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2009年 09月 26日

森山大道写真集新刊が「アセンス書店日記」で紹介されました

大阪心斎橋の書店「アセンス」さんと言えば、芸術書に強い本屋さんとして有名ですよね。そのアセンスさんのブログ「アセンス書店日記」で、発売されたばかりの弊社新刊『にっぽん劇場』と『何かへの旅』が紹介されました。曰く、「森山大道写真集は私の中の“モテ本”でもある。自分が好きなだけじゃく、自宅を訪れて本棚に無造作に差さっていれば株は一気に急上昇してしまう。(中略)森山大道写真集をすべて揃えているよりもインパクトがある。そういう2冊をオススメします」。無記名記事なので、イニシャルを記すのも控えておきますが、**さん、ありがとうございます、とてもうれしいです。
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by urag | 2009-09-26 22:24 | 森山大道 | Trackback | Comments(0)
2009年 09月 24日

赤い空

オーストラリアのシドニーを襲った09年9月23日早朝の砂嵐のせいで、下界に届く可視光線がオレンジから赤、そしてもっともひどい時には真っ暗になるという変化を、現地の色んな方が映像で伝えています。

まずは真っ赤な朝。コミック作品「GANTZ」の最終章みたいですね。赤い空、赤い風景、血のイメージというのは、何か人間の深層心理において反復されうるような一種の、恐怖を呼び起こす元型なんでしょうか。ゲーム作品「SIREN」の羽生蛇村もそうですし、アニメ作品「ゼーガペイン」において、量子コンピュータが投影する「舞浜」世界の終局は、赤い空、たしか赤い雨でしたよね。さらに、カードゲーム「大怪獣バトルNEO」に登場する円盤生物ノーバの必殺技「レッドクレイジーガス」も、赤い雨がざーっと降り注いで画面が赤く染まる、子供にとってはかなり怖い映像です。それと、私の個人的な好みで恐縮ですが、映像作家の「ぴろぴと」さんの有名な動画「username:666」や「Exploring ruins」も、基調は赤ですね。この二つの動画はとても不気味なので、このエントリーには貼りませんが、興味のある方はリンク先でご覧になってください。


そして、オレンジから赤、しまいには真っ暗になる砂嵐の模様が次の動画です。


最後に、まるでエアーズロックのように壮大な砂嵐の煙の中に突っ込んでいく車からの映像です。砂煙の中は真っ暗。地平線が白い光で浮かび上がっているのは、先日の皆既日食の様子と似てますね。

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by urag | 2009-09-24 18:52 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2009年 09月 22日

人文書の購書空間の変容から見る80年代~ゼロ年代

先日、文化系トークラジオLifeの番外編「『ニッポンの思想』をめぐって」に参加しました。佐々木敦さんの書き下ろし作『ニッポンの思想』(講談社現代新書)をめぐる議論にゲストとして呼んでいただいたのです。番組サイドのパーソナリティが、斎藤哲也さん、仲俣暁生さん、charlieこと鈴木謙介さん(電話参加)の3氏で、メインゲストが佐々木さんでした。私は佐々木さんが『ニッポンの思想』でお書きになっている80年代からゼロ年代まで(ニューアカからゼロアカまで)の風景を、本の販売/営業サイドから裏書するような証言ができればよかったのですが、いかんせん私の力不足であまり貢献できませんでした。その反省を踏まえて、ラジオ収録のためにもともと準備していたあれこれの資料を事後的にですが再整理してレジュメにまとめたのが以下です。推敲の余地はまだまだたくさんあるものの、LIFE「『ニッポンの思想』をめぐって」のフォローとして公開いたします。

◎「人文書の購書空間の変容から見る80年代~ゼロ年代」

*「購書空間」・・・取次最大手トーハン出身の出版研究家・柴野京子(1962-)さん『書棚と平台――出版流通というメディア』(09年8月刊、弘文社)から借用。

*人文書販売の牙城(現在)・・・いわゆる「超大型書店」。500坪以上のナショナル・チェーン店(全国展開しているチェーン店)。「メイン」となるのは全国で100軒~150軒程度では。さらに「コア」となるのは30店と見ていい。

■80年代「人文書販売の全盛期」(小林:中、高、大前半の学生時代)

・80年代を象徴する書店・・・リブロ池袋店(特に「今泉棚」が有名)。参考文献:田口久美子『書店風雲録』(ちくま文庫)。

・番組内でいくつかご紹介した通り、幸福なエピソードには事欠かない。「ニューアカ特需」。参考:ウラゲツ☆ブログ(05年8月22日)「「ニューアカ」系図におけるリブロ池袋店全盛期

・ニューアカの4人(蓮実・柄谷・浅田・中沢)の台頭にも関わらず、棚ではあいかわらず吉本隆明の占める位置が大きかったし、実際に売れていた。

・ニューアカ系の書棚づくりで参考になったのは彼らメインプレイヤーの著書ではなく、『わかりたいあなたのための現代思想・入門』(84年12月、別冊宝島)。

■90年代「人文書販売の斜陽期」(小林:未来社営業部~哲学書房編集部~作品社営業部)

・バブル崩壊の影響。経済の低成長時代。前半期はまだ持ちこたえていたが、後半期より、いわゆる「出版不況」。なし崩し的な崩壊過程に入る。

 1)金利が抑えられたため、かえって書店は「大型化」の時代を迎えた。代表格はジュンク堂書店。

 2)全国主要都市での大型書店の増加に伴い、いわゆる「町の本屋」が消えて行き、その反面、郊外型書店が増加。郊外店の代表格は文教堂。

 3)書店は大型化するだけでなく、複合化(CD/DVDセルレンタル売場の併設)していった。複合店の代表格はTSUTAYA。

 4)不況に伴い文庫本や専門書の高額化。版元の長期低迷と「ベストセラー」頼み。

 5)不況で一番アオリを食らったのは「美術書」。90年代後半に専門版元が相次ぎ倒産(光琳社、京都書院)。

 6)セゾン文化最盛期の終焉。(=広告文化最盛期の終焉?)
    販売面・・・リブロから大量に人材流出。
    出版面・・・リブロポートとトレヴィルの廃業。(トレヴィルはその後、エディシオン・トレヴィルとして復活)

 7)業界本では、藤脇邦夫(1955-:白夜書房営業部所属)『出版幻想論』(94年5月刊、太田出版)と『出版現実論』(97年11月刊、太田出版)が良く読まれた。

・ニューアカ残照期。佐々木さんが挙げられた90年代を代表する3名(福田・大塚・宮台)のメイン売場はいずれも人文書ではなかった。

  福田和也/大塚英志・・・主に「文芸」(評論)の扱い。
  宮台真司・・・主に「社会」の扱い。

  ※多産性の要求される時代・・・市場から忘却されない速度で書き続け出版し続けなければならない悲劇。

・ニューアカシフトの棚が通用しなくなっていき、「構造主義~ポスト構造主義」や「記号論」の棚が解体されはじめ、以後は「哲学思想」棚の中の「フランス現代思想」として大きく括られる。

 1)構造主義を代表する4名(レヴィ=ストロース/ラカン/アルチュセール/バルト)の分解と、哲学思想棚からの移動。

  レヴィ=ストロース・・・人類学の棚へ(人文書内の移動)
  ラカン・・・心理学の棚へ(人文書内の移動)
  アルチュセール・・・80~90年代は新刊が少なく影が薄くなり「フランス現代思想」の棚で亡霊化。
  バルト・・・文芸評論の棚へ(人文書外への転出)

 2)ポスト構造主義を代表する4名(フーコー/ドゥルーズ(およびガタリ)/デリダ/リオタール)もまた新刊がさほど多くはなく、存在感が薄まり出す。特にデリダの日本語訳は死後出版の点数が多い。

 3)ポスト構造主義以後は大きな話題となる思想潮流に乏しい(実際にはたくさんの思想家が訳されているのだが)。

・それでも色々話題はあった90年代。

  「批評空間」創刊・・・91年4月。「柄谷=浅田」ラインの全盛期。

  「インターコミュニケーション」創刊・・・92年4月。創刊当時の編集委員は浅田彰、伊藤俊治、武邑光裕、彦坂裕。

  「知の技法」・・・94年4月。東大表象文化論系「教科書」のヒット。知の三部作(~96年7月)。編者は小林康夫、船曳建夫。(担当編集者の羽鳥和芳氏は09年に退職後、「羽鳥書店」を立ち上げている。)

  「カルチュラル・スタディーズ」への注目高まる・・・96年以後。
    雑誌・・・96年に『思想』『現代思想』で相次ぎ特集。
    単行本・・・99~02年にかけて入門書が相次ぎ出版。個々の研究書の翻訳が増えるのはゼロ年代になってから。

  「新興出版社の台頭」・・・人文系の代表格は「藤原書店」。高額で分厚いブローデル『地中海』が良く売れた。

■ゼロ年代「人文書販売の再編期」(小林:「月曜社」時代)

・出版不況の長期化。

 1)取次が倒産する時代に突入。人文書販売を陰で支え続けた「鈴木書店」が00年12月に倒産。

 2)チェーン書店のスクラップ&ビルドはまだまだ続く。総体としては書店数の減少に歯止めがかからず。

 3)刊行点数の上昇も止まらず。返品率は慢性的に高く、委託制や再販制の負の側面が否応なく明らかになる。

 4)後半期の特徴
    *雑誌広告収入が激減し、廃刊相次ぐ。
    *本格的な業界再編。草思社が自費出版系最大手「文芸社」傘下に。青山BCが古書店チェーン大手「ブックオフ」傘下に。丸善やジュンク堂、TRC(図書館流通センター)が「大日本印刷」グループに。
    *著作権ビジネスに黒船?・・・Googleブック検索。

 5)オンライン書店(ネット書店)の台頭。アマゾン(00年11月オープン)、bk1(00年7月オープン)など。

 6)オンライン古書販売の活性化。「日本の古本屋」「スーパー源氏」「AMP(アマゾン・マーケット・プレイス)」。

 7)個性派古書店やブックカフェのオープンが増える(新刊書店のオープンは経営的敷居が高すぎるという背景)。

 8)ブック・コーディネーターの出現。業界外での書籍販売の活性化。代表格は幅允孝や内沼晋太郎。

 9)人文系小規模出版社や大学出版会が徐々に増える。

   人文系小規模出版社・・・月曜社(00年12月~)、株式会社批評空間(01年2月~02年8月)、トランスビュー(01年4月~)、双風舎(03年9月~)、書肆心水(04年8月~)、洛北出版(04年9月~)、左右社(05年4月~)、有志舎(05年11月~)、ミシマ社(06年11月~)など。

   大学出版会・・・麗澤大学出版会(99年3月~)、上智大学出版(99年3月~)、聖徳大学出版会(02年9月~)、弘前大学出版会(04年6月~)、武蔵野大学出版会(05年4月~)、東京農工大学出版会(06年11月~)、東京外国語大学出版会(08年10月~)など。

 10)業界本で話題になったのは、佐野真一『だれが「本」を殺すのか』(01年2月、プレジデント社)。ただし、資料として役に立つのは小田光雄(1951-:パピルス社主)『出版状況クロニクル』(09年5月、論創社)。

・新書創刊ラッシュ。人文書ネタが増えるも、新書の刊行点数維持の過酷さは書き手も編集者もともに疲弊させた。雑誌並みに「読み捨て」られる本の大量生産。

・佐々木さんが大別された三種類(広義の「左翼」本/「賢者の教え」本/「東浩紀もの」)以外のトピック

 1)人文書でも「科学」ブーム。特に脳科学。代表格は茂木健一郎。90年代は養老孟司や布施英利らの解剖学者系が強かった。90年代以後、生命論系も着実に成長。中村桂子(ゲノム)、多田富雄(免疫)、福岡伸一(生物)、郡司ペギオ-幸夫(理論生命科学)など。

 2)古典新訳ブーム。90年代は長谷川宏のヘーゲル、ゼロ年代は「光文社古典新訳文庫」。

・営業現場における「ゼロ年代の書き手」の定義・・・70年代生まれ以後で、00年代にデビューした若手のこと。シンボルは東浩紀。左右関係なく、現在は分類前の「ごった煮」の情況。書店店頭でPOS管理するための「棚分類」としては定着していない。

***

以上、あくまでも小林の主観で作ったものなので、歴史の細部では事実と比してズレのある説明も多々あると思います。09年9月14日作成:小林浩(月曜社)
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by urag | 2009-09-22 10:16 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2009年 09月 21日

リブロ池袋本店、B1Fのメインエントランスがオープン

リブロ池袋本店の「顔」である西武百貨店池袋店別館B1Fのメインエントランスが先週金曜日(09年9月18日)にオープンしました。とても明るくて好印象です。従来のリブロファンはどう思うのでしょう。90年代前半までを池袋店の最盛期と見ている一ファンの私としては、きれいに「現代風」になったのはいいけれど、書店内装のこんにちの最新形は「ブックファースト新宿店」ですでに見ているので、あまり驚かないというか、リブロのアイデンティティはどこへ向かうのだろうと見守っている感じです。
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メインエントランスから入ってすぐ、かつて各分野の新刊、雑誌、趣味生活書の売場から構成されていたAゾーンは、各分野の新刊コーナーが正面にあるものの大幅に縮小された感じです。その背後右手に文芸書売場、左手には文庫と新書の売場、そのさらに奥がビジネス書です。文芸書および文庫新書売場は、以前はAゾーンとは通路を挟んだ向こう側にあったBゾーンにあったわけですが、それをAに移動させたというのはリブロの意気込みを感じます。「本についての本」や業界本がエントランスから見えるような好位置にあるのは、その昔のリブロを思い起こさせます。その隣が評論、そして古典ものという流れ。でも少しコンパクトにまとまりすぎてしまっている印象がありますね。なんだろ、このコンパクトさ、池袋本店じゃないみたい。硬派と軟派をぎりぎりで折衷させた感じが、現実主義的にも見えるし、迷いというかふっきれなさにも見えます、生意気を承知で率直な感想をあえて申し上げれば。
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Aゾーンにあった趣味生活書は、書籍館(西武百貨店の目白寄りの一番隅のビル)のB1Fに移動。書籍館B1Fはかつてコミック&学参売場でしたが、改装後はコミックが書籍館4F、学参が書籍館3Fに。書籍館4Fはかつて理工書だったはずですが、なんと2Fの芸術書と合体しちゃいました。すごい組合せ。芸術書はもとから書籍館2Fのまま。別館Bゾーンの児童書もそのままで「リブロJr.」と銘打たれています。そして、これが現在進行中の改装で、一番のチャレンジではないかと驚いたのですが、書籍館3Fの人文書が、かつてビジネス書のあった書籍館1Fに移動するというのです。これはどういう意図なんでしょうか。90年代前半までのリブロのように、人文書を前面に打ち出してくるのでしょうか。かつて90年代後半以後のリブロ池袋店は(西武百貨店との絶えざる駆け引きの中で)そうしたいわば「今泉棚」色を否定ないし部分放棄したのでは? とはいえ、そんな部外者の想像をはるかに凌駕するさまざまな議論と戦略がそこにあるのだろうと思います。ただ、出版人としては書籍館1Fは万引きが一番心配ですね。
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かつてイルムスが入居していた別館1~2Fは、おとなりの本館B1F~2Fから「無印良品」が移動。無責任に想像だけさせてもらえれば、無印とリブロの売場を分けるのではなくて、ふたつを一体化してしまって「無印リブロ」になって、無印の品もリブロの本も同じ売場で買える、というふうにしたらかなり斬新だったろうと思います。イメージとしては、コンビニエンスストア「ファミリーマート」の拡張形です。やはりありえないのでしょうかね。マネジメントが難しいでしょうから。でもそれくらいやらないと、書店の次世代形は見えてこない気がします(そんな「進化」が必要なのかどうかはまた別の議論ですけれども)。

書籍館1Fの人文書売場は今月末(09年9月28日)にオープンのようです。人文書売場のKさんがブログ「泉を聴く」の8月15日のエントリー「リブロ池袋本店改装」で思いの丈を披露しておられます。池袋本店の大リニューアルは来月末(09年10月28日)まで続き、10月29日にリニューアルオープンとなるとのことです。池袋本店はこれまでも時代とともに変身し続けてきました。これからも10年単位で変わり続けるだろうと思います。全国の書店の中で、このお店ほど大きな変化を経験してきた店舗はないのではないでしょうか。これからもますますの挑戦を期待しています。
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by urag | 2009-09-21 22:48 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2009年 09月 18日

デュットマン『思惟の記憶』書評が「出版ニュース」に

弊社より6月に刊行したアレクサンダー・ガルシア・デュットマン著『思惟の記憶――ハイデガーとアドルノについての試論』の書評が、旬刊誌「出版ニュース」の09年9月中旬号に掲載されました。評者は、早稲田大学の高橋順一教授です。

「『友愛と敵対――絶対的なものの政治学』によって注目をあびた若き俊英アレクサンダー・ガルシア・デュットマンの著書『思惟の記憶』がこのたび刊行された。本書はデュットマンのフランクフルト大学に提出された博士論文であり、その意味では彼のその後の仕事にとっての出発点に位置する処女作ともいうべき著作である。〔中略〕大変に難解な著作だが実に多くの示唆と触発を含んだ好著である。訳者の労苦に感謝したい」と評していただきました。

細かい字で2頁をまるまる使った長文の書評です。高橋先生、ありがとうございました。
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by urag | 2009-09-18 16:33 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2009年 09月 17日

『にっぽん劇場1965-1970』『何かへの旅 1971-1974』まもなく発売

このたび弊社では森山大道写真集2点を同時刊行します。『にっぽん劇場 1965-1970』(本体3,200円)、『何かへの旅 1971-1974』(本体3,600円)です。これは、1965年から1974年までの10年間に、写真誌「カメラ毎日」「アサヒカメラ」「アサヒジャーナル」「フォトアート」などに掲載された作品を復刻したものです。

『にっぽん劇場 1965-1970』
B5判変型(タテ261ミリ×ヨコ180ミリ)/並製カバー装410頁(カラー45頁)/重量980g/本体3,200円/ISBN:978-4-901477-48-2 

『何かへの旅 1971-1974』
B5判変型(タテ261ミリ×ヨコ180ミリ)/並製カバー装484頁(カラー150頁)/重量1,100g/本体3,600円/ISBN:978-4-901477-49-9
        
「ぼくの20代後半の写真へのおもなこだわりは「写真とは何か?」だった。そして、30代前半のこだわりの多くは「写すとは何か?」だった。発刊される2巻の本におさめられた10年間は、写真雑誌を実験の場として、写真について、もっとも思いをめぐらせた、写真と自身へのたえざる問いかけの時代だった。いわば、ぼくと写真との格闘の軌跡であり記録なのである」(森山大道)。

おもな収録作品:ヨコスカ(1965年)/あたみ(1966年)/にっぽん劇場(1967年)/ACTOR・シミズイサム(1967年)/浅草木馬館(1967年)/信濃路のさぶちゃん(1967年)/バトントワラー(1967年)/2人の城 1DK(1967年)/暁の1号線(1968年)/オン ザ ロード(1969年)/歪む都市空間(1969年)/アクシデント〈連載12回〉(1969年)/ニューヨーク・シチー(1972年)/桜花(1972年)/地上(1973年・連載12回)/日本三景(1974年)など。 

森山大道(もりやま・だいどう):1938年生まれ。最近の作品集・著書に、『もうひとつの国へ』(朝日新聞出版、08年9月)、『森山大道、写真を語る』(青弓社、09年3月)、『Light&Shadow 光と影 新装版』(講談社、09年4月)、『NORTHERN』(図書新聞、09年6月)、『BUENOS AIRES 新装版』(講談社、09年7月)などがある。
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この2点の新刊は、早い書店さんでは今月19日以降から順次店頭に並び始めます。シルバーウィークの関係で、おおかたの店舗では28日以降の発売となると思われます。また、以下の通り関連イベントが行われますので、お立ち寄りいただけたら幸いです。

◎森山大道『NORTHERN』(図書新聞刊)トーク&サイン

日時:09年9月22日(火・祝)17:00-19:00
場所:ナディッフ・アパート(渋谷区恵比寿1丁目18-4 1F Tel:03-3446-4977 営業時間 12:00-20:00 無休)
聞き手:長澤章生(Akio Nagasawa Publishing)

内容:森山大道が北海道時代と作品を語るトーク&サイン。「ぼくの写真のルーツ」とまで言わしめた北海道、その魅力と現在の取組みについておおいに語っていただきます。現在、北海道各地で大規模展覧会が巡回中です。これにあわせて出版された写真集『NORTHERN』は175点のモノクロ図版に加え、スライド220枚、インタビューを収録したDVDが付きます。ぜひお楽しみ下さい。

※月曜社の新刊2点も、部数限定で入荷し、サイン会でご利用できます。

http://www.nadiff.com/fair_event/moriyama_Talk.html


◎森山大道写真展「北海道 - 序章 街のざわめき・人のにおい - 記憶が、記録が、語りだす。」

会期:2009年9月12日(土)~9月28日(月)
時間:10:00~20:00(土曜日のみ20:30迄/入場は閉場の30分前迄/最終日は18:00閉場)
会場:札幌パルコ 本館7F スペース7
入場:一般300円・学生200円・小学生以下無料
主催:札幌パルコ/札幌宮の森美術館

内容:森山大道写真展「北海道」は、30年以上も前に撮影されながらこれまで封印されていた無数のネガから、入念なチェックを経て新たにプリントされた約2000点を、地域や展示コンセプトにあわせ会場ごとに異なる構成て展覧するユニークな試みです。本年6月の宮の森での開催を皮切りに、夕張、美唄と巡って開催されてきた本展が、9月札幌パルコで開催することが決定いたしました。札幌パルコ展では「都市の雑踏やそこに蠢く人々」をテーマに、未公開作品約60点を中心に構成し、まさにストリート・カメラマン森山大道の真骨頂ともいうべき展示になっております。併設のショップでは書籍をはじめオリジナルグッズなど、森山大道さんの商品を多数販売。

◆ニュースペーパースタイルの大型写真集を発刊――北海道から全世界へ!森山大道「NORTHERN PRESS」。新聞サイズの大型写真集、限定2,000部で緊急発刊。会場ごとに異なる展示コンセプトで話題を呼んでいる森山大道写真展「北海道 -序章-」札幌パルコでの展覧会にあわせ制作されたこの「NORTHERN PRESS」にも、初公開写真が多数収められている。サイズ : 54.5×41cm/限定2,000部/定価2,000円のところ写真展開催期間中は1部1,500円。

◆【当日先着順】森山大道映像上映会決定!――札幌パルコ「森山大道写真展」会期中の祝日および土、日曜、7階特設イベントスペースにて森山大道の魅力に迫る3作品を上映します。『≒森山大道』 (2001年, 84分)、『森山大道 in Paris カルティエ・ファウンデーションにて』(2004年, 58分)、『光と影』(2009年, 60分)。

日時 : 2009年9月19日(土)/20日(日)/23日(水)/26日(土)/27日(日)
会場 : 札幌PARCO本館7F・スペース7
入場料 : 一日券 300円
定員 : 30名 当日先着順

◆【受付終了】スペシャルトーク「森山大道×大竹伸朗」――ホームページ上での受付は終了いたしました。たくさんのお申し込みありがとうございました。なお、9月26日(土)はイベント開催の為、写真展への一般入場は17:00までとさせていただきます。

日時 : 2009年9月26日(土)18:00~
会場 : 札幌PARCO本館7F・スペース7
参加費 :800円(来場者プレゼントあり) 

◆work shop!!――シルクスクリーンで森山大道ブックカバーorエコバッグをつくろう! 

日時:2009年9月20日(日)12:00-17:00
会場 : 札幌PARCO本館7F・スペース7
参加費:500円
定員:先着100名

http://www.parco-sapporo.com/page/event/
http://miyanomori-art.jp/special06_4.html
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by urag | 2009-09-17 16:10 | 森山大道 | Trackback | Comments(0)
2009年 09月 17日

人文書在庫僅少本フェア《第3弾》@紀伊国屋書店新宿本店

紀伊國屋書店新宿本店人文書フロアでの「人文書在庫僅少本」フェア第3弾&関連フェアが、先週より好評開催中です。

■今こそ人文書宣言!僅少本フェア第3弾:法政大学出版局
期間:09年9月11日~10月11日
場所:紀伊國屋書店新宿本店5階人文書売場
内容:法政大学出版局の僅少本を計270点、お蔵だし頂きました!1点モノの書籍が多数ございますので、お早めに足をお運びくださいませ。
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■晶文社創業50周年フェア
期間:09年9月7日~10月8日
場所:紀伊國屋書店新宿本店55階人文書売場
内容:晶文社創業50周年(2010年)を記念して、植草甚一スクラップブック全41巻をはじめ、晶文社の歴史が一目でわかるように書籍を揃えました。また、今回のフェア特別にお蔵だし頂いた在庫僅少本・品切本は必見です!その他、植草甚一グッズ(Tシャツ、バッジ)、解説フリーペーパーなど今回のフェアを逃すと手に入れられない商品も多数展開いたしますので、お早めに足をお運びくださいませ。
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by urag | 2009-09-17 15:57 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2009年 09月 15日

ジュンク堂が文教堂の筆頭株主に。いよいよMJB書店が登場するのか?

大日本印刷グループが牽引する業界再編劇にまた新たな一頁が加わりました。大日本印刷の子会社で、「図書館風大書店」のシンボル「ジュンク堂書店」が、これまた郊外型書店のシンボル「文教堂」の筆頭株主になりました。文教堂はさいきん業績の低迷が伝えられており、千人以上の業界関係者が参加することで有名な「新年会」を開催しないなど、動向が危ぶまれていました。

業界紙「新文化」の今日付け(09年9月15日)のニュースフラッシュ記事「ジュンク堂書店、文教堂の筆頭株主に」によれば、昨日、筆頭株主になったそうです。「両社は販売面や店舗開発、人材育成など業務面でも連携を図るため、今後協議を進める」とのこと。業界再編劇はまだまだ大胆な方向へと伸びていきそうです。

なお、ジュンク堂と同じ大日本印刷グループの丸善は「既存店舗事業の不振」(「新文化」9月8日付記事、「文化通信」9月14日号)により中間業績が減収減益の赤字に。現在進行中のジュンク堂との連携は9月末に発表予定とされていますが、いまなお協議中とのことです。「丸善=ジュンク堂=文教堂」(仮にMJB書店とでも略しておきますが)は今度どの程度まで統合されていくことになるのでしょうか。それぞれの性格が異なる本屋さん同士なので、さっぱり分かりません。統合までいかず連携にとどまるとしてもどんな連携なのでしょう。

それぞれのオンライン書店部門は、丸善がAmazonに委託し、ジュンク堂は池袋店の店頭在庫と連動した自前のサイト、文教堂はJBOOKSです。これらもそれぞれの性格があるので、統合できそうで統合できないような、微妙な感じではあります。

業界内ではこれは大きな話題(のはず)ですが、一般読者の皆さんにはこうした「再編劇」の現実はほとんど伝わっていないと思います。実際、結構な「おおごと」なのですが、テレビ業界や新聞業界の皆さんにはあまり関心を持っていただけないトピックスなのでしょうかねえ。
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by urag | 2009-09-15 16:39 | ご挨拶 | Trackback | Comments(5)
2009年 09月 10日

新規開店情報:月曜社の本を置いてくださる予定の本屋さん

これから開店する本屋さんで、弊社の本を扱ってくださる予定のお店を順次ご紹介しております。お近くにお越しの際はどうぞお立ち寄りください。

09年10月8日(木)
夢屋書店アピタ大府店:120坪
愛知県大府市明成町4-133 アピタ大府店 2F
名古屋市に隣接する人口8万人のベッドタウン大府市に所在するショッピングセンター「アピタ大府店」内の、「いけだ書店」退店後の後継書店として、売場面積を2倍に増床してオープン。チェーン28店舗目の支店と思われます。
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by urag | 2009-09-10 22:45 | 販売情報 | Trackback | Comments(0)
2009年 09月 09日

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by urag | 2009-09-09 09:09 | 雑談 | Trackback | Comments(0)