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2007年 08月 31日

月曜社@脳内メーカー

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一頃流行った脳内メーカーによれば、月曜社の脳内はほぼ「愛」で満たされていることがわかりました。うむ。いい感じです。



愛は大事です、愛は。



そしてちょっぴり立ち止まって、休息することも。





「小さな隅で、われわれは、影や休息、平和や若返りを見出すのである。(・・・)休息のあらゆる場所は母なるものだ」(バシュラール)。









しかしその一方で。







ブログ主の脳内は








なんと・・・・









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ひどすぎるわけで。嗚呼!





くっ! 






ほかに何かないものかしら・・・・・・・・・・別の答えとか。 →前世の脳内メーカー、やってみるか。








ムムッ








おおおお








こ・これは・・・・








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カオス。神様!
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by urag | 2007-08-31 21:30 | 雑談 | Trackback(1) | Comments(2)
2007年 08月 29日

ブランショ生誕百周年ブックフェア@ブックファースト渋谷店

ブックファースト渋谷店4F下りエスカレーター脇のフェア台で、「生誕百年 モーリス・ブランショ」フェアが今週月曜日から始まっています。ブランショの誕生日は9月22日。ブックフェアは渋谷店が閉店する10月14日(日)まで開催されています。

なお、渋谷店の後続店である「文化村通り店」は、同じ週の10月18日(木)にオープン予定。旭屋書店渋谷店が二年前に撤退した「渋谷第一勧業共同ビル」地下1階・地下2階で開店するとのことです。
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by urag | 2007-08-29 16:16 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2007年 08月 28日

新規開店情報:月曜社の本を置いてくださる予定の本屋さん

これから開店する本屋さんで、弊社の本を扱ってくださる予定のお店を順次ご紹介しております。お近くにお越しの際はどうぞお立ち寄りください。

07年9月21日(金)
蔦屋書店嘉島店:350坪

熊本県上益城郡嘉島町の大型ショッピングセンター「ダイヤモンドシティ・クレア」の1Fにある既存店の増床改装。300坪が350坪に。セル・レンタルCD/DVD/ゲームソフトのコーナーが併設。350坪というのが純粋に書籍雑誌の売場面積の大きさなのかどうか未確認。「ツタヤ」の名前を冠していますが、フランチャイズ店です。熊本を中心に多角的な事業を展開している「ニューコ・ワン株式会社」が運営しています。

「ダイヤモンドシティ・クレア」の2Fにはヴィレッジ・ヴァンガードやワーナー・マイカル・シネマズなどがあります。同ショッピングセンターは9月22日には「イオンモール熊本クレア」に生まれ変わるそうです。それにあわせてのリニューアル・オープンかと思われます。とすると、リニューアル日は21日ではなく、22日が正しいのかもしれません。
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by urag | 2007-08-28 22:41 | 販売情報 | Trackback | Comments(2)
2007年 08月 27日

「週刊朝日」8月31日号に「ハワイ」グラビア

「週刊朝日」07年8月31日号の巻頭グラビア6頁にわたって森山大道『ハワイ』が取り上げられています。

また、「アサヒカメラ」07年9月号の連載対談「今日の写真」第9回の冒頭で『ハワイ』が取り上げられています。対談者は写真家のホンマタカシさんと、写真評論家の竹内万里子さん。ホンマさんには「ここ最近の森山さんの写真集の中では一番」と評価していただきました。ホンマさん、ありがとうございました。
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by urag | 2007-08-27 16:56 | 森山大道 | Trackback | Comments(0)
2007年 08月 26日

今週の注目新刊(第112回:07年8月26日)

収集した新刊情報を整理するためのプライベートの時間に乏しく、公開が遅れていましたが、12日、19日の「今週の注目新刊」も先だって公開開始しました。参考にしてくださっている業界内外の方がおられるおかげでなんとか続けることができます。ありがとうございます。

◎今週の注目新書、選書、文庫

ナノカーボンの科学--セレンディピティーから始まった大発見の物語 篠原久典:著 ブルーバックス:講談社 07年8月 924円 234頁 ISBN:978-4-06-257566-9
地球システムの崩壊 松井孝典:著 新潮選書 07年8月 1,155円 46判221頁 ISBN:978-4-10-603588-3
野の鳥は野に--評伝・中西悟堂 小林照幸:著 新潮選書 1,155円 46判219頁 ISBN:978-4-10-603589-0
ミトコンドリアのちから 瀬名秀明+太田成男:著 新潮文庫 07年9月 620円 423頁 ISBN:978-4-10-121435-1
●『ミトコンドリアと生きる』(角川書店、2000年)を改題。


◎今週の注目単行本

流体都市を構築せよ!--世界民衆都市ニューヨークの形成 高祖岩三郎:著 青土社 07年9月 2,730円 46判386頁 ISBN:978-4-7917-6359-7
偽装雇用--立ち上がるガテン系連帯 大谷拓朗(1966-)+斎藤貴男:著 旬報社 07年9月 1,365円 46判155頁 ISBN:978-4-8451-1041-4
そうだ、葉っぱを売ろう!--過疎の町、どん底からの再生 横石知二(1958-):著 ソフトバンククリエイティブ 07年9月 1,575円 46判215頁 ISBN:978-4-7973-4065-5
虐殺--一巡査の告白 もりたなるお:著 新人物往来社 07年8月 1,890円 46判248頁 ISBN:978-4-404-03492-2
神様はアフガニスタンでは泣くばかり--シリン・ゴルの物語 シバ・シャキブ:著 わしおとよ:訳  現代人文社:発行 大学図書:発売 07年8月 2,625円 46判365頁 ISBN:978-4-87798-329-1

ミシェル・フーコー講義集成 (6) 社会は防衛しなければならない
石田英敬+小野正嗣:訳 筑摩書房 07年8月 5,040円 A5判309頁 ISBN:978-4-480-79046-0
土星の徴しの下に スーザン・ソンタグ:著 富山太佳夫:訳 みすず書房 07年8月 3,465円 46判243頁 ISBN:978-4-622-07323-9
●晶文社、1982年刊の再刊。

色と空のあわいで--往復書簡集 古井由吉+松浦寿輝:著 講談社 07年8月 1,785円 46判201頁 ISBN:978-4-06-213942-7
雨過ぎて雲破れるところ--週末の山小屋生活 佐々木幹郎:著 みすず書房 07年8月 2,520円 46判221頁 ISBN:978-4-622-07320-8
ギリシァ悲劇を読む--ソポクレス『ピロクテテス』にみる教育劇 吉田敦彦:著 青土社 07年8月 1,995円 46判217頁 ISBN:978-4-7917-6356-6

古代の天文異変と史書 細井浩志(1963-):著 吉川弘文館 07年9月 12,075円 A5判369頁 ISBN:978-4-642-02462-4
古墳時代の水利社会研究 若狭徹:著 学生社 07年8月 8,400円 A5判301頁 ISBN:978-4-311-30492-7
古代の朝鮮と日本〈倭国〉 高寛敏(1940-):著 雄山閣 07年8月 3,150円 A5判159頁 ISBN:978-4-639-01994-7
近世・近代神道論考 阪本是丸(1950-):著 弘文堂 07年8月 6,930円 A5判516頁 ISBN:978-4-335-16049-3
紙芝居と〈不気味なもの〉たちの近代 姜竣(1966-):著 青弓社 07年8月 3,570円 A5判302頁 ISBN:978-4-7872-2023-3

季語の来歴 榎本好宏(1937-):著 平凡社 07年8月 2,100円 46判250頁 ISBN:978-4-582-30510-4
知っ得古典文学動物誌 國文學編集部:編 學燈社 07年8月 1,890円 46判216頁 ISBN:978-4-312-70021-6
知っ得明治・大正・昭和風俗文化誌 國文學編集部:編 學燈社 07年8月 1,890円 46判208頁 ISBN:978-4-312-70020-9
世界界宗教用語大事典 (上下) コンパクト版 須藤隆仙:著 新人物往来社 07年9月 各6,090円 46判各572頁 ISBN:978-4-404-03495-3/978-4-404-03496-0

迷惑な進化--病気の遺伝子はどこから来たのか シャロン・モアレム+ジョナサン・プリンス:著 矢野真千子:訳 NHK出版 07年8月 1,890円 46判283頁 ISBN:978-4-14-081256-3
エレクトリックな科学革命--いかにして電気が見出され、現代を拓いたか デイヴィッド・ボダニス:著 吉田三知世:訳 早川書房 07年8月 2,100円 46判330頁 ISBN:978-4-15-208849-9
この6つのおかげでヒトは進化した--つま先、親指、のど、笑い、涙、キス チップ・ウォルター:著 梶山あゆみ:訳 早川書房 07年8月 2,100円 46判390頁 ISBN:978-4-15-208850-5
知られざる宇宙--海の中のタイムトラベル フランク・シェッツィング:著 鹿沼博史:訳 大月書店 07年8月 3,990円 46判642頁 ISBN:978-4-272-44036-8

正義隊(2) 悪の野望篇 後藤友香:著 青林工藝舎 07年8月 1,260円 A5判235頁 ISBN:4-88379-247-4
森山大道とその時代 青弓社編集部:編 青弓社 07年8月 3,150円 46判451頁 ISBN:978-4-7872-7232-4
千住博の滝以外 千住博:著 求龍堂 07年8月 3,990円 46判267頁 ISBN:978-4-7630-0709-4
●美輪明宏との対談「美と神と人間と」を併録。
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by urag | 2007-08-26 23:34 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2007年 08月 25日

失われた「記憶術」が、出版/書店業に教えるもの

「[本]のメルマガ」07年8月25日号に寄稿した拙文を転載します。

 先日、とある地方チェーン書店の店長を勤める若い男性が上京された折に、人文書売場の棚構成について意見交換をする機会があった。書籍がどのような分類のもとに現在並べられており、どのように並べ直せばよりいっそうの増売を図れるのか、売場の棚構成表を前に、コーヒーを片手に長時間話し合った。

 出版営業の仕事は、自社の本を販促することだけではない。書店の店頭ではそもそも自社の本だけが販売されるのではない。膨大な他社本の森の中の一冊として自社の本がある。平積みの注文をせっせと取ってくるのが営業マンの仕事のすべてなのではなく、他社本との組み合わせの中で売場全体の売上増加を図る知恵を、書店員さんと一緒に絞ってみることも重要なのだ。

 棚構成をいかに進化させていくか。書棚は、絶えず手をかけてやらなければ枯れてしまう花壇に似ている。本と本の組み合わせは無限通り存在するけれども、どんな組み合わせでも良いわけではない。売場違いの本は棚から外さなければならないし、なかなか売れてくれない本は返品せざるを得ないだろう。

 売れ残ったのはつまらない本だから、と即断するのはある意味簡単だ。本が面白いかつまらないか、売れるか売れないか、見ただけでピンとくる嗅覚や直感というものが現場には実在する。その存在を否定しているのではないけれども、即断の積み重ねは仕事をあまり面白くしてはくれない。どうすれば売れるのか、販売方法をさらに試行錯誤してみる面白さというものがある。

 棚構成というものを柔軟に、そして根本的に考える上で非常に参考になる本がある。「記憶術」にかんする本だ。私はここ数ヶ月、リナ・ボルツォーニの『記憶の部屋――印刷時代の文学的‐図像学的モデル』(ありな書房)を読んでいる。記憶術というのは、脳裏に「場とイメージを刻み込む技術を通してものを憶えこもうとする技」(フランセス・イエイツ)である。

 書物という「外部記憶装置」が知を蓄える器として誕生し、印刷技術の発展によって万民に廉価で提供されるようになるより前の時代には、記憶術は学問においては非常に重要な技術だった。こうした記憶術の必要性から解放されてしまった現代人にとっては、少数の卓越した記憶の持ち主における例外を除いて、ほとんど失われてしまった技術である。

 記憶の持ち主、と書いたが、彼らはもともとそれを持っていたわけではない。憶えたのである。彼らの憶え方は特殊技能と目されることが多いけれど、その技術は実は万民に開かれている。習得することも可能なのだ。この記憶術がなぜ棚構成と関係しているというのか。それは記憶術が洗練された分類技術と編集術を含んでいるからである。

 記憶術によって知識が蓄えられた頭脳は、いわば「理想的な図書館としての、すなわち物理的世界の磨耗や支障を逃れた内面的な空間」であり、「その中に知恵は保存され、秩序立てて目録化され、再利用に備えている」(『記憶の部屋』361頁参照)。この内なる図書館に装備されているのは知識の羅列ではなく生きた知恵であり、知識を自己生成していくための諸道具である。

「それらは、テクストの「解剖学」によってとりだされたさまざまな要素を配列するために順序/秩序立てられた図式であり、また同時に、他の者が書いた書物の中に進入するための鍵、他の著述家がわれわれに伝えた言葉の森を案内してくれる地図でもある」(同書114頁参照)。

 記憶術は系統や図式や表を用いた整理方法を特徴としており、知識を丸暗記するというよりは、有機的で相関的な大系として自らの内面に刻み込ませる。記憶術によって鍛えられた頭脳は優れたガイド機能やチャート機能を発揮し、自らの知識を明瞭に可視化して把握しており、論理立ててそれらを説明(出力)することも可能である。

「われわれは図書館の中に入り、われわれが所蔵するあらゆる書物を用いて、提示された素材に役立つあらゆる概念を、あたかも森に散在する小枝を拾い集めるように、並べなおす」(同書137頁参照)こともできるのである。

 記憶術全盛時代と異なり、こんにちに生きる私たちは、脳裏に知恵を体系的に刻むことにも、外部の書物を活用することにも疎くなって、映像やインターネットに依存しつつあるように思える。そんな時代に生きる人間においては、整理や分類や編集の力が衰えていくのだろうし、様々な視点から世界を眺めなおすイメージの力も欠けてくるのかもしれない。

 直感的に言えば、書物がもしも衰退するとしたら、それは電脳技術が発達するからではなく、記憶と想像力が後退するからであり、未来が書物を消滅させるのではなく、過去を忘却することが書物を終わらせるのだ。

 過去の忘却に抗うこと、実際のところ、出版業や書店業が加担しているのはそうした抵抗であり、失われゆくものを眼前に留めておこうとする郷愁である。この郷愁ははかないものの名残を惜しむことはあっても、単なる嘆きに陥ることは拒絶する意思のかたちである。過去に帰ることは誰にもできないが、未来に生きるために過去から学ぶことはできる。出版業と書店業はこうした、行く手へと開かれたノスタルジアを自らの基点としているのだ。

 記憶術をめぐる様々な歴史研究書が照らし出すのは、読み手自身が抱える現代社会の危機である。人間が個々人の可能性に無関心になっていき、集団や国家に飲み込まれていくとき、「自ら考えること」や「他なるものを想像すること」は必ずしも重要ではなくなってしまう。本を作ったり売ったりする仕事は、本質的にはそういう退行から脱出するための契機をつくるという、否応のない宿命のもとにあるのではないかと私は思う。


※参考文献
リナ・ボルツォーニ『記憶の部屋』ありな書房、2007年。
フランセス・イエイツ『記憶術』水声社、1993年。
メアリー・カラザース『記憶術と書物』工作舎、1997年。
パオロ・ロッシ『普遍の鍵』国書刊行会、1984年。
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by urag | 2007-08-25 23:31 | 雑談 | Trackback | Comments(2)
2007年 08月 22日

飯沢耕太郎さんによる「ハワイ」評がフォトモアに

飯沢耕太郎さんによる『ハワイ』評が、富士フイルムの「フォトモア」サイト内の、スクール/イベント/ブックガイド「PickUp」ページに掲載されました(vo.47)。

「『ハワイ』を見て、文字通りぶっ飛んでしまった。そこには「森山大道のハワイ」としかいいようのない、不思議な魔力を発するイメージがぎっしりつまっていた。(・・・)ハワイという島の根っこの部分にある、スピリチュアルとしかいいようのない神秘的な気配(・・・)『ハワイ』はこれまでの森山の仕事の中でも一番「怖い」写真集かもしれない」と絶賛していただきました。飯沢さん、ありがとうございました。
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by urag | 2007-08-22 22:40 | 森山大道 | Trackback | Comments(0)
2007年 08月 21日

ネグリ講演集と「情況」特集号

a0018105_2142495.jpg"Movimenti nell'impero"(2006, Raffaello Cortina Editore)の抄訳として『アントニオ・ネグリ講演集』全2巻がちくま学芸文庫から出版されました。弊社で刊行しているアガンベンの訳書を手がけられた上村忠男さんと堤康徳さんが関わっておられます。

『アントニオ・ネグリ講演集(上下)』
アントニオ・ネグリ:著 上村忠男:監訳 堤康徳+中村勝己:訳 ちくま学芸文庫 07年8月 各924円 223頁/217頁 ISBN:978-4-480-09094-2/978-4-480-09095-9

上巻の「〈帝国〉とその彼方」には、以下の講演が収録されています。

■第一部 〈帝国〉とその彼方:「〈帝国〉とその彼方、アポリアと矛盾」、「〈帝国〉のための公理体系」、「〈帝国〉のなかのユートピアと抵抗」、「〈帝国〉と市民権」、「〈帝国〉の移動を生きる――闘争するために」、「抵抗とマルチチュード」、「平和と戦争」、「〈帝国〉の時代とマルチチュードの時間における芸術と文化」、「マルクス――〈帝国〉と帝国主義」。■第二部 ポスト社会主義政治:「新自由主義的経済政策への社会的対抗策」、「〈帝国〉内におけるポスト社会主義の政治」、「〈帝国〉の新局面」、「都市型民主主義」、「新たな福祉のために」。

下巻の「〈帝国〉的ポスト近代の政治哲学」には、以下が収録されています。

■第三部 〈帝国〉的ポスト近代の政治哲学:「ポスト近代と自由」、「内在性の共産主義」、「生権力と主体性」、「マルチチュードと生権力」、「〈帝国〉と戦争」、「政治用語集を改革しよう!」、「〈ジェネラル・インテレクト〉の生政治」、「〈年老いたヨーロッパ〉の哲学」、「俳優と観客――非物質的労働、公共サーヴィス、知的協働、共同的なものの構築」、「実質的時間と搾取の時間」、「新しいフーコー」、「ポスト近代か、同時代性か?」。■付録:「ネグリとレオパルディ」(堤康徳)、「イタリア現代史のなかのネグリ」(中村勝己)。■「監訳者あとがき」(上村忠男)。

原著には上記のほかにあと10本ほど収録されています。近年、イタリアでのネグリの出版ペースは上がってきており、新著と旧著新版を織り交ぜ、旺盛な出版活動が見受けられます。上村さんの「あとがき」によれば、現在ネグリは、ハートとの共著『〈帝国〉』、『マルチチュード』に続く第三作『人間論』を準備中だそうです。

***

いっぽう、月刊誌『情況』07年7・8月号が「ガタリ+ネグリ『自由の新たな空間』」を特集しています。杉村昌昭さんによる二つの対談、長原豊さんとの「自由の新たな空間とは何か」、丸川哲史さんとの「アジアの自由の新たな空間をめざして」をはじめ、以下の論考が収録されています。

市田良彦「ある唯物論的な笑いと美」、崎山政毅「『自由の新たな空間』を再読することの意味」、山崎カヲル「私たちは死者から解放されたか――ある種のポストモダニズムへの批判的介入」、橋本努「自由主義左派の新たな論理」、的場昭弘「「共産主義」の概念をめぐって」、重光哲明「六八年五月を終わらせる」をめぐって――フェリックス・ガタリ没後十五年にあたって」、伊吹浩一「〈分子革命〉の思想――精神分析とマルクス主義の横断」。

また、同号冒頭には、姜尚中さんよる発言「ネグリは東アジア/日本をどのように見るのか?――ネグリ来日に向けて」が掲載されています。ネグリの来日予定は来年三月。東大・芸大のシンポジウムと、京大のシンポジウムが予定されています。

さらに同号には緊急特集として、「今村仁司追悼」が組まれています。塚原史さんが寄稿された「今村仁司の「絶筆」」によれば、今村さんと塚原さんの共訳で、ジョルジュ・ソレルの『暴力論』が岩波文庫からまもなく刊行される予定で、「今村さんの「解説」は、彼自身の暴力論の新たな展開を示しており、「今村理論」を構成する重要な一部分となるだろう」とのことです。
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by urag | 2007-08-21 21:35 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2007年 08月 20日

新規開店情報:月曜社の本を置いてくださる予定の本屋さん

これから開店する本屋さんで、弊社の本を扱ってくださる予定のお店を順次ご紹介しております。お近くにお越しの際はどうぞお立ち寄りください。

07年9月2日(日)
三省堂書店心斎橋店:書籍雑誌250坪

地下鉄御堂筋線・長堀鶴見緑地線「心斎橋」下車、南北改札出口すぐのそごう心斎橋本店の12階「心斎橋筋商店街」にまず文具売場が8月10日、先行オープン。高級筆記具を中心とした品揃えで、落ち着いた雰囲気のフロアの様子が同店ブログに公開されている写真から窺えます。来月2日に書籍雑誌売場がオープン予定。「こだわりの趣味の世界を演出する芸術・趣味の本や、潤いのあるライフスタイルのための生活実用書、お子様向けの絵本、幼児教育書、学習参考書等は、エリアナンバー1を誇る品揃え」を目指すそうです。

そごう心斎橋の12階にはかつて丸善が入居していましたが撤退。心斎橋界隈はアート系に強いアセンスの本拠地。同書店の心斎橋店とアメリカ村店に挟まれた三省堂がアート系で対抗するのは大変かもしれません。さらにランダムウォーク大阪心斎橋店スタンダードブックストア、ヴィレッジ・ヴァンガードアメリカ村店や、古書店のベルリン・ブックスなど、個性的なお店があちこちにあって、心斎橋は本屋めぐりをするにはうってつけの場所です。国内屈指のスポットではないでしょうか。

なお、三省堂書店は今月(07年8月)26日に町田店が閉店します。閉店による返品依頼の電話ってやっぱりどこか寂しいですね。
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by urag | 2007-08-20 22:45 | 販売情報 | Trackback | Comments(0)
2007年 08月 19日

今週の注目新刊(第111回:07年8月19日)

◎注目の新書、ブックレット、選書

深海生物の謎--彼らはいかにして闇の世界で生きることを決めたのか 北村雄一:著 サイエンス・アイ新書:ソフトバンククリエイティブ 07年8月 1,000円 206頁 ISBN:978-4-7973-3923-9
八幡神と神仏習合 逵日出典(1934-):著 講談社現代新書 07年8月 798円 255頁 ISBN:978-4-06-287904-0
遺骨の戦後--朝鮮人強制動員と日本 内海愛子+上杉聰+福留範昭:著 岩波ブックレット 07年8月 504円 55頁 ISBN:978-4-00-009407-8
古代メソアメリカ文明--マヤ・テオティワカン・アステカ 青山和夫:著 講談社選書メチエ 07年8月 1,680円 B6判262頁 ISBN:978-4-06-258393-0


◎注目の単行本

宮本常一写真図録 第1集 瀬戸内海の島と町 周防大島文化交流センター:編著 宮本常一:写真 森本孝:監修 みずのわ出版 07年8月 1,890円 A5判154頁 ISBN:978-4-944173-50-1
目で見る朝霞・志木・新座・和光の100年 郷土出版社 07年7月 9,975円 B4判147頁 ISBN:978-4-87663-909-0
秋田--昭和三十年(1955)前後 岩田幸助:写真 英伸三:編 無明舎出版 07年7月 3,780円 B5判変型160頁 ISBN:978-4-89544-464-4
三溪園--うつろう色彩と陰翳によせて 天野洋一:写真 天野郁代:監修 光村印刷 07年10月 1,500円 20×23cm / 72p ISBN:978-4-89615-298-2

京都坪庭拝見 水野克比古:著 光村推古書院 07年8月 1,680円 17×19cm / 119p ISBN:978-4-8381-0383-6
●同書院営業部のアオアザさんのブログは、肩の力が抜けていて素敵。

江戸の禁書 今田洋三:著 吉川弘文館 07年8月 1,785円 46判213頁 ISBN:978-4-642-06338-8
●1981年の親本を、同社の精選復刻シリーズ「歴史文化セレクション」第II期の一冊として再刊。

徳川日本の思想形成と儒教 佐久間正(1949-):著 ぺりかん社 07年8月 8,400円 A5判547頁 ISBN:978-4-8315-1178-2
安倍晴明「占事略决」詳解 CDROM付 松岡秀達(1957-):著 岩田書院 07年7月 2,520円 46判171頁 ISBN:978-4-87294-449-5
ポリュビオス世界史 (3) 竹島俊之:訳 龍溪書舎 07年7月 12,600円 A5判458頁 ISBN:978-4-8447-5488-6

末期ローマの美術工芸 アロイス・リーグル(1858-1905):著 井面信行:訳 中央公論美術出版 07年8月 31,500円 B5判400頁 ISBN:978-4-8055-0553-3
■版元紹介文より:ウィーン学派の重鎮、リーグルの主著。4世紀から8世紀までの末期ローマの文化を、建築・絵画・彫刻・工芸の領域にわたり考察。現在に至るも芸術学研究の学問的方法論の模範とされる古典文献。

ムンク伝 スー・プリドー:著 木下哲夫:訳 みすず書房 07年8月 8,400円 A5判456頁 ISBN:978-4-622-07294-2
●正直に言えば、みすずさんのウェブサイトは以前のデザインの方がシンプルで好きでした。9月21日発売の近刊、ヤン・パトチカ『歴史哲学についての異端的論考』(石川達夫:訳、3,780円、ISBN:978-4-622-07326-0)がたいへん楽しみです。

フロイト全集 (18) 1922-24年 自我とエス みずからを語る 
本間直樹:監修 岩波書店 07年8月 4,620円 A5判420頁 ISBN:978-4-00-092678-2
●フロイトとは関係ないけれど、「本との出会い相談室」が従来の岩波らしくないキャラづくりで何だかついつい笑えてしまう。プレゼントしたいの(ハートマーク)って・・・・

「白バラ」尋問調書--『白バラの祈り』資料集 フレート・ブライナースドルファー:編 石田勇治+田中美由紀:訳 未來社 07年8月 3,360円 A5判284頁 ISBN:978-4-624-11196-0
敗北の文化--敗戦トラウマ・回復・再生 ヴォルフガング・シヴェルブシュ(1941-):著 福本義憲+高本教之+白木和美:訳 法政大学出版局 07年8月 5,250円 46判461頁 ISBN:978-4-588-00869-6

米国エリートの黒い履歴書--秘密結社・海賊・奴隷売買・麻薬 スティーヴン・ソラ:著 立木勝:訳 三交社 07年8月 2,415円 46判381頁 ISBN:978-4-87919-171-7
インドネシア残留元日本兵を訪ねて 長洋弘(1947-):著 社会評論社 07年8月 2,520円 46判356頁 ISBN:978-4-7845-1330-7
ひきこもりの社会学 井出草平(1980-):著 世界思想社 07年9月 1,890円 46判250頁 ISBN:978-4-7907-1277-0

〈私たち〉の場所--消費社会から市民社会をとりもどす ベンジャミン・R・バーバー(1939-):著 山口晃:訳 慶應義塾大学出版会 07年8月 2,625円 46判230頁 ISBN:978-4-7664-1414-1
●既訳書に『ジハード対マックワールド--市民社会の夢は終わったのか』(鈴木主税:訳、三田出版会、97年)、『予防戦争という論理--アメリカはなぜテロとの戦いで苦戦するのか』(鈴木主税+浅岡政子:訳、阪急コミュニケーションズ、04年)、『力の論理を超えて--ル・モンド・ディプロマティーク1998-2002』(共著、『ル・モンド・ディプロマティーク』日本語版編集部:編訳、NTT出版、03年)など。
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by urag | 2007-08-19 14:21 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)