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2008年 06月 29日

【公開版】今週の注目新刊(第4回[第153回]:08年6月28日)

ウィンドウ・ショッピング――映画とポストモダン
アン・フリードバーグ:著 井原慶一郎+宗洋+小林朋子:訳
松柏社 08年6月 3,675円 A5判上製315頁 ISBN978-4-7754-0151-4
■版元紹介文より:パノラマ、ジオラマ、ショーウィンドウ、パサージュ、デパート、パッケージツアー、映画、ショッピングモール、テレビ&ビデオ、ヴァーチャルリアリティ……「移動性をもった仮想の視線」をめぐる視覚文化史をポストモダンの視座から読み解く。映画研究、メディア研究の必読書にして、文学・映画・建築・美術・哲学の領域を横断する学際的な文化研究。

“理想”を擁護する――戦争・民主主義・政治闘争
ドゥルシラ・コーネル:著 仲正昌樹:監訳 近藤真理子+高橋慎一+高原幸子:訳
作品社 08年7月 2,940円 46判上製291頁 ISBN978-4-86182-191-2
■版元紹介文より:〈正義〉の名のもとに続く、終わりなき世界規模の「対テロ」戦争。世界で、アメリカで、宙吊りにされる“理想”。いま問われる、擁護すべき「永久平和」の“理想”とは、何か? 現代アメリカで最も注目される思想家ドゥルシラ・コーネルによる実践的“理想”論。

フロイト全集(10)1909年:症例「ハンス」/症例「鼠男」
総田純次:監修
岩波書店 08年6月 4,620円 A5判上製函入400頁 ISBN978-4-00-092670-6
★難解なフロイトの著書の中でも症例を克明に記しているものは比較的に読者の興味を惹きうるものではないかと思います。「鼠男」については、人文書院から06年9月に刊行された『「ねずみ男」精神分析の記録』(北山修:監訳、高橋義人:訳、井口由子/笠井仁ほか:解説)があります。

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◎今週の「別腹」

★『イタリア現代思想への招待』(講談社選書メチエ)に続いて、岡田温司さんが『肖像のエニグマ――新たなイメージ論に向けて』(岩波書店)を刊行されました。まもなく『フロイトのイタリア――旅・芸術・精神分析』(平凡社)も刊行される予定。
★アナール学派第四世代の歴史家ジャン=クロード・シュミットの『中世歴史人類学試論――身体・祭儀・夢幻・時間』(渡邊昌美:訳、刀水書房)が刊行されました。既訳書に『中世の身ぶり』(松村剛:訳、みすず書房、96年3月)、『中世の迷信』(松村剛:訳、白水社、98年11月)があります。
★親鸞『歎異抄』の現代語訳の新刊が続きます。松本志郎『新訳 歎異抄――わかりやすい現代語訳』(中央公論事業出版)や、まもなく刊行となる、親鸞仏教センター『現代語 歎異抄――いま、親鸞に聞く』(朝日新聞出版)。昨秋、五木寛之『私訳 歎異抄』(東京書籍、07年9月)や、齋藤孝『声に出して読みたい日本語音読テキスト(3)歎異抄』(草思社、07年9月)が刊行され、それ以降もさらに、野々村智剣『「歎異抄」もの知り帳――善人なほもつて往生をとぐいはんや悪人をや』(法藏館、07年11月)、高森顕徹『歎異抄をひらく』(1万年堂出版、08年3月)などが刊行されています。
★廃墟、工場、史跡の写真集。HEBU『廃墟/工場――彩やかな世界がここにある』(インフォレスト:発行、ローカス:発売)、ふくはらあきお『THE 造船――常石造船』(エースデュースエンタテインメント:発行、文苑堂:発売)、安島太佳由『要塞列島――日本への遺言』(窓社)。廃墟とディストピアを描く、安倍吉俊『回螺』(ワニマガジン社)。
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by urag | 2008-06-29 22:43 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2008年 06月 26日

増山麗奈さんご出演、『ロスジェネ』創刊イベント@紀伊國屋サザンシアター、いよいよ明日

弊社刊『幼なじみのバッキー』でおなじみの、画家・増山麗奈さんが登壇されるイベントが明晩、以下のとおり行われます。

◎「ロスジェネ」創刊イベント「言論空間に挑む新雑誌」

日時:08年6月27日18:30~
場所:紀伊國屋サザンシアター(紀伊國屋書店新宿南店7F)
料金:1000円(税込、全席自由)

チケット:紀伊國屋サザンシアターおよび紀伊國屋新宿本店5Fで販売
電話予約:紀伊國屋サザンシアター TEL:03-5361-3321(10:00-18:30)

第一部:浅尾大輔(ロスジェネ)+増山麗奈(ロスジェネ)+雨宮処凛(作家)
第二部:東浩紀(思想地図)+萱野稔人(VOL)+杉田俊介(フリーターズフリー)+大澤信亮(ロスジェネ)+赤木智弘(ゲスト)

なお、紀伊國屋書店新宿本店3Fの連続ブックフェア「情況を読む」の第22回は「「左翼」の現在進行形」と銘打ち、7月4日まで「ロスジェネ」を中核にした書籍を集めて販売しています。お立ち寄りいただけたら幸いです。

さらに、7月にも以下の通りのイベントがあります。

◎「われわれサヨクの存在証明――国家権力に抗うプレカリ×アート」

日時:08年7月5日(土)19:00~
場所:東京・ジュンク堂書店池袋本店 4階カフェ
料金:1,000 円(ドリンク付)

パネラー
・浅尾大輔(作家、「ロスジェネ」編集長)
・大澤信亮(批評家、「ロスジェネ」編集委員)
・萱野稔人(津田塾大学准教授)
・増山麗奈(画家、「ロスジェネ」編集委員)

電話予約・問合せ: 電話またはジュンク堂書店池袋本店1Fサービスカウンターにてお申し込み下さい。定員40名(お申し込み先着順)。
ジュンク堂書店池袋本店:営業時間10時~22時 (定休日:1月1日)東京都豊島区南池袋2-15-5 TEL 03-5956-6111

※早くも4刷!超左翼マガジン「ロスジェネ」創刊号・特集:右と左は手を結べるか(A5判144頁、1365円)、かもがわ出版より好評発売中!
※「ロスジェネ」公式サイト→http://losgene.org/
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by urag | 2008-06-26 15:21 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2008年 06月 26日

ついにデモサイト開設、宮崎県「都城金海堂」の「書店発SNS」

読者・書店・出版社・作家・取次を結ぶ無料会員制の交流サイト「書店発SNS」のデモサイトがついに開設。『新文化』連載「ルーエからのエール」(吉祥寺ブックス・ルーエ、花本武さん)第35回の紹介記事「書店SNSの巨大な可能性」をぜひご参照ください。
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by urag | 2008-06-26 00:16 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2008年 06月 25日

近刊チェック《知の近未来》:08年6月25日

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■「近刊チェック《知の近未来》」/ 五月
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洞爺湖G8サミットを目前に対抗運動のうねりが国内で高まりつつある。対抗運動のありようを考えるための関連書籍の中でもっとも印象的なのが、明日26日発売の思想誌『VOL』の第三号だ。特集名は「反資本主義/アート」。冒頭に掲載されたマイケル・ハートのインタビューに、印象的なこんな発言がある。

「ガタリは、日本の読者はよくご存知かもしれませんが、信じがたいほどオープンで、興味津々の人でした。彼はつねに異なった人に会うことを楽しんでいました。また知的に包容力があり、政治的にも堅物ではありませんでした。彼は月に一度、自分のアパートで、活動家の会合を開いていました。そこでは他で決してありえないことですが、対立さえしている様々な党派の人々、トロツキスト、緑の党グループその他が一堂に会していたのです。ガタリのみにそれが可能だったのです」(5頁)。

願わくば、現在の反G8運動も、様々な種類の対抗運動が肩を並べる祝祭の場であったらいい。そのためには私たちの一人ひとりが、「ガタリ」でなければならないだろう。

『VOL』以外の近日発売予定の注目新刊には以下のものがある。

08年06月
芳川泰久+堀千晶『ドゥルーズ キーワード89』せりか書房 2,100円
上野千鶴子ほか『日本における多文化共生とは何か』新曜社 2,310円
『別冊〈本〉ラチオ 05』講談社 1,785円
『VOL 03』以文社 2,310円
『アーネストサトウ公使日記』全二巻 新人物往来社 各7,140円
五木寛之+玄侑宗久『息の発見』平凡社 1,470円
鎌田東二『聖なる場所の感覚 イジゲンヘノタビ』柏書房 1,680円
ヴェリッシモ『ボルヘスと不死のオランウータン』扶桑社文庫 780円

『ドゥルーズ キーワード89』は、文字通り89個の基本概念を解説した入門書。『ラチオ』第五号は大特集が「中国問題」。タイムリーで期待できる。他の特集は「贈与論」、「私とは何か」など。ヴェリッシモの小説ではボルヘスは博覧強記の探偵として登場する。

このほか、NHKのテレビ番組が書籍化された、講談社の『爆笑問題のニッポンの教養』シリーズの新刊が、廉価な教養本として役立ちそうだ。27日発売『爆笑問題+舘すすむ「科学的分身の術」』と『爆笑問題+上田泰己「「体内時計」はいま何時?」』がそれだ。来月には『爆笑問題+伊勢崎賢治「平和構築学」』が発売予定。

数ヶ月前から予告が出ているけれども難産らしいのが、ピエール・カバンヌの『ピカソの世紀――キュビスム誕生から変容の時代へ』(西村書店)だ。千頁を超える大作らしいから、じっくり待ってみるしかあるまい。

来月の新刊では以下のものが目に付いた。

08年7月
04日 円地文子訳『現代語訳 雨月物語 春雨物語』河出文庫 693円
04日 『[中国の思想] 老子・列子』徳間文庫 1,000円
05日 J・ランシエール『民主主義への憎悪』インスクリプト 2,940円
09日 長窪専三『古典ユダヤ教事典』教文館 18,900円
10日 ポオ/八木敏雄訳『ユリイカ』岩波文庫 588円
15日 アラン『小さな哲学史』みすず書房 2,940円
15日 延暦寺学問所協力『実修 法華経 読誦DVDセット』学習研究社 6,090円
20日 P・トリフォナス『バルトと記号の帝国』岩波書店 1,575円
20日 M・ユヌス『貧困のない世界を創る ソーシャル・ビジネスと新しい資本主義』早川書房 2,100円
20日 P・ダスグプタ『経済学』岩波書店 1,785円
25日 井村君江『妖精学大全』東京書籍 8,190円

ユダヤ教の聖典「ミシュナ」の翻訳者である長窪専三さんの『古典ユダヤ教事典』は、日本初の本格的なユダヤ教事典。版元紹介文にはこうある、「西洋文明の源流であるギリシア・ローマと並び古典古代世界を築いた「古典ユダヤ教」。現代のユダヤ教思想・文化の根幹であり、キリスト教・イスラムの母胎ともなったその多様な姿を、最新の学問的研究と膨大な資料を駆使して探求。聖書時代からタルムード時代まで、広大無辺の古典ユダヤ教世界の全領域を網羅する事典」。A5判640頁の大冊。

アランの本は1918年に盲人のために点字で出版されたコンパクトな哲学概論の翻訳、だそうだ。内容の半分がオーギュスト・コント論に割かれているとのこと。

来月の注目書は『ムハマド・ユヌス自伝』(早川書房、98年9月)で日本でも知られている、バングラデシュのグラミン銀行総裁ユヌスの近刊だろう。「ソーシャル・ビジネス」というのは、経産省の研究会では「社会的課題にビジネスとして取り組むことをミッションとしている」と定義されている。研究会ではこうも説明されている、「SB(ソーシャルビジネス)が引き起こすイノベーションには三つある。第一に、「ここに社会的課題がある」ことを明らかにしたというアナウンスメント効果。第二に、有効な事業モデルを提示し、実際にやってみせること。第三に、どうやって事業を広げていくかというスケーラビリティ」。私は、出版業界にもそうしたSBたるべき領域というのがあるのではないかと真剣に考えているのだが、どうだろう。

「1冊でわかる」シリーズの近刊『経済学』の著者、パーサ・ダスグプタ(1942-)は、デリー生まれで、現在ケンブリッジ大学教授。既訳書に『サステイナビリティの経済学――人間の福祉と自然環境』(岩波書店、07年12月)という大著がある。人文書の世界でも今後ますます注目されるだろう経済学者だ。

井村さんのいわばライフワークとも言うべき『妖精学大全』には先月も言及したが、やはり待ち遠しい。産調出版からテレサ・ムーリー『妖精バイブル――妖精の世界について知りたかったことのすべて』という新刊も出たばかりで、十数年前から始まった「天使本」ブームを思い出す。関連書が増えれば間違いなく新しい需要が自律生成してくるだろう。

このほか、発売日を確認しきれなかった7月の注目新刊には以下のものがある。

宮台真司『14歳からの社会学』世界文化社 1,365円
山口一男『ダイバーシティー 豊かな個性は、価値の創出の泉』東洋経済新報社 1,890円
アラン・クルーガー『テロの経済学 人はなぜテロリストになるのか』東洋経済新報社 2,100円
齋藤純一『政治と複数性 民主的な公共性にむけて』岩波書店 2,730円
大貫隆『グノーシス「妬み」の政治学』岩波書店 3,360円
子安宣邦『徂徠学講義 「弁名」を読む』岩波書店 2,730円
井上章一『日本に古代はあったのか』角川書店 1,680円
松本丘『垂加神道の人々と日本書紀』弘文堂 5,040円
井上義和『日本主義と東京大学 昭和期学生思想運動の系譜』柏書房 3,990円
ジョエル・レヴィ『世界陰謀史事典』柏書房 2,940円
ハイデッガー『芸術作品の根源』平凡社ライブラリー 1,365円
親鸞仏教センター訳『現代語 歎異抄』朝日新聞出版 1,680円
岡村民夫『イーハトーブ温泉学』みすず書房 3,360円
モーリス・メーテルリンク『ガラス蜘蛛』工作舎 1,890円
大竹昭子『この写真がすごい 2008』朝日出版社 1,995円
森山和道+鈴木忠『クマムシを飼うには 博物学から始めるクマムシ研究』地人書館 1,470円

クルーガーの本では、統計に基づいて、テロリストはエリートで中流以上の家庭出身者が多いと分析しているそうだ。貧困や低学歴がテロリストを産むのではない、と。

井上章一さんの本については、版元が次のように紹介している。「中世は鎌倉幕府から、近世は江戸幕府から始まっている――。新しい時代がいつも関東から始まるのはなぜか。私たちが教科書で習う「時代区分」に疑問をもち、関東中心史観に陥っている私たちの歴史観に鋭く切り込む」。なるほど、「東京中心」の現代社会にとって興味深い話題書と言えそうだ。

上記の中でも注目なのは、岡村民夫さんの斬新な宮沢賢治研究だろう。宮沢賢治の湯治文化とのかかわりに焦点をあて、その独自の環境思想に迫るものと聞く。読む前から「絶対に面白い」と断言してもいいくらいの期待感がある。


◎五月(ごがつ):某出版社取締役。近刊情報のご提供は ggt0711【アットマーク】gmail.com までお願いします。
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by urag | 2008-06-25 23:59 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2008年 06月 24日

『洲之内徹文学集成』明日25日より店頭発売開始

a0018105_10435933.jpg『洲之内徹文学集成』が明日(08年6月25日)から店頭にて順次発売開始になります。A5判上製本で700ページを超える重量感ある本に仕上がっています。ツカ(本の厚さ)は40mmです。著者は「芸術新潮」誌の連載「気まぐれ美術館」で著名な評論家ですが、幾度か芥川賞候補にあがった小説家でもありました。 かつて東京白川書院から『洲之内徹小説全集』という二巻本が1983年に刊行されていましたが、現在は絶版。 弊社からこのたび刊行する「文学集成」は小説全編に加え、文芸評論や単行本未収録エッセイも収録しています。洲之内徹さんは昨年10月に新潮社から『気まぐれ美術館』 (全6冊セット) の復刊が成り、さらに同月、同社の「とんぼの本」シリーズで『洲之内徹 絵のある一生』が刊行されました。 時は下って今月、求龍堂から『洲之内徹が盗んでも自分のものにしたかった絵』と弊社の「文学集成」が刊行。ちょっとした再評価の波が起こっているようです。

洲之内徹文学集成[全小説+文芸評論+単行本未収録エッセイ]
税込定価7,560円(本体価格7,200円)、A5判(タテ210ミリ×ヨコ188ミリ×ツカ40ミリ)、上製カバー装736頁、初版800部、ISBN:978-4-901477-41-3

独自の倫理と美意識で自らの戦中戦後を描いた小説家にして美術評論家、洲之内徹のすべて。マルクス主義・転向・戦争・文学・女……。美術エッセイ「気まぐれ美術館」シリーズで知られる著者の、文学との格闘の軌跡。小説全編に加え、文芸評論や単行本未収録エッセイを収録。

著者:洲之内徹(すのうち・とおる 1913−1987):愛媛県松山市生まれ。1930年、東京美術学校(現東京藝術大学)建築科在学中、マルクス主義に共感し左翼運動に参加する。大学3年時に特高に検挙され美術学校を退学。郷里で活動を続けるが、20歳の秋に再検挙にあい、獄中生活を送る。釈放後、転向仲間と同人誌『記録』を発刊、精力的に文芸評論を発表した。1938年、北支方面軍宣撫班要員として中国に渡り、特務機関を経て、共産軍の情報収集の仕事に携わった。1946年、33歳で帰国してから50代半ばまでの約20年間、小説を執筆。最初の小説「鳶」が第一回横光利一賞候補となり、その後「棗の木の下」「砂」「終りの夏」で三度芥川賞候補となるが、いずれも落選。1960年より、田村泰次郎の現代画廊を引き継ぎ画廊主となる。1974年から死の直前まで「芸術新潮」に「気まぐれ美術館」を連載、小林秀雄、青山二郎に絶賛された。

★本書をいち早く入手されたいお客様は神保町の東京堂書店さんへどうぞ。もう店頭に並んでいます。
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by urag | 2008-06-24 10:53 | 文芸書既刊 | Trackback | Comments(0)
2008年 06月 23日

G8対抗国際フォーラム@東京:6月30日~7月1日

以下のイベントの知らせが入ってきましたので、ご紹介します。

G8対抗国際フォーラム  http://www.counterg8forum.org

今年、7月7日から9日まで、北海道・洞爺湖で、G8サミットが開催されます。現在、政府やマスメディアによるキャンペーンが盛んに行われていますが、一方で、G8が押し進めるグローバリゼーションに反対する市民団体、NGO、NPOなどのグループやネットワークによって、様々な対抗運動の枠組みが作られています。

こうした現象は、日本の国内にとどまらず、1999年のシアトル、2001年のジェノバから引き継がれるグローバル・ジャスティス・ムーブメントの世界的な潮流だと言えます。

私たちは、こうした世界的な状況に、政治的、社会的、文化的、または理論的に呼応する形で、国内外からの参加者と集まり、大学という公共空間を中心に、国際的な対抗フォーラムを開催したいと考えています。

★6月30日(月)13:00~17:00 中央大学駿河台記念館/18:30~20:30 明治大学リバティホール(リバティタワー1F)
★7月1日(火)18:30~20:30 明治大学リバティタワー

※フォーラムは、メイン・フォーラムと、パネル・ディスカッションで構成されています。
※メインフォーラムのみ、資料代として500円をいただきます。
※中央大学駿河台記念館および明治大学リバティタワーはともにJR御茶ノ水駅より徒歩5分。
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メイン・フォーラム:グローバリゼーションと対抗理論の可能性

日時:6月30日(月) 
場所:明治大学リバティホール(リバティタワー1F)

司会:鵜飼哲(一橋大学、フランス文学・思想)
提題:足立眞理子(お茶の水女子大学、経済学)、ジョン・ホロウェイ(プエブラ自治大学、国家理論)
応答者:マイケル・ハート(デューク大学、政治哲学)、岩崎稔(東京外国語大学、政治思想)

G8をあたかも有意味な政治日程であるかのように押し出すために、支配的なメディアからは、この世界ばかりが唯一ありうる現実態であるかのような言説が、かつてない規模で垂れ流されている。だが、そもそもG8は非公式かつ恣意的な会合にすぎず、国際社会における正当な代表性など、いかなる意味においても備えてはいない。G8は、グローバルな困窮と悪夢の引き金とはなっても、現にある問題を何一つまともに解決することはない。そのようなG8の会合が、警察的な排除、監視、抑圧を通して、世界中の無数の抵抗と創意を窒息させようとしているのである。

わたしたちは、このように露呈している底なしの不正と不平等の世界を、だが、どのように適切に分節化しなおすことができるのだろうか。「G8対抗国際フォーラム」の《メインフォーラム》では、フェミニストの経済学者である足立眞理子が、「再生産領域のグローバル化」という現下の事態を切り口として、資本主義と古き社会主義の強固な前提であった賃労働そのものが、いまやメルトダウンしようとしている事態を解明するだろう。また、「権力を取らないで世界を変えること」を構想するジョン・ホロウェイは、来日する多くの知識人を代表して、不正で不平等な社会に対する具体的経験を伴った「叫び」から始まる、あらたな変革のイメージを提示するだろう。そのふたつの報告を受けて、『<帝国>』の共著者マイケル・ハートと、今回のフォーラムを支えてきたフランス文学者・鵜飼哲や政治思想家・岩崎稔たちが、ぎりぎりまで議論を押し広げ、この世界をいまとは別様に把握する対抗的な構想力の可能性を模索する。

対抗理論への問いが、さらに多様な実践を作り出し、さらに豊かな連帯を作り出すことを確信して、友人たちよ、すべてのパネルでの激論と交流を経て、このメインフォーラムの討議の輪のなかに合流してもらいたい。
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◆パネル・ディスカッション

6月30日(月) 中央大学駿河台記念館 13:00-15:00

★パブリックかコモンか?――サミット体制と明日の条件なき大学 @560
大学は資本や国家といかなる関係を切り結ぶべきなのか?かつてのデリダのように、われわれもサミット体制に抗する「条件なき大学」を語ることができるのだろうか?もしそうであるとすれば、パブリックな討議空間である以上に、学生と教員が共に生を営む場として、いかなる群集状態が想い描かれるべきなのだろうか? G8大学サミット開催と敵対しつつ、コモンとしての大学への展望を考えてみたい。
パネラー:西山雄二(東京大学、ARESER:高等教育と研究の現在を考える会)、大野英士(首都圏大学非常勤講師組合)、世取山洋介(新潟大学、DIC日本支部事務局長)、コ・ビョンゴン(研究空間スユ+ノモ)
司会:白石嘉治(上智大学)  

★「ゾンビの国」で考える連帯の条件――グローバル・ジャスティス運動、固有性、マルチチュード @570
映画『ランド・オブ・ザ・デッド』(2005)では「ゾンビ」と「貧者」、つまり排除された者同士が闘っている。事情は日本でも世界でも同じだ。排除された者(ワーキングプアや貧困国)と搾取される者(「名ばかり」正社員や「名ばかり」先進国)が競わされる。運動の実践や日常の搾取の経験から「ゾンビ」と「貧者」の連帯の可能性を考えたい。
パネラー:デイヴ・エデン(オーストラリア国立大学)、ハリー・ハルピン(エジンバラ大学)、ブランドン・ジョーダン(映像作家)
司会:渋谷望(千葉大学)

★自律メディアは増殖する! @680
わたしたちの最も内密なはずの知覚や感情もすみずみまで管理しようともくろみ、「世界」を捏造しつづけるマスメディア。この世界を「売り上げ」によって価値評定することで「多数派」の幻想を肥大化させ、「世界」を相対化しそこから逃れる道を封じてまわる、マスメディアの 有機的知識人たち。ここではフランスのポスト構造主義とニューヨークの実践、アメリカのマイナー文学や思想とを、ラジカルに衝突させつづけ、対抗グローバリゼーションにいたる理論的・実践的地場をいち早く 描いてきたニューヨークの独立出版社Autonomediaのジム・フレ ミングを囲み、日本で今繰り拡げられている、刺激的な実験をぶつけてみたい。
パネラー:ジム・フレミング(Autonomedia)、成田圭祐 (Irregular Rhythm Asylum)、佐藤由美子(トランジスター・ プレス)、加藤賢一(気流舎)
司会:酒井隆史(大阪府立大学)
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6月30日(月) 中央大学駿河台記念館 15:00-17:00

★プレカリティは創造する  @560
現代資本主義の下、われわれは不安定を生きており、それに対応可能であることが存在の条件にすらなっている。この不安定性をみずからのものとし、それをより自由なものへと転じさせることはできないのか。そしてそれを新たな構想へと接続することだって可能なのではないだろうか。プレカリティ――以上の問題関心をもちつつ、本セッションでは、その展望を各パネラーとともに探ることとしたい。
パネラー:マウリツィオ・ラッツァラート(社会学者/哲学者)、ダイアン・クラウテマー(IWW)、ブノワ・ユージェーヌ(NO VOX)、千々岩弦(フリーター全般労組)
司会:入江公康(社会学/労働運動史)

★反資本主義のための資本主義論 @570
真に有効な反資本主義運動を展開するために必要な現代資本主義の理解とはどのようなものか。「価値」、「本源的蓄積」、「フェティシズム」、「生産/再生産」、「賃労働/非賃労働」といったさまざまな古典的概念を時間論(死んだ時間と生きた時間との闘い)や身体論(規律化とそれへの抵抗)として捉え返し、その現在的意義を考えてみたい。私たち自身の価値を創造する身体と資本の価値増殖のプロセスに組み込まれた身体とのあいだで日々繰り広げられる「階級闘争」を表現し進展させるために必要な概念とはどのようなものか。
パネラー:マッシモ・デ・アンジェリス(東ロンドン大学)、ハリー・ハルトゥニアン(ニューヨーク大学)、イ・ジンギョン(研究空間スユ+ノモ)
司会:田崎英明(立教大学)

★戦術の多様性をめぐって @680
戦術にまつわる思想は、運動体の性質を決定する上で、核的な部分を占めている。当パネルでは、東京に集合した各地の活動家数人に、それぞれの活動内容と戦術的思考について発表してもらい、観客を含めた広い交流/交換の場としたい。ここでは昨今主要な潮流となっている「戦術の多様性」の有効性が論議の焦点となる。
パネラー:デヴィッドソルニット(アーティスト)、マリーナ・シトリン(サンフランシスコ・ニューカレッジ)、リサ・フィシアン(戦術家)他
司会:高祖岩三郎(Autonomedia、VOL編集委員)
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7月1日(火) 明治大学リバティタワー12階 18:30-20:30

★地球的組織の未来 @1121
当パネルでは、アンドレ・グルバチッチ(バルカン半島)、デヴィッド・グレーバー(北米)、平沢剛(東アジア)など世界各地を出自とする活動家的知識人を迎えて、未来の地球的組織化の可能性について論議する。それぞれの立場/経験に基づいて、過去の国際連帯/国際的組織化のありかたを分析し、将来可能な形態を提起してもらう。
パネラー:アンドレ・グルバチッチ(サンフランシスコ・ニューカレッジ)、デヴィッド・グレーバー(ロンドン大学ゴールドスミス校)、平沢剛(明治学院大学)
司会:高祖岩三郎(Autonomedia、VOL編集委員)

★地下大学東京――秋葉原で起きたこと―― @1122
6月8日の白昼、秋葉原中央通りの路上ではいったい何が起きたのか? 120秒の間に、残酷な形で交差したものは何だったのか? 青森に生まれ、各地の派遣「飯場」を流れた末に、静岡からあの街に現れたKは、ちょうど40年前に4人を射殺し、遂に刑死したNを呼び戻した。彼の『無知の涙』が読まれているという。――あの場所にやって来たKと、そこで殺された人々に集中したあらゆる動線と、そこから伸びていくものについて徹底討論したい。
パネラー:鎌田慧(ジャーナリスト/作家) 他
司会:平井玄(音楽批評)

★反戦反基地――軍事化に抵抗する @1127
本セッションでは、まさに今起こっている軍事化を理解し、その軍事化への抵抗運動を、スピーカー、参加者の皆さんと共有していきたい。そして、それを共有するだけではなく、より有効的な抵抗運動を、構築していきたい。
パネラー:梅林宏道(NPO 法人ピースデポ代表)、キム・ディオン(研究空間スユ+ノモ)、抵抗運動に関わっている人
司会:伊佐由貴(一橋大学)

★アウトノミアとメディア運動 @1128
アウトノミア運動のスポークスマンとして知られ、イタリア初の自由ラジオ「アリーチェ」以来、ガタリとの協働を経て最近のテレストリートに至るまで、つねに現代メディアを刺激してきた実践的思想家フランコ・ベラルディ(bifo)。ラジオ・アーティスト/理論家として、世界のメディア運動に多大な影響を与える粉川哲夫との対話。
パネラー:フランコ・ベラルディ(メディア理論/活動家)×粉川哲夫(ラジオアーティスト、メディア批評家)
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問い合わせ:G8対抗国際フォーラム事務局 Tel:080-5539-6059 Fax:042-330-5406 Email : info@counterg8forum.org
カンパ・協力金の振り込み先:郵便口座00100-9-357506番 口座名称:G8対抗国際フォーラム実行委員会
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by urag | 2008-06-23 01:43 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2008年 06月 22日

【公開版】今週の注目新刊(第3回[第152回]:08年6月22日)

a0018105_17473855.jpg出来事のポリティクス――知‐政治と新たな協働
マウリツィオ・ラッツァラート(1955-):著 村澤真保呂/中倉智徳:訳
洛北出版 08年6月 2,940円 四六判上製382頁 ISBN978-4-903127-07-1
■帯文より:出来事は、事故、リスク、社会現象として、国家や企業、マスメディアによって回収され、無力化されてきた。人々の生に寄生するこのコントロール社会によって弛緩させられないために、さまざまな社会運動を一人ひとりが開始することを呼びかける。
★来日中のラッツァラートさんの本邦初訳単行本。まもなく書店店頭でも発売開始になるはずです。イタリア生まれで、現在はパリで活動中。フランスの先鋭的な政治思想誌「ミュルティテュード」の編集委員です。同誌の主な編集委員には、エリック・アリエズ、フランソワ・マトゥロン、ヤン・ムーリエ・ブータン、トニ・ネグリ、マイケル・ハート、ジュディット・ルヴェル、クリスチャン・マラッツィ、市田良彦、等々の各氏がいます。

新しい学(3)
ジャンバッティスタ・ヴィーコ:著 上村忠男:訳
法政大学出版局 08年6月 3,675円 46判317頁 ISBN978-4-588-00879-5
■版元紹介文より:第3分冊では、まず第3巻でホメロス研究に画期をもたらした「真なるホメロスの発見」の経緯が語られたのち、第4巻と第5巻で、諸国民の時間の内なる歴史の根底には「永遠の理念的な歴史」が存在するのではないかという予想に立って、諸国民のたどる経過と反復のありさまが描かれる。巻末には詳細な訳者解説「大いなるバロックの森」を付す。
★全3巻が順調に完結です。上村さんの精力的な翻訳・執筆活動には瞠目するほかありません。

ルーダンの憑依
ミシェル・ド・セルトー(1925-1986):著 矢橋透:訳
みすず書房 08年6月 6,825円 A5判上製408頁 ISBN978-4-622-07397-0
■版元紹介文より:17世紀前半、パリから270キロ南西の地方都市ルーダンで起きた、かの有名な悪魔憑き事件。神学者=歴史家である著者ミシェル・ド・セルトーは、厖大な量の原資料(裁判調書、医師の報告書、神学的調書、政治的パンフレット、関係者の書簡、新聞、風刺文書、回想記…)を此岸に足を据えた冷静なまなざしで読み込み、言説と資料を並置する周到な構成で、集団憑依事件の「真実」を浮かび上がらせてゆく。「ルーダン劇場」において露わになる《性》《秩序》《権力》《言論》のメカニズム。それがある目的に向けて機能させられるとき、恐るべき勢いと残虐性が発揮される。宗教的時代が終わりを迎え、近代が始まろうとする巨大な歴史的転換期に発生した悪魔祓い裁判の結末に、私たちは不安定な時代の徴候を見、そのリアリティにおののくことだろう。神学、精神分析学、文化人類学、社会学の知がクロスオーバーする独自の歴史学を実践してゆくド・セルトーの出発点がここにある。
★原著刊行は1970年。まさに待望の日本語訳です。ド・セルトーは世代的にはフランスのポスト構造主義に属していますが、英語圏ではポストモダンの思想家という以上に、フーコーやブルデューらとともに西洋史への独特のそのアプローチがカルチュラル・スタディーズにしばしば援用されるキーパーソンです。既訳書に、『日常的実践のポイエティーク』(国文社)、『文化の政治学』(岩波書店)、『歴史のエクリチュール』『パロールの奪取』『歴史と精神分析』(以上3点は法政大学出版局)があります。
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by urag | 2008-06-22 02:37 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2008年 06月 21日

『VOL』03号:特集「反資本主義/アート」、以文社より

a0018105_19245490.jpg『VOL』の第三号が来週ついに発売されます。巻頭のマイケル・ハートさんのインタビューに始まり、最後のページに至るまで全編からアクティヴィズムの熱気があふれんばかりの一冊になっています。平行して発行されているフリー・ペーパー「VOL ZINE」は、CONFLICTIVE.infoからダウンロードが可能です。最新号となる04号では、マウリツィオ・ラッツァラートさんの論考「表現とコミュニケーションの対立」(村澤真保呂・中倉智徳:訳)が読めます。

なお、以文社さんの最新刊に、栗原康『G8 サミット体制とは何か』(08年6月、1,680円, 46判並製カバー装174頁、ISBN978-4-7531-0262-4)があります。併読をお奨めします。

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『VOL03』
以文社 08年6月 2,310円 B5変型判並製カバー装208頁 ISBN978-4-7531-0263-1

いま世界で何が起こっているのか? 重苦しい日常生活から飛翔するように日々拡張を続ける文化的生産領域と、それをとりまく資本主義的経済社会の関係を、巷で氾濫/叛乱をはじめた思考や実践をとおして徹底的に捉えなおす。対抗G8運動からの活力も注入した、渾身の『VOL』第3弾。

★目次

*巻頭特別インタビュー
マイケル・ハート:「「コモン」の革命論に向けて」(聞き手・高祖岩三郎)

*NO! G8からはじまる
辺見庸:「洞爺湖サミットへの熱いメッセージ――「幻想の絶頂」をことほぐのか」
ハンネ・ヨブスト+高祖岩三郎+平沢剛+ミランダ+ジャギィ・シング(序=クリス・ソル):「反G8をめぐる国際ラウンドテーブル」(高祖岩三郎訳)
仲田教人:「会議と革命──オルター・グローバリゼーション運動のはかりかた」
ベン・トロット:「ハイリゲンダムで勝ったような気がしたことがなぜ重要なのかについての覚え書き」(西村あさみ訳)
杉村昌昭:「〈帝国〉と〈強国〉を打ち崩すために」(聞き手・矢部史郎)

■特集=「反資本主義/アート」

*特集巻頭言
高祖岩三郎:「アートとアクティヴィズムのあいだ――あるいは新しい抵抗運動の領野について」

*討議
櫻田和也+田崎英明+平沢剛:「来るべき民衆が「都市的なるもの」においてアートを完成させる――運動/芸術/コモン」

*論考
デヴィッド・グレーバー:「前衛主義のたそがれ」(栗原康訳)
スティーブン・シュカイティス:「情動構成の美学──観客を消滅させ、群衆蜂起をうながす」(西川葉澄訳)
ブルーノ・グーリ:「芸術と労働」(信友健志訳)
ロザリン・ドイッチ:「民主主義の空隙」(比嘉徹徳訳)
スティーブン・ダンコム:「ファンタジーの時代における政治」(平田周訳)

*インタビュー
ブライアン・ホームズ:「文化的問題の諸空間」(森元斎+酒井隆史訳)
クリティカル・アート・アンサンブル:「バクテリアとアメリカ」(小田透訳)
イルコモンズ:「〈帝国〉のアートと新たな反資本主義の表現者たち」
工藤キキ:「ポスト・ノー・フューチャーにとって政治とはなにか──シーンなきアートの現場から」
山田史郎:「もっとモメよう!ゴネよう!ある学生のハンスト」(聞き手・影本剛)
ハーポ部長:「盗みの品格」(聞き手・一色こうき)

*エッセイ
酒井隆史:「現代ぼやきの存在と意味ver.2」
小川てつオ:「246表現者会議」
阿部小涼:「占拠するアート/技巧する占拠」
ヘックス:「デジタル商品の危機と理論の危機、そしてポストメディア工作者」
RADIO MAROON:「ハンドルなんて握っちゃいない──オールドスクールとしての暴走族」
二木信:「奇妙な縁は、いつも路上でつながる――2003年以降の東京の路上と運動についての覚え書き」
一色こうき:「可能性のある空間を作りたい──ホー娘。の批評性」
徳永理彩:「踊る身体とコミュニティ──オーストラリアのラディカル・クィアとインドネシアの波紋」
久保田裕之:「Squat the World!――拡大する居住運動と地域住民との共犯関係」
松本潤一郎:「革命の教育法――アルシーヴ再考」

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次号(04号:08年冬季)予告→「1970年代」
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by urag | 2008-06-21 19:34 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2008年 06月 21日

マイケル・ハート講演会@WINC/東京外国語大学

マイケル・ハートさんのWINCでの講演内容詳細がリリースされましたので、ご紹介します。ところで人づてに聞いた話では、今日関西空港でマウリツィオ・ラッツァラートさんが、なんと7時間も、入国管理局で足止めを食らい、デヴィッド・グレーバーさんも3時間以上引き止められたそうです。さらに未確認情報ですが、成田でも同様の長時間拘束が反サミット勢力に対して行使されている模様。数ヶ月前のネグリの一件が蘇ります。不穏な雲行き。なお、高祖岩三郎さんによるマイケル・ハートさんのロング・インタヴュー「『コモン』の革命論にむけて」が、『VOL』3号に掲載されています。必読です。

***
◎WINC6月特別例会《記憶と残像のない新自由主義空間で考える:革命と民主主義》

G8洞爺湖サミットの問題性を問うために、いま、続々とグローバリズム批判の理論家たちが来日し、日本のさまざまな現場で格闘しているひとたちとの連帯の場が構築されていますが、わたしたちは、そのひとりであるマイケル・ハートさんを招いて会を開きます。ハートさんは、「記憶と残像のない新自由主義空間」という枠組みのもとに、"Revolution and Democracy"という講演を行なってくれます。これは、記憶と残像を消去しているかに見える《帝国》的空間において、革命という構想が今日どんなことを意味しうるのかについて、また、マルチチュードにおける社会関係と社会的生産の展開について、正面から論じるつもりだと書いてきています。また、その講演への応答は、『〈帝国〉』の訳者のおひとりである、水嶋一憲さんが引き受けてくださいました。

なお、ハートさんの講演は英語ですが、本橋哲也さんによる逐語通訳つきです。場所は、いつもの海外事情研究所とはちがって、講義棟1階の大教室で行ないます。また時間も、金曜日の午後6時半からですから、ご注意ください。

■日時:2008年6月27日(金) 午後6時半から
■場所:東京外国語大学 研究講義棟 1階 101教室
   ※ 東京外国語大学の住所は「府中市朝日町3-11-1」です。
     西武多摩川線(中央線武蔵境駅にてのりかえ)多磨駅下車徒歩4分。
     あるいは、京王線飛田給駅下車北口からの循環バスで5分、
    「東京外国語大学前」下車です。心配な方は、
     東京外国語大学のホームページ上の案内図を参考にしてください。
     URLは、
     http://www.tufs.ac.jp/common/is/university/access_map.html
     です。
■講演:マイケル・ハートさん(デューク大学)
■討論者:水嶋一憲さん(大阪経済大学)
■通訳:本橋哲也さん(東京経済大学)

※WINCブログ http://blog.livedoor.jp/tufs/
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by urag | 2008-06-21 19:01 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2008年 06月 19日

C.G.I.F | G8対抗国際フォーラム関連イベント(remo)

魅力的なイベントの続報が入ってきたので、以下に転載して皆様にもご紹介いたします。いよいよ今週末からスタート。

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Alternative Media Gathering 08 #2
「もうひとつのメディア」のための集い 08
~芸術、研究、労働の不安定を希望に。希望を文化に。文化を生活に。生活を運動に!
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remo では、これまでの5年間を通じて、韓国のメディアクト、スペインのラス・アゲンシアス、ラテンアメリカのラジオ活動、「パブリックアクセスの母」ディーディー・ハレック、マイクロFMの粉川哲夫をはじめとしたメディア実践家を世界各地から招き「もうひとつのメディア」のための集い(Alternative Media Gathering)を継続してきました。

このたびは大学・研究機関の協力によって海外から著名な実践家や研究者を招き、あらためて、「表現・出版・社会・メディア」といった多角的な視点から〈オルタナティヴ〉を考えるシリーズを開催いたします。関連企画を含むイベントの詳細にあわせ、末尾にゲストのプロフィールも添えましたので、是非ご参照、万障お繰り合わせのうえご参集ください。

* 本企画は「C.G.I.F | G8対抗国際フォーラム」関連イベントのひとつです。
http://www.counterg8forum.org/
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■6/21(土)11:00~21:00
11:00 映像上映:日本の現状をグラフィカルに伝える類い希なハンドメイド・ドキュメンタリーを上映

□第一部「表現のオルタナティヴ」

13:00 プレゼンテーション:デヴィッド・ソルニット+マリーナ・シトリン
14:00 トーク:デヴィッド・グレーバー+高祖岩三郎+原口剛(大阪市立大学都市研究プラザ研究員)
主催:remo/協力:大阪市立大学都市研究プラザ+大阪産業大学アジア共同体研究センター

□第二部「出版のオルタナティヴ」

16:00 基調講演:ジム・フレミング(autonomedia)
17:00 プレゼンテーション(各団体5分、敬称略):VOL(高祖)、ココルーム文庫(上田)、洛北出版(竹中)、indymedia(櫻田)、フリーターズフリー(生田)、キョートット(小川)、人民新聞(山田)ほか
18:00 フリー・ディスカッション
※一般の書店で入手しにくい書籍を多数販売の予定
主催:remo+大阪産業大学

□第三部 パーティー
19:00 パーティ [VJ ケイイチ(中学生)with DJ テツ]
フード:辻並麻由

21:00 閉場

会場:remo(新大阪)
地図:http://www.remo.or.jp/img/map01.gif
お問い合せ:remo info☆remo.or.jp(☆を@に)
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■6/22(日)12:00~18:00(この日の会場は remo ではありません)
「学校のオルタナティヴ(青空大学)」
公共空間におけるパペット・アーティストとして著名なデヴィッド・ソルニットの来阪を期に、資源再生アートのワークショップを開催いたします。

1)デヴィッド・ソルニットによるレクチャー
2)参加者による人形等の資源再生アートの制作
3)作品のプレゼンテーション

会場:大阪城公園・市民の森(噴水裏、トイレ前付近)
お問い合わせ:原口剛(「パペットをつくろう!」連絡会)
haraguch0508☆yahoo.co.jp(☆を@に)

詳細: http://gbs.ur-plaza.osaka-cu.ac.jp/art-cafe/news/post_53.php
主催:青空大学連絡会/協力:大阪市立大学都市研究プラザ+remo
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■6/23(月)14:00~18:00(この日の会場は、remoではありません)
「労働・雇用・保障のオルタナティヴ」
 失業・過労・不安定生活・貧困を乗り越えていく力として、人々は何を手にしているのか?人がもつ労働力以外の力を十分発揮できるような社会保障のあり方があるのではないか?プレカリアートやアンテルミッタン(芸術の非正規労働者)は、国境を越えてオルタナティヴを喚起する。

発表者:マウリツィオ・ラッツァラート、渡邉琢(かりん燈)、橋口昌治(ユニオンぼちぼち)、中倉智徳ほか
コメンテーター:酒井隆史(大阪府立大学)、廣瀬純(龍谷大学)、村澤真保呂(龍谷大学)

会場:立命館大学衣笠キャンパス学而館二階第二研究室
お問い合わせ:中倉智徳(立命館大学大学院先端総合学術研究科大学院生)
so029997☆ce.ritsumei.ac.jp(☆を@に)

詳細: http://www.arsvi.com/a/20080623.htm
主催:立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点、院生プロジェクト「労働問題・不安定生活・保証所得をめぐる国際的研究」、立命館大学生存学研究センター
共催:龍谷大学国際社会文化研究所/協力:remo
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■7/11(金)18:00~21:00
「メディアのオルタナティヴ(仮題)」

アウトノミア運動のスポークスマンとして知られたフランコ・ベラルディ(ビフォ)。イタリア初の自由ラジオ「アリーチェ」以来、ガタリとの協働を経て最近のtelestreet.itやrekombinant.orgに至るまで、つねに現代メディアを刺激してきた実践的思想家の初来日。かれの眼は、現代日本にどのような絶望と希望を見いだすか?

講演:フランコ・ベラルディ(bifo)ほか。詳細は続報をお待ちください。

会場:remo
お問い合せ:remo info☆remo.or.jp(☆を@に)
主催:remo+大阪大学グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学」

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以下、関連イベント(会場は、remoではありません)
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■6/22(日)マウリツィオ・ラッツァラート『出来事のポリティクス』出版記念「あらたなネットワークとメディア運動の創造にむけて」@京都三条ラジオカフェ(18:00~20:00) 詳細 → http://rakuhoku.blog87.fc2.com/blog-entry-198.html

■7/10(木)マリーナ・シトリン講演会@大阪府立大学中之島サテライト(予定、17:00~)

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NPO法人 記録と表現とメディアのための組織 [remo]
tel+fax: 06-6320-6443
533-0033 大阪市東淀川区東中島4-4-4-1F
http://www.remo.or.jp/
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by urag | 2008-06-19 01:25 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)