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カテゴリ:雑談( 447 )


2017年 02月 10日

メモ(13)

東京商工リサーチの2017年2月10日付「TSR速報」によれば、老舗の地図取次である日本地図共販株式会社(江戸川区南葛西3-9-20、設立1946年7月、資本金9600万円)が本日2月10日、東京地裁へ破産を申請したとのこと。負債総額は14億6304万円(平成28年9月期決算時点)。売上のピークは平成9年9月期の109億9065万円。その後、ピーク時の約3分の1まで落ち込んでいた、と。「得意先書店の大手取次への帳合変更の流れは止まらず〔・・・〕最近になって複数の出版社が当社に対する出荷を停止し、事業の継続が困難になっていた」と報じられています。

「文化通信」2月10日付記事「日本地図共販、自己破産を申請」では「近年は減収基調にあり、営業段階から毎期赤字計上が続いていた。〔・・・〕この間、営業所の閉鎖を実施するなど立て直しに努めていたが、今年初めに出版社への支払ができず、大手取引先出版社が相次いで出荷を取りやめたことで破産申請に至った」と。一般読者にはあまりなじみがない会社かもしれませんが、出版業界にとっては無視できないニュースです。

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by urag | 2017-02-10 17:42 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2017年 01月 11日

メモ(12)

昨年末は岩波ブックセンター信山社さんの破産による閉店がニュースになりましたが、破産や倒産ではなくても書店さんの閉店というものは版元にとっては半ば日常的に経験する不可避の出来事です。たいていは返品依頼であったり、電話やFAXが不通だったりということで初めて閉店を知るケースが多く、すべての書店さんに最後のご挨拶ができるわけではありません。寂しいですがその後どこで何をされているのか存じ上げない書店員さんも多数いらっしゃいます。

リーディングスタイルが手がけるsolid & liquid TENJIN(大阪屋栗田帳合、2014年11月28日開店)は、今週末(2017年1月15日)で閉店とのこと(公式ブログ12月28日付エントリー「【お知らせ】solidandliquidTENJIN閉店のお知らせ。」)。また、ふたば書房チェーンの複合店、FUTABA+京都マルイ店(日販帳合、2011年4月27日開店)は今月末(1月31日)で閉店と(京都マルイによる2016年12月1日付告知「6F 【FUTABA+京都マルイ店】閉店のお知らせ 」)。

前者の紹介記事は、「Y氏は暇人」の2015年3月13日付エントリー「【天神】イムズのsolid&liquid TENJINというブックカフェが良い感じだ!」や、デザイン会社「BULANCO」さんのウェブマガジン「swings」の2015年9月14日付記事「本屋の枠に収まらない「solid & liquid」で本との出会いを楽しむ」をご参照ください。

後者の店頭写真や、店長の清野さんへのインタヴューは、デザイン会社「フィールド」さんによる約半年前(2015年8月8日付)の記事「お世話になり図鑑 vol.01 ふたば書房 FUTABA+京都マルイ店」をご覧ください。

閉店理由はそれぞれ個別具体的にあるものと思いますが、上記2店のような、読者へのアプローチにおいて比較的に新しいタイプの「複合型書店」が撤退するというのは、この業界の厳しさを想像させる、と言うべきでしょうか。ポスト「複合型書店」のヴィジョンがここしばらく業界に求められてきている、とも言えるのかもしれません。

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by urag | 2017-01-11 13:12 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 15日

メモ(11)

未来屋書店の2016年12月15日付ニュースリリース「雑貨と本のライフスタイルストア『TODAY’s LIFE 仙台』12/16 オープン」によれば、「イオングループの株式会社未来屋書店(本社:千葉市美浜区、以下 未来屋書店)は、全国初出店となる雑貨と本の新業態店舗「TODAY's LIFE」の1号店「TODAY's LIFE 仙台」を仙台フォーラス(仙台市青葉区)地下1Fに2016年12月16日オープンします」とのこと。

「TODAY's LIFE」は、大阪屋栗田系列の株式会社マルノウチリーディングスタイルのプロデュースによる「新しいかたちの雑貨と本のライフスタイル提案型ブックストア」だそうで、「マルノウチリーディングスタイルのエッセンスと、未来屋書店のノウハウを組み合わせた独自の切り口やテーマ、仙台「初」「発」にこだわった品揃えと組合せで、仙台にこれまで無かった日々の暮らしに身近な本との関わり方を提案します」と謳われています。
 
TODAY's LIFE 仙台(トゥデイズライフセンダイ:宮城県仙台市青葉区一番町3-11-15 仙台フォーラスB1F;電話022-212-6061)は売場面積61.86坪で、雑貨文具約3,000点と書籍雑誌約10,000点を扱います。営業時間は10:00から20:30まで。同店の特徴は次のようにアピールされています。

「“今日を大切にすることが素敵な明日につながる。豊かな今日の暮らしを支えていくお店”をコンセプトに、20代~30代の女性をメインターゲットにした、ライフスタイル提案型ブックストアとして、「マルノウチリーディングスタイル」が東京で発信する最先端カルチャーと仙台の地域性を組み合わせ、仙台「初」「発」にこだわった雑貨と本の品揃えやフェア企画を展開してきます」。「同じ「今日」がないように、「TODAY's LIFE 仙台」には決まった「棚」はありません。これまでの書店や書店と文具雑貨の複合店の基本である「ジャンル別」、「定番の棚」、「フェアを展開する棚」といった考え方は持たずに、毎月、さまざまな切り口やテーマと品揃え、販売手法で「新しい棚」をつくり、お店のレイアウトも棚の位置ごと変化します。その時々のトレンドや「マルノウチリーディングスタイル」と「TODAY's LIFE 仙台」が発信するライフスタイルでお店全体が常に変化します」。

さらにVI(ヴィジュアルアイデンティティ)へのこだわりとして以下のような説明があります。「お客さまが感じる印象は視覚的要素が大部分を占めます。「TODAY's LIFE仙台」は視覚的感性にもこだわります。ロゴやシンボルマーク、店内演出物、ショッパーなどのVI(ヴィジュアルアイデンティティ)はグラフィックデザイナーの宮添浩司氏が担当。「TODAY's LIFE仙台」の世界観をスタイリッシュに表現すると共に、デザインを活用したオリジナルグッズなども展開予定です」。

仙台初の試みとして、リーディングスタイル系列店ではお馴染みの「バースデイ文庫」「ビブリオセラピー」のほか、「ZERO JAPAN コーヒードリッパー限定色(3色のうちいすれか)&カフェマグ・ギフトセット」を展開予定だそうです。

同リリースを元にした記事に、「文化通信」12月15日付有料記事「未来屋書店、リーディングスタイルのプロデュースで新業態店舗」や、「Infoseek 楽天 NEWS」12月15日付「DreamNews」配信記事「イオングループの未来屋書店、マルノウチリーディングスタイルのポロデュースで全国初の新業態店舗「TODAY's LIFE」を仙台に出店。 2016年12月16日オープン」があります。

リーディングスタイルは、日本紙パルプ商事株式会社の子会社「株式会社リーディングポートJP」が出店した複合店「BOWL」(ららぽーと富士見、ららぽーと海老名)でも中心的役割を担ってきましたし、ポスト・ヴィレヴァン型のモール内複合店を模索したい既存チェーンにとっては力を借りたい会社でしょう。今後もこうした試みはまだまだ増えていくものと思われます。

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by urag | 2016-12-15 18:53 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2016年 12月 07日

メモ(10)

「businessnewsline」2016年12月6日付、Harry Martin氏記名記事「Amazon: レジのないスーパー「Amazon Go」を発表・客は商品を取って持ち帰るだけでOK」によれば、米アマゾンはスーパーマーケット「Amazon Go」を来年から店舗展開すると5日に発表したとのこと。「スーパー内に入る際に、客は自分が持っているスマートフォンで認証を行う必要があるが、一旦認証手続きが済んでしまえば、面倒なレジの手間は必要なく、店内に並んでいる商品に関しては手に取るだけで、自動的にコンピュータービジョンで自動認識を行うことで清算手続きが完了してしまう」といいます。さらに以下のような特徴がある、報じられています。

・いったん手に取ったものでも棚に戻せば、買ったことにはならない。
・清算のためにレジに並ぶ必要がないため、他のスーパーに比べて手軽に、かつ迅速に買物を済ませることができる。
・レジ担当の従業員を雇う必要がなくなるため、人件費の大幅な削減が可能。
・手に取るだけで清算が完了するので、万引被害をゼロにすることも可能。

リンク先の記事では動画「Introducing Amazon Go and the world’s most advanced shopping technology」もご覧になれます。コンピュータ・ヴィジョン、ディープラーニング・アルゴリズム、センサー・フュージョン、といった技術を駆使したこの方式をアマゾンでは「Just Walk Out Technology」と呼んでいます。従業員がますます不要となる小売店の進化には呆然とするほかありません。Amazon Goは来年の早い時期にシアトルの7thアヴェニューで開店するようです。なお、米アマゾンは同じくシアトルのユニヴァーシティ・ヴィレッジに約1年前(2015年11月3日)、リアル書店「Amazon Books」を開店させていることは周知の通り。こちらでの支払い方法はレジでのクレジットカード払いのみ(「ニュースウォーカー」2016年2月9日付記事「米シアトル「Amazon Books」で体験するリアル書店の未来形」参照)。リアル書店でもAmazon Goのようなコンピュータ・ヴィジョンが将来的に可能になるなら画期的なことですが、スーパーと違って書店は1冊ずつしか店頭に置いていない商品が大半なので、勝手が違うかもしれません。

ちなみにAmazon Booksでは「レジ支払時にPrime会員になるよう勧誘されるとのこと。結果、レジ客はPrime会員となって値引き価格で購入するか、拒否して定価で購入するかの選択が迫られるようになったという」と「hon.jp DayWatch」2016年11月2日付記事「米Amazonのリアル書店「Amazon Books」、レジ支払時にPrime会員勧誘活動を開始、非会員だと定価でしか買えないように」で伝えられています。この記事は米国の電子書籍ニュースサイト「The Digital Reader」11月1日付、ネイト・ホッフェルダー氏記名記事「Amazon is Now Charging Non-Prime Member Customers List Price in Its Bookstores」を参照したもの。開店当時と違って、会員でない客にとってはネットで購入するより実店舗で買った方が本の値段が高くなる、という理解で良いかと思われます。この種の囲い込みは功を奏するのでしょうか。

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関連記事には以下のものもあります。

「日本経済新聞」2016年12月7日付記事「アマゾン、実店舗へGO AIで自動会計」では、スーパーではなく「コンビニエンスストア事業」とされています。曰く「米シアトル中心部の初号店で社員を対象にした試験を始めており、17年1月に一般向けに開店する。総菜や生鮮品をそろえる。「アマゾン・ゴー」のブランドで米国の他の大都市にも出店する。/店舗ではセンサーやカメラを駆使し、来店客が手に取ったり、棚に戻したりした商品とその数をAIが認識する。会計はアマゾンの口座から自動で引き落とされる。商品を持ってそのまま退店できる。これらはアマゾンのAI開発部隊が培ってきた技術だ。店舗への商品の配送では、ネット通販での経験を生かす」と。記事では「アマゾンが社員向けに開設したコンビニ店舗(米シアトル)」という写真も掲載されています。

この記事を元にした論説に、「投信1」の2016年12月7日付ニュース解説「アマゾンのコンビニ参入は日本の小売にとって脅威か――セルフレジと購買履歴にプラスアルファが必要!?」があります。「原理的に言えば、実店舗でカメラも含めて行動管理をされるとなると、「購買した」モノだけでなく「購買しようとした」モノも履歴が残されることになるかもしれません。/入店の時点から一挙手一投足がカメラで管理されていて、しかも自分のIDが入店時点からわかってしまっているとなると、気軽にお店に行くのは気が引けるかもしれません。アマゾンがこうしたデータを収集するのか、どう活用・管理するのかは注目です」。このアマゾンの試みが日本にも将来的に入ってくるとしたら、某企業のポイントカード事業に優る顧客情報蒐集になりそうですね。また同解説にはアマゾンの未来について次のように予想しています。「個人個人の購買履歴に基づいてモノづくりの領域に入っていくことでしょう。アマゾンでは既に一部の商品でSPA化が試みられていますが、まだ発展途上と言えそうです。しかし、いずれ小売から製造小売りに移行する時が来ると思います。/その時には本当に他社が手に負えないほど強力な事業になっているのではないでしょうか」。出版社がアマゾンに呑み込まれ、下請けとして本を作ることが常態化する時代も来るでしょうか。直取引をしている版元はそれなりの数に上りますし、アマゾン限定のノヴェルティ付き商品もありますから、もうすでにその時代は始まっているのかもしれませんが。

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「日刊工業新聞ニュースイッチ」2016年12月6日付記事「「Amazon Go」は共同冷蔵庫。今後はマンションやオフィスにも?――コンビニ型の実店舗を開設、その可能性」において日刊工業新聞社ソーシャルプロデューサーの土田智憲さんは「別名、共同冷蔵庫と言っても良いですね。ものを補充する物流の仕組みをつくって、コストを落とすことが可能ならば、もっと小さい単位でのタワーマンションや、オフィスビルへの導入もできてしまいそう。入店時点で、アカウントが把握され、導線や商品を迷った形跡もトレースできてしまいそうで、今までのPOS以上に、情報が緻密になるのでしょうね」のコメントされています。ありていに言って監視社会化がさらに進むといったところかと思います。様々な課題(防犯など)があるとはいえ、こうした技術の進化は日本のコンビニ業界も取り入れることになるのだろうなと想像しています。

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by urag | 2016-12-07 12:33 | 雑談 | Trackback | Comments(4)
2016年 11月 29日

メモ(9)

「日本経済新聞」2016年11月28日付記事「紙離れでも積極投資 凸版印刷100億円、神戸新聞は輪転機」に曰く「人口減や電子媒体の普及による「紙離れ」が進むなか、印刷会社や新聞社が積極投資に打って出る。凸版印刷は28日、雑誌や書籍の印刷を手掛ける川口工場(埼玉県川口市)での約100億円の設備投資を発表。〔・・・〕最新鋭の印刷機械を手に入れて業務を効率化、収益基盤を固める狙いだ。/凸版印刷が川口工場で導入するのは、高速オフセット輪転印刷機など。このほど延べ床面積1万7722平方メートルの新棟を建設。これまで全国に点在していた印刷・製本の設備を集約するという。新しい生産ラインは12月から稼働する予定だ。/最新型の印刷機を導入することで、これまで受注してきた雑誌などに加え、印刷数が数百から数千と少ない自費出版の書籍や高価な学術書の印刷にも機動的に対応する。幅広い印刷需要を掘り起こすことで、「紙離れ」に対抗する」と。

大手のやること以外はなかなか記事になりにくいのかもしれませんが、中規模印刷所でもこうした投資をし、縮小する市場規模の中での生き残りを賭けている会社があります。撤退する会社があれば、事業拡大を目指す会社もある、と。凸版印刷が「印刷数が数百から数千と少ない自費出版の書籍や高価な学術書の印刷にも機動的に対応する」というのは、大手版元の事情を如実に表していると想像できます。ことこの少部数出版の分野においては凸版が中小印刷会社と価格競争ができるのかどうかはよく分かりませんが、中小版元にまで凸版から営業がかかることはないような気がします。
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by urag | 2016-11-29 12:46 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2016年 11月 28日

メモ(8)

東京商工リサーチの「TSR速報」2016年11月28日付によれば、岩波ブックセンターを経営する(有)信山社が破産開始決定と。「設立平成12年8月、資本金300万円、故柴田信代表)は11月25日、東京地裁から破産開始決定を受けた。〔・・・〕負債は現在調査中。/東京・神田神保町で(株)岩波書店発行の書籍販売を中心とした「岩波ブックセンター」を経営していた(岩波書店との資本関係は無い)。人文・社会科学系の専門書、新書、文庫をはじめ岩波書店が刊行する書籍の大部分を取り扱っていることで広く知られ、多くの書店が集中する神保町界隈でもランドマーク的な存在として知名度を有していた。/しかし、28年10月に代表の柴田取締役会長が急逝。事業継続が困難となり11月23日より店舗営業を休業し、動向が注目されていた」と。

帝国データバンクの11月28日付「倒産速報」では、負債1億2732万円(債権者約28名)と伝えられ、「2000年(平成12年)8月に設立された専門書店運営業者。神田神保町にて「岩波ブックセンター」を運営していた。岩波書店と直接的な資本関係はないものの、岩波書店発行の歴史、文芸、政治、哲学、宗教、心理などの人文・社会科学系専門書を取り揃え、岩波書店が刊行する新刊本、流通している既刊本はすべて取り扱っていることを最大の強みとしていた。/しかし、出版不況下で慢性的な業績低迷が続き、毎期欠損計上を余儀なくされていた。財務体質は脆弱で、債務超過の状態を脱することが出来なかった」と報じています。

人文書業界にとってはけっして小さくないニュースです。取次は大阪屋栗田で、旧栗田の帳合店でした。大阪屋栗田と言えば、関東の流通拠点であるOKC(埼玉県戸田市氷川町3-4-15)とOKC第二物流センター(戸田市美女木1271-3;元「太洋社戸田流通センター」)を年内で閉鎖し、年明けから埼玉県川口市本蓮1-14-1の日の出運輸倉庫の1Fと3Fに「大阪屋栗田関東流通センター」を開所することになったばかり。2拠点分の物流をどうやって日の出倉庫に統合できるのか部外者には想像がつかないなか、大阪屋栗田が支えていくと宣言しているはずだった街ナカ書店のひとつである岩波ブックセンターが破産というのは、旧栗田帳合の書店さんへの取次の対応が思いやられ、さらに11月18日には株式会社出版物共同流通センターが解散したこともあり(「文化通信」2016年10月13日付記事「共同集品の出版物共同流通センターが解散へ」)、年末という区切りだけにいささか嫌な流れを感じるところではあります。また、岩波ブックセンターは店頭在庫の何割かが岩波書店の本や文庫、新書、ブックレット、雑誌だったのでしょうし、資本関係がないとはいえ、岩波書店との付き合いがどんなものだったのか、推理しようとする向きもあるようです。

【2017年2月追記:なお、大阪屋栗田の西の物流拠点は「関西流通センター」(旧称:川西流通センター)で、現在は兵庫県川西市久代3-6-1に所在する「プロロジスパーク」内1F、南バースs21に入居。川西流通センター時代(2016年2月22日に本格稼働:日書連「全国書店新聞」H28年3月1日号記事「大阪屋、新栗田出版販売を発足/統合会社は「大阪屋栗田」に」参照)には取次側は公式ウェブサイトの「会社概要」欄では「プロロジスパーク」ではなく「楽天フルフィルメントセンター川西」という名称で記載しており、そこの1Fおよび4Fに入居しているとあります。プロロジスが楽天専用物流施設「プロロジスパーク川西」を竣工式したのは2013年11月です。プロロジスの2013年11月22日付プレスリリース「プロロジス、兵庫県川西市で楽天専用物流施設「プロロジスパーク川西」の竣工式を挙行」をご参照ください。発注書を辿ってみると、2017年1月5日付発注書では宛名紙が「川西流通センター」、1月12日付発注書では宛名紙が「関西流通センター」と変わっています。大雑把に言えば、関東流通センターの開設にあわせて西側の拠点も2017年年明けから改称したということでしょう。さらに遡ると、川西流通センターが関西ブックシティを経由せずに自ら搬入口となったのは2016年5月からで、5月の発注書では大阪屋栗田の公式ウェブサイトでの記載「楽天フルフィルメントセンター川西」と異なり、最初から「プロロジスパーク」と記載しています。ちなみに大阪屋栗田の筆頭株主が楽天であることは周知の通りです。】

関連記事は以下の通り。「新文化」2016年11月28日付記事「岩波ブックセンター信山社が破産」に曰く「10月に柴田会長が急逝したことで事業継続が困難となり、11月23日から店舗を休業していた。同28日には、関係者らが店内の整理にあたっていた。白井潤子社長の姿もあったが、関係者に遮られ直接声を聞くことはできなかった」と。店内を整理する様子を窓の外から写した写真が何とも言えず物悲しいです。同紙11月22日付記事「柴田信氏の「お別れの会」、400人超が参列」。同紙11月14日付記事「大阪屋栗田、OKCの2拠点を統合」。

ちなみに版元の信山社出版株式会社さんはまったくの別会社で無関係であり、有限会社信山社との資本関係もないと聞いています。

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柴田信さんについては「東京新聞」2016年11月10日付夕刊社会面の記事「岩波ブックセンター会長 故柴田信さん 本愛した「神保町の顔」 21日にお別れの会」で手短かにまとめられています。

「J-CASTニュース」11月28日付記事「「岩波ブックセンター」運営会社が破産 神保町の名所「とても寂しい」」ではツイッターでの反響も拾われています。色々な声はあると思いますが、この記事配信後のツイートで個人的に胸にズキンと来たのは@lalalacozyさんのつぶやき「残念というのは容易いけれど、そう嘆く人の何割が最近岩波ブックセンターに足を運び購入したのだろう。本を買わなくなった我々が潰したのだ」、でした。

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「OKC 戸田」で検索すると比較的上位に掲出される某ブログ記事に戦慄を覚えました。怖い話なのでリンクできません。

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信山社関連記事。「読売新聞」11月28日付記事「岩波ブックセンター経営、信山社が破産手続き」、「毎日新聞」11月28日付「岩波ブックセンター 経営の信山社が倒産」、「時事通信」11月28日配信「神保町の信山社破産=「岩波ブックセンター」経営」などはごく簡単な報道。「朝日新聞」11月29日付記事「岩波中心の書店、運営社破産」は有料記事につき全文は読めませんが、ヤフーニュース版11月28日付記事「岩波ブックセンターの運営会社破産 「専門書の専門店」」と類似する内容かと推察されます。曰く「岩波書店や東京商工リサーチによると、岩波ブックセンターは1981年、岩波ホールに隣接する岩波書店アネックスに入居。当時は岩波の関連会社が運営していたが、2000年に岩波とは資本関係のない信山社が引き継いだ。同店のホームページでは「硬派出版社の新刊本・既刊本にこれだけ出会える書店は、他に例はない」とするなど「専門書の専門店」として知られてきたが、・・・」と。

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岩波ブックセンターのサイトトップにはごく簡単な「ご案内」が掲出されています。曰く「誠に勝手ながら、岩波ブックセンターは平成28年11月25日をもちまして閉店させていただきます。長年のご愛顧、まことに有り難うございました。岩波ブックセンター(有)信山社」。

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名古屋の榮進堂書店さんが自己破産との報。1965年の創業の地「星ヶ丘」から昨年11月に東山公園駅付近に「EiShiNDo BOOK FOREST」として移転されたばかりでした。店舗には愛知工業大学八草店、同大自由が丘店、雑貨を扱うSindy’s Doorアピタ上野店、同アピタ名張店がありました。「新文化」2016年12月8日付記事「榮進堂書店、自己破産申請へ」に曰く「榮進堂書店(資本金1200万円、名古屋・千種区、青木俊暁代表)は12月5日、事業を停止。〔・・・〕帝国データバンクによると、2000年初頭には売上高約20億円をあげていたが、16年6月期には4億6000万円にまで落ち込み、4年連続の赤字決算となっていたという。負債は約7億円」と。記事には明記されていませんが大阪屋栗田帳合と聞いています。

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by urag | 2016-11-28 17:16 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2016年 11月 17日

メモ(7)

「Yahoo!ニュース」2016年11月16日配信の三橋正邦さん(1961生:ライター/Yahoo!ニュース編集部)による記事「リアル書店は消えるのか、模索する現場の本音」では、工藤恭孝さん(丸善ジュンク堂代表取締役)、友田雄介さん(アマゾンジャパン合同会社Kindle事業本部コンテンツ事業部事業本部長)、内沢信介さん(TSUTAYA BOOK部部長)、田島直行さん(蔦屋書店事業本部本部長)、上林裕也さん(ヴィレッジヴァンガード書籍・コミック統括バイヤー)の四氏のインタヴューを読むことができます。多忙を極める各氏に取材された手間は相当なものだったろうと推察されます。業界人必読かと。

読んでみて思うのは、どなたの意見もそれぞれ納得できるものでそれぞれの会社の理念というものが如実に現れていると感じるものの、それぞれの発言の背景にある経験を推測すると、実際のところかなりお互いに「通じ合わない」別の言語で話しているのかもしれない、ということです。世代的に見て、工藤さんが一番上の世代で、その次が友田さん、さらにその下の世代が内沢さん、田島さん、上林さんになるかと想像します。一番下の世代の三氏が30代だとすれば、彼らが業界に入った時にはすでに出版不況が進行していたでしょう。

友田さんは三氏より上の世代でしょうけれども、別のインタヴュー記事(「ダ・ヴィンチニュース」2012年11月21日付「まつもとあつしのそれゆけ!電子書籍【第22回】Kindleとうとう国内サービス開始! アマゾン ジャパンの中の人に素朴な疑問を聞いてみた」)では「1994年、早稲田大学大学院理工学研究科卒業。住友商事(株)、ヤフー(株)を経て、2005年アマゾン ジャパン(株)入社。コンテンツ開発統括部長として書籍の立ち読みサービス「なか見! 検索」立ち上げ後、書籍事業本部長を歴任。2011年9月より現職」となっていますから、三氏と経験則はあまり変わらないかもしれません。つまり、出版不況がじわじわと始まっていく90年代前半の過渡期を業界人としては体験されていないはずです。

工藤さんについてはウィキペディアで立項されていて「工藤 恭孝(くどう やすたか、1950年3月20日 - )は、兵庫県生まれの経営者・実業家。ジュンク堂書店の創業者で、株式会社丸善ジュンク堂書店の代表取締役社長。父はキクヤ図書販売の経営者だった工藤淳。/兵庫県立兵庫高等学校を経て、1972年に立命館大学法学部を卒業後[1]、実父の工藤淳が経営していたキクヤ図書販売に入社。その後1976年に独立し、株式会社ジュンク堂書店の立ち上げと同時に代表取締役社長に就任、神戸市三宮にジュンク堂書店1号店をオープンした」とある通り、業界が絶好調だった時もどんどん下降していったここ20年のこともご存知です。

業界の歴史を知っているか知っていないか、というのはプラスに働くこともマイナスに働くこともあるわけで、一概にどちらがいいとは言えませんが、経験はしていなくても知っておいた方がいいことは確かな気がします。なぜかと言えば人間は忘れっぽい動物であり、何度でも失敗を繰り返すからです。失敗すること自体が悪いというよりは、歴史に学ばないことは賢明ではない、と。とはいえ、絶対に正しい史観というものがあるのではなく、唯一の歴史があるのでもなく、誰もが何かしらのかたちで自らの立場の相対性を甘受しなければならないわけで、歴史を学んだり共有しようとすることには困難さが常に付きまといます。また、特定の歴史やしがらみから自由な場所でこそ暴力的な刷新や破壊的な創造が可能なのだ、とも言いうるでしょう。

そんなわけで、(様々な)歴史を知らない者はどんなにか洗練を装っても野蛮であり、(それぞれの)歴史を知る者はその相対性のうちに囚われる危険がある、と。一方で、野蛮な新参者や異なる世界観を持つ者にできることがあれば、他方では臆病な知恵者にしかできないこともある。私が言いたいのは、業界人は案外、壮大なディスコミュニケーションの中でそれぞれの仕事をしているのではないか、ということです。ディスコミュニケーションが存在するのを認めないことこそが本当の野蛮であり、同質化の暴力ではないかと思うのです。ではそれぞれが勝手にやるしかないのか、というと、そうではない気がします。同質化の暴力を常に警戒しつつも、業界人が会社組織やそれぞれの立場などの垣根を越えてともに意見を交わし、互いの経験に敬意を払い、業界外ともつながり合って(ここが一番それぞれの会社にとって大事ではあるのですが)、出版という世界の社会性を耕していくことが重要だろうと思います。社会性は他者や外部の存在なしには成立しません。私たちはおそらく、どんなにか混乱に見舞われて苦しんでいても、純粋かつ完全な単体よりは不純で不完全な群体であるほかはないのですが、群体のまま争っていたところで本当の意味での共生は果たせないのではないでしょうか。個の不可能なる止揚。綺麗事ではあっても(あるいは危険と隣り合わせでも)、それが真実ではないかと思います。

ちなみに内沢さんは三年前、カルチュア・コンビニエンス・クラブTSUTAYAカンパニー商品本部商品・調達部BOOKユニット運営支援チームチームリーダーでいらっしゃった時に、同社広報担当の高橋祐太さんと一緒にインタヴューに応じておられます。「CNET JAPAN」2013年3月27日付、編集部加納恵氏記名記事「リアル書店で売上1位--TSUTAYAがこだわる書店のあり方とこれから」。上記記事と合わせて読んでおきたいと思います。
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by urag | 2016-11-17 13:48 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2016年 11月 16日

ブレポルス(Brepols)さんの日本サイトとオンラインストア

手帳買い替えの季節ですね。当ブログでは2005年1月6日に「ブレポルス社製の手帳、インタープラン」、2012年12月29日に「ブレポルスのインタープラン」という記事を投稿しましたが、今回が3つ目の投稿です。ブレポルス(Brepols)さんの日本語サイトが開設されていたことに気づいたためです(開設は2015年9月頃だったご様子です)。運営は輸入ステーショナリーや雑貨を扱っている株式会社不二越さんです。製品紹介が充実していて、オンラインストア(Yahoo!ショッピング「DESCO ONLINE STORE」)へのリンクもはられています。

私はと言えば、同社のジェノヴァ(Genova)のインタープラン(Interplan)を長年愛用してきたのですが(時折、パレルモ(Parelmo)やラヴェンナ(Ravenna)を買っていたようです)、今年からすっぱりとリマ(Lima)のインタープランに乗り換えました。値段が三分の一になるという魅力のほかに、フカフカした合皮カヴァーが年々増えていくよりも硬くて薄い表紙の方が保管しやすく、毎年だいたい使わずに無駄にしていたアドレス帳も付属しない、という利点がありました。

リマを1年使ってみた感想としては、これで充分、という思いがある一方で、表紙の合皮が部分的にはがれることがあったり、へりがへたれたりすることもある、ということが分かりました。頁の開き具合も、むろんプラスティック・リングを使用した他のラインナップと比べれば、製本してあるのでフルフラットにはなりません。そうした消極的な要素はあるものの、2017年の手帳もリマをオンラインストアで購入しようと思います。しばらくはリマを使うことになるだろうと思います。

今まで日本ではブレポルスの製品は種類が多くなかったのですが、おそらく遅くとも一昨年あたりからでしょうか(2014年2月頃開設とも伺っています)、オンラインストアで色々な手帳が買えるようになったようです。特にクロコダイルプリントが美しいベレガンザ(Belleganza)は人気だろうと思いますし、ヴィンテージ(VIntage)や、スターク(Stark)も愛らしいですね。個人的にはベレガンザの白の2017年版が出たら、使用しなくても買ってしまいそうな予感がします。
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by urag | 2016-11-16 16:00 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2016年 10月 26日

メモ(6)

ついに「銀座蔦屋書店」の情報が本日リリースとなったようです。来春(2017年4月20日)、銀座6丁目、松坂屋銀座店跡地に完成する複合施設「GINZA SIX」内に開店。枚方T-SITEのオープンで2010年代における書店の進化形態の極点へと到達し、これ以上やることなどないのではとすら思われた蔦屋書店/CCCですが、次の一手はなんと銀座進出でした。ファミリー路線からハイブランド路線への決定的転回というべきでしょうか。今回の店舗は京都岡崎蔦屋書店などと同様に今まで以上にアート推しで、なおかつ他支店に類を見ないほどイベント推しなのですけれども、弊社のような弱小メーカーとしては芸術書だの催事だのってそんなに儲かってたっけ、と実はぼやきたくなる今日この頃です。帳合は日販。関連記事は以下の通り。

「Fashionspap.com news」2016年10月26日付記事「銀座エリア最大の商業施設「GINZA SIX」来年4月20日に開業 ラグジュアリーメゾンが出店」に曰く「アートのための蔦屋書店」。

「FASHION PRESS」2016年10月26日付記事「銀座最大の商業施設「ギンザ シックス」エリア最大241ブランド、サンローラン・ディオールの旗艦店も」に曰く6階には「銀座 蔦屋書店」が開店。本を買うためだけでなく、そこで過ごす時間を楽しんで欲しいという願いを込めて、書籍だけでなく文具・雑貨、カフェ、ギャラリーと様々な機能を果たしていく」。

「WWD JAPAN NEWS」2016年10月26日付記事「「ギンザ シックス」の全241テナントを紹介」に曰く「6階-アート・ブック&カフェ、レストラン・・・銀座 蔦屋書店、スターバックス コーヒー、ほか」。テナント明細は森ビルの2016年10月26日付プレスリリースPDF「GINZA SIX店舗リスト」でも確認できます。カテゴリーは「ブック&カフェ」で、「「アートと本とアートの本」に溢れた蔦屋書店です。カフェやギャラリーを併設し、文具・雑貨のコーナーも充実。日本の文化や美意識を発信するとともに、アートとともに暮らす生活を提案します」と紹介されています。

なお、銀座蔦屋書店のイベントスペースの案内では、「アートと本とアートの本に満ちた銀座 蔦屋書店の中央にある、一際目を引く「書物櫓」。ここは、「知性」「アート」「ライフスタイル」をキーワードに、新しい情報を「イベント」というスタイルで発信する基地です。吹き抜け空間にそびえる書架に囲まれ、書物に包まれるように過ごす時間が、特別なクリエイションを生み出します。ご利用に関しては、銀座 蔦屋書店イベントコンシェルジュまでお問い合わせください」とあります。58坪、2階吹き抜け、シーティング150名、スタンディング200名、とのことです。

また、同店のオープニングスタッフの採用情報によれば、「アート、文化、クリエイションを愛し、誰かに提案したいと思っている仲間を100人求めています」とのこと。募集職種は、書店、イベント、EC/WEB、カフェの四部門。書店部門の仕事内容と募集する人材は「アート、日本文化、写真、建築、デザイン、ファッションなどを通してのライフスタイル提案に高い意欲のある方を募集します。/本や雑貨の担当として商品企画や仕入れ、売り場作りを行い、実際に接客もしていただきます。/書店経験、美術館の学芸員の経験、文具雑貨の商品開発や企画の経験、接客経験のある方歓迎します」とのことです。募集しているのは、正社員、契約社員(年棒制)、アルバイト、業務委託。採用説明会は来月3日から複数回あるようです。

アート推しということはグループ会社の美術出版社さんなどの出番だったりするのかなと思い、CCCの100%子会社である「カルチュア・エンタテインメント株式会社」(2014年設立)のグループ会社一覧を確認していたら、CCCメディアハウスや美術出版社だけでなく、ネコ・パブリッシングも復刊ドットコムも光村推古書院もFujisanもグループ会社なのですね。すごいです。

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by urag | 2016-10-26 18:52 | 雑談 | Trackback | Comments(0)
2016年 10月 25日

メモ(5)

「新文化」2016年10月25日付記事「トーハン子会社、あおい書店(東京)の全株式を取得」および、「文化通信」同日付記事「トーハン、あおい書店の全株式を子会社が譲受」によれば、取次大手トーハンの100%子会社で中間持株会社である有限会社ブックス・トキワが、株式会社あおい書店の発行済全株式を譲り受けるという株式譲渡契約を本日締結した、とのことです。「新文化」記事によれば、「あおい書店(東京)は9月1日、名古屋市熱田区に本社を置く株式会社あおい書店から分割により設立。資本金1000万円。同社は東京、愛知、神奈川、京都、岐阜、静岡に19店舗を展開。売上高は約50億円という。一方、名古屋に本社を置くあおい書店は3店舗を運営」と。トーハンからはあおい書店(東京)に代表取締役社長を派遣して経営を行うとのことです。取次による書店の子会社化はいったいどこまで進むのでしょうか。

ジュンク堂書店池袋本店が大阪屋帳合からトーハン帳合に一本化され、トーハンが八重洲BCの半数の株式を取得し社長とスタッフを派遣して日販とのダブル帳合からトーハンに一本化となり、戸田書店がMARUZEN&ジュンク堂と提携し、日販が文教堂の筆頭株主となってトーハンから日販に帳合変更・・・と昨今目まぐるしい変化が業界紙を賑わせていますが、一般読者の皆さんにはどう映っているでしょうか。

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by urag | 2016-10-25 18:26 | 雑談 | Trackback | Comments(0)