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今週発売の新刊をご紹介します。取次搬入はトーハン、大阪屋、太洋社が本日22日、栗田が23日、日販が24日(日販はいわゆる「総量規制」中につき、搬入まで「中4日」という初めての経験です)。書店さんの店頭に並ぶのは取次搬入日の翌日以降となります。なお、創刊イベントもございますので、ご案内します。会場の都合により定員が設定されています。予約されるのが無難かと思います。
![]() 2010年2月25日発売【ジャンル:人文・思想史・文化史】 ミクロコスモス――初期近代精神史研究 第1集 平井浩:編 A5変形判並製368頁 本体3,000円 ISBN978-4-901477-72-7 内容:レオナルド・ダ・ヴィンチに代表されるような、一人の人間があらゆる領域に手をそめて優れた業績を残した《初期近代》という時代(15-18世紀)がいま、見直されつつある。その時代の多様な豊かさと深さを解明するには、分野横断的な精神史研究が欠かせない。『ミクロコスモス』はそうした現代的要請に応えるべく発刊される学術誌であり、オリジナル論考のほか、海外の優れた研究論文の翻訳やラテン語等の重要原典テクストの翻訳、最新の研究動向や文献紹介をお届けする。第1集では、8本の多彩な論考や3本の動向紹介のほか、ゴルトアマーやフィチーノの翻訳を収める。シリーズ「古典転生」第2回配本(別巻1)。 目次: 記号の詩学――パラケルススの「徴」の理論 菊地原洋平 ルネサンスにおける世界精気と第五精髄の概念――ジョゼフ・デュシェーヌの物質理論 平井浩 画家コペルニクスと「宇宙のシンメトリア」の概念――ルネサンスの芸術理論と宇宙論のはざまで 平岡隆二 百科全書的空間としてのルネサンス庭園 桑木野幸司 アーヘン作《トルコ戦争の寓意》シリーズに見られるルドルフ二世の統治理念――《ハンガリーの解放》考察を通して 坂口さやか ハプスブルク宮廷におけるディーとクーンラートのキリスト教カバラ思想 小川浩史 伝統的コスモスの持続と多様性――イエズス会における自然哲学と数学観 東慎一郎 ニコラウス・ステノ、その生涯の素描――新哲学、バロック宮廷、宗教的危機 山田俊弘 初期近代の哲学的世界観、神秘学、神智学における光シンボル クルト・ゴルトアマー(岩田雅之訳) 光について マルシリオ・フィチーノ(平井浩訳) ルネサンスの建築史――ピタゴラス主義とコスモスの表象 桑木野幸司 ノストラダムス学術研究の動向 田窪勇人 ルネサンスの新しい身体観とアナトミア――西欧初期近代解剖学史の研究動向 澤井直 関連サイト: bibliotheca hermetica 『ミクロコスモス』ブログ 編者:平井浩 (ひらい・ひろ)埼玉県出身。学術研究グループ bibliotheca hermetica主宰。1999年、フランス・リール第3大学博士課程修了、科学史・哲学博士。現在、オランダ・ナイメーヘン大学(中世・近世哲学)研究員。著書に『ルネサンスの物質理論に見る種子の概念:フィチーノからガッサンディまで』(ベルギー、ブレポルス書店、2005年)、『人文主義医学と自然哲学:物質、生命、霊魂についてのルネサンスの論争』(ライデン、ブリル書店、近刊予定)、編著に 『コルネリウス・ゲマ:ルネサンス期ルーヴァンにおける宇宙論、医学、そして自然哲学』 (ローマ、セラ書店、2008年)がある。 *** ◎インテレクチュアル・ヒストリーが挑む西欧近代像への新たな挑戦――『ミクロコスモス:初期近代精神史研究』出版記念トークショー 登壇者:平井浩、菊地原洋平、平岡隆二、坂口さやか、東慎一郎、山田俊弘、岩田雅之、澤井直 司会者:平井浩 内容:『ミクロコスモス:初期近代精神史研究』発刊を記念して、分野横断的な精神史(インテレクチュアル・ヒストリー)研究によって切り開かれる近代像の新しい解釈の可能性と多様性について、寄稿者一堂が語ります。いかにして『ミクロコスモス』が生まれ、寄稿者各自がどのように関わってきたのかも詳しくお話します。同時に、第1回ミクロコスモス大賞の発表を行います。 日時:2010年3月13日(土) 17:00~19:00(予定)/開場16:30 会場:紀伊國屋書店新宿本店 9階特設会場 定員:35名(お申し込み先着順。定員になり次第受付終了) 料金:無料 ※整理券の発行はございません。事前お申し込みの上、会場まで直接お越しください。 お申し込み:紀伊國屋書店新宿本店5階人文書カウンター 電話代表|03-3354-0131(10:00~21:00) ⇒予約が定員に達しましたので、受付を終了いたしました。ご了承くださいませ。 ENSEMBLES (アンサンブルズ)大友良英:著 B5変型120頁 定価2,100円(税込) ISBN:978-4-901477-50-5 09年11月4日書店店頭発売開始 ※10月26日、「休符だらけの音楽装置」会場(下記)にて先行発売! 内容:2008年夏…YCAM山口情報芸術センターで開かれた大友良英初の展覧「ENSEMBLES」、その発想から撤収までを、大友自身のノート、インタビュー、対談などで構成。図版多数収載。 著者:大友良英/Otomo Yoshihide 1959年生まれ。ギタリスト/ターンテーブル奏者/作曲家/プロデューサー。ONJO、Anode等常に複数のバンドを率い、またFilamnet、JoyHeights等数多くのバンドに参加。日本はもとより世界各地でのコンサートやレコーディング等、常にインディペンデントなスタンスで活動する。特に現代音楽や即興、ノイズの分野における欧米での評価は高い。ノイズやフィードバックを多用した大音量の作品から、音響の発生そのものに焦点をあてたスポンテイニアスな作品、また近年はジャズの作品も多く、その作風は多種多様。また、カヒミ・カリィや浜田真理子等のプロデューサーとしても活動する一方、映画音楽(最新作は「色即ぜねれいしょん」)、テレビドラマの音楽(最新作はNHKドラマスペシャル「白洲次郎」)に至るまで数多くの作品を手がけ、ベルリンをはじめとした多くの映画祭で受賞するなど、高い評価を得ている。【近年の著書】『MUSICS』(岩波書店、2008年)、『大友良英のJAMJAM日記』(河出書房新社、2008年)、ユリイカ臨時増刊号「大友良英」(2007年)。 ◎「ENSEMBLES 09 休符だらけの音楽装置」 大友良英+伊東篤宏+梅田哲也+Sachiko M+堀尾寛太+毛利悠子+山川冬樹 YCAM(山口)で昨年夏開催された大友良英『ENSEMBLES』展に続き、『ENSEMBLES 09 休符だらけの音楽装置』展が、秋葉原の廃校にて開催される。大友良英『休符だらけの音楽装置宣言』 会期:09年10月10日(土)-11月3日(火祝) 17:30-21:00 会期中無休 会場: 旧千代田区立練成中学校(千代田区外神田6-11-14) 入場料: 500円(小学生以下無料) アクセス:銀座線末広町駅4番出口 徒歩1分/千代田線湯島駅6番出口 徒歩3分/JR御徒町駅南口 徒歩7分/JR秋葉原駅電気街口 徒歩8分 ※関連記事: 「大友良英による展示とライブ『ENSEMBLES 09 休符だらけの音楽装置』展、今夏同時多発的開催」@CINRA/09年6月10日 「大友良英 「ENSEMBLES 09 休符だらけの音楽装置」」@TOKYO ART BEAT/09年10月9日 「ENSEMBLES 09 休符だらけの音楽装置展「with records」」@webDICE/09年10月8日
◎09年9月25日取次搬入、森山大道写真集2点同時刊行
にっぽん劇場1965-1970 B5判変型(タテ261ミリ×ヨコ180ミリ)、並製カバー装410頁(カラー45頁)、本体3,200円、ISBN:978-4-901477-48-2 何かへの旅1971-1974 B5判変型(タテ261ミリ×ヨコ180ミリ)、並製カバー装484頁(カラー150頁)、本体3,600円、ISBN:978-4-901477-49-9 内容:森山大道の原点から頂点、混沌の10年間を、雑誌掲載時のままに集成(収録誌「カメラ毎日」「アサヒカメラ」「アサヒジャーナル」「フォトアート」)。写真キャプション、自作解説も復刻。2点同時刊行! 「ぼくの20代後半の写真へのおもなこだわりは「写真とは何か?」だった。そして、30代前半のこだわりの多くは「写すとは何か?」だった。発刊される2巻の本におさめられた10年間は、写真雑誌を実験の場として、写真について、もっとも思いをめぐらせた、写真と自身へのたえざる問いかけの時代だった。いわば、ぼくと写真との格闘の軌跡であり記録なのである」(森山大道)。 おもな収録作品:ヨコスカ(1965年)/あたみ(1966年)/にっぽん劇場(1967年)/ACTOR・シミズイサム(1967年)/浅草木馬館(1967年)/信濃路のさぶちゃん(1967年)/バトントワラー(1967年)/2人の城 1DK(1967年)/暁の1号線(1968年)/オン ザ ロード(1969年)/歪む都市空間(1969年)/アクシデント〈連載12回〉(1969年)/ニューヨーク・シチー(1972年)/桜花(1972年)/地上(1973年・連載12回)/日本三景(1974年)など。 森山大道(もりやま・だいどう):1938年生まれ。最近の作品集・著書に、『もうひとつの国へ』(朝日新聞出版、08年9月)、『森山大道、写真を語る』(青弓社、09年3月)、『Light&Shadow 光と影 新装版』(講談社、09年4月)、『NORTHERN』(図書新聞、09年6月)、『BUENOS AIRES 新装版』(講談社、09年7月)などがある。 2009年6月思惟の記憶――ハイデガーとアドルノについての試論 アレクサンダー・ガルシア・デュットマン:著 大竹弘二:訳 A5判上製416頁 本体4,800円 ISBN978-4-901477-47-5 古代ギリシア以来の哲学の創設をめぐるハイデガーの思惟と、アウシュヴィッツ以後の哲学の罪責をめぐるアドルノの思考。これらふたつの思想は歴史とどう向き合い、いかに出来事を名づけたか。両者との果敢な対決を通じて20世紀ドイツ哲学の限界を検証する試み。「正真正銘もっとも重要な草分け的書物」(ハーマッハー)の、待望の完訳。 アレクサンダー・ガルシア・デュットマン(Alexander García Düttmann):1961年バルセロナ生まれ。哲学者。ロンドン大学ゴールドスミス校視覚文化学科教授。主な著書に、1989年『贈与された言葉』、1991年『思惟の記憶』(本書)、1993年『エイズとの不和』(月曜社刊行予定)、1996年『この世界のすべての言葉と沈黙において愛とは何か』、1997年『諸文化のはざまで』、1999年『友たちと敵たち』(『友愛と敵対』大竹弘二・清水一浩訳、月曜社、2002年)、2000年『芸術の終焉=目的』、2004年『この通り――アドルノ『ミニマ・モラリア』への哲学的注釈』、2004年『誇張の哲学』、2005 年『痕跡を抹消せよ』、2007 年『ヴィスコンティ――肉と血における洞察』、2008 年『デリダと私』などがある。 大竹弘二(おおたけ・こうじ):1974年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了。現在、南山大学外国語学部准教授。共訳書にアレクサンダー・ガルシア・デュットマン『友愛と敵対――絶対的なものの政治学』(清水一浩との共訳、月曜社、2002年)がある。 2009年5月22日取次搬入予定 【ジャンル:人文・哲学・現代思想】『暴力と証し――キルケゴール的省察』 〔暴力論叢書4〕 ヘント・デ・ヴリース:著 河合孝昭:訳 46判並製312頁 本体2,500円 ISBN978-4-901477-46-8 旧約聖書におけるアブラハムの供犠と証しを倫理と宗教の両面から考察しつつ、〈暴力批判〉と〈責任の逆説〉を根源的に分析。オランダ哲学の新境地が、デリダ以後の問いを深化させる。暴力論叢書第四弾。本邦初訳。 人文科学に携わっている者で、厄介な問題を抱えた近現代を理解することに真剣な関心を抱いている者であれば誰でも、最大の興味をもって読むことができるはずである。[タラル・アサド] 理知的な複雑性と強度をもって波紋を投げかける書。[ジュディス・バトラー] 哲学におけるもっとも困難な問題を取り上げている。豊穣かつ有益で、きわめて重要な書。ただ読むのではなく、繰り返し読むことが求められる。[ヒラリー・パットナム] ヘント・デ・ヴリース(Hent de Vries):1958年生まれ。オランダの哲学者。現在、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学人文学教授。著書に『極小神学――アドルノとレヴィナスにおける世俗理性批判』(ドイツ語版:1989年、英語版:2005年)、『哲学と〈宗教への転回〉』(英語版:1999年)、『宗教と暴力――カントからデリダにいたる哲学的諸展望』(英語版:2002年)などがある。09年5月23日~25日、日文研の招聘により初来日する。 河合孝昭(かわい・たかあき):1969年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程(哲学専攻)単位取得退学。2000年にパリ第10大学にてDEAを取得。大学非常勤講師。著訳書に『仏蘭西の思想と倫理』(共著、行路社、2001年)、エマニュエル・レヴィナス『実存の発見』(共訳、法政大学出版局、1996年)などがある。 ◎著者初来日記念イベント ■国際シンポジウム:京都学派と「近代の超克」‐近代性、帝国、普遍性 開催日: 平成21年5月23日~24日 会場: 国際日本文化研究センター ※このシンポジウムはすでに満席のため、参加受付が終了しています。 第一日目5月23日 9:00-9:10 所長挨拶: 猪木武徳 (日文研) 9:10-10:00 趣旨説明: 磯前順一(日文研)「近代の超克」と京都学派‐近代性の多様性 1 .「近代の超克」と京都学派‐近代性の多様性 10:00-11:00 報告:James Heisig (南山大学) 西谷啓治と「近代の超克」 11:00-12:00 報告:藤田正勝(京都大学)「近代の超克」の思想喪失―近代とその超克をめぐる対立 12:00-12:30 コメント:Gauri Viswanathan (Columbia University) 12:30-13:30 討議 2 .三木清と帝国の哲学‐普遍性の探究 14:30-15:30 報告:酒井直樹(Cornell University) 三木清と帝国の哲学‐普遍性の探究 15:30-16:30 報告:Harry Harootunian (New York University)三木清と資本主義の超克‐日常性と普遍性 16:30-17:00 コメント:Hent de Vries (Johns Hopkins University) 17:00-18:00 討議 第二日目5月24日 9:00-10:00 報告: 孫歌(中国社会科学院) 「近代の超克」と「中国革命」‐戦後日本思想史における二つのモメント 3.「近代の超克」と「世界史の哲学」‐帝国主義 10:00-11:00 報告:鈴木貞美(日文研) アジアにおける近代の超克 11:00-12:00 報告:金哲 (延世大学校) 朝鮮半島における近代の超克 12:00-12:30 コメント:孫歌(中国社会科学院) 12:30-13:30 討議 4 .西洋近代という経験 14:30-15:15 発議:近代性から Gauri Viswanathan 15:15-16:00 発議:普遍性から Hent de Vries 16:00-16:30 コメント:稲賀繁美(日文研) 16:30-18:00 討議 ■同志社大学・一神教学際研究センター 公開講演会 →中止になりました。 日時:2009年5月26日(火)14:00-17:45 →中止になりました。 会場:同志社大学今出川キャンパス 神学館礼拝堂 地図:http://www.doshisha.ac.jp/access/ima_campus.html 京都駅からの道順:京都市営地下鉄烏丸線国際会館行きに乗車、今出川駅で下車。3番出口を出て右へ50mほどのところに西門があります。 【プログラム/スケジュール】 テーマ:ポスト世俗主義時代における普遍的価値の追求──宗教の可能性 A Quest for the Universal Values in the Post-secular Age: Possibilities of Religion 講師:ヘント・デ・ヴリース(ジョンホプキンス大学 教授) コメンテーター:酒井直樹(コーネル大学 教授)/磯前順一(国際日本文化研究センター准教授) 司会:小原克博(同志社大学 教授) 14:05-15:35 基調講演:ヘント・デ・ヴリース 15:35-15:45 休 憩 15:45-16:00 コメント:酒井直樹 16:00-16:15 コメント:磯前順一 16:15-17:45 質疑応答 →講演会は新型インフルエンザへの配慮のため、中止になりました。 主催:同志社大学 一神教学際研究センター(CISMOR) 〒602-8580 京都市上京区今出川通烏丸東入 Tel: 075(251)3726 Fax: 075(251)3092
本日(09年3月6日)取次搬入となる弊社新刊についてお知らせいたします。『アルゼンチン、社会の実験室』として長らく予告させていただいていたものを、改題して刊行いたします。書店店頭には9日以降より並び始める予定です。
闘争のアサンブレア廣瀬純×コレクティボ・シトゥアシオネス:著 四六判(タテ188ミリ×ヨコ130ミリ)、並製カバー装240頁、本体価格2200円、ISBN:978-4-901477-45-1 政治経済運動の新たなる水平的・自律的集団性(アサンブレア)の構築へ。21世紀の始まりとともに、ネオリベラリズムに抗して立ち上がったアルゼンチンの失業労働者や職場占拠労働者、都市中産階級たちの様々な実践と挑戦を紹介。《生活=闘いのための作業仮説》をめぐる、熱き対話集。 「アサンブレアの試みにおいて興味深いことのひとつは、この運動が自分たちで互いに呼びかけ合うことによって出現したという事実にあるということ、政党によるリーダーシップも、労組によるリーダーシップもなしに生れてきたということです」(廣瀬純)。 「アサンブレアが構成したものは、都市部の断片化された空間全体のなかに国家的でも市場的でもないような公共空間を生産するための、潜勢力にみちたひとつの新たなやり方なのです」(コレクティボ・シトゥアシオネス)。 目次 まえがき(廣瀬純) 第一章 19/20――権力を解任する民衆蜂起 第二章 ピケテロ運動――自律性・水平性の実践 第三章 雇用主のいない企業、オルターナティヴ市場 第四章 都市中産階級の政治化――近隣住民アサンブレア 第五章 正義がないなら、エスクラチェがある――「母たち」と「子どもたち」 付録(コレクティボ・シトゥアシオネス+サンドロ・メッザドラ) 2004年7月――権力を解任するカーニバル 2005年10月――運動のメランコリー 解説「ブエノス・アイレス報告」(廣瀬純) あとがき(コレクティボ・シトゥアシオネス) 廣瀬純(ひろせ・じゅん):1971年、龍谷大学経営学部教員。仏・映画批評誌『VERTIGO』編集委員。著書に『美味しい料理の哲学』(河出書房新社)、『闘争の最小回路—南米の政治空間に学ぶ変革のレッスン』(人文書院)、『シネキャピタル』(洛北出版、近刊予定)。訳書にパオロ・ヴィルノ『マルチチュードの文法』(月曜社)、トニ・ネグリ『芸術とマルチチュード』(月曜社、共訳)、同『未来派左翼』(NHK出版)など。 コレクティボ・シトゥアシオネス(Colectivo Situaciones):1999年、「運動としての調査」グループとしてブエノス・アイレスにて結成。著書に、2002年『19と20-新たな社会的主役についての覚書』(未訳)、同年『仮説891-ピケットの彼方へ』(MTDソラーノとの共著、未訳)。
『ブラジルのホモ・ルーデンス――サッカー批評原論』
今福龍太:著 四六判変型ソフトカバー(121ミリ×188ミリ)200ページ 予価1,800円(本体価格) 11月下旬発売予定 サッカーの遊戯的宇宙、「ホモ・ルーデンス」の快楽に陶酔、歓喜、思考し、勝利至上主義の抑圧と「評論」に叛乱する、スポーツ批評の野心的原理論。 目次: プロローグ 0 序論 「サッカー批評」とは世界批評である 1 起源論 身体のアルカイックな分節 2 伝播論 身体帝国主義の流れに抗して 3 儀礼論 サッカーをいかに「想像」するか 4 本能論 遊戯の消息、筋肉の機微 5 陶酔論 ドーピングの淵から 6 陶酔論[続] 身体の自然を愛すること 7 戦術論 互酬性のリズムに揺れながら 8 遊戯論 カーニヴァル、賭博、あるいはブラジルのホモ・ルーデンス 9 戦術論[続] サッカーにおける「第三のストラテジー」 10 ファンダム論 フットボール民衆神学 11 時間論 ピッチの上のニーチェ主義者 エピローグ 今福龍太(いまふく・りゅうた):1955年生まれ、文化人類学者・批評家。現在、東京外国語大学教授。著書に、『クレオール主義』(ちくま学芸文庫)、『ミニマ・グラシア 歴史と希求』(岩波書店)など多数。近刊予定に、『群島-世界論』(岩波書店)、『サンパウロへのサウダージ』(レヴィ=ストロースとの共著、みすず書房)がある。 ◎08年8月8日発売予定新刊 【人文・哲学思想】自分自身を説明すること――倫理的暴力の批判 ジュディス・バトラー:著 佐藤嘉幸+清水知子:訳 税込定価2625円 46判並製カバー装288頁 ISBN978-4-901477-42-0 内容:他者との関わり合いにおいて主体は形作られ、他者への責任=応答可能性において主体は自らを変革する。道徳が暴力に陥る危険性を問い質し、普遍性の押し付けによって個性を圧殺する倫理的暴力の論理に抗いつつ、危機の時代に「私」と「あなた」を結び直して希望の隘路を辿る、剣呑な哲学。暴力論叢書第三弾刊行! 目次◆第一章:自分自身の説明[呼びかけの光景/フーコー的主体/ポスト・ヘーゲル的問い /「あなたは誰か」]◆第二章:倫理的暴力に抗して[判断の限界/精神分析/「私」と「あなた」]◆第三章:責任=応答可能性[ラプランシュとレヴィナス――他者の優位/間になることをめぐるアドルノ/彼自身を批判的に説明するフーコー]◆訳者解説:「倫理」への転回 原著:”Giving an account of oneself”, by Judith Butler, 2005, New York: Fordham University Press. *** 『自分自身を説明すること』推薦文 アドルノとレヴィナスについての驚くほどオリジナルな解釈のなかで、ジュディス・バトラーは、倫理の問題が道徳的自己と暴力との共犯関係に不可避的に取り組まざるをえないことを説得的に示している。剏造的な再解釈の諸前提を提示しつつ、本書は、これら二人の著者についての議論、彼らの未来への遺贈が、ある意味で始まったばかりであることを示している。バトラーは、人間情念の最も残酷で最も破壊的な部分に対抗し、それを別の方向へと導くために哲学的知性の最大の力と悦びを結集する点で、真にスピノザ的精神において著述している。見事な議論とすばらしい文章によって、『自分自身を説明すること』は、現代の文化と政治を考える哲学者と学生にとって必ずや古典となり、必読書となるだろう。―—ヘント・デ・ヴリーズ(ジョンズ・ホプキンス大学) アイデンティティと責任=応答可能性との交差をめぐる力強い探究である『自分自身を説明すること』は、私たちの時代の最も重要な思想家たち—アドルノ、フーコー、レヴィナス、ラプランシュ—と対話する最良のジュディス・バトラーを見せてくれる。これらの思想家が異議を申し立てようとする社会的、道徳的規範との関係でのみ現れる、アイデンティティの問題と対峙しつつ、バトラーは、自己理解の諸限界—―それは私たちを人間にしてくれる—との関係から、責任=応答可能性を再考しようとするのである。―—ジョナサン・カラー(コーネル大学) 『自分自身を説明すること』においてジュディス・バトラーは、自己認識を切望する際にさえ放棄され、耐え忍ばれ、経験されねばならないものとは何かと問うている。彼女は、人間の個体化に伴う衰弱について、大胆な仕方で探究を続けているのである。そこから彼女が示唆するのは次のようなことだ。つまり、自己意識の絶頂とは、洞察には危険が伴っており、知覚には裂け目があり、判断には根拠が乏しいことを自己について認識する点にある、と。本書は、勇気ある思想家による、勇敢な書物である。――—ヘイドン・ホワイト(カリフォルニア大学/スタンフォード大学) *** 著者:ジュディス・バトラー(Judith Butler)カリフォルニア大学バークレー校、修辞学・比較文学科教授。訳書に以下のものがある。『ジェンダー・トラブル』(竹村和子訳、青土社、1999 年)、『アンティゴネーの主張』(竹村和子訳、青土社、2002 年)、『触発する言葉』(竹村和子訳、岩波書店、2004 年)、『生のあやうさ』(本橋哲也訳、以文社、2007 年)。共著:『偶発性・ヘゲモニー・普遍性』(エルネスト・ラクラウおよびスラヴォイ・ジジェクとの共著、竹村和子+村山敏勝訳、青土社、2002 年)、『国家を歌うのは誰か』(ガヤトリ・C・スピヴァクとの共著、竹村和子訳、岩波書店、2008 年)。 訳者:佐藤嘉幸(さとう・よしゆき)京都大学大学院経済学研究科博士課程修了後、パリ第十大学大学院にて博士号(哲学)取得。現在、筑波大学大学院人文社会科学研究科専任講師。著書に『権力と抵抗―—フーコー、ドゥルーズ、デリダ、アルチュセール』(人文書院、近刊[2008 年])、共著に『ドゥルーズ/ガタリの現在』(平凡社、2008 年)などがある。 訳者:清水知子(しみず・ともこ)筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科修了。博士(文学)。現在、筑波大学大学院人文社会科学研究科専任講師。共著に『越える文化、交錯する境界—―トランス・アジアを翔るメディア文化』(山川出版社、2004 年)、『ドゥルーズ/ガタリの現在』(平凡社、2008 年)、訳書にスラヴォイ・ジジェク『ジジェク自身によるジジェク』(河出書房新社、2005 年)などがある。 *** ■暴力論叢書 現代における〈暴力〉の多様なる位相と変容に迫る! デリダ=ハーバーマス以後の現代思想の最前線で活躍する重要思想家たちの星座を出現させるアクチュアルなシリーズ。初訳の思想家によるオリジナル論集多数。 破壊と拡散 〔暴力論叢書1〕 サミュエル・ウェーバー(1940-):著 野内聡(1971-):訳 05年11月 2520円 46判並製232頁 ISBN4-901477-20-X 戦争のスペクタクル化が進行する〈9.11〉以後の現代における政治的暴力の動態を分析。フロイト論文「戦争と死に関する同時代的なもの」の新訳を付す。松葉祥一氏評「アイデンティティと暴力および戦争との関係について、スリリングな議論を展開」。 他自律――多文化主義批判のために 〔暴力論叢書2〕 ヴェルナー・ハーマッハー(1948-):著 増田靖彦(1967-):訳 07年11月 2310円 46判並製200頁 ISBN978-4-901477-37-6 文化融合主義ではない多文化主義と、無条件に開かれた民主主義を展望する果敢な試み。十川幸司氏評「著者のアフォーマティヴという概念は、長年停滞している言語行為論をさらに先に進めるアイデアとなりうる」。 続刊予定 ヘント・デ・ヴリーズ ピーター・フェンヴズ ルイ・サラ=モランス アレクサンダー・ガルシア・デュットマン ジャコブ・ロゴザンスキー ロドルフ・ガシェ
◎08年6月24日取次搬入予定
洲之内徹文学集成 [全小説+文芸評論+単行本未収録エッセイ] A5判(タテ210ミリ×ヨコ188ミリ)、上製カバー装736頁、税込定価7,560円(本体価格7,200円)、初版800部、ISBN:978-4-901477-41-3 内容:美術エッセイ「気まぐれ美術館」シリーズで知られる著者の、文学との格闘の軌跡! 独自の倫理と美意識で自らの戦中戦後を描いた私小説家・洲之内徹のすべて。マルクス主義・転向・戦争・文学・女……。 著者:洲之内徹(すのうち・とおる 1913−1987):愛媛県松山市生まれ。1930年、東京美術学校(現東京藝術大学)建築科在学中、マルクス主義に共感し左翼運動に参加する。大学3年時に特高に検挙され美術学校を退学。郷里で活動を続けるが、20歳の秋に再検挙にあい、獄中生活を送る。釈放後、転向仲間と同人誌『記録』を発刊、精力的に文芸評論を発表した。1938年、北支方面軍宣撫班要員として中国に渡り、特務機関を経て、共産軍の情報収集の仕事に携わった。1946年、33歳で帰国してから50代半ばまでの約20年間、小説を執筆。最初の小説「鳶」が第一回横光利一賞候補となり、その後「棗の木の下」「砂」「終りの夏」で三度芥川賞候補となるが、いずれも落選。1960年より、田村泰次郎の現代画廊を引き継ぎ画廊主となる。1974年から死の直前まで「芸術新潮」に「気まぐれ美術館」を連載、小林秀雄、青山二郎に絶賛された。 近刊のジャック・デリダ『条件なき大学』の書影を公開します。3月21日取次搬入発売予定で進めています。本書発売直後には、青土社さんからもデリダの新刊が刊行される予定です。『言葉を撮る――デリダ/映画/自伝』 ジャック・デリダ+サファー・ファティ/鵜飼哲+港道隆ほか訳 定価2,940円 版元紹介文より:撮影嫌いのデリダが生涯ただ一度、出演した映画 『デリダ 異境から』。そのエジプト人女性監督と共に書き下ろした唯一の映画論。自らの生涯に重ねあわせながら、歓待・赦し・動物・キリスト教の脱構築など晩年の最重要概念を、デリダ自ら話し言葉で語ったこの映画を全編収録したDVD付き。 同書をめぐっては、サファー・ファティさんと、鵜飼哲さん、増田一夫さんのお三方が鼎談を行っており(渡名喜庸哲訳「作品と自伝のあいだ――ドキュメンタリー映画『デリダ、異境から』をめぐって」)、昨年12月に藤原書店より刊行された『別冊環(13)ジャック・デリダ1930-2004』に収録されています。 ここ最近、デリダの翻訳は次々と刊行されていますが、フランスでは注目のデリダ論が続いています。昨年9月にジャン=リュック・ナンシーが"A plus d'un titre : Jacques Derrida"を、そして12月にはアブデルケビル・ハティビが"Jacques Derrida, en effet"を刊行しました。どちらにもヴァレリオ・アダミの挿絵がついています。ハティビの著作をまとめた三巻本がラ・ディフェランス社から今年1月に刊行され、その第1巻となる小説集成にはデリダのテクストも収録されています。
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