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2008年 03月 30日

続報:あいにくの雨天、しかし芸大イベントは盛況

a0018105_1918323.jpg今日はあいにくの雨天でしたが、東京藝術大学でのネグリイベントは盛況でした。ストリーミング中継は→こちら。写真は絵画棟1Fの石膏室での大ラウンドテーブルの様子。立ち見でいっぱいです。大きな石膏像があちこちに並ぶさなかでの、時折モニターでネグリ関連映像を流しながらの討論会。

イルコモンズさんによる、芸大イベントのオープニング・ムーヴィー:
INSIDE OUTBURST WITH NEGRI (OP) Pt.1 "EMPIRE"
INSIDE OUTBURST WITH NEGRI (OP) Pt.2 "MULTITUDE"

同じく絵画棟1Fでは、話題のThe Bigger Issueが一枚200円で販売されていました。これは、責任編集をつとめられた池田剛介さんのブログ「Fairytale/Diary  童話日記」の3月27日付エントリー「最近のお知らせ」での説明を引くと、「年明けから三ヶ月間、芸大大学院生たちと作ってきたA1両面・日英バイリンガルの出版物。気づけば英訳も3000 wordsをこえる結構な分量」というモノ。内容は、木幡和枝インタヴュー「<共>を踊るための個」と、日英バイリンガルのIndexConstellation[索引星座]。

索引星座というのは、芸大イベント公式サイトの場セルでの説明によれば、「ネグリの思想に関連する諸概念を平面上に構成し、しかるべき位置に美術・建築・映画などの作品を配し」たもので、「その躍動的な思想を、芸術作品を通じて読みなおすと同時に、アントニオ・ネグリという名の高原から、芸術の星々が織り成す、新たな星座を発見するための試み」とのこと。表裏をつなげていっぺんに見るためには2枚買わねばなりません。好評のようでよく売れていると耳にしました。

このほか、フリーペーパーの「Attitude」創刊号や、「VOL」zine 02:ベーシック・インカムのために(堅田香緒里著)などが配布されていました。

餅つきイベントは午後もやられていて、小雨が降る中、参加できました。つきたてできたてのお餅はとっても美味しかったです。いつもはひっこみじあんの幼い息子が餅つきをやりたい、と積極的に杵をとって、お姉さんお兄さん方の明るい合いの手にあわせて、けっこう長く餅つきを楽しんでいました。息子を何くれとなく構ってくださった黒い服のお姉さん、お名前は存じ上げませんが、どうもありがとうございます。良い思い出になりました。
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by urag | 2008-03-30 19:25 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2008年 03月 29日

続報:ネグリ東大芸大イベントと、新刊情報『未来派左翼』NHKブックス

未来派左翼 (上) グローバル民主主義の可能性をさぐる
アントニオ・ネグリ:著 ラフ・バルボラ・シェルジ:編 廣瀬純:訳
NHKブックス:日本放送出版協会 08年3月28日発売 定価966円 B6判並製214頁 ISBN978-4-14-091106-8
版元紹介文より:左翼に延命の途はあるのか? 左翼政権を支えた社民的思考が時代遅れになる一方で、シアトルやジェノバの抗議デモなど、グローバル資本に対抗する新しいうねりが生じている。壁崩壊からイラク戦争まで、左翼の危機を象徴する出来事を分析し、現状に即応したクリエイティブな抵抗のあり方を力強く打ち出す。左翼の逆襲はもう始まっている!
メモ:本書はイタリアの大学教師であり出版人でもあるラフ・バルボラ・シェルジ(1957-)によるインタビューをまとめたもの。原題は『さようなら、ミスター社会主義』。上巻は第一章から第七章までを収録。続刊となる下巻には第八章から第十五章までと、姜尚中氏による解説が収録される予定。原典:"Goodbye Mr. Socialism", Feltrinelli, 2006.

★ただいま開催中! 東大芸大イベント

◎「新たなるコモンウェルスを求めて」@東京大学

日時:08年3月29日(土)1:00pm~4:30pm(開場12時)
会場:東京大学安田講堂 会費:無料・事前申込不要

<代替プログラム内容(予定)>
13時 開会
 1.開会挨拶
 2.ネグリ氏講演原稿「コモンウェルスを求めて」代読予定。
 3.コメント(姜尚中氏/上野千鶴子氏より)
   -休憩-
 4.ディスカッション
姜尚中氏/上野千鶴子氏/石田英敬氏(情報学環教授)/鵜飼哲氏(一橋大学大学院言語社会研究科教授)/アントニオ・ネグリ氏(電話での交信予定。気象条件等の都合により不可能な場合があります)
16時半 閉会

※ネグリ氏の原稿代読は、映像とナレーションのコラボレーションによる発表を計画中です。
※手話・パソコンによる要約筆記モニターは前方右側に用意されております。

「すでにお伝えしたとおり、今回の日程でのネグリ氏ご自身の来日は不可能となりました。ですが、私たちには「コモンウェルスを求めて」と名づけられたネグリ氏の言葉がすでに届いています。私たちがネグリ氏から教わることは、危機において可能性を見出すこと、絶望のさなかにあっても希望を忘れないことではないでしょうか。〈共〉への欲望は限りないはずです。ネグリ氏が来日できない今、今回のシンポジウムを成功させることが、私たちにできうるかぎり最大の応答であると思われます。改めて皆様のご来場をお待ちしております」(3月25日、東京大学ネグリ講演会準備委員会・姜尚中)。


◎「ネグリさんとデングリ対話」@東京藝術大学

日時:08年3月29日(土)13時~21時、30日(日)10時~21時
会場:東京藝術大学上野校地美術学部構内(半外舞台、グラウンド、講義室、アトリエなど)  入場:入場無料

芸大では大小さまざまなイベントが山盛り! 詳細は→こちら

◆当日整理券発行のお知らせ
3月30日(日)に行われる、
座談会「芸術とマルチチュード」【13時~14時半:田中泯(ダンサー)/川俣正(美術家)/高嶺格(美術家)/宇野邦一(現代思想)/司会=廣瀬純】
および、
大ラウンド・テーブル「マルチチュードか、プレカリアートか?」── この国の「路上」からトニ・ネグリを歓待する【15時~19時:矢部史郎(No G8 Action)/なすび(山谷労働者福祉会館)/小田マサノリ(イルコモンズ)/平沢剛(映画研究)/成田圭祐(IRA)/ ECD(ラッパー、作家)/足立正生(映画監督)/松本哉(素人の乱)/山口素明(フリーター全般労組)/小野俊彦(フリーターユニオン福岡)/水島一憲(大阪産業大学教授)/廣瀬純(龍谷大学教員)/白石嘉治(上智大学非常勤講師)/田崎英明(立教大学教授)/毛利嘉孝(東京藝術大学准教授)/杉村昌昭(龍谷大学教授)/山の手緑(予定)/小川てつオ&武盾一郎(246表現者会議)/RLL(Culture Jammer)/木幡和枝(アート・プロデューサー)/松本麻里/海妻径子(岩手大学准教授)ほか無数の有象無象/コーディネーター:平井玄】
の開催にあたり、入場者数が会場収容可能人数を大幅に越えることが予想されますので、やむなく議論会場入場に限り、当日整理券を発行いたします。3月30日、午前11時より絵画棟前で当日整理券を発券いたしますので、お早めのご来場をお願いいたします。

※先着順、お一人様、各一枚限り。入替え有。(定員:各200名)
※休憩時間など途中出入の際は、整理券を持参してください。
※同時ビデオ中継:議論を同時中継する予定です。議論会場に入りきれない方々は、別室で聴講することが出来ます。
※他のプログラム会場の入場に整理券は必要ありません。

整理券受取後は開場時刻(12時45分)まで、映画、展示、医療関係展示、カフェ 他のプログラムをお楽しみいただけます。なお、3月30日(日)午前は、以下のイベントを行います。
・11時~:アントニオ・ネグリ氏来日断念・連帯モチつき@東京芸大上野美術学部構内
・12時正午~:田中泯ダンス・パフォーマンス<場踊り>→「舞踊というものが一体どこまで人間社会に関わっているのかという問題は、僕には自分の踊りをまっとうするためにも必要なことだ。それは世の中のこれから踊りが好きになっていく人の為にも大事なものだろう。・・・だから、言おう。私はいちダンサーとして、「名付けようのない、名付けられない事態のために」闘争し、逃走している」。
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by urag | 2008-03-29 12:22 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2008年 03月 28日

続報:ネグリ関連イベント新規情報、平井玄講演「ネグリ以後の世界」@早稲田大学生協BC

東大芸大でのネグリイベントがいよいよ明日と迫りました。今日は来月以降のネグリ関連イベントをご紹介します。

◎連続講義「大学の夜」第四夜「ネグリ以後の世界」@早稲田大学生協BC(本部キャンパス)

講師:平井玄 (音楽批評・社会運動論)
日時:08年4月4日(金) 19時00分~21時00分(前回より少し早い開始となります)
場所:早稲田大学生協ブックセンター(閉店後) 新宿区西早稲田1-6-1 17号館B1F
参加費:無料、予約不用、席は25人分用意しておりますが、立ち見も自由です。

内容:東京芸大でのネグリ来日イヴェントを終えられたばかりの、平井玄氏を講師に迎えます。ネグリ来日中止のニュースから一週間。落胆、怒りの時間を過ごした方も多かったかと思いますが、ネグリがいるこの世界の射程は、もっと遠くまで届いていることを再確認した時間でもありました。今週末にネグリ不在で決行されるイヴェントで、そのことは表現されることでしょう。来日/来日中止にかかわらず、ネグリ以後とはどんな世界なのでしょうか。平井氏と、音楽(芸術)と、運動は、その世界を直接に語ってくれるに違いありません!

平井玄(ひらい・げん):52年東京生まれ。音楽・思想・社会等幅広い領域を独自の視角で論じる。早稲田大学文学部抹籍。80年代、先鋭な音楽批評誌『同時代音楽』に関わり、ジャズを中心とする音楽プロデュースや様々な社会運動に携わる。92年には、パレスチナから音楽グループを招聘し、コンサートを催した。著書に『路上のマテリアリズム』(社会評論社)、『破壊的音楽』(インパクト出版会)、暴力と音』(人文書院)、『引き裂かれた声』(毎日新聞社)、『ミッキーマウスのプロレタリア宣言』(太田出版)などがある。
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by urag | 2008-03-28 17:42 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2008年 03月 28日

続報:ネグリ関連イベント新規情報、WINC「記憶と残像のない新自由主義空間」@東京外語大

東大芸大でのネグリイベントがいよいよ明日と迫りました。今日は来月以降のネグリ関連イベントをご紹介します。

◎WINC6月特別例会「記憶と残像のない新自由主義空間」@東京外国語大学

報告者:マイケル・ハート(デューク大学)
日時:08年6月27日(金)18:30
場所:東京外国語大学(会場の詳細は後日発表します) 府中市朝日町3-11-1  西武多摩川線(中央線武蔵境駅にてのりかえ)多磨駅下車徒歩4分。
参加費:無料、要予約
    
内容:この3月末のアントニオ・ネグりの来日が、法務省の妨害によって不可能になってしまいました。強い憤激と失望を感じざるをえませんが、『帝国』や『マルティテュード』を通してネグりの協働者であるマイケル・ハートさんが、6月に来日して報告してくれます。平日でも労働者が参加できる時間という設定で、通常とは違うのですが、6月27日金曜日夜6時半から、いつもよりも大きな部屋で、「記憶と残像のない新自由主義空間」を主題とする報告をしていただく予定です。さすがにハートさんの来日にまでストップをかける口実を法務省も見つけられないでしょう。ハートさんは、洞爺湖サミットに抗して国内外のNGOやアクティヴィスト、大学関係者が作ろうとしている「G8対抗フォーラム」に合流する予定で、パートナーのキャシー・ウィークスさんとともに来日されるのですが、東京ではたぶんこの外大での報告が唯一の本格的な報告になる予定です。【以上、WINCブログ「WINC通信/Workshop in Critical Theory」3月28日付エントリー「WINC新学期4月例会のお知らせ+今後の予定」よりの情報】
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by urag | 2008-03-28 11:47 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2008年 03月 27日

続報:アントニオ・ネグリ動画集

ネグリ来日中止を受けて、昨日イルコモンズさんがYou Tubeに投稿された動画「アントニオ・ネグリ/終わりなき革命」ANTONIO NEGRI - A REVOLT THAT NEVER ENDS (Short Edit.) をご覧になりましたか。もともと52分だったドキュメント映画を短縮したもの。ネグリさん本人はイタリア語で喋っていますが、英語の字幕がついているのが親切です。ルヴェルさんのコメントも見れます。編集と投稿の経緯がブログ「イルコモンズのふた。」に書かれてあります。

このほかにもYou Tubeには色々関連動画があります。
ANTONIO NEGRI→サン・マルティン国立大学(アルゼンチン)での講演
Antonio Negri - seminario→パリでのセミネール"「郊外-生成」
Antonio Negri e Gilberto Gil→ブラジルでのカンファレンス「コモンの構成にむけて」
ARTE E MULTITUDO a conversation with Toni Negri -part A-→05年のヴェネツィア・ビエンナーレの折のインタビュー「芸術とマルチチュード」
ARTE E MULTITUDO a conversation with Toni Negri -part B-
Sciame / Swarm / Essaim→フランスでのネグリの劇作「群集」について
Toni Negri Trilogie de la différence→イメージ動画
Toni Negri→フランス語での人物紹介。猫をナンパ中のトニ、複数の新聞を広げるトニなど。
Toni Negri y Ramona→03年のアルゼンチン訪問時、会食中のトニ。ワインを片手にリラックスした表情。
Toni Negri Interview→グローバリゼーションなどについて活き活きと話すトニ。
toniNERI.wmv→「ルモンドディプロマティーク」50周年記念式典でのトニのスピーチ。

なお、先日ご紹介した動画「ネグリ来日中止(イベントは予定通り) 」で姜尚中さんがコメントしている「〔入国を拒否された〕無名のアントニオ・ネグリはたくさんいる」について。今月、日本への入国を拒否されたのはネグリさんだけではなく、ほかには、札幌のサミット反対集会に出席する予定だった反グロ活動家のドイツ人マーティン・クラマーさんや、北半球間格差および開発途上国農民の保護を訴えるための東京でのNGO国際会議に参加するはずだった韓国人女性活動家の金某さんがいました。いずれもニュースになっています。
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by urag | 2008-03-27 13:16 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2008年 03月 26日

続報:京大ネグリイベントは盛会

昨晩京都大学で行われたイベント「大都市とマルチチュード」は、参加した方に伺ったところ盛会だったとのことです。「京都新聞」08年3月25日付の記事「ネグリ氏のテキストを代読――入管問題で不在 京大で講演」では壇上の写真とともにイベントの様子が伝えられています。曰く、「ネグリ氏が講演予定だった「大都市とマルチチュード」と題されたテキストでは、大都市におけるサービス業や情報通信などの非物質的な労働から生み出される「共(コモン)」という概念が搾取に対抗する、との考えが紹介された。会場を埋めた学生や市民は熱心に聞き入っていた」とのこと。

24日の三大学共同声明については以下の記事がオンラインで読めます。記者会見には8大学19名もの関係者が同席したのですね。

「毎日新聞」3月24日付政治欄記事「ネグリ氏:入国許可求め大学教授らが共同声明
「朝日新聞」3月24日付文化欄記事「姜尚中・東大教授ら、ネグリ氏来日中止で政府に抗議声明

いっぽう、芸大イベントの一環として23日に新宿3丁目の路上で行われた田中泯さんの「場踊り」の様子が、s.hakuさんのブログ「奏書」08年3月24日付のエントリー「昨日、今日」にて、写真付きで報告されています。木幡和枝さんが警官と対峙している写真もありますね。

田中泯さんと木幡和枝さんといえば、かつてフェリックス・ガタリが書いた田中さんへのオマージュを訳したのが木幡さんでした。その詩は、朝日出版社から85年6月に出版された『週刊本(35)光速と禅炎』の冒頭に掲げられています。

田中泯
闇のイルカ
日本の奇跡の足の下に
感覚のもうひとつの境界線を画した
彼の禅の炎。

〔中略〕

I dance not in the place but I dance the place
(私は場所で踊るのではなく場所を踊る)
田中泯
身体気象
存在について我われが抱く不可能な記憶の裸の王


ガタリとネグリの共著『自由の新たな空間』が丹生谷貴志さんの活き活きとした訳で朝日出版社から刊行されたのは、『光速と禅炎』から半年後の86年1月のことでした。『自由の新たな空間』は昨年夏(07年7月)、ネグリさんによる「日本語版への序文(07年3月)」を添えて、杉村昌昭さんによる新訳が世界書院から刊行されています。

なお、ネグリさんの著書には、「アントニオ・ネグリ」名で書かれているものと、「トニ・ネグリ」名で書かれているものがあります。「トニ」は言うまでもなく「アントニオ」の愛称で、友人たちに呼びかける際には親愛の情をこめて「トニ」を名乗っておられるようです。

トニ名義で書かれている本は、日本語訳があるものでは『自由の新たな空間』(朝日出版社版)、『未来への帰還』(インパクト出版会、99年)、『芸術とマルチチュード』(月曜社、07年)の三冊です。未訳書では、『パイプライン――レビッビアからの手紙』(エイナウディ、83年)、『イタリア 赤と黒――日記 83年2月~83年11月』(ヤン・ムーリエ訳、ベルナール・アンリ=レヴィ序文、アシェット、85年/イタリア語版『脱獄日記』、MBP、86年)などがあります。
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by urag | 2008-03-26 12:31 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2008年 03月 25日

続報:アントニオ・ネグリ日本語訳書籍近刊情報

青土社さんの月刊誌『現代思想』5月号(4月末発売)は「ネグリ」特集だそうです。また、ネグリの著書の近刊情報には以下のものがあります。

◎『ディオニュソスの労働――国家形成をめぐる批評』【4月下旬刊行】

アントニオ・ネグリ+マイケル・ハート:著 長原豊+崎山政毅+酒井隆史:訳
人文書院 定価6,090円 A5判上製468頁 ISBN978-4-409-03074-5
後年『帝国』や『マルチチュード』において展開されることになる基本的な問題設定と論点は、ほぼすべて本書で提示されていた。ネグリ+ハートの出発点にして、三十年強の長きにわたるネグリ思想の一大集積!

◎『幻のネグリ日本講演集(仮)』【7月刊行予定】

アントニオ・ネグリ+ジュディット・ルヴェル:著 市田良彦:監修
作品社  定価、判型、頁数、ISBN、すべて未定
三大学での講演テクスト「大都市とマルチチュード」「新たなるコモンウェルスを求めて」「芸術と非物質的労働へのアプローチ」のほか、書き下ろし論文三本、来日中止をめぐるスペシャル・インタビューとダイアローグ、三大学でのシンポジウム内容を収録。同社では8月に『野生のアノマリー』も刊行予定。

★いよいよ本日から! 三大学イベント開始!

◎「大都市とマルチチュード」@京都大学

日時:08年3月25日(火)18時00分~20時30分(開場17時30分)
場所:京都大学百周年時計台記念館 百周年記念ホール
聴講無料、事前申し込み不要、定員500名
問合せ:京都大学人文科学研究所総務係 電話075-753-6902
コメンテーター:市田良彦(神戸大学)+廣瀬純(龍谷大学) 司会:王寺賢太(京都大学)

◎「新たなるコモンウェルスを求めて」@東京大学

日時:08年3月29日(土)1:00pm~4:30pm(開場12時)
会場:東京大学安田講堂
会費:無料・事前申込不要
討論者:姜尚中(東京大学)+上野千鶴子(東京大学)+東京大学大学院生

◎「ネグリさんとデングリ対話」@東京藝術大学

日時:08年3月29日(土)13時~21時、30日(日)10時~21時
会場:東京藝術大学上野校地美術学部構内(半外舞台、グラウンド、講義室、アトリエなど)
入場:入場無料
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by urag | 2008-03-25 13:37 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2008年 03月 24日

続報:ネグリ来日中止に関する共同声明

本日午前中に東大にて、三大学共同の記者会見が行われ、共同声明が発表されました。「アントニオ・ネグリ来日プロジェクト」のトップページに掲載されています。テレビ局ではNHKとTBSのカメラが入っていたそうです。また、今週金曜日28日には、海外記者クラブで共同記者会見が開かれる予定。

アントニオ・ネグリ氏とジュディット・ルヴェル氏の来日中止に関する共同声明

私たちは、哲学者アントニオ・ネグリ氏と彼のパートナーであるパリ第一大学准教授ジュディット・ルヴェル氏の来日を、ネグリ氏の招聘元である国際文化会館とともに準備し、それぞれの大学において両氏が参加する公開あるいは非公開での講演と討論を企画してきた者である。2007年3月20日から4月4日の日本滞在中、両氏は私たちをはじめ、さまざまな人々と思想的・学問的・文化的交流を行う予定であった。しかし両氏は、現在にいたるまで日本に入国していない。

私たちはその責任がひとえに日本政府にあると考える。外務省は入国予定の3日前、3月17日になって、それまで数ヶ月来国際文化会館とネグリ・ルヴェル両氏に伝えていた「入国査証は必要ない」との言を翻し、査証申請を行うよう要求してきた。そして、出発直前の極めて慌しいスケジュールの合間をぬって両氏から申請が行われるや、今度はネグリ氏に対し、自分が「政治犯」であった「書類上の根拠」を示せと要求したのである。入国管理法第5条4項「上陸の拒否」(「1年以上の懲役もしくは禁固またはこれらに相当する計に処せられたことのある者」は「本邦に上陸することができない」)の但し書き(「政治犯罪により刑に処せられた者は、この限りではない」)による「特別上陸許可」を認めるためである。

アントニオ・ネグリ氏が「政治犯」であることはすでに国際的に承認されている事実である。彼は欠席裁判により有罪を宣告された——これは刑事裁判にかんしては「国際人権規約」上無効である——うえ、「国家転覆罪」というまさに「政治犯罪」の廉により、実行行為をともなわない思想上の影響という「道義的責任」を問われて、有罪とされた。だからこそ、フランス政府は1983年から1997年の14年間にわたり、イタリア政府からの身柄引き渡し要求にもかかわらず、ネグリ氏を保護したのである。その際、ネグリ氏に対して「政治亡命者」の法的身分が与えられていなかったとしても、それはフランス政府独自の外交的判断にもとづくものであって、ネグリ氏が「政治犯罪により刑に処せられた」事実をいささかも揺るがすものではない。ネグリ氏は1997年7月、現在もなおイタリアに存在する近過去の「政治犯」問題に一石を投じるべく、フランスからイタリアに自発的に帰国し、服役するが、これは彼が「良心の囚人」となったことを示しているのであり、すべての刑期を終えて完全自由の身となった2003年10月以降は、現在まで22カ国を歴訪し、そのどこからも日本政府からのような要求を受けたことはない。

さらに私たちにとっては、もう一つ看過しえないことがある。ジュディット・ルヴェル氏は短期滞在の場合には査証を免除されるフランス人であり、かつ「上陸の拒否」を云々できるような前歴はないにもかかわらず、その彼女にまで、外務省が査証申請を要求したという事実である。

ネグリ・ルヴェル両氏の来日をめぐる以上のような経緯に鑑みれば、今回の日本政府の対応は、両氏に対する事実上の入国拒否を企図するものであったと判断せざるをえない。かくして私たちとネグリ、ルヴェル両氏は、世界の22カ国ですでに行われ、これからも増えていくにちがいない国境を越えた思想的・学問的・文化的交流の機会を奪われた。両氏の移動の自由が侵害され、関係者すべての思想信条・学問の自由が侵された。私たちは強く抗議するとともに以下の点を日本政府に求めるものである。

(1) 入国3日前に前言を翻して査証申請を求め、アントニオ・ネグリ氏とジュディット・ルヴェル氏に甚大なる精神的苦痛を与えた点について、外務省は彼らに謝罪せよ。

(2) 法務大臣は今回の事実上の入国拒否の非を認め、責任を持ってアントニオ・ネグリ氏の過去の罪状を入管法上の「政治犯罪」と認定し、すみやかに「特別上陸許可」を与えよ。

(3) 日本政府は署名各大学の事業当事者、学生、聴衆の研究・学習・知的 交流の機会を奪ったことを認め、謝罪せよ。

2008年3月24日

京都大学人文科学研究所・人文研アカデミー「アントニオ・ネグリ講演『大都市とマルチチュード』」(3月25日) 
実行委員会:大浦康介、岡田暁生、小関隆、王寺賢太、久保昭博、藤原辰史、市田良彦(神戸大学)、廣瀬純(龍谷大学)

大阪大学GCOE「〈ジェンダーとコンフリクト〉プロジェクト」+大阪府立大学女性学研究センター「女性学コロキウム」(3月26日)
牟田和恵(大阪大学)、伊田久美子(大阪府立大学)

東京大学ネグリ講演会「新たなるコモンウェルスを求めて」(3月29日)
準備委員会:姜尚中、吉見俊哉、上野千鶴子

東京藝術大学「ネグリさんとデングリ対話」(3月29日/30日)
実行者会議:木幡和枝、坂口寛敏、毛利嘉孝、桂英史

お茶の水女子大学「ルヴェル・コロキュアム」(3月31日)
戒能民江、竹村和子
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by urag | 2008-03-24 15:49 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2008年 03月 23日

続報:ネグリ来日中止をめぐる関係者インタビュー動画(21日@国際文化会館)

21日の国際文化会館でのネグリ・レセプション改め緊急説明会において収録された、三大学イベント関係者のインタビュー動画「ネグリ来日中止(イベントは予定通り)」がYou Tubeにアップされています。市田良彦さん、姜尚中さん、木幡和枝さんのコメント。

ちなみに、国際文化会館の牛場フェローシップのウェブページに掲載されていた降旗常務理事による長文の経緯解説がさげられて、ごく簡単な文章に差し替わっています。これまでの経緯があるだけに「なんで?!」という声があちこちで上がり始めておりますが、詳細は知りません。

★国際文化会館のメッセージ「アントニオ・ネグリ氏来日中止について 」改訂版:08年3月22日付

このたび、国際文化会館が主催いたします、牛場記念フェローシップの第二回招聘フェローとして3月20日に来日予定であった、アントニオ・ネグリ氏の来日が、中止となりました。

当会館は、民間レベルで文化交流・知的協力を推進することを目的に、さまざまな知識人・文化人の交流事業を行っております。その一環として今回招聘した、世界的知性で、政治哲学者であるネグリ氏の初来日が中止となりましたことを、誠に残念に思います。これまで、ネグリ氏の来日に向けて、ご尽力・ご協力いただいた京都大学、東京大学、東京藝術大学ならびに関係諸機関の方々に、心より感謝申し上げます。

今後とも、国際文化会館は、原点に立ち戻り、ネグリ氏の来日を実現すべく努力してまいります。

京都大学人文科学研究所のメッセージ

京都大学人文科学研究所では、ネグリ氏の来日に際して、人文研アカデミーの活動の一環として、京都大学時計台百周年記念ホールでのネグリ氏の講演会を主催すべく準備を進めてきました。その主催者として、招聘が決定した後、来日の直前になって、今回のような事態が生じるということは、意想外のことであり、また大変遺憾なことと言わざるをえません。

しかし、ネグリ氏はすでに、今回の京都訪問に際して準備された『大都市とマルチチュード』と題された原稿を私どもに届けてくださっています。また、当日登壇をお願いしていたコメンテーターの市田良彦 神戸大学教授、通訳の廣瀬純 龍谷大学専任講師のお二方は、これまでネグリ氏の著作に大きな刺激を受けながらそれぞれの仕事を展開されてきた、日本におけるネグリ氏のもっとも良き理解者でもあります。

したがって、人文科学研究所としては、きわめて異例のことではありますが、今回の催しについては、ネグリ氏不在のまま「アントニオ・ネグリ講演 『大都市とマルチチュード』」として開催し、ネグリ氏のテクストの日本語訳を読み上げるとともに、市田良彦、廣瀬純両氏をあらためてコメンテーターとしてお迎えして、ネグリ氏のテクストについて、さらには彼の不在の意味について、聴衆のみなさまと共に考える場とさせていただきたいと考えています。

講演会開催直前になってのプログラムの内容の変更となり、ネグリ氏の来場を心待ちにしていたみなさまに対してはまことに申し訳ありませんが、諸般の事情をご理解のうえ、どうかふるってご参加いただきますようお願い申し上げます。

東京藝術大学<ネグリさんとデングリ対話>実行者会議のメッセージ:08年3月21日付

<ネグリさんとデングリ対話>ドンデン返し!! アントニオ・ネグリ氏は、今回の来日を断念せざるをえなかった。しかし、芸大では、潜勢力励起事態が起こる。すべては予定の日時に実施されます。

ネグリ氏の招聘元、国際文化会館の「アントニオ・ネグリ氏来日中止について」に説明されている経緯で、同氏の来日はキャンセルになりました。しかし、マルチチュード=有象無象は止まれない、止まらない。宇宙はそうして膨張拡大してきた。世界はそうして無限の物理的、生物的経験をしてきた。それが天然だ。3月29日~30日、ネグリさんはヨーロッパにいる。口惜しいだろう、悲しいだろう,落ち着かないだろう・・・それがどうした? 仕事は着々と進んでいる。生政治はまた大きな一歩、いや何千歩を踏破する。

人権の唯物的根幹である居所と移動の自由を奪われ(またしても!)、友愛と成長の範囲を限定された。それがどうした? マゾで言っているのではありません。もともと<デングリ>は「貧、戦、共」を掲げて、学んじゃおう、遊んじゃおう、一人じゃなく大勢、有象無象の納得へ向けて、際限のない思考と試行を日常にしよう!と企図しました。日本という国家の排外的警戒心なんて初めて知ったわけではありません。[政治犯だったと証明しろ]なんて、そんなデングリ返し的自家撞着が法律にあるだなんて、この点は学んで得しました。

ともかく、私たちはさらに忙しくなりました。「貧、戦、共」は当事者の存在形態なので、環境が変われば即、主体の永劫変化がまた始まる。さあ、無数の出発のために起きよう、服を着よう、靴を履こう!

3月29日,30日、濃密で軽妙な事態のまっただなかで、待っています!
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by urag | 2008-03-23 21:40 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2008年 03月 22日

続報:ネグリ来日中止でも、三大学イベントは開催!

関係者筋の情報によれば、京大東大芸大の各イベントは、ネグリ来日こそ不可能になったものの、若干の内容変更を経て、日程通りに開催されるようです。ネグリの講演は代読というかたちになるのかなと思います。週明けの月曜日には三大学実行委員共同の記者会見が予定されているそうです。今回の入国拒否をめぐっては、マスコミ各社が特報を準備している様子ですし、人文系雑誌のいくつかが特集を組み、また、来日記念の緊急出版が某社から予定されています。昨晩国際文化会館で行われた、レセプション改め緊急説明会の様子は、UTCPの西山雄二さんによる記事「【緊急報告】アントニオ・ネグリ氏来日中止の経緯説明会」をご参照下さい。

★関連記事
「毎日新聞」3月22日付海外欄グローバル・アイ(西川恵氏):「ネグリ氏の訪日中止 ビザ発給はより柔軟に」より→法務省は「個別案件には答えられない。ビザ申請を取り下げたと聞いている」と語るが、もっと柔軟であるべきだと私は思う。フランスでの実績、欧州各国政府が受け入れてきた事実を見れば、この世界的な知性が好ましからぬ人物かどうかは明らかだ。実体を見ないしゃくし定規な姿勢は、豊かな知的交流を妨げている。

★ネットでの様々な反響
Arisanさんのブログ「Arisanのノート」3月21日付エントリー:「[雑感]ネグリ来日中止(不認可)の件」より→当初から法務省(入管)との協議のなかで、「入国させない」という線で話が進んでいたのではないか?そして、わざと「今からでは書類を集めるのが間に合わない」という時期になるまで待って、「じつは困難な問題がある」と言ってきたのではないか。〔・・・〕法律の規定や書類の不備というのは、あくまで口実だろう。要するに、日本は、ネグリのような人を寛容に、問題なく受け入れるような国家ではないという自明の事実が、あらためて明らかになっただけだ。

Gosseynさんのブログ「ロゼッタへの道」3月21日付エントリー:「ネグリ来日中止」より→イタリア政府によって「アルド・モロ殺害の中心人物」というぬれぎぬを着せられて投獄され、後に事件と無関係のえん罪だったことが判明した人に対して、来日するためには「政治犯だったという証拠」が必要だというのは、あまりに無茶苦茶。関係者の話によれば、明らかに嫌がらせみたいです。関係者の方々の落胆ぶりが目に浮かびます。

nosさんのブログ「daily report from mt.olive」3月20日付エントリー:「ネグリの来日中止についてのメモ」より→外務省・入管がイタリア法務省に確認すれば済むことではないのか? ネルソン・マンデラも金大中も来日の際はそんな書類を用意したのか?「政治犯」でなく強盗で5年服役していたスティグレールは?

亀鶴さんのブログ「亀鶴茄子」3月21日付エントリー「ネグリ氏来日中止 ネグリ対サミットという構図」より→「帝国」「マルチチュード」のネグリがサミットに阻まれるというのは、もの凄く象徴的というか何と言うか。

掲示板「第7期革命的マル共連フォーラム」3月20日付「元祖趣味者」氏投稿:「どうやらネグリ来日中止らしい」より→残念です。でも、来日中止で、その中止理由(モロ首相殺害犯のデッチアゲの疵が起因)が明らかになると、1970年代、80年代の西独西軍(バーダー=マインホフ)や、イアリアの旅団への弾圧(鉛の時代)の掘り起こしになって、幸いかも。いまは別の意味で「鉛の時代」に突入しつつある、と思うから、歴史に学ぶことになる。

知と情報を繋ぐ人文系ニュースサイト「トラカレ!」3月20日付投稿「ガッカリネグリ」より→ビデオチャットでは駄目なのでしょうか。

哲学板@2ちゃんねる「【マルチチュード】ネグリ+ハート【<帝国>】」3月21日付「考える名無しさん」氏投稿より→スカイプビデオ会議で代替すればOK

※2ch検索:[ネグリ]
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by urag | 2008-03-22 11:01 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)