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2011年 04月 26日

新規開店情報:月曜社の本を置いてくださる予定の本屋さん

2011年6月24日(金)
ジュンク堂書店旭川店:1024坪(書籍雑誌979坪、文具30坪、喫茶15坪)
北海道旭川市一条通8-108 フィール旭川 1~5F
帳合はO。弊社へのご発注は人文書全点、文芸書と芸術書の主要商品でした。全点発注がジュンク堂さんの常なので、文芸書と芸術書は追加発注が今後あるような気がします。選書担当者は一昔前はすべて池袋本店さんでしたが、新宿店の増床や丸善との合併以後徐々に変化しはじめ、現時点では人文社会が丸善丸の内本店、雑誌と地図旅行書がJ新宿店、コミックがM&J渋谷店、となっています。フィール旭川は、JR旭川駅を降りて旭川西武の先にある旧丸井今井旭川店のビルが新規ショッピングモールとして生まれ変わるわけですね。さらに一本先にあるマルカツデパート内には地域一番店だった冨貴堂MEGAがありましたが、今年1月末で閉店。 旭川西武B館9Fの三省堂書店旭川店や、駅の反対側に昨秋開店した大型複合店コーチャンフォー旭川店は営業中。今回のジュンク堂の出店は地域一番店を狙っていますよね。冨貴堂はそれなりに評価されていたお店だったので、そうした優秀な店舗が撤退した言わば難しい地域にドカンと超大型店を出すというのは、もはや日本ではCHIグループ(大日本印刷系)しか為しえないと思います。
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by urag | 2011-04-26 17:37 | 販売情報 | Trackback | Comments(0)
2011年 04月 22日

ホロウェイ訳書第2弾『革命』、河出書房新社より近日発売

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革命――資本主義に亀裂をいれる
ジョン・ホロウェイ(John Holloway: 1947-)著 高祖岩三郎+篠原雅武訳
河出書房新社 2011年4月 本体4,700円 46判上製400頁 ISBN978-4-309-24546-1

原書:Crack Capitalism, Pluto Press, 2010.

帯文より:時は暗くとも、新たな何かが出現する。ありふれた人々の「否」からはじまり、抽象的労働に抗して「為すこと」を解き放つ黙示録的革命へ。『〈帝国〉』以降の世界をひらく新たな闘争の詩学/理論。『権力を取らずに世界を変える』の著者、いま最も重要な思想家ホロウェイの決定的名著。

本文(312頁)より:時は位が、いっそう暗い時代が続くかもしれず、夜明けは決して訪れないかもしれない。そしてわれわれ、亀裂に生きる馬鹿者たちは、ただの馬鹿かもしれない。/それでも尚、われわれ馬鹿者たちは、新しい何かが現れるのを見ることができると思っている。われわれは敷居の暗い陰に立ち、目前にひらかれているものを見て、理解しようとこころみている。われわれはそれをよく理解していないが、とりわけこれまでのテーゼで現れつつある、闘争の新しいメロディの諸断片を聞き、蜂起の流出の新しい方向性を垣間見ることができている。

目次:
日本語版への序文
I 壊すこと
II 亀裂 尊厳の反政治
III 不可能性の縁の亀裂
IV 労働の二面的性質
V 抽象的朗像 巨大な囲い込み
VI 抽象的労働の危機
VII 労働に反して為すこと 裂け目の革命のメロディ
VIII 誕生の時
謝辞
原注
訳注
参考文献
解説1 存在する資本主義、生成する闘争 高祖岩三郎
解説2 ホロウェイの呼びかけ 篠原雅武

★『権力を取らずに世界を変える』(大窪一志+四茂野修訳、同時代社、2009年3月)に続く、ジョン・ホロウェイの著書の日本語訳第二弾がこの『革命』です。来週明け25日以降に発売予定と聞いています。熱い、情熱的でストレートなメッセージの塊、それが『革命』です。ホロウェイは本書の末尾でこう書いています、「これは、無数の人々の物語である。見えようと見えまいと、聞こえようと聞こえまいと、そう意識しようとしまいと、これらのページに出入りしてきた何百万人もの人々の物語である。みずからの生を自分で形づくりたいと願う何百万人もの人々。悲惨、貧困、搾取を終わらせたいと願う何百万人もの人々。人間的/非人間的生の破壊に加担したくない何百万人もの人々」(325頁)。訳書の副題にも採用されている、もともとは原題の「資本主義に亀裂をいれる」という表現にある「亀裂」とは何でしょうか。「亀裂とは、いまだに存在していない世界の「探求および創造」である。われわれは、境界を越え、探求が創造から区別しえない「対抗世界」に歩み入る。そこでは、われわれが歩きながらつくる道だけが存在している」(59頁)。ホロウェイは「革命的になることは、この世でもっともありふれたことであり、資本主義社会において生きることの一部分」(318頁)であるとも指摘します。遠い彼方にある夢想ではなく、いまここから始める歩み、それが革命であると。『権力を取らずに~』ではこうも書かれています。「不確かさに向かって開かれていることこそが革命の中心問題なのです。「道をたずねながら、われわれは歩く Preguntando caminamos」とサパティスタはいいます。私たちが道をたずねるのは、道を知らないからだけではなく、道をたずねること自体が革命のプロセスの一環だからでもあるのです」(414頁)。自分で自分の進む道を決めるということは、「代行のプロセス」(『権力を取らずに~』448頁)としての国家や資本主義社会への「否」を意味します。やむにやまれぬそうした自律への欲望と絶え間ない挑戦をホロウェイはコミュニズムと呼んでいます。彼の主張は単なる反資本主義に留まるものではなく、実在する共産主義政体への痛烈な批判ともなっていると思います。

+++

なお、来月の河出書房新社さんの新刊には以下の注目書があります。

河出文庫
5月10日『道元』和辻哲郎著、本体570円、ISBN978-4-309-41080-7
5月10日『TOKYO 0円ハウス 0円生活』坂口恭平著、本体760円、ISBN978-4-309-41082-1

シリーズ「14歳の世渡り術」
5月12日『世界一やさしい精神科の本』斎藤環+山登敬之著、本体1,200円、ISBN978-4-309-61666-7
5月12日『アンナ流 親子ゲンカはガチでいけ!』土屋アンナ著、本体1,200円、ISBN978-4-309-61667-4

単行本
5月17日『「労動」の哲学 人を働かせる権力』濱本真男(1983-)著、本体2,000円、ISBN978-4-309-24549-2
5月20日『なぜマルクスは正しかったのか』テリー・イーグルトン著、松本潤一郎訳、本体2,400円、ISBN978-4-309-24548-5
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by urag | 2011-04-22 20:50 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2011年 04月 19日

『表象05』書影公開と取次搬入日

『表象05:ネゴシエーションとしてのアート』の取次搬入日が決まりました。日販、大阪屋、栗田、太洋社が明後日21日(木)、トーハンのみ22日(金)です。書店店頭に並び始めるのは前者の帳合店で最速で22日以降、おおよその書店さんでは25日の週に順次並び始めるはずです。今回の5号はいままでで一番ボリュームが大きい号になります。
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by urag | 2011-04-19 08:49 | 表象文化論学会 | Trackback | Comments(0)
2011年 04月 17日

大迫力!クーデルカ写真集『プラハ侵攻1968』平凡社より明日発売

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★ジョセフ・クーデルカ(ヨゼフ・コウデルカ:Josef Koudelka, 1938-)の2008年の写真集『侵攻 68』〔Invaze 68〕の日本語版がついに明日4月18日(月)に刊行されます。1968年8月、当時共産主義圏にあったチェコスロヴァキアは「プラハの春」と呼ばれる自主改革(自由化)路線のさなか、それを「反革命」とみなしたソ連率いるワルシャワ条約機構軍に首都プラハを侵攻されます。侵攻開始から七日間のドキュメントとなるのが、クーデルカのこの写真集です。戦車が大挙して街路を埋め、銃を持った兵士たちが党中央委員会やラジオ局を占拠するさなか、プラハの市民たちは勇敢にも、老若男女を問わず街頭に出て、戦車や兵士の前に立ちふさがり、「言葉」を武器にして軍に抵抗を試みます。「自分の国の進む道は自分たちで決める」という強い意志。市民は国歌を声高らかに歌いながら、兵士たちが撤退するようすべての路上で説得を試みます。町を焼かれ、銃で撃たれ、戦車に轢かれても、プラハ市民はなおも兵士たちに声をかけ続けます。ある時は広場を席捲するように座り込み、またある時は一人残らず街路から消えて進駐軍をうろたえさせ、版画や落書きやポスターで町じゅうを埋め尽くして自分たちの正義をアピールし、住所や道の名前を表示するプレートをすべて外して「無名」の大きな塊となって自己防衛します。歴史が大きく動こうとするその瞬間を、クーデルカは次々に切り取りました。その写真群はただただ圧倒的です。一枚一枚の写真が宿す臨場感は、現代の3D動画が陳腐に思えてくるほどの迫力を有しています。写真を「視る」という行為が、動画を見る行為とは決定的に異なることをまざまざと教えられます。収録作品は約250点。B4判の大画面にシンプルかつ力強いレイアウトと造本で、これでたったの3800円(税別)とは恐れ入ります。やがて後年、1989年のビロード革命につながっていく民衆のうねりを体感できる傑作です。

ジョセフ・クーデルカ プラハ侵攻 1968
ジョセフ・クーデルカ写真 阿部賢一訳
平凡社 2011年4月 本体3,800円 B4判並製296頁 ISBN978-4-582-27782-1

帯文より:プラハ市民はいかに戦車と向き合ったのか? 20世紀の歴史的実験であった〈プラハの春〉の圧殺と、言葉を武器とした抵抗のすべてをとらえた画期的ドキュメント。ロバート・キャパ賞受賞のクーデルカの傑作が、初めて明らかになる! 東京都写真美術館「ジョセフ・クーデルカ プラハ 1968」展公式カタログ(2011年5月14日~7月18日開催)。

カバー(表4)紹介文より:1968年、30歳のジョセフ・クーデルカは、それまで6年間、ロマの写真と舞台写真を撮っていたが、事件を報道する写真を撮ったことはなかった。〈プラハの春〉の最中の8月21日の夜、ワルシャワ条約機構軍の戦車がプラハに侵攻した。クーデルカはルーマニアでロマを追っていたが、ちょうどその日はプラハに戻っていた。彼はこの事件の一連の写真を撮影し、秘密裏に国外に持ち出すことに成功した。その写真はニューヨークに届き、1年後、マグナムから配信された。報復を避けるために、それらの写真は“チェコの匿名の写真家”とクレジットされた――だが、匿名でありながら、クーデルカはこの写真でロバート・キャパ賞を受賞した。そして16年後、彼の家族への脅威が一段落し、また父が亡くなっていたことから、ようやく自らの写真の著作権を明らかにした。撮影からおよそ40年を経て、クーデルカによって自分のアーカイヴから選ばれた約250枚に及ぶ紙焼写真の大部分は、この写真集によって初めて公開されるものである。

★平凡社さんが最近刊行された写真集と言えば、先月発売された本橋成一写真集『屠場〔とば〕』もたいへん素晴らしいものでした。私たち一般消費者が国内の食肉市場の現場を見ることはほとんどありませんが、その現場の空気をこまやかに写し撮った本書は、牛と人とのかかわり合いや「食と命」について静かな省察へと誘う貴重な本です。

屠場
本橋成一写真 鎌田慧解説
平凡社 2011年3月 本体2,800円 B5変型判上製128頁 ISBN978-4-582-27783-8

版元案内文より:筑豊やチェルノブイリの記録を発信してきた本橋成一が、故なき職業差別と身分差別に抗いながら、大阪・松原の屠場でいのちと向き合う人びとを追った、渾身のドキュメント。

推薦文より:「写真を見て音や声が聞きたいと切望したことがあっただろうか」(田中泯)。「農家から運ばれてきたいのちが磨き立てられ、食肉に宿って町へ出ていく。屠場はそのいのちの輪廻がみえる工場である」(鎌田慧)。「ここに映りし人々は、世のため、人のために、部落差別と闘いながら、屠場の労働に生命を賭け、情熱を持ち、部落産業を守り通した先人達の誇りを受け継ぐ、誇り高き人間達である」(吉田明)。

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★一方、東洋書林さんでは間もなく以下の新刊を発売します。ジョナサン・サフラン・フォア『イーティング・アニマル――アメリカ工場式畜産の難題〔ジレンマ〕』(黒川由美訳、本体1800円、ISBN978-4-88721-789-8)。副題が示す通り、アメリカの畜産業界の現状についてのルポです。著者はユダヤ系アメリカ人三世で、ヴェジタリアン。ただし、「最善の畜産をめざす人々を支持するヴェジタリアン」(278頁)で、本書ではアメリカでの大規模なFactory Farmingにおける様々なリスクの実態について調査しています。食の安全性と人間の欲望を真摯に問う本です。

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by urag | 2011-04-17 19:25 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(2)
2011年 04月 17日

ブックフェア「デモクラティック・カフェ」@丸善名古屋栄店

★二つのブックフェアをご紹介します。ひとつめは民主主義をテーマに丸善名古屋栄店で好評開催中の「デモクラティック・カフェ」です。担当のKさんによれば、「ランシエールの『民主主義への憎悪』、ネグリの『構成的権力』、ムフの『民主主義の逆説』などの先鋭的なものから英米系リベラリズム論や政治学の定番教科書的なもの、そうかと思えば、統一地方選挙がらみと思われる政治屋が読みそうな裏事情物まで結構硬めのものを中心に動いています」とのこと。弊社の『友愛と敵対』『他自律』も展開中。

◎ブックフェア「デモクラティック・カフェ」@丸善名古屋栄店人文書売場

会期:2011年3月下旬~5月上旬
場所:丸善名古屋栄店 人文書売場

内容:世界の、あるいは地域の政治空間を、強力な対抗概念を欠いたまま「民主主義」というフィクションが覆い尽くそうとしている現在、あらためて共存のルール「民主主義」の可能性を思考してみたい。また、政治制度としての代表制議会、選挙、政党、議員の在り方等、の分析を通して私たちが生きた戦後民主主義とは何であったかを考えたい。そして、政治の未来として注目を集めつつある地域主権、ひいては、その基盤となる共同体、公共性、つながりといった観点から来たるべき政治への議論を始めたい。そんな思いからこの店をオープンいたします。立ち読み、立ち飲み大歓迎でございます。さぁ、デモクラティック・カフェへようこそ!

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★もうひとつは、東京堂書店神田神保町本店の「インスクリプト全点フェア――造本を支える写真家、装幀家による選書とともに」です。かつてインスクリプトさんと弊社とは、洛北出版さんをあわせた三者合同フェア(ジュンク堂書店京都BAL店)でご一緒したことがあります。今回の全店フェアではインスクリプトの出版物全店のほかに、装幀家の間村俊一さんが選書された「わが12冊」や、港千尋さんの「わたしの本棚25選」、インスクリプト代表の丸山哲郎さんの「無題10冊」、同編輯者の中村大吾さんの「いつでも本は不意に出る」(10冊)が並べられています。選書コメント付きの小冊子(写真)が無料配布中。中村さんの選書により、弊社の『都市 風景 図鑑』や『初期ストア哲学における非物体的なものの理論』も展開中。

◎「インスクリプト全点フェア――造本を支える写真家、装幀家による選書とともに

会期:2011年3月18日(金)~5月8日(日)
場所:東京堂書店神田神保町本店 3F

内容:インスクリプト全点フェアに合わせ、東京堂書店本店三階おきまして、インスクリプトの全書籍の装幀を手掛けられている間村俊一氏による装幀の「版下」の展示をして頂けることとなりました。「版下」とは装幀において、写植した文字や図版を配し、紙、インク、色の指示などを記入した、言わば作家にとっての手書きの原稿のようなものです。データでの入稿が主流となっている今日、版下を用いて造本をされている間村氏の存在は貴重です。間村氏の作業を生々しく垣間見させてくれる版下を目にすることのできる珍しい機会です。是非足をお運び頂き、ご覧いただきたく存じます。

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by urag | 2011-04-17 18:16 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2011年 04月 16日

今晩放映:サンデル「大震災特別講義」@NHK第一放送

★「ハーバード白熱教室」でおなじみのサンデル教授の新たな講義が今晩NHK総合1で放送されます。当初は地球規模の問題群について日米中の学生に同時授業を行うというものだったそうですが、東日本大震災を受けて、震災がもらたす様々な問いをめぐって、上記三カ国の学生に同時授業を行ったとのことです。現在もっとも真摯な探究が求められる課題に即応して講義内容を変えるあたり、さすがサンデル教授ですね。ゆくゆく書籍化してほしいものです。

マイケル・サンデル 究極の選択「大震災特別講義~私たちはどう生きるべきか~」
日時:2011年4月16日(土)21時00分~22時15分

内容:3月11日、信じがたいような大惨事に見舞われ、かつてない試練に直面している日本。マイケル・サンデル教授が、新たな指針を探り、世界の人々とともに日本人を激励する。「危機への日本人の反応をどう思うか?」「日本と他の国での反応の違いに驚いたか?」「君たちの国でも同様の行動ができるだろうか?」…“ハーバード白熱教室”のマイケル・サンデル教授による特別講義が始まる!震災の苦しみのなか、多くの人が途方に暮れながらも手を携え、未来へと踏み出している。大震災の様子は世界各地に報道され、世界の人々は、震災のすさまじさに驚くとともに、過酷な状況でも、冷静に協力し合う日本人の姿に感動し、称賛のエールを送った。その1人が「ハーバード白熱教室」のマイケル・サンデル教授だ。番組では、いま日本がおかれた状況に対し、世界の若者が意見を述べ、「わたしたちは何をすべきか」を考える。

NHK「ハーヴァード白熱教室」関連番組放送予定欄より:「マイケル・サンデル 究極の選択」は、サンデル教授が、アメリカ、中国、日本をつなぎ、各地の学生たちに向かって様々なジレンマ「究極の選択」を投げかけ、グローバルな白熱教室を世界同時授業で行っていく予定でした。しかし、今回の日本の震災と言う事態を受け、サンデル教授は、今、日本が置かれた状況に対してこそ、世界の若者たちが、意見を述べ、「私たちは何をすべきか」を考えるべきだと考えたのです。

出演:マイケル・サンデル(ハーバード大学教授)、高畑淳子(女優)、高田明(ジャパネットたかた社長)、高橋ジョージ(歌手)、石田衣良(作家)。

★NHK出版では先月末にサンデル教授の新刊を刊行しています。第一部がサンデル教授と小林教授の対話で、それ以外は小林教授による解説や問題提起です。対話は昨年8月と11月に東京とケンブリッジ(米国)で4回に分けて行われたものです。サンデル伝でもあり、サンデル哲学入門でもあり、白熱教室の舞台裏と日本での熱狂的受容の分析でもあります。サンデル教授の本はすでに何冊も出ていますが、本書はそれらをふまえた対話篇なだけによりいっそう鳥瞰的で分かりやすくなっています。小林教授による「対話型講義」の解説は、教育現場だけでなく、あらゆる組織の運営にとっても有益な論点を与えるものです。本書を広くお薦めします。

サンデル教授の対話術
マイケル・サンデル+小林正弥:著
NHK出版 2011年3月 本体1,200円 四六判並製232頁 ISBN978-4-14-081467-3

帯文より:「最高の教育とは、自分自身でいかに考えるかを学ぶことである」(38頁)。対話型講義の進め方や良い授業を行うための実践的なテクニック、さらに日本人の印象から政治哲学者になった理由まで、サンデルがすべてを語る!

本文より:第二次世界大戦後、日本は伝統的に、アメリカや他の民主的な資本主義国家に比べて経済的な平等が実現されていました。しかし今では、アメリカや他の民主主義国家と同じように、不平等が進み始め、それが正義の問題を提起しています。〔…〕市場経済は多くの意味で豊かさと繁栄の増大をもたらしてきましたが、その対価として私たちが支払ったのが不平等の増大だからです。つまり、それは、私たちが正義の問題にまさに直接取り組まなければならないことを意味しているのです。(115-116頁)

目次:
はじめに――講義における対話的学芸術〔アート〕への招待
第一部 サンデル教授、大いに語る――対話型講義をめぐって
 I 自分自身のこと
 II 対話型講義とはどのようなものか
 III 講義法について
 IV ハーバード大学の講義とその学生たち
 V 東京大学での特別講義
 VI 日本とコミュニタリアニズム
 VII アメリカと「市場の道徳的限界」
 VIII 今日における正義と哲学
第二部 現代に甦るソクラテス的対話――サンデル教授から学ぶ講義術
 序 素顔の公共哲学者マイケル・サンデル教授
 1 大学に甦る対話篇・ハーバード白熱教室
 2 サンデル教授の講義術
 3 日本における対話型講義の技術〔アート〕
 4 対話型講義による教育改革を
 5 対話型講義の美徳――その実践に関心を持つ人々へ
付録 近現代的正義論から古典的正義論へ――新しい正義論への道
あとがき

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★「サンデル教授の正義論講義を読んだら次はロールズの『正義論』(紀伊國屋書店)」というのが読書の順当な進め方かもしれませんが、私はあえて「サンデルを読んだら次はぜひフレイレを」と申し上げたいと思います。今年一月に、フレイレの主著『被抑圧社の教育学』の新訳が刊行されたからです。パウロ・フレイレ(1921-1997)はブラジルの教育思想家で、その影響力は世界的です。日本でもいくつか訳書があります。サンデルもフレイレもともに「対話」を重んじています。フレイレにとって「対話」は、諸権力によって抑圧された人々が自らを解放するための武器です。「世界と対峙することを怖れないこと、世界で起こっていることに耳を澄ますことを怖れないこと、世界で表面的に生起していることのばけの皮を剥ぐことを怖れないこと。人々と出会うことを怖れないこと。対話することを怖れないこと。対話によって双方がより成長することができること」(16頁)。フレイレの言葉はいつも私に勇気と希望を与えてくれます。

新訳 被抑圧者の教育学
パウロ・フレイレ著 三砂ちづる訳
亜紀書房 2011年1月 本体 2,500円 四六判上製326頁 ISBN978-4-7505-1102-3

帯文より:「被抑圧者の教育学とは、深い意味において、自らの解放のための闘いをめざす人々のための教育学であり、そこに根がある」(42頁)。日本語初版が1979年、以来版を重ねること13版。つねに新しい読者を獲得してきた名著が、いまの時代にふさわしい読みやすさで蘇った!

原書:Pedagogia do Oprimido, 1970.

目次:
序章
第一章「被抑圧者の教育学」を書いた理由
 抑圧する者とされる者との間の矛盾――それを乗り越えるということ
 明らかな抑圧状況と抑圧者について
 明らかな抑圧状況と被抑圧者について
 誰も他人を自由にしない、誰も一人では自由にはなれない
  ――人間は交わりのうちにしか自由になれない、ということについて
第二章 抑圧のツールとしての“銀行型”教育
 問題解決型の概念と自由と解放のための教育
 「銀行型教育」の概念、そして教える者と教えられる者との矛盾について
 人間は世界の媒介者となることによって初めてみずからを教育する
 未確定な存在としての人間、未確定な存在の意識、
  より人間らしくありたいという終わりのない探求への活動について
第三章 対話性について――自由の実践としての教育の本質
 対話的教育と対話
 プログラムの内容の探求から始まる対話について
 生成テーマ、そしてその教育プログラムの内容について
 生成テーマの探索とその方法論
 生成テーマ探索の意識化の重要性とテーマ探索時について
第四章 反‐対話の理論
 反‐対話的な行動の理論とその特徴について
  ――征服、抑圧維持のためのわかち合い、大衆操作と文化的浸潤について
   征服
   抑圧を維持するための分割支配について
   大衆操作
   文化侵略
 対話的行動の理論とその特徴――協働、団結、文化的文脈の組織化
   協働
   解放のための団結
   組織化
   文化統合
訳者あとがき よりよく生きるための言葉を紡いだひと

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◆パウロ・フレイレ(Paulo Freire:1921-1997)既訳書

1979年05冊『被抑圧者の教育学』小沢有作+楠原彰+柿沼秀雄+伊藤周訳、亜紀書房
1982年10月『伝達か対話か』里見実+楠原彰+桧垣良子訳、亜紀書房
1984年01月『自由のための文化行動』柿沼秀雄訳、亜紀書房
2001年11月『希望の教育学』里見実訳、太郎次郎社
2011年01月『新訳 被抑圧者の教育学』三砂ちづる訳、亜紀書房

※このほかに「イリイチvsフレイレ」と銘打たれた『対話――教育を超えて』(野草社、1980年9月)という本があります。これは1974年にジュネーヴで行われたセミナーの記録で、フレイレ、イヴァン・イリイチ、ハインリッヒ・ダウバー、ミヒャエル・フーバーマン、ウィリアム・ケネディの発表のほかに、二篇の討論の記録を併載し、さらに巻末には山本哲士さんの解説も付されています。

★亜紀書房さんでは、昨年末に出版されたレベッカ・ソルニット『災害ユートピア――なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか』の4刷が先週決まったそうです。この本は私が選書させていただいた、紀伊國屋書店新宿本店での「2010年人文書の収穫」フェアでもよく売れました。この時期に精読しておきたい本です。ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン――災厄資本主義〔ディザスター・キャピタリズム〕の台頭』(原著2007年/岩波書店近刊)の早期刊行も待たれるところです。
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by urag | 2011-04-16 12:28 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2011年 04月 13日

土曜社の新刊第一弾『日本脱出記』発売開始

みなさんは「土曜社」という出版社をご存じですか。いえ、弊社の兄弟会社というわけではありません。個性的な出版活動を開始されたばかりで、今月ついに新刊が出ました。『日本脱出記』です。ポスト「3・11」を狙ったわけではないのです。昨年からずっと準備されていましたから。

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日本脱出記
大杉栄(おおすぎ・さかえ:1885-1923)著 大杉豊(おおすぎ・ゆたか:1939-)解説
土曜社 2011年4月10日発売 本体952円 ペーパーバック判(172×112mm)208頁 ISBN978-4-9905587-0-3

「僕は精神が好きだ!」東京、神戸、上海、マルセイユ、リヨン、パリ――アナーキーな密航記が甦る! 1922年、ベルリン国際無政府主義大会への招待状。アインシュタイン博士来日の狂騒のなか、秘密裏に脱出する。有島武郎が金を出す。東京日日新聞、改造社が特ダネを抜く。中国共産党創始者、大韓民国臨時政府の要人たちと上海で会う。得意の語学でパリ歓楽通りに遊ぶ。獄中の白ワインの味。「甘粕事件」まで数カ月。大杉栄38歳、国際連帯への冒険!

目次
日本脱出記 ヨーロッパまで
パリの便所
牢屋の歌
入獄から追放まで
外遊雑話
同志諸君へ

大杉栄略年譜
解説(大杉豊)

★元ブルース・インターアクションズの豊田剛(とよた・つよし:1977-)さんが昨秋(2010年10月)に出版社を起業されました。その名も「土曜社(どようしゃ)」。「土曜日の朝のように、すがすがしく、本を出版してまいります」とのことです。新刊第一弾は『日本脱出記』。90年近く前(1923年)の本ですが、漢字や仮名を現代のものに丁寧に改めて、とても読みやすくなっています。もともと内容が破天荒な冒険記。21世紀の今読み返してみてもヴィヴィッドな躍動感に満ち溢れ、映像が鮮やかに浮かんでくるような名調子です。本の造りは洋書のペーパーバックのようなザラ紙を本文紙に使用、サイズは新書より横幅がほんの少し大きく、手のひらにしっくりなじみます。解説や本文中の適切な補足は大杉栄の甥にあたる大杉豊さんによるもので、イニシャルだけの人名が実在の人物におおかた特定されていて、わかりやすいです。リバイバルとしては最高の仕上がりではないでしょうか。書影の右隣は可愛らしいゾウのロゴマーク入りのスリップです。

★本書はJRCや八木書店を通じて、今週から全国の主要書店に順次卸されているようです。刊行記念に以下のイベントが予定されています。

BACK IN JAPAN 大杉栄の『日本脱出記』刊行記念レセプション supported by IRA
「××××××××××飛ぶ。×××××××光る。」

『日本脱出記』は、日本無政府主義の風雲児・大杉栄(38)がベルリン国際アナキスト大会に招待され渡欧するという、風変わりな密航記です。大杉栄がフランスから強制送還され帰国すると、「凱旋将軍の都入り」(1923年7月13日付『東京日日新聞』)など各紙が大見出しで伝えるほど、世間の耳目を集めた冒険でした。帰国歓迎会もにぎやかで、銀座八丁目のカフェーパウリスタには、改造社の山本実彦はじめ錚々たる名士たちが会したそうです。出版88年めの『日本脱出記』刊行記念レセプションをご案内します。音楽とアルコールだけで、堅苦しい式典は一切ありません。どうぞ軽やかに、おこしいただければ幸いです。広めの会場にクロークも用意しております。一同、心よりお待ちしております。

※ご来臨いただける方は、会場設営の都合上、事前に人数をおしらせいただければ大変たすかります。 前日4/23(土)をめどに、土曜社までご連絡を頂戴できれば幸いです。

日時:2011年4月24日(日)19:00-22:00
会場:代官山「M」 渋谷区恵比寿西1-33-18-B1F
主催:土曜社協賛:イレギュラー・リズム・アサイラム
DJs:大川英信(Praha)、川村直輝(シマ)、須川邦彦、鈴木克巳(Cheering & Co.)、杉森耕二(Rosso)、豊田卓、山内直己(Sweet Soul Records)、ASSHEADS

- 入場無料
- クローク完備
- 全面禁煙
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by urag | 2011-04-13 22:42 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2011年 04月 11日

『アンフォルム』書評が「読売新聞」に掲載

「讀賣新聞」2011年4月10日(日)の文化欄「本よみうり堂」に、ボワ+クラウス『アンフォルム――無形なものの事典』(弊社2011年1月刊)の書評「現代美術の巨星を再読」が掲載されました。評者は美術批評家で多摩美術大学教授の椹木野衣さんです。「本書ではフォンターナからフォートリエ、ポロックからウォーホルに至る現代美術の巨星たちが、従来とはまったく異なる姿で再読されている。〔…〕現代美術の世界では他に「アンチフォーム(反形)」という動向があり紛らわしいのだが、〔バタイユに由来する〕「アンフォルム」は、先行するモダニズムの形式主義的な方法論に単に反撥するものではない。同じバタイユの著書に『非-知』があるように、「無形」とは、「正/反」からなる相互依存的な二項対立の外にある「非形」であり〔…〕。バタイユに強い影響を受けた美術家に今年、生誕百年を迎えた岡本太郎がいる。〔…〕太郎が戦後、みずからが目指す芸術を「ベラボーなもの」と呼び、そこに「意味なんかない」と語ったのと「アンフォルム」とのあいだには、どうやら意外な接点がありそうだ」と評していただきました。
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by urag | 2011-04-11 09:13 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2011年 04月 10日

佐々木中さん「じんぶん大賞」受賞フェア&講演会

紀伊國屋書店新宿本店人文書売場で現在展開中のチバコバ対談フェアのお隣で、佐々木中さんのフェアが好評開催中です。同書店の「じんぶん大賞2010」を受賞された佐々木さんがコメントを寄せた小冊子(写真右)が無料配布中。この賞は読者投票によるもので、小冊子では読者の皆さんから寄せられた数々の人文書への熱いコメントも併載されています。また、受賞記念と「アナレクタ」シリーズ刊行開始を記念して、今週の金曜日に新宿南店サザンシアターにて佐々木さんの講演会が開催されます。佐々木さんのこれまでのテクストと対談を集成したシリーズ「アナレクタ」の第一巻『足ふみ留めて』では、自著『夜戦と永遠』をめぐって『図書新聞』誌上で佐々木さんが白石嘉治さんと松本潤一郎さんを相手に対談した「「永遠の夜戦」の地平とは何か」が掲載されていて、難解な大著を読み解く上でとても参考になります。また、佐々木敦さんを司会に迎えて宇多丸さんと交わした未発表対談「ONCE AGAINが革命だ」も収録されており、必読です。全編痛快な『足ふみ留めて』は佐々木中さんの魅力が全開で、『切りとれ、あの祈る手を』に魅了された読者なら絶対に「買い」ですよ。ちなみに「アナレクタ」シリーズの版元である河出書房新社さんは今月26日発売でジョン・ホロウェイの新刊『革命――資本主義に亀裂をいれる』(高祖岩三郎+篠原雅武訳)を刊行されます。こちらも大いに楽しみです。

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タマフルfeat.佐々木中 春の推薦図書祭り2011@紀伊國屋書店~こんな時だからこそ読書を!

「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」(TBSラジオ954 毎週土曜21時半~0時半放送)と紀伊國屋書店新宿本店がまさかのコラボフェア! 過去の「タマフル推薦図書特集」で紹介された書籍を一挙公開。加えて、シネマハスラーMDノートやシネマハスラーTシャツ(値下げ販売)など、タマフルグッズも期間限定で販売中。さらに「紀伊國屋じんぶん大賞2010」大賞を受賞された佐々木中さんがこの「タマフル推薦図書特集」(2011年3月19日放送)にゲストとして出演されたことを記念し、佐々木さんが番組で推薦した書籍も展開。佐々木さんの受賞コメントおよび読者推薦コメントを掲載した小冊子も無料配布中です!

日時:2011年3月19日(土)~4月21日(木)
会場:紀伊國屋書店新宿本店 5階 A階段横 壁棚
問合:紀伊國屋書店新宿本店 03-3354-5705(5階直通番号)

※「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」……通称「タマフル」。パーソナリティは日本屈指のヒップホップ・グループ「ライムスター」のラッパーにして、J-POPから映画、アイドル、ゲーム、本など、あらゆるテーマを語り尽くす当代随一のトークマスター、宇多丸。人気コーナーの最新映画評「ザ・シネマハスラー」、J-POP・DJミックスSHOW「申し訳ないとフロム赤坂」など、ラジオでしか表現できないコンテンツが満載されたエンターテイメント・プログラムです。加えて、定期的に企画される「タマフル推薦図書特集」は、話題の最新図書を独自の切り口で紹介し、そのたび各地の書店で在庫切れを引き起こすなど、反響大。

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◎佐々木中講演会「前夜はいま

紀伊國屋じんぶん大賞2010大賞受賞記念および、佐々木中「アナレクタ」シリーズ刊行開始記念。第81回紀伊國屋サザンセミナー。『夜戦と永遠』で彗星のように出現し思想界を震撼させ、『切りとれ、あの祈る手を』で読書界を席巻し、第1回紀伊國屋じんぶん大賞を受賞した佐々木中が初の小説『九夏前夜』につづき、2006年から2010年までの思考と闘争の軌跡である『足ふみ留めて』を刊行。佐々木中が「書いたこと、語ったこと」を集成する「アナレクタ」シリーズの第一巻である。これを機に佐々木中が来たるべき思考と次なる闘争を語る。

日時:2011年4月15日(金) 19:00開演(18:30開場)
会場:紀伊國屋サザンシアター(紀伊國屋書店新宿南店7F)

料金:1,000円(税込・全席指定)※チケット発売 3/15(火)10:00~
前売取扱:キノチケットカウンター(新宿本店5階)
電話予約・お問合せ:紀伊國屋サザンシアター(03-5361-3321/10:00~18:30)
共催:河出書房新社、紀伊國屋書店
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by urag | 2011-04-10 23:50 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2011年 04月 02日

弊社出版物の著者や訳者の方々の最近の御活躍

◎郷原佳以さん(『ブランショ政治論集』共訳者)

◆「対話〈ブランショのまなざし〉 若森栄樹×郷原佳以」(『文学のミニマル・イメージ』左右社刊行記念)

20世紀、文学という芸術の本質について、最も徹底的な思索を重ねたモーリス・ブランショ。その最深部にはいかなる逆説が潜んでいるのか? デリダ、ディディ=ユベルマンらのイメージをめぐる哲学を視野に、詳細にブランショの文学概念をたどり、現代文学研究の到達点を示す。フランス文学研究の新たな才能・郷原佳以の誕生を告げる一冊!その発刊を記念する対話。

出演:若森栄樹(獨協大学教授)× 郷原佳以(関東学院大学准教授)
日時:2011年4月3日(日)15:00~ ※15分前開場
会場:吉祥寺Sound Cafe dzumi
   武蔵野市御殿山1-2-3 キヨノビル7F Tel:0422-72-7822
入場料:1,000円 要予約:先着25名
予約窓口:kototsuji@sayusha.com
  ※ご予約はメールにてお願い致します。お申し込みいただいた方順に受付番号を返信します

出演者プロフィール:
わかもり・よしき――1946年生。東京大学大学院仏文科修士課程修了。現代フランス文学・思想、批評家。ラカン学会理事。現在、獨協大学教授。著書『精神分析の空間 ラカンの分析理論』、『日本の歌 憲法と署名の権力構造』、『裏切りの哲学』など。主な訳書『白日の狂気』モーリス・ブランショ共訳、『絵葉書 ソクラテスからフロイトへ、そしてその彼方』ジャック・デリダ共訳、『境域』ジャック・デリダなど。
ごうはら・かい――1975年生。東京大学教養学科フランス科卒業。同大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得満期退学。フランス政府給費留学生としてパリ第7大学大学院に留学。文学博士。現在、関東学院大学准教授。フランス文学。訳書にデリダ『滞留』、『ブランショ政治論集 1958-1993』(いずれも共訳)など。


◎中平卓馬さん(『都市 風景 図鑑』写真家)

◆中平卓馬「キリカエ」 展

会期:2011年3月19日(土)~5月29日(日) 火曜~日曜12:00-19:00  
  ※月曜日休廊(月曜日が祝日の場合は営業)
場所:Comme des Garçons ギャラリーSix
  大阪市中央区南船場3-12-22 心斎橋フジビル2F (電話06-6258-3315)
入場:無料

コム・デ・ギャルソンが運営するアートスペースで中平卓馬の写真展が開催中。「ドキュメンタリー」展以降新作も多数展示。関西で初めての中平展!「Sixで開催される〈キリカエ〉展では、不断の自己更新=キリカエを続ける中平の厳粛かつユーモラスな近作シリーズが、「作品」という制度自体を問い直してきた写真家にふさわしい新たな試みとともに展覧される。期間中、大阪で撮り下ろした写真が随時加えられ、横浜近郊で撮影した作品を中心とする当初の展示構成はそのつど切り替えられていく予定である。ただし、それもまた一つの方法である以上、展示の切り替え自体が予定調和的な閉域へと堕していけば、たちまちその計画も切り替えられるだろう」(会場配布ポスターより)。
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by urag | 2011-04-02 14:10 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)