法政大学出版局、ほか

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★先週書いた通り今月は、あと数日で終売となる「創文社」さんの既刊書を買い込んだため、新刊の購入は控えています。その中で以前発注していたとある本がようやく届いたので、35年以上前の既刊書ですがご紹介したいと思います。その本は、『生まれてきたことが苦しいあなたに――最強のペシミスト・シオランの思想』(星海社新書、2019年12月)の著者、大谷崇さんによるブックツリー「人間はずっと人生を嫌ってきた――古今東西のペシミズム」で紹介されていた一冊です。私が仲介役(ブックキュレーター)をつとめる「哲学読書室」ではこれまで66本のブックツリーがアップロードされてきましたが、超速攻で購入したのはこの本が初めてです。

ウルリヒ・ホルストマン著 加藤二郎訳
法政大学出版局 1984年11月 本体2,000円 四六判上製206頁 ISBN978-4-588-00146-8
帯文より:真のエデンの園――それは悉皆無の砂漠だ。歴史の目的――それは風化する廃墟の野面だ。意味――それは頭蓋冠下の眼窩を吹き抜けてさらさらと流れる砂である。(本書3頁より)

★『人間怪物論』は『Das Untier. Konturen einer Philosophie der Menschenflucht』(Medusa-Verlag, 1983)の訳書。ドイツの文学研究者で作家のウルリヒ・ホルストマン(Ulrich Horstmann, 1949-)の著書の中でももっとも有名な一冊です。作品多数で近年ではベルリンのJ. G. Hoof Verlagから著作集も出ています。1974年にエドガー・アラン・ポーについての博士論文をものしており、英米文学の翻訳書を手掛けています。1988年にはクライスト賞を受賞。

★原書刊行の翌年に刊行された訳書『人間怪物論』は、当時一橋大学教授だったドイツ文学研究者の加藤二郎(かとう・じろう、1925-2015)さんがお訳しになりました。加藤さんはローベルト・ムージル『特性のない男』のほか、ゴーロ・マンイェーシュ・ジュラヴォルフガング・シベルブシュなどの著書を翻訳されています。『人間怪物論』は刊行から36年が経とうとしていますが、法政大学出版局さんが今なお初版本を大切に売り続けられています。hontoの単品頁ではジュンク堂や丸善の各支店に1冊も置いていない状況で、発送可能日は7~21日でしたが、大谷さんのブックツリー公開以来、少し動きがあったようで今では発送可能日1~3日となっています。

★この本が絶版にされずに残されてきたことには個人的に感謝しかありません。私たちがふだん新刊書店で目にするような本は、よほどの大型店でない限り、ここ数年間で発売になった本が中心であり、『人間怪物論』のような古い本は店頭では見かけることがありません。ただ、端的に言えば、ポストヒューマンや反出生主義や暗黒啓蒙に注目が集まる昨今では必ずや再発見され再評価されるだろう、まさに「怪物(ダス・ウンティア)」的な一書です。どこの本屋にでもあるようなベストセラーを並べることにうんざりされていて、まずはご自身で購入して読んでみることを心がけておられる探求心旺盛な書店員さんには特にお薦めしたい、まさに「掘り出しもの」です。

★本書の出だしはこうです。「黙示録の実現が目前に迫っている。われら怪物はとうの昔にそれを知っており、われらは皆それを知っているのだ。党派間の口論の背後に、軍拡と軍縮の論争の背後に、平和への意志と永遠の停戦状態の表構えの背後に、ひそかなる合意が、無音の大賛同がある――われらはわれらとわれらの同類のものたちとに決着をつけねばならない――それもできるだけ早く、しかも徹底的に、容赦なく、遠慮会釈なく、そして生残者皆無で、と。/もし大破局への、没落への、足跡の抹消への希望がなければ、怪物が「世界史」と名づけるものになんの取柄があるというのか」(1頁)。

★「この書は論難の書ともなり、人道的というアルキメデスの点から身を解き放ち、もたもたしながら人間のことを最後まで考えるのではなく、全く根本的に人間の最後を考える新しい哲学の弁明の書になるのである。当座は奇異と思われようが、それにもかかわらず一種のトロヤの馬として、昔から常に怪物の頭に内在していたこの思考形態の特徴でもあり柱でもあるものは、今後われわれが人間離脱的見方(Anthropofugale Perspective)と名づけようと思うもの、つまり考えの上で人間から脱走する視角である。これは怪物が自分と自分の歴史に対して距離を保つことであり、不偏不党の傍観であり、考察者自身が属している種族に対する、見かけは万国共有のあの同情の掟の放棄であり、情念的結びつきを断ち切ることである」(4頁)。

★「それゆえ、われわれが取るべき真の選択はこういうことだ。無気力な瞑想か、それとも効果のない活動主義かの選択ではなく、あとに生き残る貝、地衣、ハエ、ネズミには同情も慈悲もなしにする、仮借なき人間種族だけの自殺、つまり、場合によっては精々ほんの数十年間の時間稼ぎしかさせてくれない自殺か、それとも目前の人間種族の目的を踏み越えて――生きとし生けるものたちによって異口同音に発せられる定言的な〈否〉の連帯に向けて――三歩、四歩踏み出すことをわれわれに要求する責任のある全破壊主義〔アンニヒリズム〕か、そのいずれかの選択である」(150~151頁)。

★加藤さんは巻末の「訳者寸評」で本書を次のように評しておられます。「著者の情熱のすごさは、以上のことを絶対に逆説的に述べているのではなく、また逆説的にとらえることを読者に禁じ、正面切って論じているところである。著者は自説を固める上で、むろん反ヒューマニズムの立場に立ち、つまり人間中心主義的ではなく、彼のいう人間離脱思考の視角から、ヴォルテール、ドルバック、ショーペンハウアー、クラーゲス、フロイト、フーコー、アンダース、シオランなどを引き合いに出して、これらの思想家の自己検閲の中途半端さを暴露しつつ、自説を展開してゆく。これは、反ヒューマニズムの立場に立っての西洋哲学の再構成の試みともいえるが、その勢いのよさには、ニーチェのいう「強さのペシミズム」というものが、翻訳しながら常に感じられた」(196頁)。

★法政大学出版局さんのおかげで本書が35年以上経た今も新本で読めるということに、同業者としても深い感銘を覚えます。ここまで長く初版本を管理した場合、保管費ばかりがかさんで、本が売れてもほとんど儲けにはならないからです。それを承知で在庫することの大変さ。この本がたったの税別2000円とは! 本書は今こそ読み直されるべき本ですが、消費されて終わりにできるほど軽い本ではありません。店頭に置けば直ちに売れるような軽薄な(失礼!)本のひとつではなく、売り手の力量が問われる本です。歴史の堆積層にこうして埋もれていた書目を新本のまま再発見できるのは何より嬉しいことではないでしょうか。

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★このほか最近では以下の新刊との出会いがありました。

弁証法、戦争、解読――前期デリダ思想の展開史』松田智裕著、法政大学出版局、2020年3月、本体3,600円、A5判上製326頁、ISBN978-4-588-15106-4
言語伝承と無意識――精神分析としての民俗学』岡安裕介著、洛北出版、2020年4月、本体3,200円、四六判上製396頁、ISBN978-4-903127-29-3
荻生徂徠全詩1』荒井健/田口一郎訳注、東洋文庫、2020年3月、本体3,800円、B6変判上製448頁、ISBN978-4-582-80900-8
あなたが私を竹槍で突き殺す前に』李龍徳著、河出書房新社、2020年3月、本体2,300円、46変形判上製384頁、ISBN978-4-309-02871-2

★『弁証法、戦争、解読』はまもなく発売。2019年度に立命館大学大学院文学研究科に提出された博士論文を大幅に改稿して書籍化したもの。「本書の目的は、「戦争(guerre)」という主題を軸として、デリダが「解読」の思想を展開した過程を明らかにすることである。そのために、「前期思想」に焦点を絞り、この時期の彼の思想の歩みを「展開史」という観点から描き出すことを試みる」(4頁)。「本書が着目するのは「哲学者」としてのデリダではない。「解釈者」としてのデリダである」(28頁)。「デリダにとって哲学という営みは注釈や読解と不可分な関係にある」(29頁)。目次詳細は書名のリンク先でご確認いただけます。著者の松田智裕(まつだ・ともひろ:1986-)さんは現在、立命館大学文学部初任研究員。本書が初めての単独著となります。

★『言語伝承と無意識』はまもなく発売。京都大学に提出された博士論文「日本という言語空間における無意識のディスクール」に2017年と2018年に発表した論考2本を加えて大幅な加筆修正を施し、さらに書き下ろしの第5章、結論を付して一冊としたもの。「本書の目的はクロード・レヴィ=ストロースからジャック・ラカンへと続く構造論的方法を用いて、現代における日本文化の特性を解き明かすことにある。具体的には、日本文化の諸側面に通底する「構造」を、無意識における「パロール」の交換法則として提示し、西欧一神教文化のそれとの比較により、その構造的差異を明らかにすることである」(14頁)。目次詳細は書名のリンク先でご確認いただけます。著者の岡安裕介(おかやす・ゆうすけ:1976-)さんは現在、京都大学の人文科学研究所ならびに国際高等教育院の非常勤講師。専門は精神分析、民俗学。本書が初めての単独著です。

★『荻生徂徠全詩1』は東洋文庫の第900巻。全4巻のうちの第1回配本です。帯文に曰く「古文辞の学を唱えた徂徠は多くの漢詩を書いた。難解をもって敬して遠ざけられてきた全作品を江戸時代以来、初めて丹念に読み説く訳注。典拠が集積し、彫琢を極めたその魅力」。第1巻には巻一(風雅一首、擬古楽府十四首、四言古詩一首、五言古詩十首、七言古詩三十一首)・巻二(五言律詩百二十四首、五言俳律十種)を収録。原文(漢文)、訓読、語釈、現代語訳で構成。東洋文庫次回配本は5月、『太平記秘伝理尽鈔5』を発売予定。

★『あなたが私を竹槍で突き殺す前に』は季刊「文藝」誌の2018年秋季号から2019年秋季号にかけて連載された小説の単行本化。あからさまな排外主義政策を推し進める政権の誕生後の日本で起こるヘイトクライムの数々と、韓国へと帰国した人々のサバイバルを描いています。日本に留まる主人公たちが決行するある「計画」の暗さにどう向き合うべきでしょうか。本作には柳美里、梁石日、真藤順丈の各氏から賛辞が寄せられています。「web河出」では第1章「柏木太一 大阪府大阪市生野区 三月三十日」の全文が無料公開中。著者の李龍徳(イ・ヨンドク:1976-)さんは埼玉県生まれの在日韓国人三世の作家。早稲田大学第一文学部卒。



# by urag | 2020-03-22 23:51 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2020年 03月 19日

保管:2018年12月~2019年3月既刊情報

◎2019年3月22日発売:ロザリンド・E・クラウス『視覚的無意識』本体4,500円。
 志賀信夫氏書評「テキストの迷宮が絵画とは何かを問いかける」(「週刊読書人」2019年5月31日号)
 暮沢剛巳氏書評「グリーンバーグのモダニズム美術論の批判的克服、ある種の「親殺し」の書――ようやく実現した待望の邦訳の出版を素直に喜びたい」(「図書新聞」2019年6月15日号)
 沢山遼氏書評「モダニズムの視覚と欲望とは」(「美術手帖」2019年8月号「BOOK」欄)
◎2019年3月6日発売:筧菜奈子『ジャクソン・ポロック研究』本体4,000円、シリーズ・古典転生、第19回配本、本巻18。
 中島水緒氏短評(「美術手帖」2019年6月号「BOOK」欄)
 大島徹也氏書評「ポロック芸術の再解釈を果敢に試みる――ポロックの装飾性の研究はさらなる発展の可能性を感じさせる」(「図書新聞」2019年6月29日号)
 黒岩恭介氏書評「整理された良質の研究書――ポロックの様式展開を考える上で、重要な問題提起を含む」(「週刊読書人」2019年7月19日号)
◎2019年2月22日発売:ハナ・ロスチャイルド『パノニカ――ジャズ男爵夫人の謎を追う』本体2,700円。
 宮下志朗氏短評(「読売新聞」2019年5月5日付書評欄)
◎2019年2月20日発売:十和田市現代美術館編『毛利悠子 ただし抵抗はあるものとする』本体2,200円。
◎2019年2月18日発売:須藤温子『エリアス・カネッティ――生涯と著作』本体3,500円、シリーズ・古典転生、第18回配本、本巻17。
 古矢晋一氏書評「死者たちの群衆の後に唯一者として「生き残る」――カネッティは実に多彩な思想的、芸術的問題と格闘していた」(「図書新聞」2019年6月22日号)
◎2019年2月1日発売:松江泰治『JP-34』本体3600円。
◎2018年12月17日発売:『森山大道写真集成(1)にっぽん劇場写真帖』本体6,000円。


# by urag | 2020-03-19 14:57 | 販売情報 | Trackback | Comments(0)
2020年 03月 18日

ブックフェア:森山大道×六本木 蔦屋書店 連続企画第1弾「犬の記憶 生命記憶」

ブックフェア:森山大道×六本木 蔦屋書店 連続企画第1弾「犬の記憶 生命記憶

会期:2020年03月07日(土) ~03月31日(火)
場所:六本木 蔦屋書店 2F アートブックコーナー
   106-0032港区六本木6-11-1六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り
電話:03-5775-1515

東京都写真美術館で6月から開始予定の森山大道さん大規模個展と7月公開予定のドキュメンタリー映画公開にむけてのカウントダウンフェア(7月まで全5弾予定)。税込3000円以上お買い上げのお客様に、森山大道さんの写真をあしらったブックカバー(デザイン:マッチアンドカンパニー)をプレゼント。

第1弾「犬の記憶 生命記憶」について…
1982年から83年の間に「アサヒカメラ」に掲載された著者の15か月にわたる〈記憶への旅〉にまつわるエッセイをまとめた『犬の記憶』(河出文庫)。写真を仲介させることで蘇る、若かりし頃の記憶をたどった文章の中にいくつか、“自分のものではないような記憶”についての記述があった。「長距離走行をしていると、いつも決まって訪れる無為の時間がある。ちょうど夜明けまえの、ほんの一刻のエアポケットといってもいい。――そんなとき僕は、人間の神経や細胞がいちばん底のほうで自然や文明を怖れながらも、ある一点でそれらと対向しているような気がする。いいかえれば、人間が太古の記憶と、どこかで交感し合っている一刻ではないのかと思えてくる。」著者はそれを「〈世界の持つ記憶〉なのかもしれない」と考え、「外界のあらゆるなにかと交感し合っているような感覚」と捉えている。〈世界の持つ記憶〉とはあるいは、解剖学者・三木成夫のいう、「へその緒の切れる以前から、つまり生まれながらにしてそなわった」、ある瞬間にふと思い出す「生命記憶」(『胎児の世界』中公文庫)に似ていないだろうか。カメラを持つ人間の、世界と呼応する力の強さが垣間見える興味深い文章である。

六本木 蔦屋書店について…
2020年3月7日、TSUTAYA TOKYO ROPPONGIが、六本木 蔦屋書店としてリニューアルオープン。書籍の在庫量は旧店舗の1.5倍で、書籍雑誌あわせて7万冊を扱います。アート・デザイン・キッズ・ワークスタイルの書籍を強化。2Fにはギャラリーを新設。こけらおとしはアーティストの大山エンリコイサムさんの作品展示(5月10日まで)。

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# by urag | 2020-03-18 14:10 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2020年 03月 17日

本日取次搬入:エルンスト・ユンガー『エウメスヴィル』

本日3月17日(火)取次搬入いたしました。エルンスト・ユンガーの長篇SF小説『エウメスヴィル』(1977年)の初訳です。弊社本の中で歴代1位と言っていいくらいシンプルな装丁になりました。カヴァー表1は銀箔です。見えにくいとお叱りをいただくかもしれないほど、引き算を徹底しました。叢書・エクリチュールの冒険、第16回配本です。

月曜社のユンガー既刊書
2005年01月:川合全弘編訳『追悼の政治――忘れえぬ人々/総動員/平和』絶版
2011年06月:山本尤訳『パリ日記』品切重版検討中
2013年08月:川合全弘訳『労働者――支配と形態』在庫あり
2016年05月:川合全弘編訳『ユンガー政治評論選』在庫あり(『追悼の政治』改題増補改訂版)
2020年03月:田尻三千夫訳『エウメスヴィル――あるアナークの手記』在庫あり

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# by urag | 2020-03-17 23:59 | 販売情報 | Trackback | Comments(0)
2020年 03月 15日

創文社さんの終売と、注目新刊など

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1951年に創業され、長年にわたり人文社会書の学術書刊行を継続されてきた創文社さんの刊行物が今月いっぱいで販売終了となります。2016年9月付の「会社解散のお知らせ(読者の皆様へ)」(ウェブ公開は2017年3月)が出されて以降、店頭からは創文社さんの本が随時返品されていき、書店での購入が困難となっていました。実際は取り寄せ注文はできたわけですが、現物を見て買いたいという私のような人間には不便な状況でした。

その後、東京堂書店神田神保町店3Fで2回(2019年1月21日~2019年3月25日、2019年8月6日~2019年11月13日)にわたりフェアが行なわれ、ジュンク堂書店池袋本店4F人文書売場では今月20日(金)までフェアを行なっています。創文社さんに直接注文できるのも今月3月25日(水)が最終受付。直販は代引です。

私は東京堂の2回のフェアとジュンク堂でのフェアの合計3回で10万円以上の買物をしました。いつか購読しようと思ってそのままになっていた本をまとめ買いしたのです。今月も他社さんの新刊を買う余裕がまったくなくなるほど購入しました(その一部を写真に載せておきます※)。それでも買いそびれている書目はまだまだあるのです。創文社さんの図書目録の最終版は2016年版。頁をめくるたびに、数々の刊行物の堂々たる威容に圧倒されます。個人として購入する以外に何かできないのか、と自問自答を繰り返してきました。

周知の通り『ハイデッガー全集』は東京大学出版会に引き継がれ、既刊書もオンデマンド版で入手可能となる予定です。また、いくつかの単行本が、創文社さんの解散後に他社版元さんで刊行されることも先月告知されています。しかし、今なお気になることがあります。トマス・アクィナスの『神学大全』はどうなるのでしょう。『オッカム『大論理学』註解』全5巻や、『ドイツ神秘主義叢書』全12巻、『キリスト教古典叢書』既刊16巻、はどうなるのでしょう。『名著翻訳叢書』は、そしてまだ再刊告知の出ていない数々の既刊単行本は。

月曜社では哲学書房さんが2016年に廃業された折、『季刊哲学』『季刊ビオス』『羅独-独羅学術語彙事典』を引き取りました。あまり認知度は高くないかもしれませんが、現在も在庫のあるものは直販でご購入いただけます。哲学書房さんの場合はご遺族との交流があったので、そうしたことが実現できました。

しかし創文社さんとは関わりがこれと言ってありません。遠い昔どこかの席上で、営業の方と名刺交換をしたくらいです。本当は、もし可能ならば、創文社さんの在庫の一部をお引き受けできれば、と思っていました。しかし僭越に過ぎる気がしましたし、すべての在庫を弊社が買い取れるわけでもありません。でも、それでも、やはり解散に伴って在庫が処分されるならば、それは同業者として以上に一読者として悔しい。70年近い活動の結晶がここで失われていいはずがないのです。

思い返せば胸の内には解散を知った2016年からそうした思いがあったのですが、さすがにこれだけの遺産がある版元の本が処分されてしまうわけがない、と想像する一方で、在庫をすべて引き受けることの困難は、書店にとっても他社版元にとっても変わりないだろう、という危機感がありました。そして、終売まであとわずかとなる日まであっという間に日々が過ぎました。今もうひとたび「会社解散のお知らせ(読者の皆様へ)」を拝読するといっそう胸に迫るものがあります。

ジュンク堂書店池袋本店でのフェアは残り一週間を切っています。店頭で現物をご覧になりたい方はぜひご訪問されてください。初期在庫はすでにずいぶん売り切れてしまっていますが、最後の機会をどうぞお見逃しなく。

※写真に撮った書目(購入したものの一部)は以下の通り。
クローチェ『十九世紀ヨーロッパ史――附・クローチェ自伝 増訂版』坂井直芳訳、1992年2刷
ジョン・フォーテスキュー『自然法論』直江眞一訳、2012年1刷
渋谷克美訳註『オッカム『大論理学』註解V』2003年1刷
薗田坦『無底と意志-形而上学――ヤーコプ・ベーメ研究』2015年1刷
オリゲネス『ローマ信徒への手紙注解』小高毅訳、キリスト教古典叢書14、1990年1刷

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★なお、ここ最近では以下の新刊との出会いがありました。

その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。――古代ローマの大賢人の教え』山本貴光/吉川浩満著、筑摩書房、2020年3月、本体1,400円、四六判並製224頁、ISBN978-4-480-84750-8
歴史と生命――西田幾多郎の苦闘』鈴木貞美著、作品社、2020年3月、本体3,600円、392頁、ISBN978-4-86182-793-8
ナショナルな欲望のゆくえ――ソ連後のロシア文学を読み解く』松下隆志著、共和国、2020年3月、本体2,800円、菊変型判上製308頁、ISBN978-4-907986-62-9
羽音に聴く――蜜蜂と人間の物語』芥川仁著、共和国、2020年3月、本体2,400円、菊変型判上製88頁、ISBN978-4-907986-69-8

★『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』は筑摩書房の「webちくま」での連載「賢人エピクテトスに学ぶ人生哲学 人生がときめく知の技法」(2017年2月10日~2018年5月25日、全30回)に加筆修正を施したもの。目次詳細はアマゾン・ジャパンなどの単品頁に掲載されています。著者のお二人にとっての「心の師匠」(12頁)である古代ローマの哲学者エピクテトスの思索とストア派の味わい深さをめぐって存分に語り合った一冊。「むしろ、いまの時代ほどエピクテトス先生の教えが必要な時代もないかもしれない」(15頁)。「われわれ自身、学生の頃に岩波文庫の『人生談義』に出会って以来、エピクテトス先生の教えにどれだけ助けられてきたか分からない」(220頁)。

★本書ではエピクテトス先生その人が二度にわたり降臨するのですが、先生の発言は著者のお二人が適当に要約したものではなく、きちんと『人生談義』で伝えられている発言を踏まえたものです。参照頁数が示されているわけではありませんが、たとえば127~128頁にあるエピクテトスの言葉は『人生談義』の次の言葉に対応しています。

「まず肝心なのは、何事も突如として生じるものではないという道理を知ることだ。考えてもみたまえ。ブドウやリンゴが欲しければどうするか。私なら時間が必要だと答えるだろう。まず種を蒔き、花を咲かせ、しかる後、実を結ばせるがいい。人の心も同様であろう。違うかね?」(『その悩み』127頁)。「人間の心の実も、そんな短時間でやすやすと手に入るとはかぎるまい。それは期待せぬことだ」(同、128頁)。

「大事なことは何事でも突如として生ずるものではない、一房の葡萄や一箇の無花果の場合でもその通りである。もし君が今私に「私は無花果が欲しい」というならば、私は君に「時間が必要だ」と答えよう。まず花を咲かせるがいい、次に実を結ばせるがいい、それから熟させるがいい。かくて無花果の実は、突如として、そして一時間のうちに出来上らないのに、君は人間の心の実を、そんなに短時間に、やすやすと所有したいのか。私は君にいうが、それは期待せぬがいい」(『エピクテートス 人生談義』鹿野治助訳、上下巻、岩波文庫、1958年、上巻68頁)。

★本書は柔らかな対話体で一見すると軽やかに見えますが、実際のところその柔らかさや軽やかさは著者のお二人の日々の訓練と試行錯誤の積み重ねの賜物です。本書によってお二人は自己啓発書やビジネス書へと行動範囲を着実に拡げました。その最初の伴侶に「元祖・自己啓発哲学者というべき存在」であり「オリジネーター」(16頁)であるエピクテトスを選んだお二人の慧眼に深い感銘を覚えます。

★『歴史と生命』は西田幾多郎の生誕150周年を記念して上梓された一書。巻頭の「はじめに」の言葉を借りると「西田幾多郎の思索の歩みを出発期から晩年まで追」い、「彼の国際的な同時代思潮との絶えざる格闘の軌跡を掘り起こ」して、「哲学を狭い一分野に限定することなく、総合的な学としての哲学、今日いわゆる文・理にまたがる体系の構築を目指していた」西田の「学のしくみとその展開を明らかにする」もの。「西田幾多郎は困難な時代に、日本の民族文化が国際的普遍性に寄与しうる道を探っていた。同時に、彼が、どれほど歴史的限界を自ら引き受けていたことか。歴史に制約された人間が、それを撥ね退け、新たな歴史の創造に向かうという独創的な哲学もまた、歴史から限定を受けざるをえなかった」(15頁)。西田哲学を「できるだけ噛み砕いて追うことを心がける。同時に彼の躓きの石もあたう限り拾ってゆく」。主要目次は以下の通りです。

はじめに
序章 いま、なぜ、西田幾多郎か
第一章 学問は“life”のためなり
第二章 『善の研究』を読む
第三章 「場所」の論理と人文学的立場
第四章 『日本文化の問題』をめぐって
第五章 歴史と生命
あとがき
西田幾多郎の著作と著作集
人名および書目索引

★「西田は、彼を囲繞する場所的諸条件に強く制約され、彼自身が切り開いた総合的な学としての哲学の方法を徹底しえなかった。そういわざるをえない。私が本書で試みたことは、西田幾多郎に学んだ方法を西田の論考群に施してみたまでである。このようにして、彼の類稀なる努力の跡を、少しでも学ぶ自由が残されている。西田幾多郎の築いた行為的立場の歴史的・場所的「自覚」をめぐる論理構成は、大きな潜在的可能性を持っていた。それをあたう限り開こうと努めたが、その可能性を汲み尽くすには、未だ遠く及ばないと、わたしの直感は告げている」(358頁)。

★『ナショナルな欲望のゆくえ』は、ソローキンやザミャーチンなどの作品の訳書を近年複数上梓されてきた松下隆志(まつした・たかし:1984-)さんが北海道大学に提出した博士論文をもとに、「その後の研究成果も加え、全体の構成を変更するなど大幅に加筆修正を行ったもの」で、「一九九〇年代ロシアの新しい潮流として影響力を持ったポストモダニズムを軸に据え、多様な現代ロシア文学の歩みをあえて一つの「物語」として読み解こうとする試み」(あとがきより)。目次詳細は書名のリンク先をご覧ください。

★『羽音に聴く』は巻末特記によれば、ウェブマガジン「羽音に聴く」に掲載された写真と文を再構成し、エッセイを加筆したもの。同ウェブマガジンはインターネット新聞「リトルヘブン」で連載されたもので、山田養蜂場の支援のもと、発信されています。写真家の芥川仁(あくたがわ・じん:1947-)さんは連載のために北海道から沖縄まで全国39ヶ所の養蜂場を訪れ、取材したとのことです。藤原辰史さんの推薦文は、書名のリンクでお読みいただけます。なお芥川さんの写真展が4月2日から8日にキヤノンギャラリー大阪で開催予定とのことです。


# by urag | 2020-03-15 23:08 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)