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2007年 10月 30日

コジェーヴの遺稿『カント』(ガリマール、1973年)が再刊

a0018105_21383488.jpgアレクサンドル・コジェーヴ(1902-1968)の遺稿『カント』が久しぶりに再刊されました。奥付は9月21日印刷となっていますが、発売は10月ではなかったかと思います。初版は1973年、ガリマールより刊行。古書市場では数万円の値段がつくこともある書目ですが、再刊書は20ユーロで購入できます。本文220ページ。

コジェーヴ流のヘーゲル解釈にひきつけられたかたちでのカント理解である、という評価を目にしたことがありますが、個人的にはコジェーヴ流の「ヘーゲル」――というよりヘーゲルに仮託したコジェーヴ「自身」の思想と言うほうが正確でしょうか――は好きなので、本書をやっと手にした今、ワクワクしています。

そういえばすっかり拙ブログで取り上げる時期を逸してしまっていたように思うのが、レオ・シュトラウス(1899-1973)の『僭主政治について』(上下巻、石崎嘉彦ほか訳、現代思潮新社、06年12月-07年3月)です。下巻にはシュトラウスとコジェーヴの間で交わされた往復書簡や論文が収められています。

シュトラウスの『僭主政治について』に対するコジェーヴの批判的考究「僭主政治と知恵」と、それへのシュトラウスの応答「クセノフォン『ヒエロン』についての再説」――どちらも長い論文――、そして1932年から1965年に至る往復書簡。特に往復書簡が興味深いです。大手メディアでこれといった書評が出なかったようなのですが(紹介記事はアリ)、不思議というか不気味です。今こそ再評価されていい古典だと思うのですけれども。
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by urag | 2007-10-30 21:41 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2007年 10月 29日

大竹昭子さんによる『貧しい音楽』の書評@書評空間

文筆家の大竹昭子さんが紀伊國屋書店の「書評空間」で、大谷能生『貧しい音楽』の書評を書かれています。

「私は本書にインタビューが載っているミュージシャンをひとりも知らず、しかもテクノやアブストラクト・ヒップポップやミュジーク・コンクレートなるジャンルにもうとい。書評するのははなはだおこがましいのだが、それでもなにがしか書いてみたいと思ったのは、「複製品」におおわれた私たちの日常について思考が広がっていく喜びがあったからである」と書き出しにあります。大竹さん、ありがとうございました。
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by urag | 2007-10-29 14:39 | 芸術書既刊 | Trackback | Comments(0)
2007年 10月 28日

今週の注目新刊(第121回:07年10月28日)

今週は自伝系の収穫多し。ブラッドベリのは「自伝的小説」。イ・ヨンスクさんの単著新刊はサントリー学芸賞受賞作の『「国語」という思想――近代日本の言語認識』(岩波書店、1996年)以来のもの。『イギリス哲学・思想事典』は研究社の創立100周年(07年11月)記念出版のひとつ。イギリス哲学思想の専門事典は本邦初。8000円(税別)というのは存外安い。

ロックフェラー回顧録 デイヴィッド・ロックフェラー(1915-):著 楡井浩一:訳 新潮社 2,730円  07年10月 ISBN978-4-10-505651-3
イリヤ・カバコフ自伝--60年代~70年代、非公式の芸術 イリヤ・カバコフ(1933-):著 鴻英良:訳 みすず書房 07年10月 5,670円 ISBN978-4-622-07314-7
緑の影、白い鯨 レイ・ブラッドベリ(1920-):著 川本三郎:訳 筑摩書房 07年10月 3,675円 ISBN978-4-480-83186-6
少年フィデル フィデル・カストロ(1926-):著 柳原孝敦:監訳 トランスワールドジャパン 07年10月 1,890円 ISBN978-4-86256-010-0
ペドロ・アルモドバル 映画作家が自身を語る--愛と欲望のマタドール ペドロ・アルモドバル:述 フレデリック・ストロース:編 石原陽一郎:訳 フィルムアート社 07年11月 2,730円 
ISBN978-4-8459-0712-0
国家・グローバル化・帝国主義 ヨアヒム・ヒルシュ(1938-):著 表弘一郎+木原滋哉+中村健吾:訳 ミネルヴァ書房 07年10月 3,990円 ISBN978-4-623-04957-8
人類の議会--国際連合をめぐる大国の攻防(上下) ポール・ケネディ(1945-):著 古賀林幸:訳 日本経済新聞出版社 07年10月 各1,890円 ISBN978-4-532-16639-7/978-4-532-16640-3
戦争--War DNA Q・サカマキ:写真・文 小学館 07年10月 3,150円 ISBN978-4-09-682018-6
レーニン論 ルカーチ・ジェルジ(1885-1971):著 渡邉寛:訳 こぶし書房 07年10月 1,890円 ISBN978-4-87559-220-4 ※青木文庫1965年の再刊。著者名表記はママ。ハンガリー語に忠実に。
異邦の記憶--故郷・国家・自由 イ・ヨンスク(1956-):著 晶文社 07年10月 2,625円 ISBN 978-4-7949-6715-2
奪われた記憶--記憶と忘却への旅 ジョナサン・コット:著 鈴木晶:訳 求龍堂 07年10月 2,730円 ISBN978-4-7630-0705-6 ※うつ病の電気治療で15年分の記憶を喪失。そこからただでは起き上がらないのがコット氏の本領か。人文書の「脳科学」系の本棚に十分マッチすると思います。
人間コミュニケーションの語用論--相互作用パターン、病理とパラドックスの研究〔第2版〕  ポール・ワツラヴィック+ジャネット・ベヴン・バヴェラス+ドン・D・ジャクソン:著 山本和郎:監訳 尾川丈一:訳 二瓶社 07年9月 2,730円 ISBN978-4-86108-044-9
四次元主義の哲学--持続と時間の存在論 セオドア・サイダー(1967-):著 中山康雄:監訳 小山虎+齋藤暢人+鈴木生郎:訳 春秋社 07年10月 3,990円 ISBN978-4-393-32313-7 ※シリーズ「現代哲学への招待」。
イギリス哲学・思想事典 日本イギリス哲学会:編 研究社 07年11月 8,400円 ISBN978-4-7674-9074-8
ヘンリー・ジェイムズ事典 ロバート・L・ゲイル:著 別府惠子+里見繁美:訳 雄松堂出版 07年10月 26,250円 ISBN978-4-8419-0379-9
神と科学は共存できるか? スティーヴン・ジェイ・グールド(1941-2002):著 狩野秀之+古谷圭一+新妻昭夫:訳 日経BP社 07年10月 1,995円 ISBN978-4-8222-4572-6
シュタイナー教育ハンドブック ルドルフ・シュタイナー:著 西川隆範:編訳 風濤社 07年11月 1,680円 ISBN978-4-89219-295-1
デザインのデザイン Special Edition 原研哉:著 岩波書店 07年10月 7,770円 ISBN978-4-00-024025-3
ルネサンス美術解読図鑑--イタリア美術の隠されたシンボリズムを読み解く リチャード・ステンプ:著 川野美也子:訳 悠書館 07年10月 9,975円 ISBN978-4-903487-10-6
パンプキン ケン・ロビンズ:写真・文 千葉茂樹:訳 BL出版 07年10月 1,470円 ISBN978-4-7764-0257-2

***

◎注目の新書、文庫

偶然のチカラ 植島啓司(1947-):著 集英社新書 07年10月 714円 ISBN978-4-08-720412-4
哲学コレクション (1) 宗教 上田閑照(1926-):著 岩波現代文庫 07年10月 1,365円 ISBN978-4-00-600179-7 ※上田先生の著作を再編集した「哲学コレクション」全5巻の第1回配本。隔月刊。
猫の大虐殺 ロバート・ダーントン(1939-):著 海保眞夫+鷲見洋一:訳 岩波現代文庫 07年10月 1,260円 ISBN978-4-00-600185-8 ※86年刊行の単行本から1、2、4、6章を抜粋した新編集版。著者による「第三版への序文」あり。第三版とはすなわち、単行本版=初版、同時代ライブラリー版(90年)=第二版、そして今回の文庫版という位置づけだろう。

***

未公開だった「注目新刊」119回(10月14日)と120回(10月21日)も公開開始しました。「本のコンシェルジュ」のカテゴリーをクリックしていただくと、連続してお読みいただけます。
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by urag | 2007-10-28 12:16 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2007年 10月 26日

大谷能生さん出演のライヴ、明晩新宿にて

弊社刊行の書籍『貧しい音楽』の著者・大谷能生さんがメンバーのMASが出演するライヴが以下の通り、明晩新宿で行われます。イベントのタイトル「rhizome」はジル・ドゥルーズの『千のプラトー』からあやかったそうですよ。

■recommuni PRESENTS " rhizome - rhythm FINAL "

2007.10.27 (sat) Open 17:00 Start 17:20 Finish 5:00 Place Shinjuku MARZ/motion (motionのみオールナイト)
Ticket 前売 3,000円 / 当日 3,500円 (Without 1drink) info@recommuni.jp (お名前、枚数を明記してください)、各アーティストで受付けております。
新宿MARZ:03-3202-8248 motion:03-3202-0988
[注]新宿MARZ、motion行き来自由です。motionは入場規制する場合がございます。
見たいアーティストがmotion出演の場合は早めのご入場をお願いします。


LIVE ACT

* 4 bonjour's parties [motionでの出演]
* asana (名古屋) [MARZでの出演]
* bossston cruizing mania [motionでの出演]
* COMA* [MARZでの出演]
* FREDELIQ [motionでの出演]
* GELLERS [motionでの出演]
* HarpOnMouthSextet (京都) [MARZでの出演]
* MAS [MARZでの出演]
* miscorner/c+llooqtortion (旭川) [motionでの出演]
* pasadena with poundhip upsetters (member of Jimanica & microshot) [motionでの出演]
* payanpayan [motionでの出演]
* RUBYORLA (京都) [motionでの出演]
* サンガツ (NEW!!!) [motionでの出演]
* 旅団 [MARZでの出演]
* Limited Express (has gone?) [motionでの出演]

特設サイトはこちらから
[PC]http://recommuni.jp/event
[mobile]http://my-entity.sakura.ne.jp/eventmb/
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タイムテーブル

marz
Open 17:00
17:20-18:00 HarpOnMouthSextet
18:20-18:55 MAS
19:15-19:55 asana
20:15-20:50 COMA*
21:10-21:45 旅団
Finish

motion
Open 18:20
18:40-19:25 サンガツ (GUEST 1)
19:45-20:25 miscorner/c+llooqtortion
20:50-21:20 FREDELIQ
21:50-22:20 4 bonjour's parties
22:50-23:30 pasadena (Fishing with john共演予定)
23:50-00:30 bossston cruizing mania
01:00-01:40 RUBYORLA
02:10-02:50 payanpayan
03:20-03:50 Limited Express (has gone?)
04:20-05:00 GELLERS
Finish
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by urag | 2007-10-26 19:59 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2007年 10月 25日

ブックフェア「中野幹隆という未来」の大成功を目の当たりにして

「[本]のメルマガ」07年10月25日号に寄せた拙文を転載します。末尾に、メルマガ掲載が間に合わなかった最新情報を添えます。

***

 それは驚くべき結果だった。前年比200%。ジュンク堂書店新宿店で7月から8月いっぱいにかけて開催されたブックフェア「中野幹隆という未来――編集者が拓いた時代の切鋒(きっさき)」が予想を遥かに超える反響を呼び、人文書売場の月次売上が一気に跳ね上がったのだ。売場担当のSさんの声はいつになくトーンが高かった。「すごいことになりましたよ! 普通はこんなのはありえないです」と。

 私がお手伝いをさせてもらったフェアの中で、それはダントツの結果だった。過去を振り返ると、90年代前半のリブロ池袋店での「天使本」フェア、同じく90年代の後半には紀伊國屋書店チェーンでの「カルチュラル・スタディーズ」フェア、そして、01年から数年続いた三省堂書店本店の人文書和書フロアでの「人文社会系英米語洋書」フェア等々、本屋さんを盛り上げたいという自分なりの営業スタイルの中で、節目となったのはいずれもブックフェアだった。

 実を言えば、今回の中野さん追悼フェアは、一番結果が予想できないフェアだった。書店さんや同業他社諸姉兄の大きな協力のもとにこれまでに仕掛けることができた企画は、いずれも時代の風をある程度感じながら立てたものだったので、チャレンジに不安はなかった。けれど、今回のフェアは違う。中野さんの手がけた本はいずれも時代を超える強度を帯びている。それは中野さんの卓越した先見性によるものだ。初めて網羅的に「中野本」を集めるという意義は大きいけれど、未来へと開かれた中野さんの先駆的仕事が、読者に広く受け入れてもらえるかどうかは分からなかった。

 結果から見れば、市場が「広い」か「狭い」かを気にすることなど小ざかしいことだった。ジュンク堂書店新宿店のフェアで販売されたのは、哲学書房の出版物全点と、中野さんが朝日出版社時代に手がけられた雑誌や書籍、そしてそれらが他社で文庫化されたもの、等々である。実はちょうど同じ時期に、向かいの紀伊國屋書店新宿本店5F人文書売場では、朝日出版社の書籍の在庫僅少本フェアが展開されていた。思いがけないバッティングに、それぞれの売上が伸び悩むのではと心配したものの、それはまったくの杞憂だった。終わってみれば、紀伊國屋書店新宿本店でもジュンク堂とほとんど同じ冊数が売れたのだ。いくらレア本大放出だからとはいえ、これにはかなり驚かされた。

 ちなみにジュンク堂書店新宿店のフェアでよく売れたのは、哲学書房の本ではNHKアインシュタイン・プロジェクト編『私は神のパズルを解きたい』や、ドゥンス・スコトゥス『存在の一義性』で、朝日出版社の本では、斎藤忍随+後藤明生『「対話」はいつ、どこででも:プラトン講義』や、大内秀明+野坂昭如『マルクスを読む:資本論講義』、ビュトール『中心と不在のあいだ』などだった。紀伊國屋書店新宿店では廣松渉+吉田宏晢『仏教と事的世界観』や、サラ・コフマン『ニーチェとメタファー』だった。これらはあくまでも冊数ベースの話だ。完売か否かという角度から見る結果というのもある。

※新宿でのフェアの様子→ http://urag.exblog.jp/5812009

 中野フェアは幸運なことにジュンク堂書店池袋本店4Fの人文書売場でも展開されることになった。期間は9月上旬から10月上旬まで。さすがに新宿店の売上を超えるのは無理だったけれど、直後のフェアなのにまだこんなに売れるのか、と思わず唸ってしまう結果がでた。池袋本店で売れたのは、哲学書房がスコトゥス『存在の一義性』や、ベーメ『無底と根底』などで、朝日出版社は今西錦司+吉本隆明『ダーウィンを超えて:今西進化論講義』や『科学の名著(9)アルキメデス』などだった。客層の違いが表れていますね、とはSさんの分析である。

※池袋でのフェアの様子→ http://urag.exblog.jp/6226928/

 こうして振り返ると、「レクチュア・ブックス」シリーズがよく売れているのが分かる。このシリーズは文系理系にわたる様々なテーマをめぐって、専門研究者と門外漢の著名知識人が縦横無尽に対談するというもので、思想のケミストリー(化学反応)とでも言うべき魅力に満ち溢れていた。今なお稀有な成果ではないだろうか。稀有と言えば、新宿と池袋でともにドゥンス・スコトゥスの『存在の一義性』が売れたことには強い印象を持った。中世哲学の古典が一番売れたと中野さんご本人が知ったら、きっと喜ばれるに違いないと私は思う。

 10月12日付の「朝日新聞」夕刊に掲載されている「風雅月記」を見ると、哲学者の野家啓一さんが池袋でのフェアを見にいったと書かれていた。「中野さんは30年前に『エピステーメー』の編集長として、当時大学院生であった私の論文を初めて活字にしてくださった方である。(…)中野さんが編集・刊行された、領域を横断する刺激的な書籍の一群を前に、さまざまな思いが去来して目頭が熱くなる」とあった。つい数日前のこと、私は池袋店に夜の8時過ぎに立ち寄り、人文書売場でベテラン書店員のKさんにそのお話をした。

 Kさんは人文書業界では知らぬ者はいない熟練の仕事人で、京都の複数の書店で奉職された後、ジュンク堂書店池袋本店に移られた。生前の中野幹隆さんを古くから知る方の一人である。Kさんは中野さんとの鮮烈な出会いの思い出を明かしてくださりながら、今回のフェアをやって本当に良かったし、お客様にも喜んでいただけた、としみじみ語られた。Kさんのお話は胸に沁みた。それは振り返る姿に温かみがあるからという以上に、この成果を未来にどう繋げるかという熱い思いがKさんの全身から溢れていたからだった。

 思いがけず長びいてしまった立ち話の最後に、Kさんはいつものように私を温かく激励し、再び黙々と本の補充作業に戻られた。私は涙が出そうだった。一読者としても、一出版人としても、どんなにか自分は書店で色んなことを学んだろう。その書店を支える仕事の尊さは、とうてい自分には言葉にすることなどできないし、Kさんの代わりに自分がその役目を果たせるとも思えない。書店員という職能が背負っているものは実はとてつもなく大きい。目には見えないけれど、とても大きいのだ。

 ブックフェア「中野幹隆という未来」は来たる11月1日から、今度はジュンク堂書店京都BAL店に移動して継続される。関西の書店さんでは哲学書房の全点が一箇所に揃うのは恐らく初めてのことではないかと思う。むろん、朝日出版社時代の本も店頭に並ぶ。なぜこのフェアに「未来」という言葉が刻まれているのか。これを読んでいるあなたがフェア台を前にして、もしもその理由に気づいた時は、その理由をあなた自身の言葉で、どうか誰かに伝えてください。

***

◎ブックフェア「中野幹隆という未来」@ジュンク堂書店京都BAL店

期間:07年11月1日~12月31日(営業時間11:00~20:00)
場所:ジュンク堂書店京都BAL店(中京区河原町三条下る二丁目山崎町 京都BALビル5~8F)、7F 人文書フェアコーナー(エスカレーター上がって右手)。
電話:075-253-6460

哲学書房社主の中野幹隆さんが手がけた書籍と雑誌を網羅的に揃えました。朝日出版社時代のレア本も多数出品!
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by urag | 2007-10-25 19:40 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2007年 10月 23日

書評情報:ヴィリリオ、大谷能生

ヴィリリオ『民衆防衛とエコロジー闘争』の書評が、ウェブサイト「SITE ZERO/ZERO SITE」のレヴュー欄に掲載されました。評者は平田周さんです。『パニック都市』(平凡社)とあわせて論じておられます。こちらで読むことができます。平田さん、ありがとうございます。

大谷能生『貧しい音楽』の書評が、タワーレコードのフリーペーパー「intoxicate」70号(07年10月)に掲載されました。評者は小沼純一さんです。「演奏の実践と言葉とがせめぎあう位置に身をおく著者の批評がやっと垣間みられるようになった。要精読」と評していただきました。小沼さん、ありがとうございます。
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by urag | 2007-10-23 15:54 | 人文書既刊 | Trackback | Comments(0)
2007年 10月 22日

福岡天神地区で二つの森山大道展覧会

VIOROストリート・ミュージアム 『森山大道展 HUNTER OF LOVE 』

日時:07年10月19日~11月28日
場所:VIORO(福岡市中央区天神2-10-3)地下2Fエントランス

※関連イベント「森山大道サイン会」

日時:10月27日(土)12:00~13:30
場所:VIORO地下2階エントランス
対象:書籍『記録』(Akio Nagasawa Publishing)をお買い上げのお客さま

同VIORO地下1階で、洋書販売とカフェを展開している“cafe&books bibliotheque”(カフェ&ブックス ビブリオテーク)にて、弊社の『ハワイ』『新宿+』『大阪+』のほか、他社さんから刊行されている森山さんの写真集や、ポスター、時計、カメラなどのグッズが販売されています。


森山大道写真展「記録そして記憶」

日時:07年10月26日~11月25日 ※11月20日は休館
場所:三菱地所アルティアム(福岡市中央区天神1-7-11 イムズ8F)
入場料:一般400円(300円)、学生300円(200円) ※( )内は前売料金/チケットぴあ扱い。再入場可、中学生以下無料。

内容:これまで世に出された膨大な作品の中から森山大道を交えて選出されたベスト作品を大判で、また最新作となる写真誌「記録」6,7,8号から初公開作品を含めたオリジナルプリント合計約100点を一堂に展示。更に、「写真よさようなら」の8ミリビデオ版とも言える貴重な映像作品「25時 Shinjuku、1973」も上映いたします。

※オープニングレセプション
日時:07年10月26日18:00~20:00
入場無料、ドリンクつき。作家も来場いたします。

※「森山大道トークショウ」
日時:07年10月27日18:30開場、19:00開演
会場:イムズホール
入場料:1,000円/チケットぴあにて販売中!

アルティアムに併設されているミュージアムショップThe Corner Shop」で弊社の森山本が販売されています。どうぞお立ち寄りください。


■『ハワイ』書評&紹介記事

エスクァイア」21巻11号(07年11月)の連載「ビジュアルブック採集」第8回に、『ハワイ』が取り上げられました。評者は清水穣さんです。「森山大道はいま、『ヒステリック』とは異なる新しい過去を辿り直そうとしている」と評していただきました。また、『美術手帖』や『プリンツ21』の各誌や、ウェブサイト「ハイフォトジャパン」のニュース欄などでも紹介されています。
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by urag | 2007-10-22 17:43 | 森山大道 | Trackback | Comments(0)
2007年 10月 21日

今週の注目新刊(第120回:07年10月21日)

a0018105_0475664.jpg
◎注目の単行本新刊

・図説世界女神大全 (I) 原初の女神からギリシア神話まで アン・ベアリング+ジュールズ・キャシュフォード:著 森雅子:訳 原書房 07年10月 6,090円 ISBN978-4-562-04122-0 ※ヴァン・デル・ポスト序文。第II巻「ギリシアの女神から神秘主義まで」(藤原達也訳)も同時発売。『古ヨーロッパの神々』(言叢社)で高名なマリヤ・ギンブタス曰く「不可欠のガイド」と。
・ギーター・サール--バガヴァッドギーターの神髄 〔改訂新版〕 A・ヴィディヤーランカール:著 長谷川澄夫:訳 東方出版 07年10月 2,940円 ISBN978-4-86249-085-8
時代の目撃者--資料としての視覚イメージを利用した歴史研究 ピーター・バーク(1937-):著 諸川春樹:訳 中央公論美術出版 07年10月 3,780円 ISBN978-4-8055-0548-9
シェリング著作集 (5b) 啓示の哲学 諸岡道比古:編 燈影舎 07年10月 4,200円 ISBN978-4-86094-000-3 ※第二回配本。
・哲学の始まり--初期ギリシャ哲学講義 ハンス=ゲオルク・ガダマー:著 箕浦恵了+國嶋貴美子:訳 法政大学出版局 07年10月 2,415円 ISBN : 978-4-588-00872-6
論理的構文論:哲学する方法 ルドルフ・カルナップ:著 吉田謙二:訳 晃洋書房 07年10月 1,260円 ISBN978-4-7710-1905-8 ※1934年のロンドン大学講演「形而上学の排除」「言語の論理的構文論」「哲学の方法としての構文論」を収録。
哲学の現場,そして教育--世界の哲学者に聞く 東洋大学哲学科:編 知泉書館 07年10月 3,360円 ISBN978-4-86285-018-8 ※ディーター・ヘンリッヒ、ベルンハルト・ヴァルデンフェルス、ペーター・ヤーニッヒ、ジャン-リュック・マリオン、ナタリー・ドゥプラズ、ハインツ・ヴィスマン、フランソワ・ジュリアンら、独仏の哲学者へのインタビュー集。
・実践理性--行動の理論について ブルデュー:著 加藤晴久ほか:訳 藤原書店 07年10月 3,360円 ISBN978-4-89434-595-9
・人間とは何か--過去・現在・未来の省察 カール・フォン・ヴァイツゼッカー(1912-2007):著 小杉尅次+新垣誠正:訳 ミネルヴァ書房 07年10月 4,200円 ISBN978-4-623-04988-2
・フロイト伝 カトリーヌ・クレマン:著 吉田加南子:訳 青土社 07年10月 2,520円 ISBN 978-4-7917-6366-5
・フランス〈心霊科学〉考--宗教と科学のフロンティア 稲垣直樹(1951-):著 人文書院 07年10月 4,725円 ISBN978-4-409-04090-4
ニュートンの予言--2060年、世界は滅亡する 中見利男(1959-):著 日本文芸社 07年10月 1,680円 ISBN978-4-537-25526-3 ※「朝日新聞」07年6月21日の記事によれば、1700年代初頭に執筆されたと推定されているニュートンの直筆文書(ヘブライ大学図書館所蔵)に書き記されている、旧約聖書「ダニエル書」の読解に「早ければ2060年に世界の終末が来る」と記しているそうで。直筆文書には錬金術や神学、聖書の預言に関する記述が含まれているとのこと。
大予言〔最新版〕 南山宏+南山宏+鮑黎明+韮澤潤一郎+星野太郎+君島史郎+林陽: 著 学研 07年11月 1,575円 ISBN978-4-05-604924-4
ブルバキとグロタンディーク アミール・D・アクゼル:著 水谷淳:訳 日経BP社 07年10月 2,310円 ISBN978-4-8222-8332-2 ※山下純一『グロタンディーク--数学を超えて』(日本評論社、03年)など、ここ数年でアレクサンドル・グロタンディークへの注目度は高まっているはずではと思うのですが、ご本人の既訳書はすべて絶版。もったいないですね。
東大全共闘1968-1969 渡辺眸:写真 新潮社 07年10月 2,415円 ISBN978-4-10-396302-8 ※「唯一バリケード内の撮影を許された女性写真家によるフォト・ドキュメント。元代表の山本義隆氏が特別寄稿」とのこと。
ブランコ・ヴケリッチ 日本からの手紙--ポリティカ紙掲載記事(一九三三~一九四〇) ブランコ・ヴケリッチ:著 山崎洋:編訳 未知谷 07年11月 3,150円 ISBN978-4-89642-206-1 ※ヴゲリッチは「ゾルゲ事件」で逮捕され、1945年網走刑務所で獄死。

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◎注目の文庫新刊

・岡本綺堂随筆集 千葉俊二:編 岩波文庫 07年10月 903円 ISBN978-4-00-310263-3
・革命的群衆 G・ルフェーヴル(1874-1959):著 二宮宏之:訳 岩波文庫 483円 ISBN978-4-00-334762-1 ※親本は創文社82年刊。
・ネーデルラント旅日記 デューラー:著 前川誠郎:訳 岩波文庫 07年10月 735円 ISBN978-4-00-335711-8 ※親本は朝日新聞社96年刊。
・子どもと死について エリザベス・キューブラー・ロス(1926-2004):著 鈴木晶:訳 中公文庫 07年10月 1,100円 ISBN978-4-12-204931-4
・アルチュセール全哲学 今村仁司(1942-2007):著 講談社学術文庫 07年10月 1,208円 ISBN978-4-06-159839-3 ※親本は『現代思想の冒険者たち (22) アルチュセール』(講談社、97年)。
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by urag | 2007-10-21 23:09 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2007年 10月 17日

新規開店情報:月曜社の本を置いてくださる予定の本屋さん

これから開店する本屋さんで、弊社の本を扱ってくださる予定のお店を順次ご紹介しております。お近くにお越しの際はどうぞお立ち寄りください。

【開店済み】

07年9月28日(金)
宮脇書店印西牧の原店:640坪
千葉県印西市草深字原2085 ビッグホップガーデンモール印西1F

07年10月5日(金)
ペーパーウォール:25坪
東京都立川市柴崎町3-1-1 エキュート立川2F
※地元のオリオン書房チェーンの新機軸。カフェを併設。朝7時から美味しいご飯とショッピングの両方が楽しめるのが魅力。

07年10月12日(金)
TSUTAYA BOOK STORE 有楽町マルイ:150坪
東京都千代田区有楽町2-7-1 有楽町イトシア内 有楽町マルイ8F
※スターバックスコーヒー併設。

【近日開店】

07年10月18日(木)
ブックファースト渋谷文化村通り店:203坪
東京都渋谷区宇田川町23-3 渋谷第一勧銀ビルB1/B2
※渋谷店の後継店。元は旭屋が入居していた駅直結の好立地。

07年10月19日(金)
ブックファースト京都店:432坪
京都府京都市下京区四条通北東角 コトクロス阪急河原町3F~6F
※旧京都店(河原町六角の京宝ビル)の閉店(06年1月末)から約1年8ヶ月、河原町にブックファーストが帰ってきました。

07年10月25日(木)
蔦屋書店宮崎高千穂通り店:600坪
宮崎県宮崎市橘通東4-8-1 カリーノ宮崎1F/2F

07年10月27日(土)
文教堂書店函館テーオー店:??坪
北海道函館市梁川町10-25 テーオーデパート4F

07年11月2日(金)
ヴィレッジヴァンガードイオンモール羽生:??坪
埼玉県羽生市川崎2丁目281番地3 イオンモール羽生3F

07年11月?日
ヴィレッジヴァンガードイオンモール川口キャラ:??坪
埼玉県川口市前川1-1-11 イオンモール川口キャラ2F
※イオンモール川口キャラは旧ダイヤモンドシティキャラ。

07年11月8日(木)
ブックスミスミオプシア:900坪
鹿児島県鹿児島市宇宿2-3-5 オプシアミスミ
※(株)ミスミは石油事業を中核とした鹿児島のグループ商社。

07年11月30日(金)
ジュンク堂書店秋田店:650坪
秋田県秋田市千秋久保田町4-2 秋田フォーラス6F/7F
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by urag | 2007-10-17 23:58 | 販売情報 | Trackback | Comments(0)
2007年 10月 15日

連続イベント「ジル・ドゥルーズとともに」@東京日仏学院

a0018105_1954714.jpgドゥルーズ晩年の代表作『シネマ』の日本語訳出版(『シネマ2*時間イメージ』法政大学出版局06年11月刊、『シネマ1*運動イメージ』同出版局07年12月刊行予定)を記念して、東京日仏会館で、あさって07年10月17日(水)から10月31日(水)にかけて、「ジル・ドゥルーズとともに」と題した一連のイベントが連続開催されます。

ドゥルーズ作品の引用で構成されたポスター展、ドゥルーズが様々な概念や自分の人生について自由に語る姿をおさめた貴重なドキュメンタリー『アベセデール』の上映、音楽イベントや関連映画の上映会、講演会、シンポジウムなどを予定。詳細はこちら

写真はその昔フランスで発売されていた、ヴィデオテープ版『アベセデール』全三巻のBOXです。AnimalからZigzagまで25項目のキーワードをめぐって、クレール・パルネがドゥルーズにインタビューした7時間半のドキュメンタリー映像です。これをイベントでは全五回に分けて放映するそうです。日本語同時通訳付き。廣瀬純さん、高桑和巳さん、ダヴィッド・ラプージャッド(ドゥルーズの死後出版となった二大論文集を編纂した人物です)らによる、同ドキュメンタリーをめぐるシンポジウムも併催されます。

また、音楽イベントでは、ドゥルーズ哲学をモチーフに楽曲を製作している哲学者リシャール・ピナスさんが来日。ピナスさんにはかつて、幻の書『マルクスの偉大さ』の事実関係について教えていただいて、それを「[本]のメルマガ」で記事にしたこともありました。
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by urag | 2007-10-15 19:05 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)