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2010年 08月 27日

9月近刊:ドアノー『不完全なレンズで』堀江敏幸訳

2010年9月24日取次搬入予定*ジャンル:芸術/文学

不完全なレンズで――回想と肖像
ロベール・ドアノー著 堀江敏幸訳
46判変型(タテ188ミリ×ヨコ121ミリ)、並製小口折カバー装336頁(写真43点[モノクロ41点、カラー2点])、税込定価2,310円(本体価格2,200円)、ISBN:978-4-901477-76-5

内容:パリを愛し、パリに愛された写真家の、言葉のスナップショット。街と人、写真をめぐる30の話、唯一のエッセイ集、待望の刊行。達意の訳文と周到な解説による新鮮なドアノー像!写真43点を収録(日本版オリジナル)

原書:Robert DOISNEAU, “A L’IMPARFAIT DE L’OBJECTIF ; souvenirs et portraits”, Actes Sud, 1995 / Belfond, 1989.

目次:
木でできた写真
「デ・ププリエの抜け道」におけるアジェ氏
簡潔な要約と気泡
黒い手帖
映画
工場の煙
ヴィラ・メディチとパヴィヨン・ミミール
ブレーズ・サンドラール
フランソワ・カヴァンナ
DATARの任務を負って
パリのジャック・プレヴェール
孤独な散歩
露天商たち
モード写真
ビストロ
画家たち
ジョルジュ・ブラック
パブロ・ピカソ
コンスタンタン・ブランクーシ
ル・ヴェジネのモーリス・ユトリロ
ポール・レオトー
アンドレ・ヴィニョー
素朴派の画家と「ブリュット」な芸術家たち
名前たち
 ブラッサイ
 アンドレ・ケルテス
 アンリ・カルティエ=ブレッソン
 ウィリー・ロニス
 エドゥアール・ブーバ
 集合写真
コローク、暴力、戦争ヌード
フォトジェニーと美女
ブリコラージュと科学的写真
分析ラボ
写真-批評

訳注
レンズの半過去形で 〔訳者解説〕

ロベール・ドアノー(Robert Doisneau):1912年、パリ南郊のジャンティイで生まれ、その後を同じパリ郊外のモンルージュですごした。1934年から約5年間、ルノー社の専属として広告・工業写真を担当する。第2次世界大戦中には、レジスタンスに加わる。1994年にパリで死去。最近刊行された写真集に「パリ」(2009、岩波書店)、「芸術家たちの肖像」(2010、岩波書店)などがある。

堀江敏幸(ほりえ・としゆき):1964年生まれ。作家、仏文学者。現在、早稲田大学文学学術院教授。代表作『郊外へ』で、ドアノーについてふれている。パリ、フランスを舞台にした作品に『郊外へ』のほかに、『おぱらばん』『子午線を求めて』『ゼラニウム』『魔法の石板 ジョルジュ・ペロスの方へ』『河岸忘日抄』など。写真かかわるものでは、エルヴェ・ギベール『幻のイマージュ』の翻訳がある。
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by urag | 2010-08-27 00:08 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2010年 08月 23日

新規開店情報:月曜社の本を置いてくださる予定の本屋さん

2010年10月25日(月)増床改称オープン
エムズ・エクスポ盛岡店:図書830坪
岩手県盛岡市みたけ3-36-1

住宅街に隣接するショッピングモールの一角であるエムズ書店みたけ店(エムズレコードみたけ店を併設)が330坪から1440坪へ大幅増床し、店名改称してリニューアルします。先月末閉店した「アルテマルカンみたけ店」全体をエムズにスイッチするという理解でいいようです。改装は9月中旬以降でそれまでエムズ書店とエムズレコードの旧店舗は平常営業。改装後の売場の内訳は、図書(書籍・雑誌)が840坪、文具が340坪、ミュージックが230坪、カフェが40坪。エムズ書店は岩手県内に4店舗を展開しています。経営母体は株式会社マルカン。取次Nの出品依頼書によると、エクスポ盛岡店は、北海道の大型書店チェーン「コーチャンフォー」のパートナーショップとなり、「仕入管理、販売手法、展開方法」を彼らの指導のもと向上させている、とのことです。

弊社はコーチャンフォーさんとはほとんどお付き合いがないため、ご発注いただいたことにやや戸惑いを覚えました。文芸と芸術がメインのご依頼で、人文と実用が少々。実用というのは、今福さんの『ブラジルのホモ・ルーデンス』を、趣味・スポーツに分類しておられるためで、ほかには、弊社で人文書に分類している本が文芸書にスイッチされているケースもあります。店頭での分類というのは書店さんの専権事項です。地域や客層にあわせて販売に工夫されているご様子が窺え、勉強になります。
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by urag | 2010-08-23 15:00 | 販売情報 | Trackback | Comments(0)
2010年 08月 22日

月曜社在庫情報:在庫僅少、品切、重版、ウェブ限定直販

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弊社出版物の在庫についてお知らせします。

しばらく品切だった以下の書目の在庫が僅かですが戻っています。『表象04』、ブランショ『書物の不在 初版朱色本』。特に後者は書店での店頭在庫がない確率が高いので、ご注文の際は取り寄せになります。また、上野俊哉『アーバン・トライバル・スタディーズ』は美本でなくてもよろしいようでしたら若干数の版元在庫がございます。

『ミクロコスモス第1集』〔初版〕は在庫僅少の期間が続いていますが、いずれ重版する予定です。クリフォード『ルーツ』、瀬戸正人写真集『picnic』、菱田雄介写真集『ある日、』はこのたび在庫僅少になりました。

今月、アガンベン『アウシュヴィッツの残りのもの』(6刷)と、ヴァール『具体的なものへ』(2刷)を重版いたしました。

現在品切重版未定なのは、以下の書目です。『表象01』、毛利嘉孝『文化=政治』、片山廣子『燈火節:随筆小説集成』、森山大道『新宿』、森山大道『NOVEMBRE』、やなぎみわ『WHITE CASKET』、川田喜久治『地図』、熊木裕高『吠えない犬』。書店からの返品で在庫がまれに生じる場合があります。直接、弊社までお電話かメールなどでお尋ね下さい。

なお、上記の品切本を、今月(2010年8月)10日より開催しているジュンク堂書店京都BAL店人文書売場での「ゼロ年代の出版社たち」フェアに出荷しましたので、よろしければご利用ください。


最後に、月曜社の公式ウェブサイトでのみ限定直販している商品に以下のものがあります。森山大道サイン入り『ハワイ』、大竹伸朗アートワーク「ハワイ」ポスター2種、やなぎみわサイン入り『WHITE CASKET』ナズラエリ版(海外版)。弊社直販コーナーをご覧ください。
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by urag | 2010-08-22 11:45 | 販売情報 | Trackback | Comments(0)
2010年 08月 22日

大竹昭子連載「森山大道のOn the Road」第十八回公開

大竹昭子さんのウェブ連載「森山大道のOn the Road」の第十八回を公開開始いたしました。

■何かへの旅 (4)

 73年には「地上」が連載される。タイトルは、名声を得たあげくに精神を病んで夭折した、島田清次郎の一斉を風靡した小説の題名からとった。

 1月号 大阪・名古屋の地下街
 2月号 伊那谷
 3月号 東京、大阪、京都
 4月号 国道13号線、45号線
 5月号 サーカス
 6月号 北海道
 7月号 高山
 8月号 北海道のある町
 9月号 京都祇園祭
 10月号 長良川、焼津、犬山、熱海、富士
 11月号 秋田
 12月号 白骨温泉・・・

つづきはこちら
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by urag | 2010-08-22 10:54 | ウェブ限定コンテンツ | Trackback | Comments(0)
2010年 08月 13日

ブックフェア「ゼロ年代の出版社たち:インスクリプト・月曜社・洛北出版」@ジュンク堂京都BAL店

◎ブックフェア「ゼロ年代の出版社たち――インスクリプト・月曜社・洛北出版と代表者による選書フェア」

日時:2010年8月10日(火)~10月3日(日)
場所:ジュンク堂書店京都BAL店 7F 人文書フェアコーナー
 京都市中京区河原町通三条下る二丁目山崎町 京都BALビル 5-8F
 TEL 075-253-6460 FAX 075-253-6470
 営業時間:午前11時~午後8時
アクセス:阪急・河原町駅から徒歩7分、京阪・三条駅から徒歩8分
 ※ジュンク堂書店京都店とは別のお店ですので、ご注意くださいませ。

担当者挨拶:ジュンク堂書店京都BAL店では、人文書を好むお客さまに何度もきていただけるよう、日々努めてまいりました。そのなかでも、この3社の出版物の新刊には、かねてより注目してきました。そしてしだいに、「これらを編集されたのはどういった人なのだろう?」という関心を持ちはじめました。きっとこの関心はお客さまもお持ちだろうと(勝手に)思い、このたびのフェアを企画いたしました(!)。ただ3社の出版物を並べるだけではなく、編集者の紹介・インタビューと、そして影響をうけた本を選書してもらいました(その過程で、3社の代表者がいずれも京都にゆかりのある方だということが判りました)。「何かやってるらしいぞ」と、ご来店いただけましたら幸いです。

★人文書売場のご担当者、二人の「I」さんと言えば、近年でもっとも人文書の売上を伸ばしている腕利きの書店員さんとして有名ですが、そのお二人が「かねてより注目してきた」(フェアパンフレット「スピリトゥス」編集後記より)という三社をフィーチャーしたブックフェアを企画して下さいました。弊社は本年創業十周年の佳節ということもあり、たいへんありがたいことです。月曜社は今まで「全点フェア」というものを今まで一度しか経験したことがありません。3年前、関西学院大学生協さんでの単独フェアでした。

今回のフェアでも全点を出荷しています。めったにないことなので、僅少本、品切本、絶版本もすべてどうにかこうにか手配して揃えています。『ミクロコスモス第1集』、『表象04』、『表象01』、上野俊哉『アーバン・トライバル・スタディーズ』、毛利嘉孝『文化=政治』、ブランショ『書物の不在 初版朱色本』、片山廣子『燈火節:随筆小説集成』など。さらに珍しいあたりでは、森山大道『新宿』(文庫版の『新宿+』ではなく元版のほう)、森山大道『NOVEMBRE』(限定1500部)、川田喜久治『地図』(限定1000部)、やなぎみわ『WHITE CASKET』(国内版、限定250部)。『WHITE CASKET』はしかもサイン本なので、かなりレアです。1点ものがほとんどのため、フェア開始後、いくつかはすでに売れてしまっているようですが、品切絶版を含む月曜社の全点を現物でお目にかけるのはこれが最後かもしれませんので、ご高覧いただけるととても嬉しいです。

京都BAL店さんが作成されたパンフレット「スピリトゥス」の配布は、8月16日以降になる模様です。三社の出版人たちが、「アンケート」や「影響を受けた本」や「2000年以降のオススメの本」などについて回答したものが掲載されています。店頭の写真も遠からず掲載できると思います。

インスクリプト【ウェブサイトインスクリプト通信twitterアカウントmesentente
洛北出版【ウェブサイト+Message from...
月曜社【ウェブサイトウラゲツ☆ブログ

【店頭写真追加:10年8月13日】
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by urag | 2010-08-13 00:53 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2010年 08月 09日

新規開店情報:月曜社の本を置いてくださる予定の本屋さん

2010年9月25日(土)増床オープン
ジュンク堂書店芦屋店:300坪
兵庫県芦屋市オ小原町9-1-304 ラポルテ東館 3F

JR芦屋駅前、駅直結の「ラポルテ」3Fで現在144坪で営業中の芦屋店が、300坪に増床されてオープンします。取次はT。出版社への出品依頼書に付されたジュンク堂さんの挨拶文は、岡充孝社長(1949-)のお名前で書かれています。先代の工藤さんが「丸善書店」の社長になり、ジュンク堂の次期社長の人事が注目されていましたが、順当にジュンク堂社内から、専務取締役営業本部長の岡さんが昇進されたかたちになります。CHIグループ内におけるジュンク堂と丸善の人材交流によって、それぞれが発展的に「解体」されるのだろうか、と心配しましたが、少なくともジュンク堂はアイデンティティを保っているように見えます。岡社長の挨拶文によれば、今回の芦屋店の増床は「専門書・コミック部門の大幅な品揃えを計画」したものだそうです。


2010年10月15日(金)
ジュンク堂書店吉祥寺店:1100坪
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-5 コピス吉祥寺 6F・7F

今年3月14日に閉店した伊勢丹吉祥寺店が入居していたF&Fビルが改装されて今秋「コピス吉祥寺」に生まれ変わります。入居する108店の中で最大規模のテナントがジュンク堂書店吉祥寺店。取次はO。吉祥寺では、JRの駅ビル「アトレ」2Fにブックファーストアトレ吉祥寺店がありますし、ジュンク堂の出店する北口には駅前のパルコの地下2Fにリブロ吉祥寺店、サンロード内には個性派書店のブックス・ルーエ、東急百貨店の8Fに紀伊國屋書店吉祥寺東急店があり、さらにヴィレッジヴァンガードが2軒(パルコ6Fの「オンザコーナー」とアイビルB1Fの「吉祥寺店」)、絵本専門店「トムズボックス」「おばあちゃんの玉手箱」、古書店「百年」があり、本屋さんを探すのに困らない場所です。

そこへ最大規模の書店として参入するということで、まずジュンク堂に期待されるのは、リブロやブックファースト、紀伊國屋書店、啓文堂(南口)などのチェーン書店では限界があった専門書の充実だろうと思います。本屋の少ない南口側のマルイに入居したらよかったのにとシロウト判断では思うものの、吉祥寺で1000坪以上の売場を確保するのはたいへんなことですから、伊勢丹撤退の機会を見逃さなかったジュンク堂の気合いには「本気」を感じます。これをきっかけに、上記のような総合書店で撤退を決める既存店が出てきてもおかしくないほどで、今後のサバイバル戦が注目されるところです。

このところのジュンク堂およびCHIグループの出店攻勢を見ていると、先日も書いたとおり、真剣に国内チェーン店ナンバーワンを目指し、他チェーンとの対決姿勢を強めているという印象があります。さらに言えば、CHIグループ内の丸善が主に取引している取次の日販にしてみれば、同グループ内のジュンク堂やMARUZEN&ジュンク堂の進展はトーハンと大阪屋の進展でもあるわけで、勢力が拡大していくのを警戒しているでしょう。トーハンは同じくCHIグループのTRCが日販に帳合変更したことで、TRCを提訴しています。いったいこの複雑な力関係はこの先どう変容していくのでしょうか。
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by urag | 2010-08-09 19:24 | 販売情報 | Trackback | Comments(0)
2010年 08月 08日

国書刊行会&文庫僅少本フェア@紀伊國屋書店新宿本店

紀伊國屋書店新宿本店5Fの「今こそ!人文書宣言」フェアの第14弾は、「国書刊行会創業40周年記念フェア」と「人文書在庫僅少文庫本フェア」の二本立て。前者は先週後半、後者は先月末から開始し、いずれも僅少本は続々売れているそうです。遠隔地にお住まいの方も、出品リストをご覧になり、在庫の有無をお店に問い合わせたうえで、代金着払いの直送を依頼することができますよ。

◎国書刊行会創業40周年記念フェア

内容:明年2011年に創業40周年を迎える国書刊行会さんのフェアを大きく開催いたします。出品数約530点。美術から幻想文学、オカルト、海外文学、ミステリ、SF…といった、国書さん「ならでは」の魅惑的な本たちが一堂に会します。僅少本、サイン本も多数ご出品頂きますので、この機会、是非ともお見逃しなく! 出品リストはこちら。僅少本リストはこちら

場所:紀伊國屋書店新宿本店5階 人文書売場A階段横壁棚
会期:2010年8月5日(木)~9月中旬
お問合せ:紀伊國屋書店新宿本店 03-3354-0131

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◎人文書在庫僅少文庫本フェア:岩波文庫・平凡社ライブラリー・中公文庫BIBLIO・中公文庫限定復刻

内容:恒例となって参りました、夏の人文書僅少本フェア。岩波文庫は約2週間(8月15日まで)限定の開催となりますのでお早めにお立ち寄りくださいませ。岩波文庫の出品リストはこちら。平凡社ライブラリーはこちら。中公文庫はこちら

場所:紀伊國屋書店新宿本店5階 人文書売場 A階段前平台G20
会期:2010年7月29日(木)~9月4日(土)
 ※岩波文庫:7/29~8/15
 ※中公文庫BIBLIO・限定復刻:8/16~9/4
お問合せ:紀伊國屋書店新宿本店 03-3354-0131

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by urag | 2010-08-08 23:56 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2010年 08月 06日

大竹昭子連載「森山大道のOn the Road」第十七回公開

大竹昭子さんのウェブ連載「森山大道のOn the Road」の第十七回を公開開始いたしました。

■何かへの旅 (3)

『アサヒカメラ』と仕事をするようになったのは『カメラ毎日』よりも遅く、1968年1月号に『朝日ジャーナル』で発表した「バトントワラー」を再録したのが最初である。だがその後急接近し、69年から73年まで4回の年間連載をもった。/『アサヒカメラ』で森山を担当したのは若い才能を応援するのが好きな小森孝之という編集者だった。『にっぽん劇場写真帖』が出てまもない夏の終わりころ、連載をお願いしたいと連絡があり、その後もずっと彼の担当で連載がつづけられていく。山岸は「『アサヒカメラ』に森山をとられた」ともらしていたという。・・・

つづきはこちら
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by urag | 2010-08-06 11:54 | ウェブ限定コンテンツ | Trackback | Comments(0)
2010年 08月 06日

Rhythm Machines




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by urag | 2010-08-06 01:07 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2010年 08月 02日

フーコー編著『ピエール・リヴィエールの犯罪』が新訳改題で河出文庫に

a0018105_12144430.jpgピエール・リヴィエール――殺人・狂気・エクリチュール
ミシェル・フーコー:編著 慎改康之+柵瀬宏平+千條真知子+八幡恵一:訳
河出文庫 2010年8月 本体1,300円 文庫判504頁 ISBN978-4-309-46339-1

◆帯文より:犯罪と精神医学との関係をめぐる研究の過程で、十九世紀フランスの小さな農村に住む一人の青年が母、妹、弟を殺害した事件に出会ったフーコーらは、この殺人犯が残した手記の美しさに驚嘆し、手記を含む訴訟資料の一式および事件に関する論考を一冊にまとめた。フーコーにおける権力と知の分析にとっての記念碑的労作であると同時に希有の強度にみちた名著を、最新の研究成果をふまえて新訳。

◆目次
はじめに
序 (ミシェル・フーコー)
I 訴訟関連資料
 1 犯行と逮捕
 2 予審
 3 手記
 4 法医学鑑定書
 5 裁判
 6 牢獄と死
 追加資料
Ⅱ 論考
 1 動物、狂人、死 (ジャン=ピエール・ペテール+ジャンヌ・ファヴレ)
 2 物語られる殺人 (ミシェル・フーコー)
 3 情状酌量 (パトリシア・ムーラン)
 4 王殺し‐親殺し (ブランディーヌ・バレ=クリージェル)
 5 ピエール・リヴィエール対比研究 (フィリップ・リオ)
 6 医師と判事 (ロベール・カステル)
 7 理性の間欠 (アレッサンドロ・フォンタナ)
訳注
訳者解説

◆原書:Moi, Pierre Rivière, ayant égorgé ma mère, ma sœur et mon frère...: Un cas de parricide au XIXe siècle, Paris: Gallimard, 1973.

★幾度となく再版されてきた現代の古典がついに新訳改題で文庫化されます。今週発売。旧版は以下の通りですが、現在入手不可。

ピエール・リヴィエールの犯罪――狂気と理性
ミシェル・フーコー:編 岸田秀+久米博:訳
河出書房新社 95年9月/86年10月/75年9月 本体3,107円 46判上製カバー装296頁(2段組) ISBN978-4-309-70613-9

◆帯文より:狂気と言説の深淵を掘り下げた実践の書。言語表現において理性と狂気は排除しあうか、それとも共に包括されてしまうか。ある尊属殺人事件の訴訟記録を通じてこの問題を追求する。

◆目次
まえがき (ミシェル・フーコー)
I 訴訟記録
 1 犯行と逮捕
 2 予審
 3 手記
 4 法医学的鑑定書
 5 裁判
 6 牢獄と死
 追加記録
Ⅱ 論評
 1 動物、気違い、死 (J=P・ペーテル+ジャンヌ・ファヴレ)
 2 物語られる殺人 (ミシェル・フーコー)
 3 減軽情状 (パトリシア・ムーラン)
 4 弑逆罪=尊属殺人罪 (B・バレー=クリージェル)
 5 ピエール・リヴィエールの複数の伝記 (フィリップ・リオ)
 6 医師と裁判官 (ロベール・カステル)
 7 理性の間歇 (アレクサンドル・フォンタナ)
訳者あとがき

★フランスの映画監督ルネ・アリオによる映画化「私ピエール・リヴィエールは、私の母と妹と弟を殺しました」(1976年、125分)は、ヤフーフランスでご覧になれます。

★これを機に、フーコーの『知の考古学』や『言語表現の秩序』などの河出の既刊も文庫化されるといいですね!
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by urag | 2010-08-02 00:20 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)