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2016年 12月 31日

月曜社の出版物【2016年】

弊社は2016年12月7日で創業満16周年を迎え、17年目の営業へと突入いたしました。今年一年の皆様のご愛顧に深く御礼申し上げます。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

◎2016年の発行/発売実績

自社発行
02月09日:申鉉準(シン・ヒョンジュン)ほか『韓国ポップのアルケオロジー』平田由紀江訳、本体5,500円【音楽評論】
05月25日:エルンスト・ユンガー『ユンガー政治評論選』川合全弘編訳、本体2,800円【独文評論】
07月01日:ジョルジュ・バタイユ『マネ』江澤健一郎訳、本体3,600円、芸術論叢書第4回配本【絵画評論】
07月07日:ウィリアム・ウォルターズ『統治性――フーコーをめぐる批判的な出会い』阿部潔・清水知子・成実弘至・小笠原博毅訳、本体2,500円【社会科学】
09月02日:森山大道『Osaka』本体3,500円【写真】
11月11日:森山大道×鈴木一誌『絶対平面都市』本体2,750円【写真論】
12月07日:荒木経惟×荒木陽子『東京は、秋』本体3,500円【写真】
12月26日:マッシモ・カッチャーリ『抑止する力』上村忠男訳、本体2,700円【イタリア現代思想】

自社重版
03月16日:ジョルジョ・アガンベン『バートルビー』高桑和巳訳、4刷【イタリア現代思想】
08月08日:森山大道『犬と網タイツ』2刷【写真】
08月10日:森山大道『ニュー新宿』2刷【写真】
10月04日:ジョルジョ・アガンベン『瀆神 新装版』上村忠男・堤康徳訳、2刷【イタリア現代思想】

発売元請負
04月15日:『表象10:爆発の表象』本体1,800円【人文・思想】

製作請負
12月08日:『コムニカチオン 第23号』日本ヤスパース協会【哲学】

以上、自社本8点、重版4点、発売元請負1点、製作請負1点でした。17期目も出版事業に全力を尽くします。どうぞよろしくお願いいたします。
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by urag | 2016-12-31 15:28 | ご挨拶 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 25日

注目文庫本と新刊単行本、さらに関連イベント情報

★ここ3ヶ月(10月~12月)の間に刊行された文庫新刊のうち、今まで取り上げていなかった書目を版元別に列記したいと思います。

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★まずはハヤカワ文庫。リチャード・ドーキンス『進化とは何か――ドーキンス博士の特別講義』(吉成真由美編訳、12月)は2014年12月に刊行された同名単行本の文庫かで、巻末には吉川浩満さんによる解説「危険で魅惑的な知的探求の旅」が加わっています。ドーキンスは単行本は多いものの、文庫本は『遺伝子の川』(垂水雄二訳、草思社文庫、2014年)に続いてやっと2冊目。なお来年2月にはドーキンスの自伝第2巻にして完結編『ささやかな知のロウソク(仮)』(垂水雄二訳)が単行本として早川書房より刊行予定とのことです。

★次に中公文庫。三島由紀夫『古典文学読本』(11月)は、『文章読本』『小説読本』に続く、同文庫の三島文学読本三部作の完結編。巻末の編集付記によれば本書は三島の「古典文学に関するエッセイを独自に編集し、雑誌「文藝文化」掲載の全評論、短篇小説「中世に於ける一殺人常習者の残せる哲学的日記の抜粋」を合わせて収録したもの」と。刊舞うtには富岡幸一郎さんによる解説「詩学の神風」が収められています。

★続いて岩波文庫。カルロ・レーヴィ『キリストはエボリで止まった』(竹山博英訳、10月)は同作の既訳『キリストはエボリに止りぬ』(清水三郎治訳、岩波書店、1953年)以来の新訳。上村忠男さんによる詳細な読解本『カルロ・レーヴィ『キリストはエボリで止まってしまった』を読む――ファシズム期イタリア南部農村の生活』(平凡社ライブラリー、2010年)も刊行されています。マルトゥレイ/ダ・ガルパ『ティラン・ロ・ブラン』(全4冊、田澤耕訳、既刊1~3、10~12月)はセルバンテスが愛読したという騎士道小説の古典で、第1巻にはバルガス=リョサによる日本語版への序文「「ティラン・ロ・ブラン」――境界のない小説」が置かれています。2007年の単行本の文庫化です。ルドルフ・シュタイナー『ニーチェ 自らの時代と闘う者』(高橋巌訳、12月)は、樋口純明訳『ルドルフ・シュタイナー著作全集(5)ニーチェ――同時代との闘争者』(人智学出版社、1981年)、西川隆範訳『ニーチェ――同時代への闘争者』(アルテ、2008年)に続く新訳。シュタイナーは文庫ではもっぱらちくま学芸文庫で読めるだけでしたが、岩波文庫の仲間入りをついに果たしたことに感慨を覚えます。

★講談社学芸文庫。ダーウィン『人間の由来(下)』(長谷川眞理子訳、10月)と『杜甫全詩訳注(四)』(下定雅弘・松原朗編、10月)はそれぞれ完結編。後者は全詩題索引や杜甫年譜を含め1100頁を超える大冊とはいえ、本体2,900円というお値段で、税込ではついに3,000円を越えました。ジャック・ラカン『テレヴィジオン』(藤田博史・片山文保訳、12月)は同名単行本(青土社、1992年)の文庫化。のっけからルビがとても多いあの訳書がどうなるのかと注目していましたが、基本そのままでした。某動画サイトでは本書の元となった実際の番組映像を見ることができますので、ルビが残っているのはこれはこれで良いのかもしれません。ヴェルナー・ゾンバルト『ブルジョワ――近代経済人の精神史』(金森誠也訳、12月)は同名単行本(中央公論社、1990年)の文庫化。本書より前のゾンバルトの文庫本はすべて金森さん訳で、講談社学術文庫より発売されています。『恋愛と贅沢と資本主義』2000年、『戦争と資本主義』2010年、『ユダヤ人と経済生活』2015年。

★ちくま学芸文庫。エトムント・フッサール『内的時間意識の現象学』(谷徹訳、12月)は、立松弘孝訳(みすず書房、1967年)以来の新訳。ちくま学芸文庫がフッサールの新訳に取り組んでおられるのは実に頭が下がることで、今後も継続して下さることを願うばかりです。アマルティア・セン『経済学と倫理学』(徳永澄憲・青山治城・松本保美訳、12月)は、『経済学の再生――道徳哲学への回帰』(麗澤大学出版会、2002年)の文庫化。センの著書は新書はあったものの文庫本は今回が初めて。今後増えることを期待したいです。エドモンズ/エーディナウ『ポパーとウィトゲンシュタインとのあいだで交わされた世上名高い10分間の大激論の謎』(二木麻里訳、12月)は同名単行本(筑摩書房、2003年)の文庫化。ざっくり言って、議論にイライラしたウィトゲンシュタインをポパーが意地悪く煽る、という風にかつて私には見えていたエピソード(ドミニク・ルクール『ポパーとウィトゲンシュタイン』野崎次郎訳、国文社、1992年参照) の真相について追いかけた実に興味深い一冊。ポパーがウィトゲンシュタインに挑んだのは確かだとしても、彼が「火かき棒で脅さないこと」と言及したのはラッセルにたしなめられたウィトゲンシュタインが退室してからのことだったと知ることができたのは、どこかほっとさせるものがありました。

★最後に河出文庫。ヘーゲル『哲学史講義』(長谷川宏訳)は同講義第一部「ギリシャの哲学」第二篇「独断主義と懐疑主義」から第二部「中世の哲学」第三篇「学問の復興」までを収録した第Ⅲ巻が11月に、第三部「近代の哲学」を収録した第Ⅳ巻が12月に発売で、全4巻完結です。新刊ではありませんがセリーヌ『なしくずしの死』(上下巻、高坂和彦訳、2002年)が、丸善およびジュンク堂書店の限定復刊として、ブコウスキー『くそったれ! 少年時代』中川五郎訳、長野まゆみ『野ばら』、松浦理恵子『親指Pの修業時代』上下巻、田中小実昌『ポロポロ』、金井美恵子『小春日和』などと一緒に10月末にリクエスト重版されたことは特筆しておきたいと思います。復刊されたと聞くと以前の版を持っていてもつい買ってしまいますが、今回セリーヌを買ったのは理由が二つありました。一つは、自分が傑作だと評価している作品を丸善やジュンク堂の書店員さんが高く評価しておられ、熱いコメントが帯文に掲載されていることです。丸善丸広百貨店飯能店の細川翼さんによる「これほどまでにおぞましい小説は、他に類をみない」というコメントはまさに『なしくずしの死』にふさわしい最上の誉め言葉です。この小説に描かれた社会のおぞましさは読者の肺腑を今なお鋭くえぐり、ますますアクチュアリティを増しているかのように思われます。物語の順番は前後しますが、本作の前に書かれた『夜の果てへの旅』(上下巻、生田耕作訳、中公文庫、1978年;改版2003年)で描かれた戦争の風景や退役軍人の苦悩もまた、フラッシュバックのように現代人の胸の内に繰り返し蘇ります。人間の愚かさがなくならない限り、セリーヌの作品もまた生き続けます。

★セリーヌ『なしくずしの死』を再度購入することになった二つ目の理由は、特に下巻の束幅の違いによります。分かりやすいように写真を撮っておきますが、下巻の2刷(2011年9月)と今回の3刷(2016年10月)では束幅が違うのです。2刷の方が厚い。頁数に変更はありません。おそらくたまたま何らかの事情で初刷より厚い本文紙を使ったために、2刷だけ束幅が広くなったのだろうと思われます。3刷では修正されています。こういうアクシデント(?)も時には愛おしいものです。なお上巻にはこうしたブレはありません。

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★また最近では以下の新刊との出会いがありました。

現代思想2017年1月号 特集=トランプ以後の世界』青土社、2016年12月、本体1,400円、A5判並製246頁、ISBN978-4-7917-1335-6
戦車に注目せよ――グデーリアン著作集』ハインツ・グデーリアン著、大木毅編訳・解説、田村尚也解説、作品社、2016年12月、本体5,500円、46判上製720頁、ISBN978-4-86182-610-8
テロルとゴジラ』笠井潔著、作品社、2016年12月、本体2,200円、46判並製320頁、ISBN978-4-86182-606-1
タブッキをめぐる九つの断章』和田忠彦著、共和国、2016年12月、本体2,400円、A4変型判上製216頁、ISBN978-4-907986-22-3  
重版未定――弱小出版社で本の編集をしていますの巻』川崎昌平著、河出書房新社、2016年11月、A5判並製232頁、ISBN978-4-309-27788-2

★『現代思想2017年1月号』は27日発売予定。収録されている討議や論考については誌名のリンク先をご覧ください。年始の特集号に相応しく読み応えのある寄稿陣となっています。翻訳ものではチョムスキーのインタヴューに始まり、バーニー・サンダースとスパイク・リーの対談、コーネル・ウェスト、マイク・デイヴィス、マイケル・ハート+サンドロ・メッザードラ、ヴィジャイ・プラシャドらのテクストを読むことができます。なお、青土社さんの『現代思想』1973年1月創刊号「特集*現代思想の総展望」と『ユリイカ』1969年7月創刊号が、プリント・オン・デマンド(POD)としてアマゾン・ジャパンより購入可能となっています。これはアマゾン・ジャパンで行われている「プリント・オン・デマンド(POD) 創刊号・復刻版特集」への出品だそうです。古書で所有していてもつい買いたくなりますね。

★なお、今月発売の「情況」誌2016年第3号でも「トランプ・ショック」という特集が組まれています。第二特集は「16年テーゼ」。寄稿者は、高野孟、白井聡、丸川哲史、山の手緑、渋谷要、森元斎、栗原康、矢部史郎、ほか。

★グデーリアン『戦車に注目せよ』と、笠井潔『テロルとゴジラ』はともに22日取次搬入済。『戦車に注目せよ』は田村尚也さんによる解説「各国軍の戦車と機械化部隊について」によれば、本書は「第二次世界大戦前からドイツ軍の装甲部隊の発展に力を注ぎ、「ドイツ装甲部隊の父」とも言われるハインツ・グデーリアン将軍〔Heinz Wilhelm Guderian, 1888-1954〕が。第二次大戦前の1937年に出版した著書『戦車に注目せよ〔Achtung Panzer〕!』と、戦後に書かれたものを含むいくつかの短文を訳出し、一冊にまとめたものである。このうち、『戦車に注目せよ!』は、第一次世界大戦中の戦闘の様相の変化、その中でもとくに戦車部隊の先述の分析を踏まえて、ドイツ軍の装甲部隊が採用すべき戦術や装備、編制などについて論じたものだ」(681頁)とのこと。グデーリアンはこれまで回想録については訳書が刊行されたことがありますが(『電撃戦――グデーリアン回想録』本郷健訳、フジ出版社、1974年;上下巻、中央公論新社、1999年)、主著をはじめとする理論書がまとまって訳されるのは本書が初めてです。帯文に曰く「戦争を変えた伝説の書
電撃戦の立役者が自ら記した組織革新(イノヴェーション)の要諦。名のみ知られていた幻の書ついに完訳。ほかに旧陸軍訳の諸論文と戦後の論考、刊行当時のオリジナル全図版収録」。主要目次は以下の通り。

戦車に注目せよ!(1937年)
 序文
 著者序
 1914年 いかにして陣地戦に陥ったか
 1915年 不十分な手段を以って
 戦車の発生
 新兵科の誕生
 ヴェルサイユの強制
 大戦後の外国における発展
 ドイツの自動車戦闘部隊
 装甲部隊の生活
 装甲部隊の戦法と他兵科との協同
 現代戦争論
 結論
 参考文献一覧
戦車部隊と他兵科の協同(1937年)
 第三版への序文
 一般的観察
 世界大戦における発展
 大戦後の発展
 装甲捜索団隊
 戦闘に任じる装甲部隊
 他兵科との協同
 最近の戦争による教訓
 結論
「機械化」 機械化概観(1935年)
快速部隊の今昔(1939年)
近代戦に於けるモーターと馬(1940年)
西欧は防衛し得るか?(1950年)
 序文
 一、前史
 二、西欧列強の過てる決定
 三、火元はいたるところに在る
 四、ヨーロッパの軍事力
 五、同盟の意義
 六、合衆国の影響
 七、権利と自由をめぐって
 八、認識と行動?
 九、アフリカ、
 一〇、結論
そうはいかない! 西ドイツの姿勢に関する論考(1951年)
 序文
 一、近代の戦争遂行における空間と時間
 二、今日の戦争の本質
 三、ヨーロッパ国防地理学について
 四、若干の戦時ポテンシャル
 五、軍事同盟国か、外人部隊か?
 六、そして、われわれは?
 七、アイゼンハワー
 結語
解説1 各国軍の戦車と機械化部隊について(田村尚也)
解説2 彼自身の言葉で知るグデーリアン(大木毅)

★笠井潔『テロルとゴジラ』は帯文に曰く「半世紀を経て、ゴジラは、なぜ、東京を破壊しに戻ってきたのか? 世界戦争、大量死、例外社会、群集の救世主、行動的ニヒリズム、トランプ……「シン・ゴジラ」を問う表題作をはじめ、小説、映画、アニメなどの21世紀的文化表層の思想と政治を論じる著者最新論集」。あとがきにはこうあります、「小説や映画やアニメなどの文化表象関連と政治論を含む社会思想関連の文章を集めた評論集だ。こうした種類の著作を、私は『黙示録的情熱と死』〔作品社、1994年〕のあと20年以上も出していない」(315頁)。2010年代に発表された論考を中心に、表題作の書き下ろし評論を含め、全4部構成となっています。目次構成は以下の通り。巻末の初出一覧に従い、各論考の初出年も示しておきます。

第Ⅰ部
テロルとゴジラ――〈本土決戦〉の想像的回帰としての(書き下ろし)
3・11とゴジラ/大和/原子力(2011年)
セカイ系と例外状態(2009年)
群衆の救世主〔セレソン〕――『東のエデン』とロストジェネレーション(2010年)
第Ⅱ部
デモ/蜂起の新たな時代(2012年)
「終戦国家」日本と新排外主義(2013年)
シャルリ・エブド事件と世界内戦(2015年)
第Ⅲ部
「歴史」化される60年代ラディカリズム(2009年)
大審問官とキリスト(2012年)
永田洋子の死(2011年)
吉本隆明の死(2012年)
第Ⅳ部
ラディカルな自由主義の哲学的前提(1996年)
あとがき

★なお、作品社さんでは27日取次搬入で、藤田直哉『シン・ゴジラ論』という新刊をリリースされることになっています。笠井さんの『テロルとゴジラ』と、藤田さんの『シン・ゴジラ論』の刊行を記念して、以下の通りトークイベントが行われるとのことです。お二人は対談集『文化亡国論』(響文社、2015年)を昨年上梓されています。

◎笠井潔×藤田直哉「ゴジラの戦後、シン・ゴジラの震災後

日時:2017年1月17日 (火) 19時00分~(開場:18時30分)
会場:八重洲ブックセンター本店 8F ギャラリー
定員:80名(申し込み先着順) 
申込方法:1階カウンターにて参加対象書籍『テロルとゴジラ』もしくは『シン・ゴジラ論』のいずれかをお買い上げの方に、参加整理券を差し上げます。お電話でのご予約の場合、当日ご来店いただいて書籍をご購入いただきます(電話03-3281-8201)。なお整理券1枚につき、お1人のご入場とさせていただきます。

内容:庵野秀明総監督『シン・ゴジラ』は、東日本大震災に対するひとつの回答であった。日本が蒙った巨大な災禍を理解する象徴として「怪獣」を用いた初代『ゴジラ』の精神を受け継いだ傑作であるとの世評が高い。核兵器、第二次世界大戦、その死者たち、戦後に生まれ変わらなければならなかった日本社会の心理的屈折を引き受けたゴジラ。ゴジラは、東日本大震災という、津波と原発事故を巻き起こした巨大な災禍を引き受けて、どう変わったのか。ゴジラを通して戦後日本社会の連続と断層を語る。2016年という、震災から5年経った年に『シン・ゴジラ』や『君の名は。』のように、震災をエンターテイメントとして昇華する作品が成功したということの意義を踏まえたうえで、トランプ以降のアメリカと世界、サブカルと政治、そして2017年、この国の未来を語る。※トークショー終了後、笠井潔さん、藤田直哉さんのサイン会を実施いたします。

★和田忠彦『タブッキをめぐる九つの断章』は発売済。くぼたのぞみ『鏡のなかのボードレール』、ラクーザ『ラングザマー』に続くシリーズ「境界の文学」の第3弾です。タブッキ(Antonio Tabucchi, 1943-2012)の訳書に解説やあとがきとして書いたものを中心に、追悼文や書き下ろしを加えて一冊にまとめたもの。目次詳細は書名のリンク先をご覧ください。タブッキの短篇「元気で」(『絵のある物語』より)や、タブッキへのインタヴュー「物語の水平線」(1997年)も併載されています。投込栞の「共和国急使」第13号によれば、今年共和国さんは新装版1点を含む新刊12点を出版されたとのこと。ひとり出版社としてはなかなかたいへんなペースです。今後も年間10点を維持できればいい、とも。共和国さんのご苦労については、下段でご紹介するトークイベントでも語られることでしょう。

★川崎昌平『重版未定』は発売済ですでに重版したとのこと。「DOTPLACE」でのウェブ連載が一冊となったもので(その後も継続連載中)、小規模出版社の現実を淡々と、分かりやすく描いておられるマンガです。大手版元よりも個性的な出版社での仕事を目指したい学生さんにとって必読なだけでなく、同業者にとっても自分を振り返る上で良いきっかけになると思います。同業者一人ひとりにとっては本書で描かれているエピソードとはまた別の体験を持っているわけですが、それらがすべて一冊の本に結実するわけではありません。大半は語られず知られないまま埋もれていきます。そんななか本書が生まれたのは、著者が編集者であると同時に著述家、大学非常勤講師、同人誌作家でもあるという複合的な視点と立場が可能にした賜物ではないかと思います。先日もご紹介しましたが、著者のお話を直接聞ける機会が以下の通りありますので、お時間のある方はどうぞお越し下さい。

◎川崎昌平×下平尾直×小林浩「小さな出版社と編集者の大きな夢」――『重版未定』重版出来記念

内容:川崎昌平さんによる『重版未定』が、河出書房新社から発売され、このたび重版出来が決定しました! 編集者とは何か? 出版社とは何のためにあるのか? 弱小出版社に勤務する編集者を主人公に描いた、出版文化を深く考えるためのブラック・コメディ『重版未定』。このたびB&Bでは、『重版未定』の重版出来を記念してイベントを開催します。お相手にお迎えするのは、共和国の下平尾直さんと、月曜社の小林浩さん。現実に存在する「小さな出版社」で働く編集者たちは、今、どんな問題点や可能性を考えているのか? 出版の未来に何を見るのか? 2016年の総括と、2017年への期待も含め、大いに語り合っていただきます。どうぞお楽しみに!

出演:川崎昌平(作家、編集者)、下平尾直(共和国)、小林浩(月曜社)
時間:20:00~22:00 (19:30開場)
場所:本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料:1500yen + 1 drink order

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by urag | 2016-12-25 23:06 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 20日

取次搬入日確定:カッチャーリ『抑止する力――政治神学論』

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抑止する力――政治神学論
マッシモ・カッチャーリ=著 上村忠男=訳
月曜社 2016年12月 本体2,700円 46判並製272頁 ISBN978-4-86503-038-9

内容:世界の終末の手前で作動する、抑止する力としてのカテコーン。キリスト教教父からカール・シュミットにいたるその解釈の系譜に分け入り、歴史的、政治的、神学的な重要性を分析しつつ、果てしない危機をもたらすエピメーテウスの時代の到来を現代人に告げる、戦慄の書。カテコーンの謎が全幅の緊急性のもとで再提起される。

原書:Il potere che frena: Saggio di teologia politica, Adelphi, 2013.

目次:
第一章:政治神学の問題
第二章:帝国とカテコーン
第三章:エポックとアエウム
第四章:だれがカテコーンなのか
第五章:エクスクルスス――「皇帝のものは皇帝に・・・」
第六章:教会とカテコーン
第七章:敵対する者〔アンティケイメノス〕のノモス
第八章:二つの都市
第九章:大審問官
第十章:エピメーテウスの時代
原典資料(ヴィト・リモーネ編):パウロ/リヨンのエイレーナイオス/テルトゥリアヌス/ヒッポリュトス/オリゲネス/サルディスのメリトン/ペタウ〔プトゥイ〕のウィクトリヌス/アンブロシアステル/ヨハネス・クリュソストモス/ヒッポのアウグスティヌス/キュロスのテオドレトス/モプスエスティアのテオドロス/ヒエロニュムス/カッシオドルス/グロッサ・オルディナリア/モンティエ‐ラン‐デルのアドソ/カルトゥジア会の創設者ブルーノ/フライジングのオットー/ジャン・カルヴァン
訳者解題――カテコーン再考
訳者あとがき

マッシモ・カッチャーリ(Massimo Cacciari):イタリアの哲学者。専門は美学。1944年6月5日、ヴェネツィアに生まれる。ヴェネツィア建築大学で教鞭を執るかたわら、1976年から1983年まで共産党議員、1993年から2000年までヴェネツィア市長を勤め、その後はヴェネト州議会議員を最後に2003年、政界を引退。同年、聖ラファエル生命健康大学の哲学部学長に就任した。2002年春には初来日を果たしている。単独著の訳書に以下のものがある。『必要なる天使』(柱本元彦訳、人文書院、2002年;原著1986年)、『死後に生きる者たち――〈オーストリアの終焉〉前後のウィーン展望』(上村忠男訳、みすず書房、2013年;原著1980年)。『多島海』(原著1997年)は月曜社より続刊予定。

上村忠男(うえむら・ただお):思想史家。1941年生まれ。近年の著書に『ヘテロトピア通信』(みすず書房、2012年)や『回想の1960年代』(ぷねうま舎、2015年)などがある。近く刊行される訳書に、ジョルジョ・アガンベン『哲学とはなにか』(みすず書房、2017年1月25日発売予定)がある。

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取次搬入日は、トーハンが21日(水)、日販と大阪屋栗田は23日(金)です。書店さんでの店頭発売にはばらつきが出ることが予想されますが、早いお店では22日以降、その他はおおよそ27日以降かと思われます。どの書店さんに配本される予定であるかについては、地域をご指定いただければ回答可能です。当エントリーのコメント欄のほか、Eメールや電話(詳細は公式サイトに掲出しております)等で弊社営業部までお問合せ下さい。

オンライン書店での扱いですが、アマゾン(予約可能)がこちらで、honto(12月20日現在買物カゴなし)がこちら〔同リンク先で丸善およびジュンク堂書店の店頭在庫の有無もご確認いただけます〕です。帳合を考えると、セブンネットショッピングでの扱い開始が一番早くなる可能性もあるかもしれません。

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by urag | 2016-12-20 12:02 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 19日

「人文書出版の希望と絶望」@NiiPhiS

新潟哲学思想セミナー(NiiPhiS)で来月下旬に「人文書出版の希望と絶望」と題した発表をやらせていただくことになりました。参加費無料、事前予約不要です。

第24回 新潟哲学思想セミナー(NiiPhiS)
人文書出版の希望と絶望
講師:小林浩(編集者、月曜社取締役)
日時:2017年1月20日(金)18:15~19:45
場所:新潟大学五十嵐キャンパス 総合教育研究棟 D-301
主催:新潟哲学思想セミナー
共催:新潟大学人文学部 哲学・人間学研究会

内容:1990年代半ばから20年以上続いている出版不況。その終わりは今なお見えず、負の連鎖は静かに続き、著者、出版社、取次、書店、読者を取り巻く現実は変化を重ねている。ネット書店や複合型書店の台頭、電子書籍や「ひとり出版社」の出現など、新しい潮流が生まれる一方で、雑誌の廃刊休刊や総合取次の倒産などが相次ぎ、戦後の出版界を支えてきた経済的物流的基盤は崩れつつある。こうした現実のなかで人文書に未来はあるのか。零細出版社における経営、編集、営業の現場から分析し、証言する。

◎新潟哲学思想セミナー(Niigata Philosophy Seminar:通称 NiiPhiS[ニーフィス])とは、2009年に新潟大学を中心に立ちあがった新しい公開セミナーです。新潟における知の交流の場となるよう、毎回、精力的にご活躍の講師をお招きして、哲学・思想にまつわる諸問題に積極的に取り組んでいきます。参加費・事前予約は一切不要です。どなたでもお気軽にご参加ください。

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by urag | 2016-12-19 18:18 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 19日

新規開店情報:月曜社の本を置いてくださる本屋さん

新規開店の依頼書や挨拶状が届かないながらもこのところ弊社芸術書の注文短冊のみ散発的に送られてきているのは、柏市・柏の葉蔦屋書店(日販帳合)。2017年春に完成予定と聞く「KASHIWANOHA T-SITE」内にオープンするお店かと思われます。「KASHIWANOHA T-SITE」は公式ウェブサイトによれば「柏の葉スマートシティに新しい文化拠点が生まれます。この場所ならではの生活提案を、ここで。/代官山の蔦屋書店とT-SITEが、柏の葉キャンパスに新しい「文化拠点」を作ります。それは、世界の未来に向けて歩む街の憩いの場に相応しい文化拠点です。/ここで私たちが提案したいのは、この地にふさわしいライフスタイル。また、この街で過ごす皆さまと一緒に、毎日を素敵な日常に彩る場所。あなたと、あなたの大切な人の生活がより豊かになるように。そんな想いをこめた提案をご用意いたします」と。

ここしばらく蔦屋の常套句になっている「新しい文化拠点」「ライフスタイルの提案」は私のような人文書好きの変人からすればふわっとしすぎているというか、ありていに言えばぬるくて仕方ありません(湘南蔦屋で弊社『統治性』を激賞して下さったご担当者様にはきっとご想像いただけるはず)。文化やライフスタイルという言葉にどんな意味を込めているのか、まずそこから論理の組み立てを聞きたい、という話(面倒くさい客として切り捨てられるのがオチでしょうか)。おそらくCCCは変人をターゲットにしているのではないのでしょう。ではどの辺がターゲットで、その層はどんな消費行動をすると分析しているのか。その辺が気になるものの、先方としてはT-POINTカードで充分研究できているということなのかと思われます。

また、ここ最近、同じく日販帳合で、高梁市・蔦屋高梁という店名の発注短冊(人文書)があり、調べてみたところ、こちらは来年2月オープンの岡山・高梁市図書館であることが分かりました。「T-SITE Lifestyle」2016年11月9日付記事「「高梁市図書館」が2017年2月オープン。コーヒーを飲みながら読書できる空間に」によれば、「岡山県高梁市が、JR備中高梁駅隣接の複合施設内に建設中の「高梁市図書館」を、2017年2月4日(土)に開館する。カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下「CCC」)が指定管理者として運営する」とのことです。「コーヒーとともに読書を楽しむ“Library & Café”」を謳う同図書館では「「地域コミュニティ・憩いの空間・地域物産が知れる・高梁の良さを知れる」という市民価値を実現するため、図書館内への観光案内所を移設、CCCがスターバックス コーヒー ジャパン 株式会社とのライセンス契約に基づき展開するBook & Caféスタイルの店舗を出店する。/市民も観光客もコーヒーを飲みながら図書館の本にふれ合える“Library & Café” のスタイルのもと、くつろぎの時間を利用者に提案する。開館時の蔵書数は、約12万冊」とのこと。開館時間は9:00~21:00だそうです。

ここまでくっきりと「コーヒーを飲みながら図書館の本にふれ合える」ということを打ち出されると、図書館利用者性善説に寄りかかるのもたいがいにしておけ(言い換えれば「日販さん、CCCがこんなこと言ってるけど大丈夫?」)、と心配になるばかりです。いくら図書館は新刊書店と違って本の返品はしないとはいえ、ビジネスに好都合なこの種の「お客様のマナーに期待する」態度は、いささか難があると感じます。既存書店の現況を見る限りでは、それは半ば破綻しています。某書店では座り読み用の椅子を減らし、椅子の脇にあったテーブルもすでに撤去済です。大げさな話ではなく、一部利用者の身勝手なふるまいに図書館員さんや書店員さんが日々うんざりしているのを耳にするのは、版元にとってけっして心地よいものではありません。マナーについて利用客各自の判断に丸投げするような施策には明らかに限界があります。図書館や本屋の「格」を上げるには、ここにしっかりとメスを入れるよりほかないはずです。

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by urag | 2016-12-19 11:50 | 販売情報 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 18日

注目新刊:『アントニー・ブラント伝』中央公論新社、ほか

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★風邪をひいて頭がぼんやりしています。今回は簡略なご紹介にて失礼します。まずは発売済の注目新刊から。

『ゲンロン4 現代日本の批評Ⅲ』東浩紀編、ゲンロン、2016年12月、本体2,400円、A5版並製350頁+E19頁、ISBN978-4-907188-19-1
弁論家の教育4』クインティリアヌス著、森谷宇一・戸高和弘・伊達立晶・吉田俊一郎訳、京都大学学術出版会:西洋古典叢書、2016年12月、本体3,400円、四六変判上製328頁、ISBN978-4-8140-0034-0
トマス・アクィナス『ヨブ記註解』』保井亮人訳、知泉書館、2016年11月、本体6,400円、新書判上製706頁、ISBN978-4-86285-243-4
『コモン・フェイス――宗教的なるもの』ジョン・デューイ著、髙徳忍訳、柘植書房新社、2016年12月、本体2,500円、46判並製272頁、ISBN978-4-8068-0683-7

★『ゲンロン4』では特集「現代日本の批評」が完結。完結記念に収録された、浅田彰さんの長編インタヴュー「マルクスから(ゴルバチョフを経て)カントへ――戦後啓蒙の果てに」(聞き手=東浩紀)が目を惹きます。東さんの率直な問いかけの数々に浅田さんが率直に応答されており、浅田さんの半生が垣間見えるものともなっています。東さんの巻頭言「批評という病」によれば『ゲンロン0 観光客の哲学』の刊行がいよいよ近づいているようです。次号となる5号は3月刊行予定、特集名は「幽霊的身体(仮)」となっています。

★『弁論家の教育4』は本邦初完訳となる「Institutionis Oratoriae」全12巻を5巻の訳書に分割して収録する、その第4巻。原著第9巻および第10巻を収録しています。「よく書き、よく話すには、多く読み、多く聞くべし。弁論術を養うための読書指南」(帯文より)。目次詳細は書名のリンク先をご覧ください。

★『トマス・アクィナス『ヨブ記註解』』は「Expositio Super Iob Ad Litteram」の翻訳。新書サイズに横組という珍しい造本で、ほぼ同時期に刊行された同館の『哲学中辞典』と同じ体裁です。半年前には対照的な大判本(B5判)の『ヘーゲルハンドブック――生涯・作品・学派』を刊行されており、内容に応じて様々な器を用意される柔軟性を感じます。

★『コモン・フェイス』は「A Common Faith」(Yale University Press, 1934)の訳書。既訳には、岸本英夫訳『誰れでもの信仰――デュウイー『宗教論』』(春秋社、1956年)、河村望訳『共同の信仰』(『デューイ=ミード著作集(11)自由と文化/共同の信仰』所収、人間の科学新社、2002年)、栗田修訳『人類共通の信仰』(晃洋書房、2011年)があります。「宗教対宗教的なるもの」「信仰とその対象」「宗教的効用の人間的居場所」の全3章。巻末に訳者による長編解説が付されています。

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★このほか最近では以下の書籍との出会いがありました。いずれも発売済です。

アントニー・ブラント伝』ミランダ・カーター著、桑子利男訳、中央公論新社、2016年12月、本体5,000円、A5判上製598頁、ISBN978-4-12-004771-8
シベリア抑留――スターリン独裁下、「収容所群島」の実像』富田武著、中央公論新社、2016年12月、本体860円、新書判並製288頁、ISBN978-4-12-102411-4
死を想え――『九相詩』と『一休骸骨』』今西祐一郎著、平凡社:ブックレット〈書物をひらく〉、2016年12月、本体1,000円、A5判並製90頁、ISBN978-4-582-36441-5
漢字・カタカナ・ひらがな――表記の思想』入口敦志著、平凡社:ブックレット〈書物をひらく〉、2016年12月、A5判並製90頁、ISBN978-4-582-36442-2
漱石の読みかた――『明暗』と漢籍』野網摩利子著、平凡社:ブックレット〈書物をひらく〉、2016年12月、A5判並製84頁、ISBN978-4-582-36443-9

★カーター『アントニー・ブラント伝』は「Anthony Blunt: His Lives」(Macmillan, 2001)の訳書。ソ連のスパイ「ケンブリッジ・ファイヴ」の一人だったイギリスの美術史家に光を当て、複数の文学賞を受賞した評伝大作です。イギリスの歴史家であり作家のミランダ・カーター(Miranda Carter, 1965-)のデビュー作で、いくつもの顔を持っていたアントニー・ブラント(アンソニーとも。Anthony Blunt, 1907-1983)の素顔に迫っています。ブラントの美術評論には『イタリアの美術』(中森義宗訳、SD選書:鹿島出版会、1968年)や、『ピカソ〈ゲルニカ〉の誕生』(荒井信一訳、みすず書房、1981年)、『ウィリアム・ブレイクの芸術』(岡崎康一訳、晶文社、1982年)などがあります。『イタリアの美術』のみ、今なお新刊で購入可能です。

★富田武『シベリア抑留』はカバーソデ紹介文に曰く「第2次世界大戦の結果、ドイツや日本など400万人以上の将兵、数十万人の民間人が、ソ連領内や北朝鮮などのソ連管理地域に抑留され、「賠償」を名目に労働を強制された。いわゆるシベリア抑留である。これはスターリン独裁下、主に政治犯を扱った矯正労働収容所がモデルの非人道的システムであり、多くの悲劇を生む。本書はその起源から、ドイツ軍捕虜、そして日本人が被った10年に及ぶ抑留の実態を詳述、その全貌を描く」と。主要目次は以下の通りです。序章「矯正労働収容所という起源」、第1章「二〇〇万余のドイツ軍捕虜――新客の「人的賠償」、第2章「満州から移送された日本軍捕虜――ソ連・モンゴル抑留」、第3章「現地抑留」された日本人――忘却の南樺太・北朝鮮」、終章「歴史としての「シベリア抑留」の全体像へ」。著者は3年前に人文書院より『シベリア抑留者たちの戦後――冷戦下の世論と運動 1945-56』を刊行されています。

★『死を想え』『漢字・カタカナ・ひらがな』『漱石の読みかた』の3点は平凡社さんの新シリーズ「ブックレット〈書物をひらく〉」の初回配本。巻末の「発刊の辞」によれば、同シリーズは国文学研究資料館の「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」(歴史的典籍NW事業)の研究成果を発信するものだそうです。いずれも興味深いテーマばかりで、図版も多数の、楽しいシリーズとなりそうです。
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by urag | 2016-12-18 15:30 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 15日

メモ(11)

未来屋書店の2016年12月15日付ニュースリリース「雑貨と本のライフスタイルストア『TODAY’s LIFE 仙台』12/16 オープン」によれば、「イオングループの株式会社未来屋書店(本社:千葉市美浜区、以下 未来屋書店)は、全国初出店となる雑貨と本の新業態店舗「TODAY's LIFE」の1号店「TODAY's LIFE 仙台」を仙台フォーラス(仙台市青葉区)地下1Fに2016年12月16日オープンします」とのこと。

「TODAY's LIFE」は、大阪屋栗田系列の株式会社マルノウチリーディングスタイルのプロデュースによる「新しいかたちの雑貨と本のライフスタイル提案型ブックストア」だそうで、「マルノウチリーディングスタイルのエッセンスと、未来屋書店のノウハウを組み合わせた独自の切り口やテーマ、仙台「初」「発」にこだわった品揃えと組合せで、仙台にこれまで無かった日々の暮らしに身近な本との関わり方を提案します」と謳われています。
 
TODAY's LIFE 仙台(トゥデイズライフセンダイ:宮城県仙台市青葉区一番町3-11-15 仙台フォーラスB1F;電話022-212-6061)は売場面積61.86坪で、雑貨文具約3,000点と書籍雑誌約10,000点を扱います。営業時間は10:00から20:30まで。同店の特徴は次のようにアピールされています。

「“今日を大切にすることが素敵な明日につながる。豊かな今日の暮らしを支えていくお店”をコンセプトに、20代~30代の女性をメインターゲットにした、ライフスタイル提案型ブックストアとして、「マルノウチリーディングスタイル」が東京で発信する最先端カルチャーと仙台の地域性を組み合わせ、仙台「初」「発」にこだわった雑貨と本の品揃えやフェア企画を展開してきます」。「同じ「今日」がないように、「TODAY's LIFE 仙台」には決まった「棚」はありません。これまでの書店や書店と文具雑貨の複合店の基本である「ジャンル別」、「定番の棚」、「フェアを展開する棚」といった考え方は持たずに、毎月、さまざまな切り口やテーマと品揃え、販売手法で「新しい棚」をつくり、お店のレイアウトも棚の位置ごと変化します。その時々のトレンドや「マルノウチリーディングスタイル」と「TODAY's LIFE 仙台」が発信するライフスタイルでお店全体が常に変化します」。

さらにVI(ヴィジュアルアイデンティティ)へのこだわりとして以下のような説明があります。「お客さまが感じる印象は視覚的要素が大部分を占めます。「TODAY's LIFE仙台」は視覚的感性にもこだわります。ロゴやシンボルマーク、店内演出物、ショッパーなどのVI(ヴィジュアルアイデンティティ)はグラフィックデザイナーの宮添浩司氏が担当。「TODAY's LIFE仙台」の世界観をスタイリッシュに表現すると共に、デザインを活用したオリジナルグッズなども展開予定です」。

仙台初の試みとして、リーディングスタイル系列店ではお馴染みの「バースデイ文庫」「ビブリオセラピー」のほか、「ZERO JAPAN コーヒードリッパー限定色(3色のうちいすれか)&カフェマグ・ギフトセット」を展開予定だそうです。

同リリースを元にした記事に、「文化通信」12月15日付有料記事「未来屋書店、リーディングスタイルのプロデュースで新業態店舗」や、「Infoseek 楽天 NEWS」12月15日付「DreamNews」配信記事「イオングループの未来屋書店、マルノウチリーディングスタイルのポロデュースで全国初の新業態店舗「TODAY's LIFE」を仙台に出店。 2016年12月16日オープン」があります。

リーディングスタイルは、日本紙パルプ商事株式会社の子会社「株式会社リーディングポートJP」が出店した複合店「BOWL」(ららぽーと富士見、ららぽーと海老名)でも中心的役割を担ってきましたし、ポスト・ヴィレヴァン型のモール内複合店を模索したい既存チェーンにとっては力を借りたい会社でしょう。今後もこうした試みはまだまだ増えていくものと思われます。

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by urag | 2016-12-15 18:53 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 14日

新規開店情報:月曜社の本を置いてくださる本屋さん

2017年1月27日(金)リニューアルオープン
ジュンク堂書店明石店:約424坪(図書約366坪、文具約57坪)
兵庫県明石市大明石町1-6-1 パピオスあかし 2F
大阪屋栗田帳合。弊社へのご発注は人文書および芸術書の主力商品。JR山陽本線「明石駅」の駅前南地区の再開発に伴い2013年9月より一時閉店していたジュンク堂書店明石店が、駅前商業ビル建て替え完了によりリニューアルオープンします。パピオスあかしは今月(2016年12月)1日にすでにオープン。ジュンク堂の営業時間は10時から21時。明石駅周辺では同じく駅南側にリブロ明石店、駅を挟んで反対側には喜久屋書店明石駅ビル店があります。弊社の書籍を扱っていただけるのは今のところジュンク堂さんのみです。なおパピオスあかし内には、ジュンク堂の開店と同じ1月27日、4階にあかし市民図書館が開館します。ジュンク堂と同じく平日は10時から21時まで開館しているとのことです。

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by urag | 2016-12-14 15:22 | 販売情報 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 13日

川崎昌平×下平尾直×小林浩「小さな出版社と編集者の大きな夢」@B&B

以下のトークイベントに出演することになりました。

川崎昌平×下平尾直×小林浩「小さな出版社と編集者の大きな夢」ーー『重版未定』重版出来記念

内容:川崎昌平さんによる『重版未定』が、河出書房新社から発売され、このたび重版出来が決定しました! 編集者とは何か? 出版社とは何のためにあるのか? 弱小出版社に勤務する編集者を主人公に描いた、出版文化を深く考えるためのブラック・コメディ『重版未定』。このたびB&Bでは、『重版未定』の重版出来を記念してイベントを開催します。お相手にお迎えするのは、共和国の下平尾直さんと、月曜社の小林浩さん。現実に存在する「小さな出版社」で働く編集者たちは、今、どんな問題点や可能性を考えているのか? 出版の未来に何を見るのか? 2016年の総括と、2017年への期待も含め、大いに語り合っていただきます。どうぞお楽しみに!

出演:川崎昌平(作家、編集者)、下平尾直(共和国)、小林浩(月曜社)
時間:20:00~22:00 (19:30開場)
場所:本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料:1500yen + 1 drink order

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by urag | 2016-12-13 17:30 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 11日

まもなく発売:篠原雅武『複数性のエコロジー』、稲葉振一郎『宇宙倫理学入門』、など

★まもなく発売となる、注目の近刊書を列記します。年の瀬だけあって、注目作が目白押しです。毎年恒例の「紀伊國屋じんぶん大賞2017」は、2015年12月~2016年11月末までに刊行された人文書が対象ですでに12月6日(火)で投票を締め切っていますので(発表は2月上旬予定)、以下の書籍は2018年の選考対象となるのですね。12月刊行分が次年度の選考対象になるのは「新書大賞」と同じで仕方ないことですが、率直な感想を言うと、編集者も書き手も年内刊行を目指して頑張るわけなので、年末にはそれなりに力作が揃うようになります。賞をあげるなら、12月で締めて、翌年1~2月でじっくり投票・選考して3月下旬に発表、新年度である4月からフェア展開、という方が望ましいような気もします。まあ新年度は何かと書店さんは忙しいので去年のことなんざもう構っているヒマはない、となるのが現実でしょうけれど、以下にご紹介する篠原さんや稲葉さんの新刊は大賞候補になっても不思議ではない本なので、翌々年に発表される頃には「けっこう前に発売した本」という印象を抱かれがちではあります。どの時期で区切ろうと同じような問題は起きうるとはいえ、年末の注目作を見逃すな、という作り手の側の思いは残るところです。

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複数性のエコロジー――人間ならざるものの環境哲学』篠原雅武著、以文社、2016年12月、本体2,600円、四六判上製320頁、ISBN978-4-7531-0335-5
宇宙倫理学入門――人工知能はスペース・コロニーの夢を見るか?』稲葉振一郎著、ナカニシヤ出版、2016年12月、本体2,500円、4-6判上製272頁、ISBN978-4-7795-1122-6
『破壊 ― HAPAX6』夜光社、2016年12月、本体1,300円、四六判変形並製204頁、ISBN978-4-906944-11-8
吉本隆明と『共同幻想論』』山本哲士著、晶文社、2016年12月、本体4,500円、A5判上製546頁、ISBN978-4-7949-6947-7

★篠原雅武『複数性のエコロジー』は12日頃発売。篠原雅武(しのはら・まさたけ:1975-)さんは大阪大学大学院特任准教授(2017年3月まで)。本書はイギリスの哲学者ティモシー・モートン(Timothy Bloxam Morton, 1968-)のエコロジー思考と環境哲学を紹介する入門書でもありつつ、篠原さんの日常生活から生まれた問題意識の来歴および現在がそこにどう交差しているかが窺えて、お勉強臭くない、思わず惹きこまれるアクチュアルな五冊となっています。目次詳細は書名のリンク先をご覧ください。巻末には2016年8月18日から20日にかけてライス大学のモートン研究室で行われたインタヴューの記録が「ティモシー・モートン・インタビュー2016」(277~304頁)が併載されています。今後翻訳も増えていくであろうモートンさんについては、ブログ「Ecology without nature」やYouTubeでの彼の公式チャンネルをご参照ください。

★なお、篠原さんがモートンさんをはじめ、中村隆之さん、小泉義之さん、藤原辰史さん、千葉雅也さんらと対談した新著『現代思想の転換2017――知のエッジをめぐる五つの対話』が人文書院から来月下旬に刊行される予定だそうです。『複数性のエコロジー』とともに、要チェックではないかと思います。

★稲葉振一郎『宇宙倫理学入門』は23日頃発売。稲葉振一郎(いなば・しんいちろう:1963-)さんは明治学院大学教授。帯文を借りると本書は「宇宙開発は公的に行われるべきか、倫理的に許容されるスペース・コロニーとはどのようなものか、自律型宇宙探査ロボットは正当化できるか――宇宙開発のもたらす哲学的倫理的インパクトについて考察する、初の宇宙倫理学入門!」。目次詳細は書名のリンク先をご覧ください。宇宙植民を考えることは、それを支える技術(生命医療技術、ヒューマン・エンハンスメント、ロボット、人工知能)の考察とも切り離せないことを本書は教えてくれます。テレビ番組「やりすぎ都市伝説」での関暁夫さんの予告的紹介により思いがけず今後読者層を広げる可能性があるかもしれないスウェーデン出身の哲学者ニック・ボストロム(Nick Bostrom, 1973-)についても幾度となく言及されており、哲学や倫理学とは縁がなかった読者層でもこの分野(ポストヒューマン/トランスヒューマン)への関心が高まってほしいと期待するばかりです。

★『破壊 ― HAPAX6』は15日頃発売。収録テクスト10篇については誌名のリンク先をご覧ください。今回もエッジの効いた粒揃いの内容で、鈴木創士さんの詩篇「帝国は滅ぶ」に始まり、フランスにおける労働法改悪反対運動をめぐる『ランディマタン』誌の二つのテクスト、さらに、ティクーン、ライナー・シュールマン、ジョン・クレッグらの翻訳や、『大学生詩を撒く』鎧ヶ淵支部、森元斎、友常勉、鼠研究会の各氏の寄稿が読めます。特にライナー・シュールマン(Reiner Schürmann, 1941-1993)の「アナーキーな主体として自己を自律的に形成する(抄)」(HAPAX訳、93-107頁)は思いがけない年末の贈り物でした。底本はおそらく、『PRAXIS International』誌第3号(1986年、294~310頁)かと思われます。

★シュールマンと言えば、卓抜なエックハルト論『マイスター・エックハルトと彷徨の喜悦』(1972年)やハイデガー論『アナーキーの原理――ハイデガーと行為の問い』(1982年)、ジェラール・グラネル編の遺作『破壊されたヘゲモニー』などの著書で知られ、アムステルダムに生まれフランスや米国で活躍し、惜しくもエイズで早世した神父であり、ドイツ系哲学者です。翻訳を久しぶりに読めることは驚きですらあります。既訳テクストには以下のものがあったかと記憶しています。「道の大家、マイスター・エックハルト」(「神学ダイジェスト」23号、上智大学神学部神学ダイジェスト研究会、1971年9月、4~12頁)、「ハイデッガーをいかに読むか」(「創文」256号、創文社、1985年6月、18~20頁)、「自然法則と裸の自然――マイスター・エックハルトにおける思惟の経験について」(『明日への提言――京都禅シンポ論集』天竜寺国際総合研修所、1999年3月、369~408頁)。

★山本哲士『吉本隆明と『共同幻想論』』は17日頃発売。山本さんは先月、600頁を超える大著『フーコー国家論――統治性と権力/真理』(文化科学高等研究院出版局、2016年11月)を上梓されたばかり。山本さんが編集長を務めておられると聞く文化科学高等研究院出版局ではご承知の通り、吉本さんの『心的現象論』(愛蔵版:序説+本論、文化科学高等研究院出版局、2008年;普及版:本論、文化科学高等研究院出版局、2008年)、『思想の機軸とわが軌跡』(文化科学高等研究院出版局、2015年)などを刊行されており、吉本さんと山本さんの対談集『思想を読む 世界を読む』(文化科学高等研究院出版局、2015年)もあります。

★『吉本隆明と『共同幻想論』』の帯文はこうです、「なぜ今、吉本隆明の思想が必要なのか? 主著のひとつである『共同幻想論』を手がかりに、高度資本主義の変貌をつかみとり、「吉本思想」のエッセンスと現在性を伝える渾身の一冊。共同幻想国家論の構築へ――」。あとがきの最後で山本さんはこう述べておられます。「吉本思想の深みは、あらためて直面してみるとやはり並大抵ではないということです。同時に、『フーコー国家論』、『ブルデュー国家論』を共同幻想概念をもちこんで、明証化しました。この三部作で、マルクス主義的国家論を脱出する閾と通道が明示しえたとおもいます」(543頁)。目次詳細は書名のリンク先をご覧ください。『ブルデュー国家論』は続刊書かと思われます。なお、晶文社版『吉本隆明全集』は来月刊行予定の第3巻(1951-1953:日時計篇(下)/「日時計篇」以後/ほか)でもって第Ⅰ期全12巻完結とのことです。山本さんが詳細に論じられた『共同幻想論』は第10巻に収められています。

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★次に発売済の注目新刊をご紹介します。

十年後のこと』東浩紀ほか著、河出書房新社、2016年11月、本体1,600円、46判上製224頁、ISBN978-4-309-02519-3
現代思想2017年1月臨時増刊号 総特集=九鬼周造 -偶然・いき・時間-』青土社、2016年12月、本体1,800円、A5判並製246頁、ISBN978-4-7917-1334-9
渡辺崋山書簡集』渡辺崋山著、別所興一訳注、東洋文庫、2016年12月、本体3,300円、B6変判上製函入496頁、ISBN978-4-582-80878-0 
地獄大図鑑 復刻版』木谷恭介著、復刊ドットコム、2016年12月、本体4,250円、B6判上製176頁、ISBN978-4-8354-5437-5

★『十年後のこと』は「文藝」誌2014年秋号と2016年秋号からまとめられた掌篇小説アンソロジー。帯文に曰く「明日を想像する人へ、35人の作家が想像する35の物語」と。収録作品については書名のリンク先をご覧ください。漫画家の方の作品も収められていますが、漫画ではなく活字ものです。人文系の書き手では東浩紀さんの「時よ止まれ」(初出「文藝」2014年秋号)を収録。封筒の中身、確かに読むのは辛いですけれど、読まずにはいられない気もします。

★『現代思想2017年1月臨時増刊号 総特集=九鬼周造』では、松岡正剛「面影と偶然性」、山内志朗「九鬼周造とスコラ哲学」、千葉雅也「此性をもつ無――メイヤスーから九鬼周造へ」、檜垣立哉「偶然性と永遠の今――現在性をめぐる九鬼と西田」、合田正人「九鬼周造の戦争――民族(フォルク)幻想とリズム」、ほか9篇の論考と討議1本を収録し、巻末には主要著作ガイドを配しています。九鬼の文庫新刊は今年、岩波文庫から2月に『時間論 他二篇』、8月に『人間と実存』が出ました。

★『渡辺崋山書簡集』は東洋文庫の第878番。年代順に、1831年9月~1837年12月「田原藩政復興と画作の抱負」、1836年12月~1839年3月「西洋事情への開眼と藩政改革の構想」、1839年5月~9月「蛮社の獄中期の苦悩」、1840年1月~12月「田原蟄居と新生の決意」、1841年1月~10月および遺書「再起の断念と自死への道」の全五部で、各書簡の現代語訳のあと部末に訳注と解説、原文は巻末にまとめるという構成。凡例によれば、底本は日本図書センター版『渡辺崋山集』の第3巻と4巻(1999年)。底本にない田原市博物館所蔵の書簡一通が新たに加えられています。訳注者の別所さんは巻頭の「はじめに」で「一国の利害を超えた“人の道”の尊重を訴えた崋山の言説は、今日も見直す価値がある」(8頁)としたためておられます。東洋文庫次回配本は1月、『乾浄筆譚2』と『徂徠集 序類2』とのことです。

★木谷恭介『地獄大図鑑 復刻版』は、復刊ドットコムによるジャガーバックスシリーズ復刻の第5弾です。1975年当時の値段に比べれば恐ろしく高いですが、それでも古書を買うよりかはお得です。主要目次は以下の通り。「日本八大地獄――地獄のきわめつけ」「地獄への道――死者のたどる道は?」「死者の国――昔の人はこう考えた」「東洋の地獄――日本の地獄のみなもと」「キリスト教の地獄――ダンテによる集大成」「世界の地獄――各国の地獄をめぐる」「大ゆかいまんが 地獄に落ちた三人」「巻末特別ふろく 最新版地獄案内」。ページサンプルは書名のリンク先でご覧になれます。予約特典はオリジナル「2017地獄カレンダー」(A3サイズ・四つ折)で、おどろおどろしい赤黒い絵に「まさに地獄。」という文字が躍るシュールなものとなっています。

★なお、復刊ドットコムによるジャガーバックスシリーズ復刻の次弾は2月中旬刊、中西立太著/小林源文イラスト『壮烈! ドイツ機甲軍団 復刻版』だそうです。本体3,700円、予約特典はオリジナルポストカード。今までのラインナップとジャンルが違いますから売れ方も異なるのだろうと思われます。
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by urag | 2016-12-11 21:38 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)