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2005年 07月 31日

輝かしきその書物、『リゾーム』

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『パイデイア』誌の総目次を作成され、続いて『GS』、『ルプレザンタシオン』、『批評空間』と次々補完されるご予定の山本貴光さんがやがて着手されるだろう伝説の月刊誌『エピステーメー』。その輝かしい一頁をめぐる支援です。aquiraxさんが日本語訳初版本のきちんとしたスキャン画像は提供されると思うので、私は、原本、日本語訳初版、復刻増補版を三つ並べてみました。

"RHIZOME: Introduction"
par Gilles DELEUZE et Félix GUATTARI,
1976, Paris: Les Éditions de Minuit.
※アランソンの印刷所Corbière et Jugainにて1976年2月に印刷。発売は3月だったようだ。

『エピステーメー:創刊二周年記念・十月臨時増刊号:リゾーム』
著者:G・ドゥルーズ/F・ガタリ
翻訳・編集:豊崎光一
発行日:昭和52年(1977年)10月10日
発行所:朝日出版社
編集者:中野幹隆
造本者:杉浦康平/鈴木一誌 (協力:長沢忠徳)
印刷所:凸版印刷株式会社
定価:600円
※巻末に、豊崎氏と中野氏の対談「翻訳から編集へ」を収録。

『リゾーム・・・・序』
著者:G・ドゥルーズ/F・ガタリ
翻訳・編集:豊崎光一
発行日:昭和62年(1987年)6月25日
発行所:朝日出版社
編集者:中野幹隆/赤井茂樹
造本者:杉浦康平/谷村彰彦 (協力:鈴木一誌)
印刷所:凸版印刷株式会社
定価:1200円
帯文(表1):80年代の思想シーンを規定したドゥルーズ・ガタリの戦闘的パンフレット、待望の覆刻・増補版『リゾーム・・・・序』。
帯文(表4):『リゾーム・・・・序』の最もコンスタントな欲望・動きの一つは、あらゆる全体性、統一性への、したがって文化への、永久的な反抗のそれだ。その爽快なアナルシー。「気狂いピエロ」のように。
※巻末に、豊崎氏と中野氏と赤井氏の対談「Dix ans aprés -- 十年後」を追補。

ご存知のようにこの『リゾーム』はやがて『千のプラトー』(原著1980年、日本語訳1994年)の序文として収録されますが、『リゾーム』単独でも十分すばらしいです。日本語版『リゾーム』は、ドゥルーズ/ガタリのテクストに加え、様々な著者の別のテクストや図版が引用され、精神分析関連の用語解説が付され、訳者による刺激的なまえがきと、訳者+編集者による対談を収めており、その卓抜な組版・造本デザインもあいまって、原書の強度をより増幅させています。

『リゾーム』という小冊子の持つポテンシャルをここまで化学的・カオス的に発展させたのは、他国語版では見られず、日本語版が唯一の例であるといっていいと思います。何年経っても古びません。いまなお読者を誘惑しうる「危険な」書物です。古書店で見つけたら迷わず購入されることをお奨めします。(H)
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by urag | 2005-07-31 02:41 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(2)
2005年 07月 30日

KINOKUNIYA BOOKLOG

いよいよ8月1日から「紀伊國屋書店書評空間 KINOKUNIYA BOOKLOG」が開設されますが、この「書評空間」を担当しているのは、総務部企画広報課さんなんでしょうか、あるいはネットビジネス部さんなんでしょうか。

現在公になっている情報では、書評執筆者は今井顕、原正彦、茂木健一郎といった諸先生方ですが、部分的にこうしたお名前を拝見する限りでは、出版部の編集部のコネクションを有効活用し尽くした、という形跡があるようには思えません。紀伊國屋書店ほどの大きな企業になると、案外ヨコのつながりが薄いのかなあ。

著名人も書いている、という点では、サイバーエージェントの「書評つながり」というのもあるのですが、皆様どれくらいご存知でしょうか。まあそれなりにTBがあるということは認知はされているのでしょう。

先般、アマゾンジャパンの「アソシエイト・プログラムコンテスト」でベストアソシエイト大賞に輝いた「ブクログ―WEB本棚サービス」は、一般読者が参加できるレビューサイトで、私も以前から覗いてみていますが、何せ「重い」状態がなかなか改善しきれないご様子。アソシエイトもいいんですが、アマゾン本体がブログサイトを運営する意志は全然ないようですね。あったらかなり流行りそうな気もするんですけれども。

大阪屋の「ほんつな」なんかはその後どうですか。書影がしばしば存在しないのが、私には気になるのですが。それと、いつのまにか「月曜社」のサイトを作っていただいておりまして、たいへん光栄なことです。おやTBも1件ついている。

大阪屋さんと取引のある出版社はすべてこうした新刊紹介サイトを立ち上げていただいているようです。すごいなあ。出版社はもっと活用しないと。ええと、「出版社からのコメント」を入力するにはどうしたらいいんでしたっけ? あれ? (H)

***

8月2日追記:紀伊國屋書店さんの「書評空間」をオープン後に確認したところ、「利用規約」によればまさに出版部さんが関わっておられることが分かりました。コネクションをきちんと有効活用されているわけです。

で、私の生意気な感想なのですが、現時点では20代、30代の若い書き手がいないのが残念です。たぶんこの世代が洋書も含めて一番良く本を読むんじゃないかと思いますし、活発な投稿や議論があるだろうと思うのです。今や地位のある先生方が書かれた忌憚ない書評を読むのも確かにそれはそれで勉強にはなるのですけれども……。(H)
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by urag | 2005-07-30 23:16 | 雑談 | Trackback(1) | Comments(0)
2005年 07月 28日

『ブランショ政治論集』にご好評を頂いております

小社6月刊行の『ブランショ政治論集』が、書評紙のあちこちでご好評を頂戴しております。

週刊読書人」2005年7月29日号の特集「印象に残った本」の、「2005年上半期の収穫から――40人へのアンケート」では、お二人から本書を選んでいただきました。

東京堂書店神田本店店長・佐野衛さん――「年代が長いので多岐にわたっている。アルジェリア独立戦争、サルトルとの確執、ドゴール政権批判、五月革命、ハイデガーとユダヤ人問題など困難な、問題ばかりである。その根底には、『聖書』、マラルメの『書物』m彼自身の『来るべき書物』へのイメージがあるように思われる」。

JRC(人文・社会科学書流通センター)・川人寧幸さん――「ブランショの全体像に迫る重要な論集。読むにあたって訳者それぞれによる詳細な解題が大きな助けになった。装丁もすばらしい」。

図書新聞」2005年7月30日付2736号の「2005年上半期読書アンケート」でも取り上げていただきました。

文芸批評家・郷原宏さん――「戦後から晩年に至る政治的テクストを修正して詳細な訳者解題を付した労作。アルジェリア戦争、五月革命、ユダヤ人虐殺などに関する作家ブランショの一貫した政治姿勢を知ることができる。能天気に政治を語る日本の自称知識人にぜひ読ませたい」。

以上です。評者の皆様に心から感謝申し上げます。(H)
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by urag | 2005-07-28 21:24 | 人文書既刊 | Trackback | Comments(0)
2005年 07月 27日

本日の「心底ブルーな話」

講談社「フライデー」に対するとある損害賠償裁判で、東京地裁の賠償命令判決に対して同社広報室が言うには、「捜査状況を客観的に報じた記事の正当性を否定する判決で、承服できない」だって。開き直るにもほどがある。

アマゾン・ジャパンの和書トップセラーの第1位が「マンガ嫌韓流」になっていた。著者も出版社も販売店も購読者も、もう揃いも揃って・・・。

どうなっているんだ、世の中は。どうなっているんだ、マスコミや出版社は、と思うことが年々増えていきます。ところで「ブルー」って死語ですか? (H)
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by urag | 2005-07-27 23:27 | 雑談 | Trackback | Comments(4)
2005年 07月 26日

上半期和書ベスト10

本日配信の「[本]のメルマガ」220号で、私の独断と偏見による「上半期和書ベスト10」を発表しました。以下、転載です。

***

台風直撃のこの7月の終り頃には、毎年恒例の「上半期読書アンケート」が「週刊読書人」や「図書新聞」で発表される。ありがたいことに、東京堂書店神田本店の佐野店長が私の所属する月曜社から刊行した『ブランショ政治論集』を推してくださった。先日、所用でお店を訪れたところ、「いい本だよなあ」と賞賛の言葉を頂いた。業界人ならば知っているだろうが、佐野さんが本心から褒められるというのはめったにあることではない。通好みの本を作れた証左だ。もちろん通好みの本は他の書店ではバカ売れはしないけれど、目利きの本屋さんに大切に思ってもらえる本を作れたと感じることができるのは、しみじみと嬉しくなるものだ。

今年上半期、月曜社では以下の書籍を刊行した。

1月――『追悼の政治:忘れえぬ人々/総動員/平和』エルンスト・ユンガー=著、川合全弘=訳、四六判並製カバー装216頁、本体2,400円。

3月――『アーバン・トライバル・スタディーズ:パーティ、クラブ文化の社会学』上野俊哉=著、A5判並製カバー装296頁、本体2,500円。

3月――『地図〔新版〕』川田喜久治=写真、A5変型判上製函入190頁総観音開き+リーフレット、本体12,000円。

6月――『ブランショ政治論集:1958-1993』モーリス・ブランショ=著、安原伸一朗+西山雄二+郷原佳以=訳、46判並製カバー装390頁、本体3200円。

7月――『バートルビー:偶然性について[附:ハーマン・メルヴィル『バートルビー』]』ジョルジョ・アガンベン=著、高桑和巳=訳、46並製カバー装208頁、本体2400円(本書は今週店頭発売)。

どの本にも思い入れがあるので、これが一番というものはないが、強いて言えば、『地図〔新版〕』は全国で20店舗ほどの専門書店でのみ販売されており、皆さんの目に触れる機会が少ないかもしれないので、ひとこと説明しておきたい。本書は40年前に美術出版社から刊行されたもので、川田喜久治さんの第一写真集である。古書市場では異様にプレミアがついている本で、コンディションによっては、数百万円の値が付いたこともあるという怪物だ。広島の原爆ドームの壁のしみをはじめとする、戦争の記憶がこの写真集には沈殿している。

今回の新版は、収録作品や全頁観音開きという点は同じだが、装丁やリーフレットを一新した。初版本には初版本の良さや経年による変化があり、一方で印刷製本技術の変遷もあるので、厳密な意味での「復刻本」はあえて製作しなかった。経年の変化までを「再現」するわけにはいかないのだ。国内発売分の初版は1000部。幻の本で、好事家にしか手の届かない値段だっただけに、この新版はじっくり一冊ずつ販売していきたい。おそらく月曜社が新版を刊行したことをまだご存じない方がおられるだろうし、『地図』そのものを知らない方もいるだろう。そうした未来の読者のためにこの写真集はある。

他社版元からこの上半期に刊行された書籍のうち、私にとって「シャラポワならずとも思わずハーンと声の出る」書目ベスト10冊を以下に紹介したい。

◎05年1月

『探偵小説の哲学』
ジークフリート・クラカウアー=著、福本義憲=訳
法政大学出版局、本体2000円、46判172+2頁、ISBN4-588-00811-0
■帯文より:ベンヤミン『ドイツ悲劇の根源』とほぼ時を同じくして書かれ、アドルノに捧げられた探偵小説論。歴史的・現象学的な形象物をモザイクの素材として、合理的理性に支配された近代社会の哲学的・神学的アレゴリー画を描く。
●クラカウアー(1889-1966)が1925年に執筆したという古典的名著がついに翻訳。ベンヤミンに比べて、クラカウアーは不当に忘却されてしまっている観があるが、本書をきっかけに再読されていくといい。19世紀パリを描いた『天国と地獄――ジャック・オッフェンバックと同世代のパリ』(ちくま学芸文庫)が品切のままというのは寂しい。唯一の文庫版なのに。


◎05年2月

『風景と記憶』
サイモン・シャーマ=著、高山宏+栂正行=訳
河出書房新社、本体9500円、A5判738+32頁、ISBN4-309-25516-7
■帯文より:原初の森に分け入り、生と死の川をわたり、聖なる山々に登る――人間は風景をどのように見、創りあげてきたか。これまでの歴史学の手法をすべて捨て去り、大いなる小説を読む感動を与える風景論の名著、ついに刊行! 「内面を外界につなぎ、心の変化が風景の変容をもたらす。「歴史学のモーツァルト」サイモン・シャーマは、この学問をついに創造的瞑想の場につくりかえてしまった」(中沢新一)。
●内容も造本もとにかく圧倒的な書物。コロンビア大学教授のシャーマ(1945-)の既訳には『フランス革命の主役たち――臣民から市民へ』全三巻(栩木泰=訳、中央公論新社、1994年)がある。


◎05年3月

『形而上学と宗教についての対話』
ニコラ・マルブランシュ=著、井上竜介=訳
晃洋書房、本体4000円、菊判306+6頁、ISBN4-7710-1630-5
■版元紹介文より:スピノザ、ライプニッツに比肩する体系的思想家マルブランシュの透徹した思索の全体像が、生き生きした対話を通して示される。
●マルブランシュ(1638-1715)の日本語訳単行本は、竹内良知による『真理の探究』第一巻(創元社、1949年)以来、じつに半世紀ぶり! これは事件。


『ピエール・ベール伝』
ピエール・デ・メゾー著、野沢協=訳
法政大学出版局、本体6800円、菊判637+8頁、ISBN4-588-00816-1
■帯文より:フランス啓蒙思想に最大の武器庫を与えたピエール・ベールの古典的伝記。その研究の土台となり18世紀以来連綿として読み継がれてきた待望の書の完訳。詳細な訳註と懇切な解説を付し、謎の思想家の全体像が鮮明にされる。
●1978年から2004年にかけて刊行された野沢協訳『ピエール・ベール著作集』全8巻+補巻が完結したのも束の間、今度はデ・メゾー(1673-1745)による伝記も出版ということで、本当に野沢先生の持続力というのは「すごい」の一言。


『ユンガー=シュミット往復書簡:1930-1983』
エルンスト・ユンガー著、ヘルムート・キーゼル編、山本尤訳
法政大学出版局、本体6800円、A5判498+7頁、ISBN4-588-15039-1
■帯文より:作家として、法律家としてナチスの時代を先鋭に生きた二大知性の、飽くことなき知的好奇心に映し出された、時代を証言する、文学的・精神史的ドキュメント。
●高名な割には翻訳の少ないユンガー(1895-1998)、必読と目される割には品切絶版が少なくないシュミット(1888-1985)。戦火を別様に生きた、対照的なこの二人の思索の重要性は、今後も減じられることなく、ますます高まるに違いない。


◎05年4月

『グリーンバーグ批評選集』
クレメント・グリーンバーグ=著、藤枝晃雄=編訳
勁草書房、本体2800円、46判232+6頁、ISBN4-326-85185-6
■帯文より:マネによる自己批評性/ミディアムの刷新にはじまる、二次元性/色彩/空間の追求などを歴史的に位置づけ、マティス、ピカソ、そしてポロック等へ至る軌跡を示す。
●もう待望の待望の待望というくらい待望されつくしていた一冊だが、そもそもグリーンバーグ(1909-1994)の初訳となった『近代芸術と文化』(瀬木慎一=訳、紀伊國屋書店、1965年。評論集"Art and culture"の抄訳)は遥か昔に絶版、再評価の機運を醸した「批評空間」誌の臨時増刊号『モダニズムのハード・コア――現代美術批評の地平』(太田出版、1995年)も絶版、ということで、まあ何というか、こうした他社の前歴はともかく、勁草書房さんには頑張っていただきたいです。幸い売れ行き好調のようで。


『英国美術と地中海世界』
フリッツ・ザクスル+ルドルフ・ウィトカウアー著、鯨井秀伸訳
勉誠出版、本体15000円、B4判(タテ39cm×ヨコ27cm)214頁、ISBN4-585-00318-5
■版元紹介文より:平易に綴られたイメージの歴史地理学英国を舞台にしたヨーロッパの壮大なイメージの叙事詩。ザクスルとウィトカウアー共著になる名著の待望の初訳。
●ウォーバーグ(ヴァールブルグ)研究所発の偉大な成果のひとつ。大型本で高額だが、数年後には品切になるはず。古書にも流出しにくい書目だろうから、購入するなら今のうちだろう。


『インフォーマル』
セシル・バルモンド=著、金田充弘=日本語版監修、山形浩生=訳
TOTO出版、本体3600円、B6判393頁、ISBN:4-88706-249-4
■帯文より:インフォーマル、それは既成概念にとらわれない自由な発想から生まれる革新的な建築の生成手法。今最も注目を集める現代建築のコラボレーター、セシル・バルモンドの邦訳書がここに完成。「セシル・バルモンドという思想家=構造家の出現によって、初めて動的空間には生きた構成概念が与えられた。〈インフォーマル〉、それはル・コルビュジエの〈建築をめざして〉に取って代わり得る近代建築を超える建築のマニフェストである」(伊東豊雄)。
●コールハース(1944-)の「相棒」でもあるバルモンド(1943-)のこの本は、いわば小さな『S, M, X, XL』だ。様々な図版とテクストが入り乱れる、バルモンドの覚書のような「何か」。翻訳書は造本が美しいが、本文紙が厚いので、異様に読みにくく、めくりにくい。読者を拒絶しているかのような、そんな強情さも魅力のひとつかも。バルモンドの既訳書には『Number 9』(高橋啓=訳、飛鳥新社、1999年。名前の表記は「バーモンド」)があるものの、すでに絶版。数字をめぐる奇妙な本で、磯崎新さんが推薦文を書かれている。


◎05年6月

『ハイデッガー全集(65)哲学への寄与論稿(性起から〔性起について〕)』
大橋良介+秋富克哉+ハルトムート・ブフナー=訳
創文社、本体8500円、A5判604頁、ISBN4-423-19644-1
■版元紹介文より:ハイデッガーの思索のいわゆる「転回」(ケーレ)と呼ばれる事態が進行していた1936-38年の時期に、生前の公刊を意図することなく書き記された覚書であり、もう一つの主著と称されているものの、本邦初訳である。ハイデッガーの思索に訪れる閃きの跡をただ黙々と記し続けた、281の断片的考察の集積。訳語表(独和/和独)を付した。
●『存在と時間』と並ぶもうひとつの主著がついに日本語訳された。覚書という性格によるものか、非常に密度が濃い。断片とはいえ、それぞれは緊密な関係のうちにあって、読んでいるとハイデガー哲学の星座が見えてくるような気がしてくる。上半期のベストワンはこれ。


『ディドロ「百科全書」産業・技術図版集』
島尾永康=編・解説
朝倉書店、本体12000円、B5判386頁、ISBN4-254-10194-5
■版元紹介文より:啓蒙主義最大の記念碑『百科全書』の技術関係の図版約400を精選し、その意味と歴史を詳しく解説。
●眺めているだけでも楽しめる一冊。こういう本の出版はさすがに朝倉書店ならではの力技。


以上である。これら以外にも素晴らしい本は多数あるが、強いて我を通せば、上記のようになる。「週刊読書人」がウェブサイトで公開している「2005年上半期の収穫から」のエクセルファイルと重なるのは、『グリーンバーグ批評選集』くらいしかない。「図書新聞」のとはどう重なるかはまだ未確認だが、それでもやはり、あまり重複していない気がする。

こうした他社さんの重厚な本を励みに、後半戦も月曜社の出版活動に全力投球していきたい。[2005年7月25日]

***

以上です。(H)

追記。「図書新聞」では『探偵小説の哲学』が取り上げられていることを確認しました。
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by urag | 2005-07-26 10:54 | 本のコンシェルジュ | Trackback | Comments(0)
2005年 07月 25日

丹生谷貴志『光の国』、初版と新版

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今を遡ること約20年前、1984年7月25日に丹生谷貴志さんの処女作『光の国あるいはvoyage en vain』は、「リゾーム群書」の第一弾として朝日出版社より刊行されました。装丁は戸田ツトムさん。

初版本の帯文にはこう謳われていました。

思考の
シンクロトロンが
超高速旋回して
ゆらぎをはらんだ
「アンタンシテ=強度」
が出現する!

目次は以下の通りでした。

I 神・神々・砂の書
II 「死」・木星の逃亡者・「光の国」
III 砂漠・bêtise・「光の国」
あとがき

幻の「リゾーム群書」の続刊予定には、以下の書き手が名を連ねていました。

浅田彰
中沢新一
小林康夫
四方田犬彦
松浦寿輝
如月小春

なんという贅沢なシリーズだったことでしょう。結局続刊は実現しませんでしたが、浅田さんや四方田さん、丹生谷さん、そして彼らの同世代の細川周平さんはほどなく筑摩書房の「水星文庫」で著書を刊行することになります。『ヘルメスの音楽』、『映画はもうすぐ百歳になる』、『砂漠の小舟』、『トランス・イタリア・エクスプレス』といった魅力的な書物たちです。

小社より刊行予定の『光の国』新版ですが、内容に変更はありません。「新版へのあとがき」が新しく書き下ろされています。「ニューアカ」「ポストモダン」全盛期を知らない若い世代にも興味深く読んでもらえるだろうと思います。回想的でありながら非常に未来的な「あとがき」です。もう少し刊行が近づいたら、一部をご紹介できるかもしれません。(H)
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by urag | 2005-07-25 21:47 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2005年 07月 24日

今週の注目新刊(第14回:05年7月24日)

ひとさまから夏風邪をもらってしまったようで、体が熱くて重いです。咽喉には刺すような痛みが続いています。世界水泳のシンクロ・ソロのドデュ(あるいはデデュー)さんの渾身の演技を見て、その二連覇という偉業に元気をもらい、かろうじて精神的に踏みとどまっている感じです。

***

真理の探究――抜粋と注解
フロレンス・ナイチンゲール著 マイケル・D・カラブリアほか編著 竹内喜+菱沼裕子+助川尚子訳 小林章夫監訳
うぶすな書院 本体2800円 4-900470-18-X
■原題:Suggestions for Thought to Searchers after Religious Truth.
●クラーゲスや三木成夫の著書を積極的に刊行してきたうぶすな書院さんの、三年ぶりとなる新刊です。かの高名な看護士ナイチンゲールの非公開だった著書を要約し再編集したもので、彼女の宗教哲学が語られているとのこと。ナイチンゲールの著書については、うぶすな書院さんではこれまでに『看護覚え書』が刊行されています。

アドルフ・ヒトラーの青春――親友クビツェクの回想と証言
アウグスト・クビツェク(1888-1956)著 橘正樹訳
三交社 本体2800円 4-87919-159-0
■帯文より:『我が闘争』(上下巻:角川文庫)や『ヒトラーのテーブルトーク』(上下巻:三交社)と並んでヒトラー関連書に繰り返し登場する、若きアドルフの人間像を最もよく伝える《伝説的書》の完全邦訳。
■版元紹介文より:20世紀初頭、ドナウ河畔の都市リンツそして12の民族が混在する首都ウィーンで、若きヒトラーは何を見、何を感じ、何を決意したのか。希望の星・恐怖の的、政治家ヒトラーの「誕生」はいかにして準備されたのか。

目次:
第一部 リンツでの若き友情
 第1章 最初の出会い
 第2章 奇妙な友情
 第3章 若きヒトラーの肖像
 第4章 アドルフの母のこと
 第5章 アドルフの父のこと
 第6章 学校との決別
 第7章 心の恋人 ステファニー
 第8章 リヒャルト・ワーグナー狂い
 第9章 若き民族主義者
 第10章 スケッチ、絵画、建築
 第11章 決意とヴィジョン

第二部 ウィーンでの体験
 第12章 アドルフのウィーン行き
 第13章 母の死
 第14章 「グストル、一緒に来い!」
 第15章 シュトゥンパー通り二九番
 第16章 帝都ウィーン
 第17章 独学と読書
 第18章 宮廷歌劇場
 第19章 アドルフの自作オペラ
 第20章 移動帝国オーケストラ
 第21章 不本意な中断
 第22章 女性に対するアドルフの態度
 第23章 国会議事堂
 第24章 突然の破局

第三部
 エピローグ 総統兼帝国宰相アドルフ・ヒトラー

訳者あとがき 

●版元の紹介によれば、アウグスト・クビツェク(Augusut Kubizek)は1888年にオーストリアのリンツに生まれ、アドルフ・ヒトラーの青春時代の友人で、ウィーンの音楽院を卒業後、1914年からスロヴェニア地方の劇場指揮者だったそうです。第一次大戦後は、オーストリアのエファーディング市役所に勤務。とのこと。ヒトラーが生まれたのはクビツェクの翌年の1889年。ちなみにこの89年には哲学者のハイデガー、歴史家のトインビー、俳優のチャップリンが生まれています。

テロルを考える――イスラム主義と批判理論
スーザン・バック=モース著 村山敏勝(1967-)訳
みすず書房 本体2500円 4-622-07147-9
■版元紹介文より:アメリカにおけるベンヤミン、アドルノ研究の第一人者の、初の邦訳となる本書は、9・11同時多発テロの衝撃を直接の契機として書かれた。本書が語りかける「イスラム主義」とは、宗教的原理主義でも反米ナショナリズムでもなく、グローバルな民主主義の実践へ向けて、左翼の批判理論とも連帯できる政治言説であり、西洋の政治的規範のヘゲモニーに異議を唱える批判的言説である。「テロリストとテロリスト対策、どちらの暴力も否定するグローバルな公衆として、この事態に働きかけるために、過去のテロルを思考すること」。アメリカ安全保障国家による対テロリズム戦争に対抗するために、多様で、複数の中心をもち、異質な者どうしの議論に開かれたグローバルな公共圏に呼びかける、批判理論の最前線。
●ついにバック=モースさんの単行本初訳が出ました。これをきっかけに彼女のベンヤミン研究の白眉『見ることの弁証法』なども翻訳されていってほしいです。今回の本は小社近刊の「暴力論叢書」とも思想的に近しいので、読むのが楽しみです。

フィデル・カストロ20世紀最後の提言――グローバリゼーションと国際政治の現況
フィデル・カストロ述 デイビッド・ドイッチマン編 渡辺邦男訳
VIENT(発行) 現代書館(発売) 本体4200円 4-7684-8886-2
■版元紹介文より:20世紀最後の巨人フィデル・カストロキューバ首相が、1998年から2000年に行った演説を厳選し、十四章に構成した注目の書。資本主義社会に現われた危機を指摘し、キューバの現状を正直に述べつつ、地球人類の未来を説く名演説が感動を呼ぶ。
●VIENT(海風書房)さんはゲバラの伝記をはじめとする南米系の本などを刊行している出版社さんで、刊行点数は少ないながらも、非常に密度の高い活動を継続されています。

インド・ユダヤ人の光と闇――ザビエルと異端審問・離散とカースト
徳永恂(1929-)+小岸昭著
新曜社 本体2500円 4-7885-0954-7
■帯文より:大航海時代とザビエルらの世界布教がまきおこした全地球的規模の波動。文明の背後に伏流するキリスト教普遍主義やディアスポラの軌跡をインドの地に生きるユダヤ人たちの歴史から照らし出す。

目次:
序 --「エスタード・ダ・インディア」とユダヤ人の運命(小岸昭)
第一章 インドにおけるユダヤ人の問題(徳永恂)
第二章 「インドの使徒」ザビエルとユダヤ人(小岸昭)
第三章 インド・ユダヤ人のアイデンティティ(徳永恂)
第四章 コーチンのユダヤ人街から(小岸昭)
付録 ユダヤ人離散の軌跡(徳永恂)
あとがき(徳永恂)

イザベラ・バードのハワイ紀行
イザベラ・バード(1831-1904)著 近藤純夫訳
平凡社 本体2800円 4-582-83249-0
■帯文より:130年前のハワイ王国にタイムスリップ! キラウエアの火口、ワイピオの渓、マウナロア、ハレアカラ…イザベラの驚くべき冒険を通して、「常夏のエデンの島」の魅力とその実情を知る。
■版元紹介文より:『日本奥地紀行』で知られる女性旅行家の「旅」の原点。火山や激流に挑む驚くべき冒険の数々、先住民との交流や原生自然の貴重な記録が、1873年のハワイ王国にタイムスリップさせてくれる。

歴史年表大事典――まんが歴史にきざまれたできごと
ムロタニツネ象(1934-)まんが・年代暗記文 高埜利彦監修
くもん出版 本体1600円 4-7743-1038-7
■帯文より:まんがで歴史の流れがよくわかる! 国家の統一や政治の改革、文化の発展など、時代をゆるがし、歴史にきざみこまれたいくつものできごと。
■版元紹介文より:古代から現代まで、日本の、世界の歴史を変えたできごとをまんが化!縄文時代(約1万年前)からソ連の解体(1991年)まで、歴史を変えたできごとを、歴史まんがの第一人者の著者が描いたまんがで、楽しく、わかりやすく紹介します。取り上げたできごとは日本と世界を合わせて178項目。大化の改新や関ヶ原の戦い、フランス革命、2度の世界大戦など、それぞれのできごとを年代ごとに見開き2ページで解説。そのできごとが起こった背景や、それによって歴史がどのように変わったのかはもちろん、歴史の表舞台には出てこないさまざまなエピソードも満載。むずかしいと思われがちな歴史を、ときにはユーモラスに描きながら、教科書だけでは知ることができない歴史の一面まで手に取るようにわかります。すべてのできごとに著者オリジナルのゴロ合わせを掲載。できごとが起こった年代も楽しみながら覚えられます。また、主な登場人物の生きた期間や、できごとが起こった場所を示す歴史地図などの情報も充実。日本と世界を変えたできごとがよくわかり、1冊を通して読めば歴史の流れが見えてくる。初めて歴史に触れる子どもたちの入門書として最適な1冊です。

目次:
第1章 文明のおこりと日本の成り立ち
第2章 古代国家と東アジア
第3章 武家政治の成立と展開
第4章 世界の動きと武家政治の発展
第5章 近世社会の発展
第6章 近代ヨーロッパの発展と日本の開国
第7章 近代日本と国際社会
第8章 二度の世界大戦
第9章 戦後の日本と世界

●読者対象が「小中学生から」なので、「大事典」と銘打たれてはいますが、研究者向きではありません。しかし、大人にとっても、文字だけの入門書よりは、「小中学生向き」のマンガによる歴史の方が分かりやすいし、敷居が低くてとっつきやすいでしょう。そんなわけでむしろサラリーマン層を相手に売れるんじゃないかと思います。値段も安いです。菊判なので、少々かさばりますが、ビジネスバッグに入らないようなものではありません。

愛という廃墟
中筋純写真 田中昭二文
東邦出版 本体2300円 4-8094-0459-5
■帯文より:あなたと過ごした・・・・時の流れに置き去りにされた、ふたりの時間。あらかじめ失われたラブホテルの幻影。特別収録DVD田中昭二監督作品「欲望の光と影」。
●『廃墟、その光と影』に続く、廃墟紀行第二弾は、廃墟化した各地のラブホテルが題材。情念というものが物理的に痕跡として残存するならば、記録するのにまさに格好な対象ではあります。前作の内容の一部は「廃墟幻影」で雰囲気を覗き見することができます。

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★今週の注目ライブラリー、新書

乳母の力――歴史を支えた女たち
田端泰子著
歴史文化ライブラリー(吉川弘文館) 本体1700円 4-642-05595-9
■帯文より:〈乳母〉が歴史を動かした! 天皇、将軍、大名たちを支えたその実像! 春日局、比企尼、今参局、藤原兼子・・・。
■版元紹介文より:春日局、比企尼、今参局、藤原兼子ら歴史に名を残す乳母たち。血縁や姻戚関係が大切にされた中世において、天皇家や将軍家、戦国大名に仕え、財産の管理、授乳、後見役、政治権威の補強など、多大な影響力を持った〈乳母の力〉とは何だったのか。時代によって変化した乳母の役割と権勢を辿り、中世社会を陰で支え続けたその実像に鋭く迫る。

〈主な目次〉乳母の中世史―プロローグ/天皇家と公家の乳母(院政時代の乳母/天皇家の乳母―藤原兼子/他)/鎌倉将軍家の乳母(源家の乳母たち/源頼朝の乳母とその周辺/他)/南北朝・室町期の乳母(南北朝期の乳母の実態と乳母観/室町期の乳母/他)/戦国期の乳母/中世の乳母とは―エピローグ

ディアスポラ紀行――追放された者のまなざし
徐京植(1951-)著
岩波新書(岩波書店) 本体740円 4-00-430961-1
■版元紹介文より:生まれ育った土地から追い立てられ、離散を余儀なくされた人々とその末裔たち、ディアスポラ。自らもその一人である在日朝鮮人の著者が、韓国やヨーロッパへの旅の中で出会った出来事や芸術作品に、暴力と離散の痕跡を読み取ってゆく。ディアスポラを生み出した20世紀とは何であったのかを深く思索する紀行エッセイ。

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以上です。皆様も夏風邪にはご注意を・・・・。(H)
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by urag | 2005-07-24 22:23 | 本のコンシェルジュ | Trackback(1) | Comments(0)
2005年 07月 21日

未公開情報の数

昨日公開した「近刊・続刊情報」ですが、まだ未公開の情報は多数あります。例えば、「暴力論叢書」のラインナップや、月曜社では今まで公式に言及したことがない著者筋のものとか。黙っているのがもったいない企画もあるので、本当はすべてを公開したいところですが、刊行時期がよりクリアになるまで、いましばし公開は控えます。911以前から実はスタートしていた「暴力論叢書」のラインナップは遠からず皆様にお知らせできるものと思います。(H)
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by urag | 2005-07-21 23:44 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2005年 07月 20日

近刊・続刊予定を更新いたします。

公式サイト初公開情報は黄色で示します。

◆近 刊 情 報◆ (2005年9月~)

『破壊と拡散』 サミュエル・ウェーバー 野内聡訳 [現代思想]
新シリーズ「暴力論叢書」第一弾。日本版オリジナル編集。
ド・マンの弟子にしてデリダの盟友ウェーバーによる待望の日本初単行本。
内容:書き下ろし「序文」、「戦争・テロリズム・スペクタクル」、「破壊と拡散」、「戦時」、フロイト新訳「戦争と死に関する同時代的なもの」、訳者解説「戦時 開かれた時間」、「訳者あとがき」。


『涜神』 ジョルジョ・アガンベン 上村忠男+堤康徳訳 [現代思想]
2005年春に出版されたアガンベンの最新著、早くも翻訳刊行。

『多島海』 マッシモ・カッチャーリ 米山優訳 [現代思想]
通貨経済的一枚岩のEU像ではなく、文化的歴史的に多様な相貌と厚みを有するヨーロッパ像のポテンシャルを開く、カッチャーリ流「地理哲学(ジオフィロソフィ)」を提示した主著。

『野に住みて』 片山廣子/松村みね子 短歌集+資料編 [日本文学]
『野に住みて』『翡翠』『砂漠』ほかを収録するとともに、詳細な年譜、同時代の証言などを収録。
佐佐木幸綱による解説を付す。

『光の国〔新版〕』 丹生谷貴志 [現代思想]
初版刊行(1984年7月、朝日出版社)より、はや四半世紀。伝説的な「リゾーム群書」で唯一刊行が実現した幻の書、著者の処女出版が、ここに甦る。あらたな「あとがき」とあらたな造本で贈る。

『ブラック・アトランティック』 ポール・ギルロイ [カルチュラル・スタディーズ] 日本語初訳!


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◆続 刊 予 定◆

『翻訳について』 ジョン・サリス [現代思想]
『サッカー批評原論』 今福龍太 [現代思想]
『思惟の記憶――ハイデガーとアドルノをめぐる試論』 A・ガルシア・デュットマン [哲学]
『エイズとの不和』 アレクサンダー・ガルシア・デュットマン [現代思想]
『アルゼンチン 社会の実験室』 コレクティボ・シトゥアシオネス×廣瀬純 [現代思想]
『人民的防衛とエコロジー闘争』 ポール・ヴィリリオ [現代思想]
『条件なき大学』 ジャック・デリダ [現代思想]
『公然たる敵』 ジャン・ジュネ [フランス文学]
『資本主義を超えて』 サミール・アミン [経済学]
『スモール・アクツ』 ポール・ギルロイ [カルチュラル・スタディーズ]
『レコーディングス』 ハル・フォスター [カルチュラル・スタディーズ]
『アンフォルム:無形なるものの事典』 ロザリンド・クラウス+イヴ=アラン・ボワ [美術批評] 超絶事典!
『ゆりかごの歌(仮)』 竹内てるよ [詩、日本文学] ベスト詩文集第二弾!
『Hawaii(仮)』 森山大道写真集  [写真] 2006年夏刊行予定!
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by urag | 2005-07-20 15:02 | 近刊情報 | Trackback | Comments(0)
2005年 07月 19日

アガンベン『バートルビー』書店店頭発売日

アガンベン+メルヴィル『バートルビー』の書店店頭での発売は、今月26日より順次開始されます。一日でも早く入手したい、というお客様は、今週金曜日22日の午後にでも、神保町の東京堂書店神田本店さんの1F新刊コーナーを覗いて見てください。ひょっとすると置いてあるかもしれません。(H)
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by urag | 2005-07-19 18:42 | 販売情報 | Trackback | Comments(0)