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2006年 06月 29日

品切絶版本の再販情報など

弊社刊行物のうち、品切ないし絶版になっている書目の再販情報、在庫僅少本のサイン本情報などをまとめてお知らせします。

■芸術書

『新宿』森山大道
……書店様からの返品が極小部数ですが入りつつあります。日焼けなど難ありのものも含みます。アマゾン・マーケット・プレイスなどで価格が高騰しており、申し訳ないかぎりです。どうしても欲しいというお客様がいらっしゃれば、「難あり在庫」ではありますが、弊社公式ウェブサイトで直販するかもしれません。続報は当ブログにて発信します。

『NOVEMBRE』森山大道×滝沢直己
……デッドストック品に森山さんのサインを付した限定商品を公式ウェブサイトで販売中です。残部僅少。

『White Casket』やなぎみわ
……海外版(ナズラエリ・プレス、サイン付)を部数限定で日本でも販売する計画が進行中です。

『地図』川田喜久治
……サイン本を販売していたことをご存知なかった複数のお客様からしばしばお問い合わせをいただいてきました。部数限定で「第二期サイン本」をこの夏に発売する計画が進行中です。

■人文書

『文化=政治』毛利嘉孝
……書店様からの返品が極小部数ですが入りつつあります。下北沢の古書店「気流舎」にて今週土曜日7月1日のトークイベントの折に販売します。

以上です。
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by urag | 2006-06-29 23:29 | 販売情報 | Trackback | Comments(0)
2006年 06月 28日

GLOCOM機関誌「智場 intelplace」#107 May/June 2006

a0018105_23492148.jpgGLOCOMの機関誌『智場(ちじょう)』の107号(06年5月/6月号、定価税込800円、ISSN1880‐5485)が刊行されました。以下に目次詳細を掲げます。一般書店で扱っているお店はほとんどないようなので、購入希望の際はGLOCOMに直接尋ねてみてください。

【特集】 Web2.0はどこへいくのか
対談:Web2.0は世界に何をもたらしたか……梅田望夫+公文俊平、司会=鈴木健
Web2.0と新しいフォード主義……鈴木健
報告:韓国ではGoogleは成功しない?――韓国におけるWeb2.0の実態……濱野智史

【Special】 韓国ゲームレポート
インタビュー:ゲーム/物語/RMT……パク・サンウ、聞き手=東浩紀+井上明人
パク・サンウとは誰か……宣政佑
韓国ゲームとその研究の現在……井上明人

【IECPレポート】
A New and Simpler Computer Universe……講演=テッド・ネルソン、報告=松村太郎

【ベストネットワーク研究会レポート】
光ブロードバンドの料金制作の進展――関西での競争状況……講演=上田昌史、報告=霧島朗子

【BOOKS Review】 『地域情報化 認識と設計』編著=丸田一+国領二郎+公文俊平
評者(1):平本一雄
評者(2):金山智子
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by urag | 2006-06-28 23:41 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2006年 06月 27日

「KAWADE道の手帖」の『ベンヤミン』目次詳細

a0018105_12726100.jpg昨日26日より店頭発売の河出書房新社さんの新刊『ベンヤミン』は非常に充実した内容で、弊社がお世話になっている方々も寄稿されています。書誌情報と目次詳細を以下に記します。

〔KAWADE道の手帖〕ベンヤミン――救済とアクチュアリティ
河出書房新社、税込1,575円、A5判並製199頁、ISBN4-309-74012-X

内容:時代の危機が深まるとともに輝く思想家ベンヤミン。その可能性とアクチュアリティを注目の論者を集めて再考し、併せて著作解題と略年譜を付したベンヤミン読解の決定版。

【レクチャー】
はじめての読者のためのベンヤミン入門……山口裕之

【討議】
ベンヤミンを読むとはどういうことか:政治・救済・身ぶり……三原弟平×大宮勘一郎×山口裕之

【対談】
非有機的・非人間的な思想家:ベンヤミンの危険な最深部へ……平井玄×田崎英明

【主要著作・論文解題】
『言語一般および人間の言語について』……清水一浩
『ドイツ・ロマン主義における芸術批評の概念』……岡本和子
『暴力批判論』……野内聡
『翻訳者の使命』……野内聡
『ゲーテの『親和力』』……岡本和子
『ドイツ悲劇の根源』……山口裕之
『一方通行路』……海老根剛
『シュルレアリスム』……柳橋大輔
ブレヒト論……四ツ谷亮子
『カール・クラウス』……山口裕之
『写真小史』……柳橋大輔
『一九〇〇年頃のベルリンの幼年時代』……海老根剛
カフカ・エッセイ……池田あいの
『陶酔論』……川島健太郎
『複製技術時代の芸術作品』……山口裕之
『物語作者』……海老根剛
ボードレール論……山口裕之
『パッサージュ論』……山口裕之
『歴史の概念について』……山口裕之

【論考】
〈詩作されてあるもの〉の射程……浅井健二郎
ベンヤミンとブレヒトをめぐる断章……谷川道子
ベンヤミン、根源的にシンセリティなき人……三原弟平
ベンヤミンと「不気味なもの」……道籏泰三
映画を見る歴史の天使:ベンヤミンの「救済」のイメージ……山口裕之
物語りなき救出:ベンヤミンの歴史構想の一断面……初見基
ベンヤミンと『戦艦ポチョムキン』:芸術、技術、傾向……久保哲司
ヴァイマル:新たな文献学……大宮勘一郎
二十世紀の首都ワルシャワ……細見和之
ワルター・ベンヤミン、あるいは「都市的時間」の発見……高祖岩三郎
歩行という詞姿〔フィグーア〕:ベンヤミンをめぐるコレオグラフィー……柳橋大輔
ベンヤミンと気散じの美学……川島健太郎
ベンヤミンの星……岡本和子
『暴力批判論』をめぐるフーガ……市野川容孝
想起、イメージ、現在時:一つのノート……清水一浩
花摘む人にならって:映画とベンヤミン(もう一度、あるいは)……中村秀之
カフカにおける「家族」とユダヤ人問題:ベンヤミンのカフカ論を手がかりに……川島隆
二つのネット:資本主義とネットワークの罪……野内聡
笑わず、泣かず、憤らず、ただ理解せよ……矢野静明
労働と芸術:ベンヤミンとクロソウスキー……松本潤一郎

【巻末】
ベンヤミン略年譜
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by urag | 2006-06-27 23:10 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2006年 06月 27日

服部文祥『サバイバル登山家』写真展

服部文祥さん(東京新聞出版局「岳人」編集部)の新刊『サバイバル登山家』(みすず書房)に関連する写真展のご案内です。

***

★『サバイバル登山家』写真展

服部文祥と山岳フォトグラファー丸山剛・梶山正が協力してモンベル各店で写真展をおこないます。たんなる写真展ではなく、見て面白くためになる企画展です。近くにお越しの際はお立ち寄り下さい。

06年7月3日~30日予定……モンベルクラブ奈良店
06年9月2日~29日予定……モンベルクラブ渋谷店
06年10月2日~29日予定……モンベルクラブグランベリー(南町田)店

「サバイバル登山家写真リーフレット」(with 丸山剛・梶山正)……丸山・梶山と共に服部が写真展のために制作したものです。写真で『サバイバル登山家』の名場面を紹介し、サバイバルの方法を解説します(写真展では500 円で販売予定)。
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by urag | 2006-06-27 00:51 | イベント告知 | Trackback | Comments(0)
2006年 06月 26日

今週の注目新刊(第56回:06年6月25日)

今週は大漁で個別にコメントが書ききれません。何と言っても面白かったのが、服部文祥さんの『サバイバル登山家』。サバイバル登山とは装備を極限まで減らし、食料を現地調達する登山のこと。飢えと戦い、時には死線をさ迷い、自然と中で生き伸びようとする自分を経験していく過程をじっくり読ませてくれます。圧倒的な経験論なのですが、赤裸々な生の瞬間々々に、哲学と呼ぶに相応しい思惟の深みが燦然と露呈します。自分にとって今年の上半期で一番熱中した本です。刊行記念で写真展もやっています。関連情報は拙ブログで近日中に取り上げるので、ぜひチェックしてみてください。

***

サバイバル登山家
服部文祥(1969-)著、みすず書房、税込2,520円、46判264頁、ISBN4-622-07220-3

カントの哲学――シニシズムを超えて
池田雄一(1969-)著、河出書房新社、税込1,575円、46判203頁、ISBN4-309-24379-7

イマヌエル・カントの葬列――教育的眼差しの彼方へ
鈴木晶子著、春秋社、税込3,150円、46判278頁、ISBN4-393-37101-1

マルティン・ハイデガー
ティモシー・クラーク著、高田珠樹訳、青土社、税込2,520円、46判352頁、ISBN4-7917-6232-0

ロラン・バルト講義集成(2)コレージュ・ド・フランス講義1977-1978年度――〈中性〉について
ロラン・バルト(1915-1980)著、塚本昌則訳、筑摩書房、税込5,460円、A5判368頁、ISBN4-480-79008-X

棗椰子の木陰で――第三世界フェミニズムと文学の力
岡真里(1960-)著、青土社、税込2,310円、46判300頁、ISBN4-7917-6281-9

世田谷一家殺人事件――侵入者たちの告白
斉藤寅著、草思社、税込1,470円、46判254頁、ISBN4-7942-1502-9

子ども兵の戦争
P.W.シンガー著、小林由香利訳、NHK出版(日本放送出版協会)、税込2,100円、46判315頁、ISBN4-14-081116-1

システム現象学――オートポイエーシスの第四領域
河本英夫著、新曜社、税込4,410円、46判464頁、ISBN4-7885-1003-0

歌うネアンデルタール――音楽と言語から見るヒトの進化
スティーヴン・ミズン著、熊谷淳子訳、早川書房、税込2,310円、46判492頁、ISBN4-15-208739-0

ソロモンの指環――動物行動学入門 〔新装版〕
コンラート・ローレンツ(1903-1989)著、日高敏隆訳、早川書房、税込1,680円、 46判275頁、ISBN4-15-208738-2

江戸呪術教本――邪兇呪禁法則
羽田守快解説、柏書房、税込8,400円、A5判400頁、ISBN4-7601-2846-8

中世の身体
J・ル=ゴフ著、池田健二+菅沼潤訳、藤原書店、税込3,360円、 46判302頁、ISBN4-89434-521-8

教父ユスティノス――キリスト教哲学の源流
柴田有著、勁草書房、税込4,515円、A5判256頁、ISBN4-326-10162-8

天使の文化図鑑
ヘルベルト・フォアグリムラー+ウルズラ・ベルナウアー+トーマス・シュテルンベルク著、上田浩二+渡辺真理訳、東洋書林、税込12,600円、A4変型判240頁、ISBN4-88721-708-0

Meshi 飯
福田浩著、ピエ・ブックス、税込2,940円、A5判変型244頁フルカラー、ISBN4-89444-535-2

40年前の東京――昭和38年から昭和41年
春日昌昭(1943-1989)写真、佐藤嘉尚=文、生活情報センター、税込3,990円、A4変形判239頁、ISBN4-86126-273-9

写真集 明治の記憶――学習院大学所蔵写真
学習院大学史料館編、吉川弘文館、税込9,450 円、A4判240頁(原色口絵8頁)、ISBN4-642-03776-4

宗教地獄絵 残虐地獄絵
吉田八岑+田中雅志著、大和書房、税込2,940円、A5判208頁+口絵8頁、ISBN4-479-39141-X

原寸美術館 日本編――画家の息吹を伝える
千住博著、小学館、税込3,990円、A4判160頁、ISBN4-09-681792-9

レッドパージ・ハリウッド――赤狩り体制に挑んだブラックリスト映画人列伝
上島春彦(1959-)著、作品社、税込3,990円、A5判上製399頁、ISBN 4-86182-071-5

ルイス・ブニュエル著作集成
ルイス・ブニュエル(1900-1983)著、杉浦勉訳、思潮社、税込5,040円、46判398頁、ISBN4-7837-2864-X

◎今週の注目文庫・新書

小林秀雄
小林秀雄著、新学社近代浪漫派文庫、税込1,410円、文庫判359頁、ISBN4-7868-0096-1

バイオポリティクス――人体を管理するとはどういうことか
米本昌平(1946-)著、中公新書、税込882円、新書判288頁、ISBN4-12-101852-4
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by urag | 2006-06-26 00:54 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2006年 06月 25日

『権三郎月夜』の書評が今日の「朝日新聞」に載りました

大竹伸朗小説集『権三郎月夜』の書評が「朝日新聞」06年6月25日の読書欄に掲載されました。無記名氏による紹介で、「奇才の頭の中をのぞく思いがする」と評していただきました。
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by urag | 2006-06-25 23:52 | 芸術書既刊 | Trackback | Comments(0)
2006年 06月 24日

公開編集会議プレ企画:トークセッション《本・棚・都市》@下北沢・気流舎

お待たせいたしました。公開編集会議プレ企画のご案内です。このプレ企画は下北沢に近くオープンする古書店「気流舎」が参加する、カルチュラル・タイフーン2006イン下北沢の公式イベントの一環として開催されます。つまり、私が気流舎さんのイベントに「乗っからせて」もらったかたちです。

なぜ新刊書店でなく、古書店で、なのか。私は書店の未来における古書店の可能性に強い期待感を持っています。取次会社と取引しなければならない「新刊書店」は開店までのハードルが高く、新しく若い世代が「本屋」をやりたくても、新規参入の壁は高いです。取次と取引ができたとしても、品揃えや取引条件において大いに取次や大手版元の影響を受けざるを得ません。

書店人の給料で新規に本屋を開店させることは難しく、また、出版人の給料で新規に版元を立ちあげるのも難しい。若い世代がどんどんチャレンジして参入できなければ、この業界は衰退していくのではないかと、私は考えています。

古書店ではまだ新刊書店で販売されている新しい本も、もう販売されていない古い本も扱うことができます。さらに、古書店は新刊書店のように再販制に縛られていませんから、本の価格を自由に決定することができる。マーチャンダイジングにおいては新刊書店より古書店のほうが様々な経験を積んでいるのです。

気流舎は対抗文化専門古書店として構想され、現在リアル店舗の開店準備が進められています。代表を務める加藤賢一さんからのトークイベントのお誘いを受け、即答でお引き受けしました。対抗文化専門というのも面白いし、開店前にやるイベントというのも面白い。さらに、それを国内最大のカルチュラル・スタディーズ系イベントである「カルチュラル・タイフーン」への参加というかたちで行うというのもいい。ようするにすべての条件がよかったのです。

私自身が構想している公開編集会議の「萌芽」的な何かをさらけ出すとすれば、この機会が一番だと感じました。加藤さん、そして古書店界と新刊書店を繋ぐ若き星である内沼晋太郎さんと打ち合わせをしましたが、とても楽しかった。本とその本が置かれる本棚、そしてその本棚がならぶ本屋と、本屋を点在させる都市。そのすべてを今一度考え直し、オルタナティヴなものへと実践的に変えていくためのキーワードとして「編集」の概念を拡張させようという話をしました。

出版社の編集会議がおおやけに開かれていくとすれば、それは単に社内会議を社外でやるということではなく、出版と書店と都市を実践的に組み換えていくためのたくらみとして社外に開かれるべきだと大それたことを考えたのです。自社他社の枠をとっぱらい、作り手と受け手という区別もなく、未来の可能性へ向けて色んな人々と有機的に繋がっていくという過程そのものを共有財産として分かち合うために。ユートピアの探求として。

「本・棚・都市を編集する」というのが今回のトークイベントのテーマになります。内沼さんが「編集気流〔エディトリアル・タイフーン〕」ですね、と上手い具合にまとめてくれました。

気流舎ではこのほかにも楽しいイベントが開催されます。題して「タイフーン・ブックス」。加藤さんが作成されたイベント案内を以下に転載します。

***

Typhoon Books!: Cultural Typhoon 2006 @ 気流舎

これは論文ではない。アクチュアルな運動でもない。現実である。都市のなかに“オルタナティヴな公共圏”(ギルロイ)をブック・カフェとして創出する。その過程すべてを共有したいと思う。施工中の店舗にゲストを迎え、ラディカルなイベントが開催される。

Tyhoon Books ! は、Cultural Typhoon 2006の公式参加イベントです。

日時:2006年7月1日(土)、2日(日)

会場:気流舎(下北沢駅南口徒歩5分)世田谷区代沢5-29-17 飯田ハイツ1F
TEL/FAX: 03-3410-0024 Mail: info@kiryuusha.com
アクセス:下北沢駅南口より徒歩5分。南口商店街下る。餃子の王将、花屋、ファミリーマートを越えて沖縄料理屋と古着屋の間を右折、すぐ。

イベント詳細:

7月1日(土)17:30~19:00 【トークセッション:本・棚・都市】
参加者:小林浩(月曜社取締役)、内沼晋太郎(book pick orchestra)、加藤賢一(気流舎)

7月1日(土)19:30~21:30 【トークセッション:レイヴ以降/都市】
参加者:RLL(Radical Left Laughter)、タカオカ(Ghetto Beat Pusher's)、加藤賢一(気流舎)

7月2日(日)午後 【Radio Freedom 公開録音】
参加者:鶴見済、神長恒一、perry、加藤賢一(気流舎) ほか

両日 【展示:都市を変容する】気流舎の施工過程を写真で展示します。

***

いずれも参加無料です。公開編集会議への参加をご希望された皆さんにはあらためてメールなどでご案内を差し上げるつもりです。どうぞよろしくお願いします。
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by urag | 2006-06-24 21:28 | イベント告知 | Trackback(3) | Comments(0)
2006年 06月 23日

日書連が懸賞論文「私の書店論」を来月より募集

日本書店商業組合連合会(日書連)の機関紙「全国書店新聞」の今月11日号での告知によれば、日書連は「私の書店論」というテーマで懸賞論文を7月1日から2ヶ月間公募するそうです。

懸賞論文公募の実施目的は、以下の通りです。

「出版業界はこの10年間、売上げを減らし続け、2005年の出版販売額は2兆1964億円となりました。これは、15年前、1990年の売上げ水準です。業界の冷え込みは町の小売書店を休廃業に追い込む一方、各地にメディアミックスの複合書店や、8百坪、千坪のメガ書店が出現しています。しかし、そのような大規模書店ですら出版物の販売では十分な利益をあげていないのが現状です。こうした出版業界の長期低迷、書店業界の沈滞を打ち破り、町の本屋を再生するにはどうすればよいのか、広く現場からの書店活性化論を募集します。」

応募資格に制限はなく、書店経営者、従業員、業界関係者、研究者、学生、読者というふうに誰でも参加できます。審査委員をつとめるのは、日書連正副会長、指導教育委員会委員、広報委員会委員長、特別委員とのこと。

応募資格に制限がないのならば、審査員も広い層から集めればいいのにと思います。だって、お客様あっての書店でしょう? 読者の望むような書店像というのと、日書連の審査員の皆さんが思い描く「書店再生論」が同じ方向性だったら幸いですが、日書連の見ようとしている未来と読者が望む未来は果たして同じものでしょうか。

「現場からの書店活性化論を募集」しているわけなので、書店員さんからの応募をメインとしているのだという趣旨はもちろんわかります。しかし読者にも応募資格があると謳っているわけで、読者と書店との間の距離感に自覚的な企画なのかどうかがポイントだと思うのです。読者が書いてもいいよ、ということなんでしょうが、ちょっとオマケっぽいかんじがしないかい?

それと、審査委員の中には作家や識者がいるのかしら(別に彼らが読者を代表してくれるとは期待していませんが)。こういうイベントには政治家も参加させたほうがいいような気がします。出版文化の衰退はすぐれて政治的な問題であると私は確信しています。

テーマ、字数、募集期間、応募先などの詳細は以下の通り。

■テーマ:「私の書店論」「書棚の個性化、語りかける書棚」「こうすれば書店は再生する」「書店にとっての生産性向上、効率販売」「私のプロ書店員、カリスマ書店員」「書店と地域との連携」など。
■字数:400字詰め原稿用紙20枚以内、1枚から応募できます。
■募集期間:平成18年7月1日~8月31日まで2カ月間
■応募先:〒101-0062 千代田区神田駿河台1-2 書店会館内 日本書店商業組合連合会「懸賞論文」係  メール宛先info@n-shoten.jp

※応募原稿には論文のタイトルと住所、氏名、書店名(勤務先)、年齢を添えてください。
※インターネットで応募する場合、A4判横書き、1行40字、36行詰めでご応募ください。

審査の結果優秀だった論文には、特選1名(賞金20万円)、入選3名(賞金各5万円)の枠で表彰されるそうです。入選発表は06年10月27日(金)文字・活字文化の日に行われます。

私自身、これまでメルマガやブログを通じて生意気な(しかし一読者としての切実な願望を込めた)訴えをたびたび書いてきましたが、こうやって「懸賞論文」というハードルを前にすると、応募してみたいような、したくないような、複雑な心境です。

執筆者は単独でなければならないという規定はありませんから、共同で執筆するというのも手だと思います。もともと共同作業の中でディスカッションしていくべきテーマでもあります。私も業界仲間を誘って何か書こうかなあ。

応募総数がどれくらいになるかわかりませんが、400字詰め1枚からOKとのことですし、メールで応募もできるので、そんなに敷居は高くないですよね。ドシドシ応募して、盛り上げたい企画です。この企画が盛り上がるならば、それはすなわち本屋さんという存在がまだまだ期待されているということでしょうから。
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by urag | 2006-06-23 21:42 | 雑談 | Trackback(1) | Comments(0)
2006年 06月 22日

京都の三月書房さんがブログ「三月記(仮題)」を開設

吉本隆明の本や人智学の本、はたまた倒産版元のレア商品などの販売で、地元の京都のみならず全国にファンがいる個性派小書店「三月書房」(古書店ではなく新刊書店)さんが、ブログ「三月記(仮題)」を開設されました。5月16日のエントリーからスタートです。「まだあまり本気ではありませんが、やっとブログを始めてみました」とのことですけれども、京都の書店事情や、書籍と雑誌の紹介、また、「100ショップのCD&DVD」といったカテゴリーがあり、モチロン読書人必見です。弊社の本も販売していただいております。ぜひお立ち寄りくださいませ。
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by urag | 2006-06-22 11:20 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2006年 06月 21日

『舞台芸術10』店頭発売は28日から

『舞台芸術10』(特集:教科書問題)は、今月28日以降の店頭発売となります。いつもの某書店さんでは今週末から先行発売です。『舞台芸術』はこの10号をもって第一期完結となります。

京都造形芸術大学舞台芸術研究センターからのお知らせ
◎『舞台芸術』第二期、2006年秋刊行開始!

21世紀の世界に舞台芸術はどのような思考と言語によって応答できるのか。コマーシャリズムにもアカデミズムにも依拠しない「批評」の場をどう開くことができるのか。本誌は引き続きそうした問いに向き合うべく、次号より新たな編集・発行体制のもとで誌面をリニューアルしてお届けします。ご期待ください。

「2001年9月11日の事件をはさんで創刊の準備が進められた本誌『舞台芸術』が、舞台芸術研究センターの活動のなかで、多様なネットワーク構築や研究成果の検証、また社会への応答・発信媒体として、きわめて大きな役割を果たしてきたことは言うまでもない。これまでこの雑誌を支えていただいた多くの関係者、寄稿者、そして読者の皆様に深く感謝申し上げたい。本誌もこの10号で「第一期」を終了し、次号からは新たな編集体制、編集方針のもとで刊行を続けることになるが、リニューアルにあたっても、われわれは必ずしも「新しく」あることを重視してはいないし、アカデミズムにもコマーシャリズムにも依拠しない「批評」の言説を紡いでいこうとする本誌の基本的スタンスは「第二期」においても維持される。しかし同時に、「批評」的交通の場を今まで以上に開いていくためには、この五年間に作り上げてきた本誌の輪郭を改めて検証し、それを逸脱していくところから始める必要があるだろう。それが今後どのような形になっていくのか、ぜひとも注目していただきたい。」(10号巻末掲載:八角聡仁「京都造形芸術大学舞台芸術研究センターの活動について」より)
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by urag | 2006-06-21 20:54 | 舞台芸術 | Trackback | Comments(0)