「ほっ」と。キャンペーン

<   2009年 12月 ( 5 )   > この月の画像一覧


2009年 12月 29日

2009年に月曜社が出版した本

今年一年の皆様のご愛顧に深く御礼申し上げます。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

◎2009年に出版した本

自社発行
2月:モーリス・ブランショ『書物の不在 第二版鉄色本』中山元訳【フランス現代思想・批評】
3月:廣瀬純+コレクティボ・シトゥアシオネス『闘争のアサンブレア』【南米社会運動・思想】
5月:ヘント・デ・ヴリース『暴力と証し――キルケゴール的省察 〔暴力論叢書4〕』河合孝明訳【アメリカ現代思想】
6月:アレクサンダー・ガルシア・デュットマン『思惟の記憶――ハイデガーとアドルノについての試論』大竹弘二訳【ドイツ現代思想】
9月:森山大道『にっぽん劇場1965-1970』【写真】
9月:森山大道『何かへの旅1971-1974』【写真】
11月:大友良英『ENSEMBLES(アンサンブルズ)』【音楽・アート】
12月:ジョルジョ・アガンベン『思考の潜勢力――論文と講演』【イタリア現代思想】

自社重版
4月:ジュディス・バトラー『自分自身を説明すること』2刷【アメリカ現代思想】

発売元請負
4月:『表象03:〈文学〉のメタモルフォーゼ』表象文化論学会発行【人文・思想】

以上、自社本8点、発売元請負1点でした。
[PR]

by urag | 2009-12-29 15:48 | ご挨拶 | Trackback | Comments(0)
2009年 12月 28日

人文書在庫僅少本フェア第6弾:「中公新書・中公単行本・NHKブックス・岩波文庫」@紀伊國屋書店新宿本店

毎回好評でまとめ買いするお客様が多いと聞く紀伊國屋書店新宿本店での人文書在庫僅少本フェアですが、先週から中公新書と中央公論社の単行本、NHKブックスを扱っているとのことです。年明け4日には岩波文庫が入荷する予定。岩波文庫は前回かなり売れたようで、今回も競争になるのかなと思います。また、僅少本フェアと同時に開催されているのは、水声社の全点フェア。これは珍しいですね。ぜひチェックせねばなりません。

◎人文書在庫僅少本フェア《中公新書・中公単行本・NHKブックス・岩波文庫

場所:紀伊國屋書店新宿本店5階 人文書売場 A階段前平台G20
会期:2009年12月21日(月)~2010年2月7日(日)

2010年2月7日(日)まで、3社合同僅少本フェアを開催しております。岩波文庫は2010年1月4日~約400冊取り扱い予定です。売り切れ間近の書目多数、お早めにお買い求めください。
a0018105_23284280.jpg


***

◎水声社全点フェア (「今こそ! 人文書宣言」第8弾)

場所:紀伊國屋書店新宿本店5階 人文書売場 A階段横壁棚J19~21
会期:2009年12月26日(土)~2010年1月24日(日)

水声社は1981年に〈書肆風の薔薇〉として創業し、1991年に現在の社名に変え、2010年に30周年を迎えます。記念すべき最初の出版物である大岡信著『加納先於論』をはじめとして、ジャンルは小説、批評、思想、音楽、映画、歴史、神秘学、そしてサブカルチャーまで、これまで500冊に及ぶ書籍を刊行してきました。今回の記念フェアでは、稼動書籍全点ほか、貴重な1点ものを含む、文字通りの《在庫僅少本》や限定サイン本も取り扱います。今まで気になっていながら見逃していたあの本やこの本を、ぜひこの機会に!
a0018105_23302398.jpg


◎関連情報その1

水声社創立30周年記念出版『シュルレアリスムの25時』(全10巻)
第1回配本、2冊同時にフェアにて絶賛発売中!

第1巻『ゲラシム・ルカ――ノン=オイディプスの戦略』鈴木雅雄
四六判上製256頁/定価2500円+税/ISBN978-4-89176-761-7

第2巻『ヴィクトル・ブローネル――燐光するイメージ』齊藤哲也
四六判上製総384頁(別丁図版128頁)/定価3500円+税/ISBN978-4-89176-762-4
a0018105_23305046.jpg


◎関連情報その2

翻訳不可能といわれた、ベレックの代表作『煙滅』もいよいよ発売!!

『煙滅』ジョルジュ・ぺレック/塩塚秀一郎訳
四六判上製376頁/定価3200円+税/ISBN978-4-89176-750-1
[PR]

by urag | 2009-12-28 23:37 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2009年 12月 21日

映画『哲学への権利――国際哲学コレージュの軌跡』

弊社より刊行したジャック・デリダ『条件なき大学』の翻訳解説者である西山雄二さんがこのたびドキュメンタリー映画『哲学への権利――国際哲学コレージュの軌跡』を制作され、来年年明けから順次一般公開されます。以下に、西山さんによる映画の案内文をご紹介します。

***

◆映画『哲学への権利』とは何か?

「脱構築とは制度という概念がつねに問題となる制度的実践である」(ジャック・デリダ)。・・・映画「哲学への権利――国際哲学コレージュの軌跡」は、1983年にジャック・デリダやフランソワ・シャトレらがパリに創設した半官半民の研究教育機関「国際哲学コレージュ(CIPH)」をめぐる初のドキュメンタリー映画である。

映画は、歴代議長ミシェル・ドゥギー、フランソワ・ヌーデルマン、ブリュノ・クレマン、現副議長ボヤン・マンチェフ、新旧のプログラム・ディレクターであるカトリーヌ・マラブー、フランシスコ・ナイシュタット、ジゼル・ベルクマンへのインタヴューから構成される。

この研究教育機関の独創性を例として、本作品では、収益性や効率性が追求される現在のグローバル資本主義下において、哲学や文学、芸術などの人文学的なものの可能性をいかなる現場として構想し実践すればよいのかが問われる。

監督・西山雄二が歴代の議長を含む関係者7名へのインタヴューを通じて、大学、人文学、哲学の現在形と未来形を描き出す。

映画『哲学への権利』はまず9月初旬に、デリダが教鞭をとっていたアメリカ東海岸の大学(ニュー・スクール、コーネル大学、ニューヨーク大学、イェール大学)で英語版が上映された。日本では12月5日、南山大学での上映会を皮切りに、各地での上映と討論会が進行している。毎回異なる討論者とともに、本作品から出発して、現在の大学、人文学、哲学の困難の深度を理解し、議論を通じて将来的な展望を開きたいと考えている。上映と討論会に数多くの人々の来場を期待する次第である。

◆映画『哲学への権利』に寄せる識者の声

国際哲学コレージュが受け入れてきた数々の革新は、根底的に変容しつつある世界へと思考をたえず開いてきた。この意味で、映画『哲学への権利』は「世界を変化させる」作業に対するきわめて貴重な貢献である。こうした変化の端緒が開けるのは、「世界」が意味するものの「解釈」を通じて、それゆえ、「国際」や「哲学」が意味するものの解釈を通じてなのだから。 ――ジャン=リュック・ナンシー(ストラスブール大学名誉教授)

映画『哲学への権利』は過去の映画ではない。国際哲学コレージュの未来を切り開く、計り知れない価値をもつドキュメントである。現在の世界における哲学の状況を問いながら、本作品が描き出すさまざまな方向性は、まちがいなく、未来の思考にとっての重大な指針となるであろう。 ――カトリーヌ・マラブー(パリ第一〇大学准教授)

多種多様な角度からの鑑賞が求められる哲学に関するたぐい稀な映画。私たちは、現代哲学が引き受けるべき責務を、西洋と非西洋という言説を乗り越えた世界を体現するという現代哲学の責任をたしかに思い出す。――酒井直樹(コーネル大学教授)

◆映画『哲学への権利』 2010年1月~3月上映日程

※朝日カルチャーセンター新宿校と渋谷UPLINKでの上映を除き、基本的に入場無料、事前予約不要。映画上映(九三分間)後に休憩を挟んで実施される討論会はすべて、監督西山雄二とゲストによって構成されます。すべての回で、上映のみの参加も、討論会のみの参加も可能です。詳細は変更される場合があります。上映情報や映画の概要、上映会報告については、公式HPをご参照ください。

1月7日(木)14:30-17:30 広島大学 東広島キャンパス高等教育研究開発センター授業開発研究室 司会:大場淳(広島大学)主催:高等教育研究開発センター

1月16日(土)17:45-20:45朝日カルチャーセンター新宿校 ゲスト:高橋哲哉(東京大学)要予約・受講料 電話:03-3344-1998/1945

1月19日(火)18.15-21.15早稲田大学 早稲田キャンパス 1号館 310教室 ゲスト:岡山茂(早稲田大学)、藤本一勇(早稲田大学)主催:アレゼール日本

1月23日(土)14:00-17:00東京外国語大学 海外事情研究所会議室(研究講義棟四階)ゲスト:岩崎稔(東京外国語大学)、田崎英明(立教大学)、桑田光平(東京外国語大学)

1月25日(月)19:00-22:00高円寺・素人の乱「地下大学」 ゲスト:平井玄(音楽評論家)、白石嘉治(上智大学)

2月4日(木)17:00-20:00筑波大学 総合研究棟A 107教室 ゲスト:佐藤嘉幸(筑波大学)主催:筑波大学現代語・現代文化フォーラム

2月5日(金)18.00-20.30アートエリアB1(京阪電車中之島線「なにわ橋」地下駅構内)ゲスト:本間直樹(大阪大学)、中村征樹(大阪大学)主催:ラボカフェほか

2月6日(土)上映1=14.30-16.00/上映2=16.15-17.45/討議=18.00-19.30 京都大学 農学部総合館W100教室(西棟一階) ゲスト:廣瀬純(龍谷大学)

2月7日(日)15.00-18.00 大阪大学 豊中キャンパス教育研究棟Iステューデントコモンズ開放型セミナー室 ゲスト:斎藤渉(大阪大学)、望月太郎(大阪大学)

2月8日(月)18:00-20:30 神戸大学 瀧川記念学術記念交流会館大会議室 ゲスト:松葉祥一(神戸市看護大学)、中畑寛之(神戸大学)

2月中旬 フランス(パリ、ボルドー、ストラスブール)で開催予定

3月7日(日)15:00-18:00 東京大学本郷キャンパス 法文二号館二階一番大教室 ゲスト:熊野純彦(東京大学)、鈴木泉(東京大学)後援:哲学会

3月13日(土)13:30-17:30 京都大学 人間・環境学研究棟地下講義室 ゲスト:森田伸子(日本女子大学)、山名淳(京都大学)、大河内泰樹(京都産業大学)、小野文生(京都大学) 主催:グローバルCOE「心が活きる教育のための国際的拠点」

3月20日(土)16:30- 渋谷「UPLINK FACTORY」(Bunkamuraより徒歩3分)ゲスト:芹沢一也(シノドス)入場料:1,800円

3月27日(土)15:00-18:00 東京大学駒場キャンパス 18号館ホール 討論「哲学への権利」ゲスト:ボヤン・マンチェフ(国際哲学コレージュ副議長、新ブルガリア大学)、ジゼル・ベルクマン(国際哲学コレージュ・プログラム・ディレクター)、小林康夫(東京大学)主催:グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター(UTCP)」

以後、愛知大学(樫村愛子)、一橋大学(鵜飼哲)、新潟大学(宮崎裕助)、神戸市外国語大学、アメリカ西海岸、韓国などで上映予定


◆参考情報:国際哲学コレージュについて

哲学者ジャック・デリダは1983年10月に政府の依頼を受けて、フランソワ・シャトレらとともにパリに研究教育組織「国際哲学コレージュ(Le Collège internationale de Philosophie: CIPH)」を創設した。国際哲学コレージュは産業・研究、文部、文化の三大臣の後押しを受け、資金を公的に援助されてはいるが、基本的にはアソシエーション法に依拠して運営されている(日本でいうところのNGOやNPO)。コレージュは50名のプログラム・ディレクター(内10名は外国人枠)からなるが、ディレクターの任期は六年で再選はできない。博士号などの学位や社会的地位ではなく、研究計画書によって選抜がおこなわれるため、高校教員でもディレクターに選出され、自分のゼミを担当することができる。そして、哲学という看板を掲げるコレージュの目的は、哲学のみならず、科学や芸術、文学、精神分析、政治などの諸領域の非階層的で非中心的な学術交流によって新しいタイプの哲学を可能にすることである。つまり、国際哲学コレージュは一定の公的資金によって運営される在野の市民団体であり、大学教員とそれ以外の人材によって構成されることで、哲学とその外部との関係を問う組織なのである。デリダは伝統的な高等教育制度――例えば大学――の外部にコレージュを創設したのではなく、その境界を脱構築的に問う仕方でこの組織を創設したと言える。
[PR]

by urag | 2009-12-21 17:53 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2009年 12月 20日

09年12月21日発売:ジョルジョ・アガンベン『思考の潜勢力――論文と講演』

a0018105_2181811.jpg

書名:思考の潜勢力
副題:論文と講演
著者:ジョルジョ・アガンベン
訳者:高桑和巳
版型:A5判上製520頁
本体:5,200円
ISBN978-4-901477-71-0

2009年12月刊行
ジャンル:人文・哲学

内容紹介:イタリア現代思想の旗手アガンベンによる、比類なき思考の全幅を収めた初の論文・講演集。未踏の知へと向かう大いなる一歩が開示される。全21篇、全篇単行本未収録。著者最大の書、待望の初訳。





目次
◆第一部:言語活動
もの自体
言語活動のイデア
言語と歴史――ベンヤミンの思考における言語的カテゴリーと歴史的カテゴリー
哲学と言語学――ジャン-クロード・ミルネール『言語学入門』
気分と声
自我、目、声
「私」と言うことの不可能性について――フリオ・イェージにおける認識論的パラダイムと詩的パラダイム
◆第二部:歴史
アビ・ヴァールブルクと名のない学
記憶の及ばないものの伝承
*se 絶対者と生起
起源と忘却――ヴィクトール・セガレンについて
ヴァルター・ベンヤミンと魔的なもの――ベンヤミンの思考における幸福と歴史的救済
コメレル 身振りについて
メシアと主権者――ベンヤミンにおける法の問題
◆第三部:潜勢力
思考の潜勢力
現事実性の情念――ハイデガーと愛
ハイデガーとナチズム
記憶の及ばない像
パルデス――潜勢力のエクリチュール
人間の働き
絶対的内在

ジョルジョ・アガンベン(Giorgio AGAMBEN):1942年ローマ生まれ。ヴェネツィア建築大学(IUAV)美学教授。著書に、1970年『中味のない人間』(岡田温司・岡部宗吉・多賀健太郎訳、人文書院、2002年)、1977年『スタンツェ』(岡田温司訳、ありな書房、1998年/ちくま学芸文庫、2008年)、1982年『言葉と死』(上村忠男訳、筑摩書房、2009年)、1993年『バートルビー』(高桑和巳訳、月曜社、2005年)、1995年『ホモ・サケル』(高桑和巳訳、以文社、2003年)、1996年『人権の彼方に』(高桑和巳訳、以文社、2000年)、1998年『アウシュヴィッツの残りのもの』(上村忠男・廣石正和訳、月曜社、2001年)、2000年『残りの時』(上村忠男訳、岩波書店、2005年)、2002年『開かれ』(岡田温司・多賀健太郎訳、人文書院、2004年)、2003年『例外状態』(上村忠男・中村勝己訳、未來社、2007年)、2005年『瀆神』(上村忠男・堤康徳訳、月曜社、2005年)、2005年『思考の潜勢力』(本書)などがある。

高桑和巳(たかくわ・かずみ):1972年生まれ。現在、慶應義塾大学理工学部准教授。共編著書に『フーコーの後で』(慶應義塾大学出版会、2007年)、訳書にミシェル・フーコー『安全・領土・人口』(筑摩書房、2007年)ほか。

***

ここしばらくアガンベン関連書が続きます。先月(09年11月)、筑摩書房さんから80年代の代表作『言語と死――否定性の場所にかんするゼミナール』が刊行され、今月は弊社から『思考の潜勢力』が、そして来月26日には岩波書店さんから『アガンベン入門』が出て、再来月にはみすず書房さんから96年の詩学研究『イタリア的カテゴリー』が刊行されます。

アガンベン入門
エファ・ゴイレン:著 岩崎稔+大澤俊朗:訳
岩波書店 2010年1月26日発売予定
四六判判上製カバー装272頁 ISBN978-4-00-022057-6 本体3,400円
新刊案内より:「排除を通じた包摂」によって人間の生を統治する主権権力のありようを暴き出したアガンベン。その政治哲学は、強烈なアクチュアリティをもってわれわれに迫ってくる。いまもっとも注目される思想家の初期から現在にいたる知的営為の全貌を解説。

イタリア的カテゴリー
ジョルジョ・アガンベン:著 岡田温司:訳
みすず書房 2010年2月23日発行予定
四六判360頁 ISBN978-4-622-07510-3 本体3,800円

これ以後にも、「ホモ・サケル」シリーズ第二部第二分冊の『王国と栄光──経済および統治の系譜学に向けて』が某社から刊行予定と聞いています。なお同シリーズは昨年に第二部第三分冊『言語の秘蹟――宣誓の考古学』の原書がラテルツァから刊行されています。

◎アガンベン「ホモ・サケル」シリーズ

第一部:1995年『ホモ・サケル――主権権力と剥き出しの生』(高桑和巳訳、以文社、2003年)
第二部第一分冊:2003年『例外状態』(上村忠男・中村勝己訳、未來社、2007年)
第二部第二分冊:2007年『王国と栄光──経済および統治の系譜学に向けて』
第二部第三分冊:2008年『言語の秘蹟――宣誓の考古学』
第三部:1998年『アウシュヴィッツの残りのもの』(上村忠男・廣石正和訳、月曜社、2001年)
[PR]

by urag | 2009-12-20 21:36 | 人文書既刊 | Trackback | Comments(0)
2009年 12月 07日

月曜社は09年12月7日で創業満九周年を迎えました

今年もまた人から言われてハッと気づく創業記念日――Sさんいつもありがとう――、満9年が経ったわけでございまして、明日からは10年目に突入です。勝負の年となりそうですし、勝負しなければなりません。皆様のご愛顧と多大なご協力に心から深謝申し上げます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
[PR]

by urag | 2009-12-07 21:50 | ご挨拶 | Trackback | Comments(0)