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2008年 08月 29日

新規開店情報:月曜社の本を置いてくださる予定の本屋さん

これから開店する本屋さんで、弊社の本を扱ってくださる予定のお店を順次ご紹介しております。お近くにお越しの際はどうぞお立ち寄りください。

08年9月26日(金)
未来屋イオン市野店:300坪
静岡県浜松市東区天王町字諏訪1981-3 
※郊外型ショッピングセンター「イオン浜松市野ショッピングセンター」の2Fの既存店のリニューアルのようです。

08年9月26日(金)
ヴィレッジヴァンガードPLUS:書籍150坪(店舗全体は547坪)
埼玉県越谷市東町2-8 イオンレイクタウン
※イオンの7月11日付プレスリリースによれば、イオンレイクタウンは「国内最大級で最新のエコ・ショッピングセンター」であり、「従来型ショッピングセンターと比べ、20%以上のCO2排出削減を実現」するとのことです。同ショッピングセンターは、都市再生機構(UR)が開発を進める「越谷レイクタウン」の商業拠点として出店するもので、最寄り駅は今春開業したばかりの、JR武蔵野線「越谷レイクタウン駅」になります。

※「越谷レイクタウン」というのは「約40万平方メートルの広さを有する調整池の水辺に、約2万2千人が住む集合住宅や戸建住宅、遊歩道、公園など、水と緑に囲まれた日本最大級の街づくり事業」だそうで、「環境省の「街区まるごとCO2〔二酸化炭素〕20%削減事業」初の取り組みとして、「エコ」をキーワードに街づくりそのものが進められて」いるそうです。「街区まるごとCO2 20%削減事業」というのは、「新規市街地開発や再開発などが行われるエリアにおいて、ディベロッパー、地権者、自治体等が協調し、二酸化炭素の大幅な削減をもたらす対策をエリア全体に導入する事業に対して、環境省が補助する制度」だそうです。

※イオンレイクタウンでは、「オリンピックプール4面分の広大なソーラーパネル(主に京セラ製)の設置」、「天然ガスを利用した国内初のハイブリッドガスエコシステム(日立製作所)導入」、「ショッピングセンター全体がエコアートミュージアム(国内外のアーティスト12組:ヒース・ナッシュ、ブルース・オズボーン、リビングワールド(西村佳哲×西村たりほ)、さとうかよ、等々による作品を常設展示)」、「国内最大級のエコイベント、レイクタウン・エコウィークの開催」、「レイクタウン油田プロジェクト(廃油リサイクル運動)を始動」、「未来のエネルギースタンド、電気自動車や電動バイクの高速充電ステーションを設置」、「越谷レイクタウン駅とショッピングセンターを結ぶシャトルバスに“ハイブリッド”を導入」するとのことです。

※イオンレイクタウンは、駅至近の「KAZE(風)」エリア(A街区)と、そこからさらに動く歩道で繋る「MORI(森)」エリア(B街区)で構成されるそうです。後者は全長が400メートルを超える国内最長のモール。ヴィレッジヴァンガードは、KAZEエリアの2FとMORIエリアの1Fにそれぞれ出店します。PLUSというのは所在地からしてたぶんMORIエリアの方なのだろうと思いますが、取次の依頼状では情報がちぐはぐな部分があっていまいち不明。求人広告によれば、KAZEエリアは「駅下車徒歩5分」となっていますが、MORIエリアの店舗は、「駅下車徒歩15分」となっています。いかにこのショッピングセンターが広大かを想像させます(本当に15分もかかるのか?)。

***
今こそ書店業界はエコを前面に押し出した品揃えや新業態を次世代型店舗として早期に実現すべきではないかと思います。実用、人文、社会、アート、理工、ネイチャーライティングを横断する「エコ棚」の創設と、専用エコバッグ、エコブックカバーの販売、フェアトレード、ロハス、オーガニック等の製品販売とスロー・カフェの展開、古書リサイクルの実現による新刊と古書の併売。早くしないとBOOKOFFあたりに先を越される可能性があるのでは。
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by urag | 2008-08-29 23:08 | 販売情報 | Trackback | Comments(0)
2008年 08月 27日

朝カル講座:西山雄二「ジャック・デリダ入門」

ジャック・デリダ入門-脱構築、教育、政治

講師:西山雄二(東京大学特任講師)

日時:10/30, 11/20, 12/18. 19:00-20:30 全3回
場所:朝日カルチャーセンター新宿(西新宿2丁目、新宿住友ビル4階

受講料:10-12月(3回)  会員8,820円 学生会員3,000円 一般10,710円

講座内容:ジャック・デリダが死去して早くも4年が経とうとしています。彼の思想がいかなる意義をもつのかは、20世紀の哲学の風景を眺望するための重要な問いであり続けるでしょう。デリダは脱構築の思想を提唱しただけでなく、自らの教育実践(大学をめぐる理論と実践の分析、教育法の発明、研究教育制度の構想など)のなかで、具体的な政治的状況(「9.11」以降の主権の問い、宗教の回帰と政治の関係など)に即して展開させてきました。本講義では、まず脱構築をめぐる入門的な解説から出発して、教育と政治という今日的な主題をテクストに即して具体的に検討します。(講師・記)
 
10月30日 脱構築とは何か
11月20日 デリダと教育――『条件なき大学』をめぐって
12月18日 デリダと政治――『ならず者たち』をめぐって
 
〈参考文献〉
ジャック・デリダ『条件なき大学』、月曜社、2008年。
ジャック・デリダ『ならず者たち』、みすず書房、近刊予定。
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by urag | 2008-08-27 01:32 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2008年 08月 26日

近刊チェック《知の近未来》:08年8月25日

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■「近刊チェック《知の近未来》」/ 五月
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思潮社の月刊誌「現代詩手帖」で、特集号「ブランショ 生誕100年:つぎの百年の文学のために」が刊行され、さらに78年刊行の特集号「ブランショ 不可能性の彼方へ」も復刊された。以前から意外に思っていたのだが、思潮社はウェブサイトを開設していないようである。そんなわけで、僭越ながら拙ブログに目次をアップした。http://urag.exblog.jp/7414984/

生誕百年特集号によれば、ブランショの『終わりなき対話』『災禍のエクリチュール』が筑摩書房より近刊予定と記されている。筑摩書房のウェブサイトの「これから出る本:翌月刊行予定の書籍」には記載されていないから、近刊とはいえ、いま少し先の話のようではある。

さて、来月刊行される各社の新刊で気になったタイトルは以下の通りだった。

08年09月
03日 ジョージ・ソロス『ソロスの警告』講談社 1,575円
04日 グラハム・ハンコック『異次元の刻印:人類史の裂け目あるいは宗教の起源』上下巻 バジリコ 各1,680円
08日 ウルリッヒ・ベック『ナショナリズムの超克:グローバル時代の世界政治経済学』NTT出版 3,990円
09日 エイモス・ラポポート『文化・建築・環境デザイン』彰国社 1,890円
09日 三浦展『格差社会のサバイバル術』学研新書 798円
12日 フィリップ・シャルリエ『死体が語る歴史:古病理学が明かす世界』河出書房新社 2,940円
18日 J-B・ポンタリス『彼女たち』みすず書房 2,730円
22日 ジョナサン・B・タッカー『神経ガス戦争の世界史』みすず書房 6,825円
22日 エリザベス・ヤング=ブルーエル『なぜアーレントが重要なのか』みすず書房 3,780円
24日 工藤員功編『絵引 民具の事典』河出書房新社 6,825円
26日 フランシス・コリンズ『ゲノムと聖書:科学者、〈神〉について考える』NTT出版 2,520円

今月は情報が少なかったのが残念だ。ソロスの新刊は全米ベストセラーの緊急出版だそうで、取次各社が利用している版元紹介文によれば、「市場主義経済への過度の依存が危機的状況を生み出した。迫り来る最悪の危機に処方箋はあるか」とソロスは警告しているそうである。投資家が言うから説得力があるのか、それとも戦略的な煽りなのか。どちらも感心できないが、彼のレトリックをよく分析する必要がある。

ハンコックの大著は徳間書店から9月上旬に刊行されるゼカリヤ・シッチンの『宇宙人遭遇への超扉:まもなく人類の始祖アヌンナキが戻ってくる』や、10月1日発売予定と聞く、ラズロ+カリバン『コスモス』(講談社)と並んで、宗教書ないし精神世界の棚を賑わせてくれるだろう。

むろん、ハンコックとシッチン、ラズロを一緒くたにするために並べているのではない。90年代のバブル崩壊以後、衰退の一途を辿っていたはずの精神世界棚が、00年代において徐々に息を吹き返しつつあるように私には見える。混乱の続く国内外の情勢が、終末ないしその反転としての霊的進化(そしてその過程で明らかになるとされる人類の諸々の「始原」)に対する関心を、衆人の深層心理において誘発しつつあるのだろうか。

虚構と真実を弁別することはますます難しくなる。大衆を混乱させることは、大衆を支配することをいっそう容易にする。私はそれを先月の記事で、「不安の戦略」と呼んだ。この戦略に関するかぎり、日本はアメリカに遅れをとっているように見える。

情報が真実かどうかが問題なのではなく、相手を混乱させるのが目的であるこの戦略への免疫力を各自が高めなければならない。「不安の戦略」がやっかいなのは、プレイヤーとプランナーが必ずしも同一ではないところである。陰謀史観に毒されることなく、プランナーの正体を見極めるのは難しい。

人間の霊的進化を信じるある種の「業界」では、マヤ暦終焉の「2012年」がノストラダムス系の終末予言「1999年」に取って代わる人類の一大転換期と目されている。ネット内外でのその喧伝はますます面白おかしく、かまびすしくなっているから、ひょっとすると、一般読者のレベルでもたとえば「アセンション」説が浸透する可能性があるかもしれない。世紀末は過ぎたはずだが、私たちは依然として危機の時代のさなかにいる。私たちが危機を感知するのは正しい。しかし問題は危機の複合的構造を解きほぐすことなのだ。

ベックの新刊『ナショナリズムの超克』は私たちに危機の複合的構造の一端を透視させるいくつかの視点を与えるだろう。版元紹介文によれば本書の内容は以下の通りである。「ナショナリズムでも理想主義でもない、グローバル時代にふさわしい新たな政治経済学とは何か? リスク社会論(原子力発電、核兵器、食品工学、公害、地球環境問題など、科学の発展ゆえに全世界をも脅かすレベルのリスクを抱えるにいたった現代社会を背景にした概念)で知られる著者が、『〈帝国〉』(ネグリ=ハート)、『文明の衝突』(ハンチントン)を超えて提唱する21世紀の新しい社会理論」。

英米語圏では、ハンコックの上記新刊のような本がある一方で、生物学者ドーキンスの『神は妄想である:宗教との決別』(早川書房、07年05月)がベストセラーになったりもする。神への探求が従来の神学からはみ出したり、あるいは神学の科学的否定に行き着いたりするのとは別に、コリンズの新刊『ゲノムと聖書』は「無神論者の家庭に育った科学者でありながら、後にクリスチャンとなるまでの自身の葛藤にみちた体験をまじえつつ、科学的真理と信仰的真理との追及は矛盾するものではなく、人間が豊かな世界を築いていくために必要な営みであると説く」(版元紹介文より)。

日本人にはおよそ理解しにくい姿勢かもしれないが、コリンズから学ぶべきことはあるのではないか(私はここでいわゆるクリスチャン・サイエンスを支持しているのではない)。近年における、スピリチュアルなものへの関心の高まりにもかかわらず、信仰の問題について、現代の日本人は依然としてほとんど無知のままではないかと私は恐れる。

発売日不詳だが、9月の新刊予定には以下の書目もある。

赤羽正春『熊』法政大学出版局 3,675円
野沢協監訳『啓蒙の地下文書(1)』法政大学出版局 24,150円
E・バリバール『真理の場所/真理の名前』法政大学出版局 2,415円
G・バシュラール『水と夢:物質的想像力試論』法政大学出版局 4,410円
シセラ・ボク『共通価値:文明の衝突を超えて』法政大学出版局 2,625円
G・ドゥルーズ『シネマ(1)運動イメージ』法政大学出版局 3,990円
A・ネグリ『野生のアノマリー:スピノザの形而上学と政治における権力』作品社 3,150円
サルダー+ヴァン・ルーン『メディア・スタディーズ INTRODUCING』作品社 1,680円
キャサリン・アシェンバーグ『図説 不潔の歴史』原書房 3,360円
大澤真幸編『アキハバラ発〈00年代〉への問い』岩波書店 1,575円
蓮實重彦『映画論講義』東京大学出版会 2,730円
富樫康明『著作権110番:著作権関連事件簿』日本地域社会研究所 2,100円
ヒヨコ舎編『本棚2』アスペクト 1,785円

赤羽さんの新刊は「ものと人間の文化史」シリーズからの一冊。地味な叢書かもしれないが、主題ごとに掘り下げた味わい深い魅力がある。野沢協さんはピエール・ベールの個人訳著作集などの実績で高名。バシュラールは及川馥さんによる新訳。初訳は小浜俊郎と桜木泰行の両氏による共訳で、『水と夢:物質の想像力についての試論』として国文社より69年08月に刊行されていたから、約40年ぶりの新訳となる。なお、及川さんによるバシュラールの訳書には、『夢想の詩学』(ちくま学芸文庫)、『エチュード』(法政大学出版局)、『科学的精神の形成』(共訳、国文社)、『近似的認識試論』(共訳、国文社)、『大地と意志の夢想』(思潮社)がある。

ドゥルーズやネグリの新刊は9月でいよいよ確定のようだが、もし遅延してもじっと待つしかあるまい。この二点とデリダの『ならず者たち』(みすず書房より刊行予定)は、西欧現代思想の中でも記念碑的作品の部類に入るから、刊行を楽しみにしている読者はそれなりにいるはずだ。

最後に、8月予定と聞いていたが、まだ未刊らしい書目の中から気になる本をピックアップする。

大島建彦『疫神と福神』三弥井書店 2,940円
サマンサ・パワー『破壊:アメリカとジェノサイドの世紀』毎日新聞社 3.990円
ロルフ・ユッセラー『ビジネスとしての戦争:民間軍事会社が民主主義を殺す(仮)』日本経済評論社 2,940円
福田和也『日本を変えた怪物列伝(仮)』角川春樹事務所 1,785円

パワーとユッセラーの近刊が特に楽しみだ。福田さんは今月大著『昭和天皇』(第一部、第二部、文藝春秋)を刊行したばかり。福田さんはかつて『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』という啓蒙書をPHP研究所から01年06月に出していて、私も当時驚嘆しつつ読んだけれど、真似は到底できないのだった。


◎五月(ごがつ):某出版社取締役。近刊情報をご提供は ggt0711【アットマーク】gmail.com までお願いします。
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by urag | 2008-08-26 03:22 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2008年 08月 21日

西山雄二講演「大学の未来」@高円寺・素人の乱

高円寺・素人の乱で開催されている平井玄さんの「地下大学」に、弊社刊デリダ『条件なき大学』の訳者、西山さんが登場します。

◎大学の未来――「研究空間スユ+ノモ」(ソウル)×「条件なき大学」(デリダ)×「地下大学」(高円寺)=?

日時:08年9月20日(土)19時~
場所:高円寺・素人の乱12号店・北中ホール
 ⇒地図http://keita.trio4.nobody.jp/shop/12/map.html

講師:西山雄二(東京大学UTCP)

要旨:博士号を取得したものの就職先がない「高学歴ワーキングプア」たちが創設した、大衆に開かれた研究教育のための自律的な生活共同体「研究空間スユ+ノモ」@韓国・ソウル。本発表では、動画資料を交えて「スユ+ノモ」の創造的な挑戦について報告をおこない、ジャック・デリダの大学論を踏まえつつ、日本の大学や研究教育の可能性をめぐって討議をおこなう。参考文献:『現代思想 2008年9月号 特集:大学の困難』(青土社)

※西山氏による参考記事:【現地報告@ソウル】「研究空間スユ+ノモ」の挑戦
※関連イベント:UTCP公開共同研究「哲学と大学」ワークショップ「大学の名において私たちは何を信じることを許されているのか」@東大駒場、08年9月19日
※関連書籍:金友子編訳 『歩きながら問う――研究空間〈スユ+ノモ〉の実践』(インパクト出版会、08年7月、2,310円 46判285頁 ISBN978-4-7554-0179-4)
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by urag | 2008-08-21 06:36 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2008年 08月 21日

8月26日発売:ドゥルーズ+パルネ『対話』河出書房新社

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対話
ジル・ドゥルーズ+クレール・パルネ:著 江川隆男+増田靖彦:訳
河出書房新社 08年8月 2,310円 46判268頁 ISBN978-4-309-24450-1
■帯文より:生成の地理学の問いへ。『アンチ・オイディプス』『千のプラトー』のエッセンスを凝縮し、新たな哲学的思考を提起する名著(旧題『ドゥルーズの思想』)の増補新訳。絶筆「現働的なものと潜在的なもの」所収。

★『ドゥルーズの思想』(田村毅訳、大修館書店、80年5月刊、写真中央)に、1995年の絶筆論考"L'actuel et virtuel"を加えた96年の文庫版Dialogueがフランスで刊行され(写真左)、その文庫版が今回翻訳されました。初版本の翻訳から数えて、28年ぶりの新訳です。

★ドゥルーズは本書についてこう述べています。「ドゥルーズがインタヴュアーの署名でドゥルーズを説明する」ということではなく、「ドゥルーズがあなたの署名でガタリを説明する」・・・ということである。そうなれば対談も真の〈機能〉をもったものとなるだろう」(34頁)。じっさい、本書の内容は、帯文にもある通り、ガタリとの共同作業のインパクトのもとに語られており、ガタリとの出会い前後のドゥルーズの思想形成を知る上でもっともホットな本だと思います。

★訳者の江川さんの解説「対話と折衝」で指摘されている通り、「本書のタイトルは『対話』であるが、実際はクレール・パルネとの共著という形態をとっている」。第一章から第四章まで、それぞれ二部制になっていて、第一章のみ第一部にドゥルーズのイニシャルが記され、第二部にはパルネのイニシャルが記されています。第二章以降はイニシャルはありませんが、第三章と第四章のそれぞれ第二部の途中にドゥルーズによる注記が挿入されているのを見ると、パルネが書いたものかもしれないとも思えますが、正確には分かりません。パルネがドゥルーズとの「対話」を彼女なりに整理してみた、といった印象があります。

★原著初版本の刊行は77年です。その二年前にパリで撮影された、ドゥルーズとパルネのツーショットが、ポンピドゥ・センターから2005年に刊行されたDeleuze, un albumに掲載されています(ISBN2-84426-294-5)。パルネさんはめっちゃかわいいというか、知的美人。ぴったり寄り添っているドゥルーズさんの表情が柔らかくて、二人の親密さが想像できます。このアルバム本は、彼の幼い子供時代から晩年までの写真が収められていて、見ていると何だか泣きたくなってくるようなノスタルジックな仕上がりになっています。

★先日も少し書きましたが、絶筆「現働的なものと潜在的なもの」は、飛び降り自殺の直前に発表された「内在――ひとつの生・・・」(『狂人の二つの体制 1983-1995』収録、河出書房新社)の続編と目されています。

***
河出書房新社さんでは、『対話』と同じ発売日8月26日に、以下の本も刊行します。

a0018105_621229.jpg哲学者、怒りに炎上す。
ミシェル・オンフレ(1959-):著 嶋崎正樹:訳
河出書房新社 08年8月 1,575円 46判128頁 ISBN978-4-309-24449-5
■帯文より:現代フランス哲学の第一線で活躍する方から、怒りの声が届いております。フランス大統領選にツッコミを入れ、欧州憲法条約を手玉にとり、オカルト商売人を鼻で嗤い、同業の哲学者に当てこすり……。『〈反〉哲学教科書』の著者による、毒盛りまくりの時評集。

★帯文に偽りなしの痛快な毒舌本です。印象的なカバーイラストは100%ORANGEさん。原書は一昨年(2006年)にガリレから出版されたTraces de feux furieuxです。

★辛口批評を下す相手の実名をモロに書いていて、その舌鋒たるや、まさに一刀両断の瞬殺剣。たとえば「ケルヒャー掃除機の不毛な議論」と題したエッセーでは、05年11月の郊外暴動を論評する一線の思想家・批評家たちを一挙にぶぁさーっとなぎ倒しています。ジャック・アタリ、ベルナール=アンリ・レヴィ、アラン・バディウ、カレール・ダンコース、ジャン・ボードリヤール、アンドレ・グリュックスマン、アラン・フィンケルクロート、レジス・ドゥブレ、フィリップ・ソレルス、マレク・シェベル、ダニエル・シボニー。訳者の嶋崎さんのノリのいい翻訳が光ります。他のエッセイでも、ジョルジョ・アガンベン、ピーター・シンガー、リュック・フェリーなどが「餌食」になっています。特にフェリーのベストセラー『生きることを学ぶ』への「口撃」は見事で、思わず吹き出してしまいます。

★訳者あとがきによれば、オンフレさんが2004年に来日した折、訳者の嶋崎さんに「ソクラテスを取り上げて語っている女性哲学者がいると聞いたのだけれど、知らないか?」と質問され、嶋崎さんはあとになってから池田晶子さんのことだと気づいた、とのことです。その後池田さんは急逝され、二人を引き合わせることができなかったのが「痛恨の極み」と。確かにそれは残念ですね。

★ミシェル・オンフレ(Michel Onfray, 1959-)既訳書
98年01月『哲学者の食卓』幸田礼雅訳、新評論 ※「オンフレイ」と表記。
04年11月『〈反〉哲学教科書』嶋崎正樹訳、NTT出版
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by urag | 2008-08-21 05:38 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2008年 08月 21日

『現代詩手帖』特集版ブランショ2008&1978

一昨年(2006年)に東大駒場キャンパスで催された、ブランショをめぐる国際コロックの記録に、ブランショ、デリダ、ラクー=ラバルトの翻訳や国内研究家の座談会とエッセイを加えた「現代詩手帖」特集号が今月ついに発売されました。同誌の78年の記念碑的な臨時増刊号も復刊。時代が移ろっても今なお内容の濃い特集号なだけに、復刊は素晴らしい英断だと思います。
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現代詩手帖特集版ブランショ2008 ブランショ生誕100年――つぎの百年の文学のために
思潮社 08年7月 2,730円 A5判376頁 ISBN978-4-7837-1866-6

◎翻訳
モーリス・ブランショ『終わりなき対話』より
 大いなる拒否 湯浅博雄訳・解題
 言葉を守り続ける 上田和彦訳
 第三類の関係――地平なき人間 上田和彦訳 
 破壊できないもの――二、人類 上田和彦訳・解題
 日常の言葉 西山雄二訳・解題
 ルネ・シャールと中性なるものの思考 安原伸一朗訳・解題
 語りの声――(「彼」、中性的なもの) 郷原佳以訳・解題
〃『災禍のエクリチュール』より断章
 『存在するとは別の仕方で あるいは存在することの彼方へ』の余白に書かれた断章より 上田和彦訳・解題
ジャック・デリダ「モーリス・ブランショが死んだ」若森栄樹訳
〃「パ」より 若森栄樹訳
フィリップ・ラクー=ラバルト「忠実さ」郷原佳以訳

◎座談会
湯浅博雄+上田和彦+西山雄二+郷原佳以「来るべきテクストのために――ブランショの現在」

◎エッセイ
清水徹「『アミナダブ』をめぐって」
藤井貞和「削除と記憶――ブランショの体験」
吉田文憲「接近」
河津聖恵「私たちの今日の詩のために――ブランショ「再読」」

◎論考
クリストフ・ビダン「R/M、一九五三」熊谷謙介訳
ドミニク・ラバテ「無為について」鈴木俊弘訳
湯浅博雄「モーリス・ブランショにおける言語と虚構」
上田和彦「おそらく、文学の贈与――「人」と「人」の間
西山雄二「文学の絶対的な敵――ド・ゴールに抗するブランショ」
安原伸一朗「完璧なる作品の探求――モーリス・ブランショの一九三〇年代の虚構作品」
郷原佳以「言語のショート・サーキット――マラルメとポーランが出会う場所」

◎レポート
郷原佳以「ブランショ研究の近況――スリジーのブランショ・コロック報告」

◎資料
モーリス・ブランショ主要評論集解題
 踏みはずし 郷原佳以
 火の部分 郷原佳以
 文学空間 上田和彦
 来るべき書物 西山雄二
 終わりなき対話 郷原佳以
 友愛 安原伸一朗
 彼方への一歩 湯浅博雄
 災禍のエクリチュール 上田和彦
モーリス・ブランショ年譜/主要著作 安原伸一朗編

***

現代詩手帖特集版ブランショ1978 ブランショ――不可能性の彼方へ
思潮社 08年7月 2,100円 A5判280頁 ISBN978-4-7837-1865-9

◎翻訳
モーリス・ブランショ「友愛」清水徹訳
〃「「爆発とてはただ……」」豊崎光一訳
〃「最後に語る人――パウル・ツェラン追悼(一九七二)」飯吉光夫訳
〃「芸術の誕生」粟津則雄訳
ジョルジュ・バタイユ「モーリス・ブランショ……」清水徹訳
エマニュエル・レヴィナス「詩人のまなざし」白井健三郎訳
ロジェ・ラポルト「パッション」小林康夫訳

◎対談
白井健三郎+篠沢秀夫「不可能性の彼方へ――ブランショをめぐる法・国家・言語」

◎論考・エッセイ
足立和浩「戯れのレクチュール」
天沢退二郎「死の作家と作家の死――ブランショ覚書」
神戸仁彦「ブランショの情況参加――一九六八年五月」
佐藤渉「『謎のひとトマ』初稿・新稿比較」
篠沢秀夫「『トマ』四一年本の特異性――第一章の数種の統合文体素の連合的分析」
篠田浩一郎「たった一人の革命――ブランショとコミュニズム」
鈴木道彦「同時代人としてのブランショとサルトル」
〃「ブランショと自由の行動委員会」
高橋康也「ブランショとメタ・ノンセンス」
富山太佳夫「ブランショのいない風景――英米における受容をめぐって」
豊崎光一「ナルシスとは何か」
中山真彦「ユリシーズの奸策について――ブランショ、小説、西欧」
長谷川宏「文学空間の現象学」
弓彰「ブランショ(以降)のマラルメ」
與謝野文子「人物から記号へ、さらに主体へ――『待機/忘却』をめぐって
立仙順朗「ブランショによるマラルメ」

◎形象・作品
加納光於「『B』――その雲形の」
若林奮「境川の氾濫――M・Blanchotについて」

◎資料
ブランショ語彙集 佐藤渉編
主要著作
参考文献抄
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by urag | 2008-08-21 03:03 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2008年 08月 17日

【公開版】今週の注目新刊(第10回[第159回]:08年8月10日)

フロー体験とグッドビジネス――仕事と生きがい
ミハイ・チクセントミハイ(1934-):著 大森弘:監訳
世界思想社 08年8月 2,415円 46判312頁 ISBN978-4-7907-1351-7
■版元紹介文より:学生からビジネスリーダーまで必読の書!フロー(楽しみ)を体験することで、仕事は自己実現と社会貢献の場となりうる。幸福と成功へ導くビジネスとは何か、豊富なデータと世界のトップ企業リーダー三九人へのインタビューから読み解く。

★チクセントミハイは、イタリア領フィウメ(現在はクロアチア領リエカ)生まれのアメリカの心理学者。シカゴ大学心理学科・教育学科教授、カリフォルニア州クレアモント大学大学院教授などを歴任。全米教育アカデミー、全米レジャー科学アカデミー会員。

★ミハイ・チクセントミハイ(Mihaly Csikszentmihalyi, 1934-) 既訳書
79年05月『楽しみの社会学――不安と倦怠を越えて』今村浩明訳 思索社(91年06月『楽しむということ』改題再販/00年12月『楽しみの社会学〔副題ナシ〕』再改題再版、新思索社)
96年08月『フロー体験 喜びの現象学』今村浩明訳 世界思想社  
05年09月『スポーツを楽しむ――フロー理論からのアプローチ』スーザン・A・ジャクソンとの共著 今村浩明ほか訳 世界思想社

サタンが稲妻のように落ちるのが見える
ルネ・ジラール:著 岩切正一郎:訳
新教出版社 08年8月 3,255円 46判301頁 ISBN978-4-400-31996-2
■版元紹介文より:十字架による暴力の非神話化を試みたジラール思想の集大成。サタンとは何者なのか?
■本書より:「この世の王の秘密を明るみに出し、模倣的熱狂と供犠のメカニズムの真実を明らかにすることによって、受難の物語は人間的秩序の源を転覆させる。サタンの闇はもはや犠牲者の無罪を隠しとおせるほど充分に濃くはない」。「ルカによる福音書では、キリストはサタンが「稲妻のように空から落ちる」のを見る。サタンが落ちるのは、明らかに、地上へである。彼はそこで無為に留まってはいないだろう。イエスが告げているのはにわかなサタンの終焉ではない。少なくともまだそうではない。告げているのは、サタンの偽りの超越性の終焉、秩序の回復力の終焉なのだ」。

★ジラールはアヴィニョン生まれの文化人類学者。パリの国立古文書学校で中世史を学び、1950年にインディアナ大学で歴史学博士号取得。同大学やジョンズ・ホプキンス大学、ニューヨーク州バッファロー大学を経て、スタンフォード大学で教鞭を執った。2005年にアカデミー・フランセーズ会員となった。

★ルネ・ジラール(Rene Girard, 1923-)既訳書
71年10月『欲望の現象学――文学の虚偽と真実』古田幸男訳 法政大学出版局(85年06月再刊、副題変更「ロマンティークの虚偽とロマネスクの真実」)
82年11月『暴力と聖なるもの』古田幸男訳 法政大学出版局
83年06月『ドストエフスキー――二重性から単一性へ』鈴木晶訳 法政大学出版局
84年03月『世の初めから隠されていること』小池健男訳 法政大学出版局
84年06月『地下室の批評家』織田年和訳 白水社(07年12月、再刊)
85年11月『ミメーシスの文学と人類学――ふたつの立場に縛られて』浅野敏夫訳 法政大学出版局
85年12月『身代りの山羊』織田年和+富永茂樹訳 法政大学出版局
89年05月『邪な人々の昔の道』小池健男訳 法政大学出版局
97年11月『このようなことが起こり始めたら…――ミシェル・トゥルゲとの対話』小池健男+住谷在昶訳 法政大学出版局
99年03月『羨望の炎――シェイクスピアと欲望の劇場 小林昌夫+田口孝夫訳 法政大学出版局
08年02月『文化の起源――人類と十字架』田母神顯二郎訳 新教出版社
08年08月『カインのポリティック――ルネ・ジラールとの対話』ドメーニカ・マッツ共著 内藤雅文訳 法政大学出版局

NATURAL ARCHITECTURE
Alessandro Rocca:編著 大塚典子:訳
ビー・エヌ・エヌ新社 08年9月 2,940円 240x168mm 並製オールカラー216頁 ISBN978-4-86100-580-0
■版元紹介文より:18組のアーティストや建築家が、オーガニックな素材や自然環境を用いて創り出した美しく神秘的な環境アートの実録を、写真、スケッチ、模型で紹介したビジュアル・ブックです。作品自体が自然に飲み込まれ、年月と共に変化していく様は、昨今の建築ラッシュや環境破壊に疑問を呈し、サステイナブルな未来への、一歩先行く視点を与えてくれます。
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by urag | 2008-08-17 21:19 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2008年 08月 12日

書店員ナイト@カロブックショップアンドカフェ、8月22日

◎「書店員ナイト」開催のお知らせ

日時:08年8月22日(金)7時ごろ~10時ごろ
会場:Calo Bookshop and Cafe 大阪市西区江戸堀1丁目8-24 若狭ビル5F Phone/Fax 06-6447-4777
会費:1000円(1ドリンクとおつまみ付)

ご参加下さる方は、準備の都合上、20日までにinfo@calobookshop.comまでご一報くだされば助かります。もちろん当日飛び入りでもご参加いただけます。大きいお店の方、小さいお店の方、版元の方、垣根を越えてお話いただける時間になればと思っています。諸物価上昇のため、会費値上げしました。おつまみをちょっとよくできればと思っていますので、ご理解お願いします。差し入れ歓迎です。
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by urag | 2008-08-12 14:36 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2008年 08月 10日

【公開版】今週の注目新刊(第10回[第159回]:08年8月10日)

a0018105_652811.jpg影の歴史
ヴィクトル・I・ストイキツァ:著 岡田温司・西田兼:訳
平凡社 08年8月 A5判328頁 ISBN978-4-582-70270-5
■帯文より:絵画の歴史は事物の影をなぞることから始まったにもかかわらず、美術史学が影の歴史を主題的に扱うことはなかった。本書はその歴史の包括的検証に大胆に挑んだ瞠目の力業。「影」は文字どおり絵画の陰画であり、それはもうひとつの絵画史を形成する。影の人類学の誕生。
■訳者あとがきより:ゴンブリッチ〔『影――西洋美術における投影された影の描写』1995年、未訳〕やバクサンドール〔『影と啓蒙』1995年、未訳〕といった美術史学の巨匠の向こうを張って、ストイキツァがなぜあえて、ほかでもなく「影」というテーマにチャレンジしたのかはいまや明らかだろう。そして、狙いはたしかに的中した。美術史や美学はもちろん、神話、文学、哲学、博物学、魔術、科学し、心理学など、「影」とその表象に関連しておよそ考えられうるあらゆる領域を自在に横断しながら、著者は、たんに美術作品の解釈に終わらない「影の人類学」を、本書で初めて打ち立てることに成功しているのである。
■原書:"A Short History of the Shadow", 1997, London: Reaktion Books.

★まもなく発売。絵画史に新次元を開く労作です。ストイキツァが「影」に着目する一方、先達の美術史家ダミッシュ(1928-)は「雲」に着目しました。来月刊行予定のユベール・ダミッシュ『雲の理論――絵画史への試論』(松岡新一郎:訳 法政大学出版局 予価4,515円 ISBN978-4-588-00896-9)にも注目したいところ。

★ヴィクトル・I・ストイキツァ(ストイキッツァ:1949-)既訳書
2001年06月『絵画の自意識――初期近代におけるタブローの誕生』岡田温司・ 松原知生訳 ありな書房
2006年06月『ピュグマリオン効果――シミュラークルの歴史人類学』松原知生:訳 ありな書房
2003年02月『ゴヤ――最後のカーニヴァル』アンナ・マリア・コデルク:共著 森雅彦・松井美智子:訳 白水社

阿片帝国・日本
倉橋正直(1943-):著
共栄書房 08年8月 2,100円 46判236頁 ISBN978-4-7634-1034-4
★戦前の日本が阿片、モルヒネ、ヘロインなどを大量に、中国や朝鮮をはじめとするアジア諸国に長期間密輸し続けた事実を丹念に追って、戦後の日本が隠蔽し続けてきた歴史を暴く、というもの。著者は現在、愛知県立大学教授。関連する著書に『日本の阿片戦略――隠された国家犯罪』(共栄書房、1996年09月/2005年11月)や『日本の阿片王――二反長音蔵とその時代』(共栄書房、2002年08月)があります。

ヨーロッパ的普遍主義――近代世界システムにおける構造的暴力と権力の修辞学
イマニュエル・ウォーラーステイン(1930-):著 山下範久:訳
明石書店 08年8月 2,310円 46判192頁 ISBN978-4-7503-2825-6
■版元紹介文:人権や民主主義、市場の優越性や競争の自明性、科学的実証性など、現代社会において自明と思われている概念は、不平等の構造を拡大・深化させるレトリック、「普遍主義」という暴力に支えられているのではないか。――16世紀から21世紀の現在までを貫く暴力を、世界システム論に基づいて具体的に検証し、その臨界性を指ししめすウォーラーステインの新たな展開。

★イマニュエル・ウォーラーステイン(1930-)既訳書

単独著
1969年11月『大学闘争の戦略と戦術』公文俊平:訳 日本評論社
1981年07月『近代世界システム――農業資本主義と「ヨーロッパ世界経済」の成立(1)』川北稔:訳 岩波書店(再刊:2006年10月)
1981年10月『近代世界システム――農業資本主義と「ヨーロッパ世界経済」の成立(2)』川北稔:訳 岩波書店(再刊:2006年10月)
1985年03月『史的システムとしての資本主義』川北稔:訳 岩波書店(新版:1997年08月)
1987年04月『資本主義世界経済(1)中核と周辺の不平等』藤瀬浩司ほか:訳 名古屋大学出版会
1987年10月『資本主義世界経済(2)階級・エスニシティの不平等、国際政治』日南田静真:監訳 名古屋大学出版会
1991年09月『ポスト・アメリカ――世界システムにおける地政学と地政文化』丸山勝:訳 藤原書店
1991年12月『世界経済の政治学――国家・運動・文明』田中治男ほか:訳 同文館出版
1993年06月『近代世界システム 1600-1750――重商主義と「ヨーロッパ世界経済」の凝集』川北稔:訳 名古屋大学出版会
1993年09月『脱=社会科学――19世紀パラダイムの限界』本多健吉・高橋章:監訳 藤原書店
1997年07月『近代世界システム 1730-1840――大西洋革命の時代』川北稔:訳 名古屋大学出版会
1997年10月『アフター・リベラリズム――近代世界システムを支えたイデオロギーの終焉』松岡利道:訳 藤原書店(新版:2000年05月)
1999年11月『ユートピスティクス――21世紀の歴史的選択』松岡利道:訳 藤原書店
2001年03月『新しい学――21世紀の脱=社会科学』山下範久:訳 藤原書店
2002年06月『時代の転換点に立つ――ウォーラーステイン時事評論集成 1998-2002』山下範久:編訳 藤原書店
2003年06月『世界を読み解く 2002-2003』山下範久:訳 藤原書店
2004年09月『イラクの未来――世界を読み解く'04』山下範久:訳 藤原書店
2004年09月『脱商品化の時代――アメリカン・パワーの衰退と来るべき世界』山下範久:訳 藤原書店
2006年10月『入門・世界システム分析』山下範久:訳 藤原書店

共著
1991年06月『ワールド・エコノミー』山田鋭夫ほか:訳 藤原書店(再刊:2002年09月)
1992年01月『長期波動』山田鋭夫ほか:訳 藤原書店(再刊:2002年09月)
1992年08月『反システム運動』G・アリギ/T・ホプキンス:共著 太田仁樹:訳 大村書店(再刊:1998年10月)
1995年12月『人種・国民・階級――揺らぐアイデンティティ』E・バリバール:共著 若森章孝ほか:訳 大村書店(再刊:1997年03月)
1996年11月『社会科学をひらく』グルベンキアン委員会:共著 山田鋭夫:訳 藤原書店
1999年06月『転移する時代――世界システムの軌道 1945-2025』丸山勝:訳 藤原書店
1999年12月『『地中海』を読む』藤原書店編集部:編 藤原書店
2002年09月『世界システム論の方法』山田鋭夫ほか:訳 藤原書店
2003年03月『入門・ブローデル』浜名優美:監修 藤原書店
2006年04月『開かれた歴史学――ブローデルを読む』浜田道夫ほか:訳 藤原書店

★明石書店ではウォーラーステインの上記新刊に続いて、今月(08年08月)中旬には以下の新刊も刊行する予定です。要注目です。

政治的なものについて――闘技的民主主義と多元主義的グローバル秩序の構築
シャンタル・ムフ:著 酒井隆史:監訳 篠原雅武:訳 四六判224頁 本体2500円 ISBN978-4-7503-2819-5
※副題の「闘技的」の原語はagonisticで、討議的の誤植ではありません。
内容:「左派右派をこえて」「コスモポリタン民主主義」というかけ声のもと、時代遅れのものとして無視されるようになった政治的な敵対性。しかし、右翼ポピュリズムの台頭やテロリズムの続発からもあきらかなように、それはネオリベラリズムのヘゲモニー下でむしろ激化している。「政治的なもの」の欠乏に抗して多元主義的民主主義の可能性を探究する理論的思考の到達点。
「1990年代という、リベラル民主主義の最終的勝利と「新世界秩序」の到来が歓呼された時期のあと、新しい敵対性が出現しつつある。この新しい敵対性がつきつけてくる難問の本質を理解するためには、権力と主権性とヘゲモニーとを乗り越える宥和した世界という夢を捨て去り、「政治的なもの」の次元を認識していく必要がある。民主主義のプロジェクトを擁護しながら徹底化するためには、そうする以外にない」(本書第六章より)。

書影追加します【08年8月19日】
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by urag | 2008-08-10 03:32 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2008年 08月 07日

新規開店情報:月曜社の本を置いてくださる予定の本屋さん

これから開店する本屋さんで、弊社の本を扱ってくださる予定のお店を順次ご紹介しております。お近くにお越しの際はどうぞお立ち寄りください。

08年9月1日(月)
くまざわ書店八王子東急スクエア店:169坪
東京都八王子市旭町9-1 東急スクエア7F
※JR八王子駅北口下車徒歩1分の東急スクエア内に出店。同フロアには昨年1月まで三省堂書店八王子店が、そしてそのあとブックファースト八王子店が先月(7月13日)まで営業していました。くまざわ書店は都下エリアでは16店目で、既存店として直近にくまざわ書店八王子店があります。また、同駅の反対側(南口)には、あゆみブックス八王子店が、そして北口エリアと隣接する京王八王子駅前には啓文堂書店京王八王子店が営業しており、八王子駅周辺が書店激戦区であることはよく知られています。同地区最大の書店は、東急スクエアからごく近い長崎屋で3フロア展開をしていた喜久屋書店八王子店でしたが、一年足らずで今春閉店。くまざわ書店の今回の出店は、既存店の直近に他社チェーンが入るのを嫌ったかたちかと思います。
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by urag | 2008-08-07 17:56 | 販売情報 | Trackback | Comments(0)