カテゴリ:広告・書評( 79 )


2017年 04月 18日

「美術手帖」に星野太『崇高の修辞学』の書評

「美術手帖」2017年5月号の「BOOK」欄に弊社2月刊、星野太『崇高の修辞学』の書評が掲載されました。評者は中島水緒さんです。「美学、哲学、芸術論といった諸領域に思考の補助線を引く渾身作」と評していただきました。

『崇高の修辞学』は東京大学生協駒場書籍部の2017年3月度売上ランキングで、ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』(上下巻、河出書房新社、2016年9月)に次ぐ第2位を獲得しています。『崇高の修辞学』刊行記念トークイベントが各地で行われている最中ですが、以下のイベントではまだ予約が可能なようです。

2017年4月23日(日)18:30-20:30(開場 18:00)、NADiff愛知(愛知芸術文化センターB2F)、入場料:500円
NADiff愛知では現在、星野さん選書によるブックフェアが行われています。イベントのご来場者には「選書コメント+αを配布予定」とのことです。

2017年5月20日(土)18:30-20:30(開場 18:00)、MEDIA SHOP gallery(京都市中京区河原町三条下る一筋目東入る大黒町44 VOXビル1F)、入場料:一般1,300円/学生1,000円

また、『崇高の修辞学』をめぐる星野さん自身の選書による関連書ブックリスト「崇高が分かれば西洋が分かる」が、オンライン書店「honto」の「哲学読書室」で絶賛公開中です。

+++

ちなみに星野さんは『表象11:ポスト精神分析的主体の表象』で、カトリーヌ・マラブーの論考「ただひとつの生――生物学的抵抗、政治的抵抗」の翻訳を担当されています。また、『文學界』2017年5月号(第71巻第5号、文藝春秋)ではエッセイ「中庸の人――北村太郎」(282-283頁)を寄稿されています。

+++

[PR]

by urag | 2017-04-18 09:48 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2017年 04月 04日

書評:『統治性』『東京は、秋』『抑止する力』『SLASH』『Hashima』

弊社既刊書に寄せていただいたここ3ヶ月の書評や紹介記事を列記いたします。

◎ウィリアム・ウォルターズ『統治性』阿部潔ほか訳、2016年7月刊
『佛大社会学』第41号(2017年3月30日発行)「書評」欄で社会学部専任講師の山本奈生さん曰く「本書ではフーコーの思想に内在して統治性概念が、他の「生権力」「主体化/服従化」「規律訓練型権力」などとどういった関連にあるのかが検討されるのではなく、あくまでも統治性概念の広がり、そしてこれを用いる際の批判的観点に主眼が置かれているが、これが手際よく整理されて心憎いほどである」。また、「「もうすぐ絶滅すると言われる紙の書物」を粘り強く支える編集者と著者らの作品リストを時系列で眺めてみるとき、出版社もまたウォルターズの方法と同じように「対抗的記憶」と「忘れられた闘争」に寄り添って政治的なものの境界線に挑戦し続けていることに気づかされる」と激励の言葉もいただきました。山本先生、ありがとうございます。

◎荒木経惟+荒木陽子『東京は、秋』2016年12月刊
『FUDGE』2017年2月号(1月12日発売)「PICK UP NEW BOOKS 今月の新刊&注目作」欄で山本アマネさん曰く「「要するに街のディテールを撮るのが好きなんだよね」と得意げに話す荒木と、作為なしにユーモラスで愛情のある返答をする陽子にほほが緩む」。
『men's FUDGE』2017年3月号(1月24日発売)「BOOKS」欄で同じく山本アマネさん曰く「一見して何処なのか分からないそれらの写真には、その場所や時代ならではの人々の生活が染み込んでいる。そこには魅力的な街とともに、そのときの荒木自身の気持ちが記録されている」。
『母の友』2017年5月号(福音館書店)「polyphony/Books」欄に曰く「実はこの本、今回が三度目の刊行となるのだが、何度も復刊されるのは、この夫婦対話の魅力も大きいだろう。実に“いい”加減なのだ。仲が良いが、べたべたせず、適度な距離感もある」。

◎カッチャーリ『抑止する力』上村忠男訳、2016年12月刊
「週刊読書人」2017年3月31日号、中村勝己さん(中央大学兼任講師)による書評「「カテコーン」の概念の解釈を主題に――〈世界の再宗教化〉をどう捉えどう向き合うべきか」に曰く「イタリア現代思想には、シュミットの「カテコーン」論を再考する解釈史の流れがある。その前史はドイツのヤーコプ・タウベス『パウロの政治神学』(岩波書店、1993)だが、評者が知る限りでは、これを承けてジョルジョ・アガンベン『残りの時』(岩波書店、2000)、ロベルト・エスポジト『インムニタス[免疫]』(未邦訳、2002)、カッチャーリ、トロンティ共著『歴史の十字路にある神学と政治学』(未邦訳、2007)、パオロ・ヴィルノ『ポストフォーディズムの資本主義』(人文書院、2008)、ネグリ=ハート『コモンウェルス』(NHKブックス、2009)、そして本書『抑止する力』(原著、2013)などがある。政治神学的な観点からカテコーンの解釈について最も熱を込めて主題的に論じているのは、もちろんカッチャーリの本書である」。

◎佐野方美写真集『SLASH』2017年2月刊
『アサヒカメラ』2017年4月号「TOPICS/BOOK」欄「写真に封じ込められた一瞬の集積――時代の空気を写しとめた新作写真集を読む」(解説=山内宏泰、聞き手=池谷修一)に曰く「写真そのものも編集もデザインセンスにあふれています。20世紀以降のすぐれた表現者は必ずデザイナー的資質を持っている。彼女もそのひとりでしょう」。

◎松江泰治写真集『Hashima』2017年2月刊
『CANON PHOTO CIRCLE』2017年4月号(3月15日発行)「今月の新刊」欄に曰く「世界遺産登録をきっかけに30年の時を経て振り返り、その記録性に面白みを感じたという写真群を、自身の手によってデジタルリマスターした諧調豊かなモノクロームは、見る者に当時の軍艦島の空気感を伝えます」。
「信濃毎日新聞」2017年3月26日(日)付「読書欄」に曰く「晴天下、シャープなピントで撮られた作品群は、すでに現在の著者のスタイルが感じられて面白い」。

[PR]

by urag | 2017-04-04 15:18 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2017年 03月 15日

「図書新聞」にカッチャーリ『抑止する力』の書評

弊社12月刊、マッシモ・カッチャーリ『抑止する力』(上村忠男訳)について、「図書新聞」2017年3月18日号に書評「オレンジとバカにされている偉そうなジジイのアポカリプスとともに、アメリカのいたるところは主の到来を待ち望む人たちによって埋め尽くされようとしている」が掲載されました。評者は篠原雅武さんです。本書の難解な部分を丁寧に解きほぐし、「カッチャーリの本は反時代的に見えて、未来を予見する本として読むことができる」と評していただきました。本書とアメリカの情勢を合わせて読み解くという非常にアクチュアルな書評を寄せて下さった篠原さんに深く御礼申し上げます。

ちなみにオレンジというのは、米国の現大統領の一風変わった日焼け顔を揶揄して言う表現として知られているようです。興味深いですね。
[PR]

by urag | 2017-03-15 17:49 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2017年 02月 16日

書評、注目新刊、新書大賞

弊社11月刊行の、森山大道・鈴木一誌『絶対平面都市』の書評が二本掲載されています。「週刊読書人」2017年2月10日号に、IZU PHOTOMUSEUM研究員の小原真史さんによる「奇妙なダイアローグ――優れた森山大道論であり写真論」が掲載されました。「本書では鈴木の言葉に誘われるようにして制作時における衝動や焦燥感が惜しげもなく語られ、そこに過去の森山の言葉がジグソーパズルのようにバラバラと組み上げられていく。そして、そのピースの中には東松照明、中平卓馬、荒木といった森山と長い付き合いのある写真家の名前も含まれており、彼らとの差異によってこの写真家の体質が浮かび上がってもくる」と評していただきました。

また「北海道新聞」2月12日付書評欄には、札幌の出版社「有限会社寿郎社(じゅろうしゃ)」の代表取締役編集長、土肥寿郎さんが「写真の本質 対話重ね迫る」という書評を寄せて下さっています。「反復される本質的問いに訥々と答える森山の言葉にはブレもボケもないことに驚く。言語化できない〈撮影の衝動〉とプリンティング・メディアとしての〈写真の本質〉に1ミリでも近づくための言葉を求めて〔・・・〕対話を重ねた写真家と想定かによる労作である」と評していただきました。

+++

★上村忠男さん(訳書:カッチャーリ『抑止する力』、アガンベン『到来する共同体』、パーチ『関係主義的現象学への道』、スパヴェンタほか『ヘーゲル弁証法とイタリア哲学』、共訳書:アガンベン『アウシュヴィッツの残りのもの』『涜神』、スピヴァク『ポストコロニアル理性批判』)
講談社学術文庫より新訳で、グラムシのオリジナル論集を今月上梓されています。帯文に曰く「ムッソリーニに挑んだ男の壮絶な軌跡。社会党参加直後の1914年10月から逮捕・収監される直前の1926年10月まで――本邦初訳を数多く含む待望の論集! グラムシ没後80年」。目次詳細は書名のリンク先をご覧ください。


革命論集
アントニオ・グラムシ著 上村忠男編訳
講談社学術文庫 2017年2月 本体1,680円 A6判並製624頁 ISBN978-4-06-292407-8

+++

2月10日発売の月刊誌「中央公論」2017年3月号の「祝10周年! 新書大賞2017」に今年も参加いたしました。私が選んだベスト5は以下の通りです。

〔1〕小熊英二ほか編『在日二世の記憶』集英社新書
〔2〕セキュリティ集団スプラウト『闇〔ダーク〕ウェブ』文春新書
〔3〕今野晴貴『ブラックバイト――学生が危ない』岩波新書
〔4〕吉見俊哉『「文系学部廃止」の衝撃』集英社新書
〔5〕エドワード・ルトワック『中国4.0』文春新書

今年も(?)見事に他の皆さんが選んだベスト20位にはかぶりませんでした。拙評は本誌をご高覧いただけたら幸いです。また、「新書大賞10周年記念 10年間の新書ベスト3」にも投票しました。10年分のブックガイドを中公さんがお作りになられても良いような気がします。

a0018105_1445468.jpg

+++
[PR]

by urag | 2017-02-16 14:45 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2017年 01月 06日

保管:2015年7月~11月刊行図書書評

◎2015年11月30日発売:B・シュティーグラー『写真の映像』本体3,400円、芸術論叢書第3回配本。
書評1⇒増田玲氏書評「周到な仕掛けを施す――55の断章からなる切れ味鋭い写真論」(「週刊読書人」2016年2月26日号)

◎2015年10月9日発売:森山大道『犬と網タイツ』本体3,500円

◎2015年7月22日発売:W・シュスラー『ヤスパース入門』本体3,200円、シリーズ古典転生第12回配本、本巻11。
書評1⇒池田喬氏書評「改めてヤスパースから学ぼう――基本思想を心地よいテンポで解説」(「週刊読書人」2015年9月18日号)
[PR]

by urag | 2017-01-06 17:11 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2016年 11月 22日

京大生協「綴葉」誌にウォルターズ『統治性』の書評

京都大学生協の書評誌「綴葉」352号(2016年11月)に、弊社7月刊、ウォルターズ『統治性』の書評「フーコーを使う、理論を使う」が掲載されました。評者はぷよまるさんです。「フーコーの理論を「知る」ことと、それを「使う」こととの間にあるギャップ。これを埋める手助けをしてくれるのが本書『統治性』である。統治性という主題はフーコーの議論においてきわめて断片的に現れたに過ぎないが、英語圏では統治性研究という一領域として確立するほどの研究蓄積がある。本書はその名の通り統治性に的を絞った内容だが、理論の「適用主義」に警鐘を鳴らす議論は汎用性が高い。経験的研究に理論を活かそうとする、すべての人に読んでほしい一冊である」と評していただきました。同誌は誌名のリンク先でPDFがダウンロードできます。充実した投稿誌で活気を感じます。
[PR]

by urag | 2016-11-22 23:14 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2016年 10月 18日

「美術手帖」にバタイユ『マネ』の書評

「美術手帖」2016年11月号のBOOK欄に弊社7月刊、バタイユ『マネ』江澤健一郎訳、の書評「マネ作品の可能性を汲み尽した比類なき芸術論」が掲載されました。評者は美術批評家の中島水緒さんです。「異端のマネ論だ。論旨は難解だが、訳者の江澤健一郎による解説やカラー写真も多数収録しており、バタイユ特有の「至高性」などの概念に不慣れな読者にもアプローチしやすい体裁である」と評していただきました。

一方、「ユリイカ」2016年10月号(特集=永六輔――上を向いて歩こう)では裏表紙に弊社広告を打たせていただきました。弊社は特段、永六輔さんとのご縁はないのですが、編集人の明石陽介さんとは「ディヴァガシオン」誌でその昔ご縁を作っていただいたことがあります。
[PR]

by urag | 2016-10-18 14:30 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2016年 07月 14日

書評『倫理学研究』、寄稿『出版ニュース』

a0018105_14174255.jpg

関西倫理学会編『倫理学研究』第46号(晃洋書房、2016年)に、弊社2015年刊の阿部将伸『存在とロゴス』の書評「初期ハイデガーによるアリストテレス解釈の可能性と限界」が掲載されました(213~216頁)。評者は山本與志隆さんです。「本書の主張によって、少なくとも1924年/25年までの時期の、アリストテレスに取り組むハイデガー像は一新されたと言っても過言ではない。こうした研究が、阿部氏のような若手研究者の手によって生み出されたことは日本のハイデガー研究、ひいて哲学研究にとって極めて喜ばしいことである」と評していただきました。

一方、手前味噌で恐縮ですが、月3回発行の出版総合誌「出版ニュース」の2016年7月中旬号に、小田光雄さんの『出版状況クロニクルIV』(論創社、2016年)についての拙評を寄稿いたしました(24~25頁)。出版ニュース社の清田さんのご依頼により執筆したものです。小田さんが2013年に記した「カニバリズム的出店」について言及しています。複合書店チェーン最大手の戦略もしくは事情にとどまらず、そうした傾向は全国各地での大型書店の新規出店において、互いに商圏を食い合う熾烈な競争として立ち現われています。ほどなく閉店が伝えられる、紀伊國屋書店新宿南店(8月7日和書売場閉店)や、オリオンパピルス(7月31日)などから、まとまった返品や返品依頼が次々と舞い込み始めている今日この頃です。パルコブックセンター渋谷店(8月7日)からもいずれ依頼が入るものと予想しています。この三軒はいずれも日販帳合。まとまった返品が立て込むと売上が当然減るので、キツいです。
[PR]

by urag | 2016-07-14 14:18 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2016年 03月 02日

「週刊読書人」に『写真の映像』の書評

弊社12月刊、ベルント・シュティーグラー『写真の映像――写真をめぐる隠喩のアルバム』(竹峰義和・柳橋大輔訳)の書評「周到な仕掛けを施す――55の断章からなる切れ味鋭い写真論」が、『週刊読書人』2016年2月26日号に掲載されました。評者は東京国立近代美術館主任研究員の増田玲さんです。「55の断章はいずれも切れ味鋭い考察」とのご評価を賜りました。同書は弊社「芸術論叢書」の最新刊です。シリーズ既刊書は以下の通り。

2011年01月『アンフォルム――無形なものの事典』イヴ=アラン・ボワ+ロザリンド・E・クラウス=著、加治屋健司+近藤學+高桑和巳=訳、3刷
2013年06月『原子の光(影の光学)』リピット水田堯=著、門林岳史+明知隼二=訳
2015年12月『写真の映像――写真をめぐる隠喩のアルバム』ベルント・シュティーグラー=著、竹峰義和+柳橋大輔=訳
[PR]

by urag | 2016-03-02 14:59 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2015年 09月 18日

「週刊読書人」に『ヤスパース入門』の書評

「週刊読書人」2015年9月18日号に弊社7月刊、ヴェルナー・シュスラー『ヤスパース入門』(岡田聡訳)の書評「改めてヤスパースから学ぼう――基本思想を心地よいテンポで解説」が掲載されました。評者は明治大学専任講師の池田喬さんです。「実存のキーワードに新たな息を吹き込むことができるのは、きっと、長らく忘却されてきたヤスパースだ」と評していただきました。池田さんありがとうございます。
[PR]

by urag | 2015-09-18 15:32 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)