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カテゴリ:広告・書評
  • 書評情報:『カヴァイエス研究』『いまだない世界を求めて』
    [ 2012-04-18 21:20 ]
  • 「図書新聞」に『パリ南西東北』の書評
    [ 2012-03-29 15:42 ]
  • 「書評空間」にサンドラール『パリ南西東北』の書評
    [ 2012-03-01 15:37 ]
  • 「図書新聞」に『カヴァイエス研究』の書評
    [ 2012-02-24 18:50 ]
  • 「図書新聞」にパーチ、「環」にアガンベンの本の書評
    [ 2012-02-06 18:31 ]
  • 月刊「みすず」1・2月合併号は毎年恒例の「読書アンケート」
    [ 2012-02-01 19:13 ]
  • 「日経新聞」にサンドラール『パリ南西東北』の書評
    [ 2011-12-02 14:49 ]
  • 「週刊読書人」にパーチ『関係主義的現象学への道』書評
    [ 2011-11-27 23:12 ]
  • 「北海道新聞」にユンガー『パリ日記』書評
    [ 2011-10-14 20:18 ]
  • 書評情報:ユンガー『パリ日記』、大里俊晴『ガセネタの荒野』
    [ 2011-09-26 11:54 ]

2012年 04月 18日
書評情報:『カヴァイエス研究』『いまだない世界を求めて』
書評紙「週刊読書人」2012年4月13日号に弊社昨年12月刊、近藤和敬『構造と生成(Ⅰ)カヴァイエス研究』の書評「日本初の研究書――「概念の哲学」を導入した思想家」が掲載されました。評者は原田雅樹さん(仙台白百合女子大学准教授)です。「20世紀は、ナチスによる大量虐殺など、人間による多くの悲劇が引き起こされ、それと共に、哲学界では合理主義に対する大きな懐疑がおき、そして批判がなされた。また、現在、日本でも原子力発電所の事故とそれによる放射能汚染が引き起こされ、科学、そして技術のあり方に対する様々な批判が起きている。そのような現在、カヴァイエスの思想を紐解くことは、もう一度、われわれが学知とは何かを反省する機会を与え、知に対する誠実が行為に対する誠実さにつながらなければならないことをおもいおこさせてくれるのではあるまいか」と評していただきました。原田先生、ありがとうございました。

いっぽう、ニュースサイト「本が好き!BOOKニュース」では、弊社1月刊、ガシェ『いまだない世界を求めて』の紹介記事が掲載されました。2012年2月16日付記事「芸術作品の根源とは何なのか」で、記者はかの「終りの会」の同人誌「クロニック・ラヴ」「モダン・ラヴ」を手掛けられている永田希(1979-)さんです。本書に収録された三本の論考について端的に要約して下さっています。特にハイデガー論「作品、現実性、形態」について、「写真などの複製技術や電信などの通信技術が普及し、芸術作品とそうでないものの違いがいよいよ不明瞭になってきている現代に、この論考を読むことの意義は大きい」と評していただきました。永田さん、ありがとうございました。

by urag | 2012-04-18 21:20 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2012年 03月 29日
「図書新聞」に『パリ南西東北』の書評
「図書新聞」2012年3月31日付の8面に、弊社10月刊、サンドラール『パリ南西東北』の書評「あらゆる時代・都市における「郊外」という大テーマ――60年以上前のフランスの出版文化のドラマも見えてきた」が掲載されました。評者はフリー編集者の影山裕樹さんです。「郊外という普遍的なテーマを、60年以上前の出版物の、それも遠く離れた都市のディテールであぶりだす。これは出版という表現手法の冒険のひとつでもある。〔…〕訳者・昼間賢の目線の先にあるのは、〔…〕あらゆる時代、あらゆる都市における「郊外」という大テーマであるように思えた」と評していただきました。影山さん、ありがとうございました!



by urag | 2012-03-29 15:42 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2012年 03月 01日
「書評空間」にサンドラール『パリ南西東北』の書評
「書評空間」内の大竹昭子さんのブログに、弊社が2011年11月に刊行したサンドラール『パリ南西東北』(昼間賢訳)の書評「写真に触発されてパリ郊外を歩いたドキュメント」が掲載されました。「それにしてもサンドラールの書きっぷりは自由自在だ。記録と想像、現実と幻想、批評と詩、と異なる位相の言葉をホッピングしたり、連結したり、飛躍したりしながら刻んでいく。内容をどう理解するかについては、訳者の昼間賢が読み応えのある長い解説を書いている」と評していただき、ドアノーの写真とサンドラールの文章の交差について論及されています。大竹さん、ありがとうございました!

by urag | 2012-03-01 15:37 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2012年 02月 24日
「図書新聞」に『カヴァイエス研究』の書評
図書新聞」2012年3月3日号に、昨年末弊社刊『構造と生成(I)カヴァイエス研究』(近藤和敬著)の書評が掲載されました。「哲学のお化け図鑑に名前が載る日――さらなる「概念の哲学」のプログラムの射程を推し量る」と題された記事で、評者は森元斎さんです。

「フランスの哲学のお化け図鑑があるとしたら「ジャン・カヴァイエスと概念の哲学」は見開きで載ると思う。〔…数学の生成を見事に表現する〕カヴァイエスの手つきを忠実に辿る著者は、デカルトやライプニッツ、そしてカントといった哲学者だけでなく、ヒルベルトやブラウアーといった数学者のカヴァイエス的読解もまとめている。さらには同時代のカヴァイエス研究者との戦いを通じて、学知の証明という手法を内在性の哲学の観点からカヴァイエスに寄り添った仕方で明瞭に提出してくれている。最後に、カヴァイエスの問題圏に乗りながらもさらなる概念の哲学プログラムの射程を推し量ろうとする。このとき、モノという一見素朴に見えながらもきわめて難解な議論へと突入していく。〔…〕著者の模索は『現代思想』での連載のように、カヴァイエスを離れつつも、やはりカヴァイエスの哲学の手つきそのものに忠実になりながら、思考を展開しているように思われる。/「ジャン・カヴァイエスと概念の哲学」はようやく日本の哲学のお化け図鑑にも載るかもしれない」と評していただきました。森さん、ありがとうございました。

『カヴァイエス研究』を中心としたブックフェアが、著者の近藤さんによる選書で、ジュンク堂書店新宿店ジュンク堂書店難波店で開催中です。なお、「図書新聞」同号より、ジョン・ホロウェイとマイケル・ハートの「往復書簡」の連載が始まっています。訳者は高祖岩三郎さんです。この連載はいずれ書籍化するのでしょうね。



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なお、まもなく発売となる新刊『歴史としての3・11』で、近藤さん、森さん、そして高祖さんの最新論考を読むことができます。

歴史としての3・11
河出書房新社編集部編
河出書房新社 2012年2月 本体1,600円 A5判並製208頁 ISBN 978-4-309-24582-9
帯文より:3・11から一年、何が終わり、何がはじまりつつあるのか、そして激動の世界の中で震災と原発は何をつきつけているのか。思想の課題を問い返すために。

目次:
石牟礼道子×藤原新也「滅びと再生が始まる」
中井久夫「時おくれの情報と向き合って」
色川大吉「東日本大震災から何が変わったか考える」
関曠野「脱原発の戦略とは何か――歴史的展望」
合田正人「ガルゲン・フモール?」
酒井隆史「「しがみつく者たち」に」
渋谷望「壊乱的社会費用――尊厳、あるいは原発¡Ya Basta!」
マニュエル・ヤン「負債資本主義時代における黙示録と踊る死者のコモンズ」
樫村愛子「移行対象としての「地震鯰」と「見せかけの現実的なもの」の世界」
富田克也×相沢虎之助「風景のメルトダウン――原発とドン・キホーテ」
神山修一「福島のダブルバインド」
鬼頭秀一「二〇世紀型技術の終焉と新しい時代の環境の倫理」
江川隆男「虚偽としての〈原発-意志〉――意志ほど愚鈍(判断力のない)なものはない」
米虫正巳「徴と出来事」
森元斎「連帯する衒いなきダンディズムのほうへ、「まじめ」に」
近藤和敬「「学門の自由」について――科学認識論の観点から」
高祖岩三郎「放射能と情報戦争の乱気流〔タービュランス〕の中で」
『来たるべき蜂起』翻訳委員会「反原発の社会戦争」

★本書は『思想としての3・11』(2011年6月)の続編。弊社2006年刊、ブレイエ『初期ストア哲学における非物体的なものの理論』の訳者である江川隆男さんの論文も収録されています。『思想としての3・11』と『歴史としての3・11』のいずれにも寄稿されているのは、江川さん、中井さん、高祖さん、『来たるべき蜂起』翻訳委員会さんです。

★また、江川さん、近藤さん、森さん、合田さん、米虫さんは昨年、『現代思想』2011年11月号「ポスト3・11のエコロジー」に寄稿されており、中井さんと樫村さんはまもなく発売の『現代思想』2012年3月号「大震災は終わらない」に寄稿されています。『思想としての3・11』および『歴史としての3・11』と併せてお読みになるといっそう興味深いと思います。



by urag | 2012-02-24 18:50 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2012年 02月 06日
「図書新聞」にパーチ、「環」にアガンベンの本の書評


図書新聞」2012年2月11日号に、弊社2011年9月既刊書、パーチ『関係主義的現象学への道』(上村忠男編訳)の書評が掲載されました。立命館大学教授の谷徹先生による「「実体」の批判と一体的であるパーチの「関係主義」――日本の読者にとって比較的疎遠だったイタリア現代思想に触れるきっかけに」という記事です。

「特徴的なのは「消費」の考え方であろう。彼は「実存するとは消費すること」(78頁)だと言う――この「実存」は「生存」にも近い。エネルギーの消費は「欲求・必要」(とその満足のための「選択」)を生じさせ、それが未来の志向を作動させる(あるいは動機づける)。負〔マイナス〕が正〔プラス〕を、消極的〔ネガティブ〕なものが積極的〔ポジティブ〕なものをはじめて可能にする。こうしたいわば逆転する動的関係が彼の哲学の軸にある。ここから、マルクスに関わる「労働」も未来志向の媒介として捉えられる。それが変革につながる。実践重視である」と評していただきました。

いっぽう、季刊誌「」第48号(2012年冬号)の書評欄「書物の時空」に、弊社2009年12月既刊書、アガンベン『思考の潜勢力』(高桑和巳訳)の書評が掲載されました。千葉工業大学助教の吉田聡先生による「語りの彼方における私」(420-423頁)という記事です。

「本書所収の諸論考の中では、過去の思考の遺産の大胆な再構成を通して、問題に独自の相貌が与えられ、新たな問いの空間が切り開かれる。それらは読み手に新たな思考の試みへと踏み出す勇気を与えるものである。この点において、本書は優れた哲学書が持つ魅力に満ちたものとなっているのである」と評していただきました。

谷先生、吉田先生、ありがとうございました!

by urag | 2012-02-06 18:31 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2012年 02月 01日
月刊「みすず」1・2月合併号は毎年恒例の「読書アンケート」


月刊「みすず」誌の2012年1・2月合併号は毎年恒例の「読書アンケート特集」号です。店頭発売は今日明日以降となるようです。弊社刊行物を取り上げて下さった先生方のコメントをご紹介します。

◆ジュディス・バトラー『自分自身を説明すること』2008年8月

石原千秋先生(日本近代文学、早稲田大学教授)
大学院生のリクエストで読書会を行った本。「自分自身を説明する」ためにはアイデンティティが求められるが、それがいかに不可能かをもがくように語っている。バトラーの本だと思うと、それは社会に向けて女性が「自分自身を説明する」ことの不可能性を語っているように感じる。

◆ジャン・ジュネ『公然たる敵』2011年3月

新城郁夫先生(沖縄・日本文学、琉球大学教授)
抵抗する人々の美しさに不意打ちされることの衝撃を、政治的暴力への「暴力」的でさえある問いのなかに結晶化させていくジュネの思考のみずみずしさにおののく。抵抗への共振のさなかに出現するエロス的な衝迫を、時代の影のなかに解きはなっていくジュネの思索は、難問を喚起しつづけ、常に新しい。巻末の「解題と注」そして「訳者あとがき」の充実も見事。

◆近藤和敬『構造と生成(I)カヴァイエス研究』2011年12月

金森修先生(哲学、東京大学大学院教授)
フランス・エピステモロジーの重要人物であるにもかかわらず、レジスタンス活動のせいで銃殺されて経歴が中断したこと、さらには難解な数理哲学者であることなどから充分な研究が進んでいなかったカヴァイエスに関する、ほとんど突然の、しかも俊英による本格的な研究書である。数学的認識を一種独自な〈経験〉として捉え、その経験相のありようについて、緻密な腑分けを試みる野心作だ。普通のメタ数学的、数学基礎論的問題構制とは質的に異なる新たな視点が輪郭づけられている。それにしても、これからが楽しみな若手の登場だ。出版社の良心も光る。こんな時勢に心が洗われる。

十川幸司先生(精神分析家・精神科医)
ずいぶん昔、後期ラカンの数学の問題を研究していた頃から、その悲劇的な死ばかりが注目されているカヴァイエスという哲学者の存在は気になってはいたが、その思想の内実はよくわからないまま放っていた。著者は、カヴァイエスの「操作」概念に注目し、それを「数学的経験」の範例と考えることにより、「数学的経験」を真理の自律的顕現の経験として明快に示している。この著作は、反時代的にも見えるが、きわめて重要で、今日的な仕事である。

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なお、ジュンク堂書店池袋本店の1Fでは、今回の「みすず読書アンケート」を元にしたブックフェアがまもなく始まる予定です。また、今月5日発行となるジュンク堂書店さんの月刊誌「書標」2月号に、難波店店長の福島聡さんが『カヴァイエス研究』の書評を書いて下さいました。未発行のため、写真は1月号を写したものです。同誌はジュンク堂書店さんのウェブサイトでPDFが無料配布されています。以下に福島店長の書評をご紹介します。

 レジスタンス活動の結果四一歳でナチスに処刑された数理哲学者ジャン・カヴァイエスの、本邦初の研究書。著者近藤によれば、カヴァイエスは、現代フランス哲学に大きな影響を与えた、「ミッシングリンク」というべき存在である。
 カヴァイエスにとって、数学だけが唯一、真理の経験を可能にし、真理をこの世界で主題的に現実化することを許されている。それゆえ彼は、合理性の問題を根本からかんがえなおすために、みずから進んで困難を極める現代数学の分析へと進んで行ったのだ、と近藤は言う。
 だが、カヴァイエスは、数学の世界に沈み込んだわけでは決してない。数学者が「地面のしたに潜り真理を発掘」し、超越論的哲学者が「空のうえから真理のはてを俯瞰する」のに対し、概念の哲学者は、そのあいだにあって、「その運動それ自体を生け捕り」にしようとする。
 重要なのは、必然的で超越的な数学的真理が「すべてを一挙に開示するしかた」ではあたえられず、われわれが「現に手にしている真理から出発して、新たな真理を獲得する」こと、そのことが絶えず、終わることなく続いていくことである。
 その突然の死によって中断されたカヴァイエスのプログラムは、豊饒な可能性へと開かれ、実際、陽に暗に彼を参照する多くの名だたる哲学者によって引き継がれていった。そのことを知悉しながら、本書においては敢えて徹底してカヴァイエス自身のテキストに踏みとどまる近藤の思索も、同様に豊饒な可能性へと開かれ進展していくことが期待できる。

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また、先日ご紹介しましたが、紀伊國屋書店新宿本店5F人文書売場では2011年に刊行された人文系新刊の中から読者投票でベスト30点が決定し、今月いっぱいまでブックフェア「紀伊國屋じんぶん大賞2011――読者がえらぶ人文書ベストブック」が好評開催中です。このベスト30の中に弊社の出版物2点がランクインしており、次のように評していただきました。いずれも文芸書寄りの本なので、選んでいただいたことに新鮮な驚きがありました。

第20位『公然たる敵』(ジャン・ジュネ著、アルベ−ル・ディシィ編、3月刊)
木村洋志さんによる選評: 同性愛と死。『花のノートルダム』や『ブレストの乱暴者』などで書き続けたテーマはまさにこの二つに尽きる。けれども晩年間際に残した発言・テクストを網羅した本書を読むと、この二つの問題は序章にしか過ぎなかったのだと思い呆然とする。ジュネは敵対性の真っ只中で生まれる数々の諸問題に関わり、それでもそこに自分の求める完全な敵がいないことを嘆く。 とにかく本書序文に一度目を通して頂きたい。その瞬間敵はもう目前に迫っているのだ。

第29位『ガセネタの荒野』(大里俊晴著、7月刊)
竹花進さんによる選評: 伝説のバンド・ガセネタメンバーによる、狂った青春の日々をつづった伝記小説。掛け値なしに面白いとはこのこと。このプラトニックさは、あの凶暴な音楽へ、最短距離で線を引く。音源からはいるもよし。いずれにせよ、この青春を知らずしてなるものか。

by urag | 2012-02-01 19:13 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2011年 12月 02日
「日経新聞」にサンドラール『パリ南西東北』の書評
「日本経済新聞」2011年11月30日付夕刊のブック欄に、弊社11月刊、ブレーズ・サンドラール『パリ南西東北』の書評「郊外像の源流知る手がかりに」が掲載されました。評者は陣野俊史さんです。「皮肉屋である。だが、時代の証言として大変貴重だと思う。/1990年代以後、パリの郊外を語る言葉は紋切り型になった。暴力、ゲットー化、荒廃する団地。郊外像の源流を求める人にはうってつけの本」と評していただきました。陣野さん、ありがとうございました。


by urag | 2011-12-02 14:49 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2011年 11月 27日
「週刊読書人」にパーチ『関係主義的現象学への道』書評
週刊読書人」2011年11月11日号に、弊社9月刊、エンツォ・パーチ『関係主義的現象学への道』の書評「哲学脳を活性化させる刺激剤――独自の思想的地平を切り拓く」が掲載されました。評者は日本女子大教授の山田忠彰先生です。「パーチに独自なのは、世界・社会の関係性への徹底した目配りと、晩年のフッサール現象学を援用しつつも、それをさらに進めた、歴史的レーベンスヴェルト(生活世界)の構造把握である。歴史に絶対性も完結性も拒否し、開かれてある態度としての関係を注視するこの哲学は、現今のヴァッティモらの「弱い思考」の先取りの面をもつともいえよう。/わが国のイタリア哲学・思想研究の領袖たる訳者による訳文はさすがに熟れて読みやすく、本書は哲学脳を活性化させる刺激剤だとみられよう」と評していただきました。山田先生、まことにありがとうございました。



by urag | 2011-11-27 23:12 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2011年 10月 14日
「北海道新聞」にユンガー『パリ日記』書評
北海道新聞」2011年10月9日(日)付書評欄に、弊社6月刊、ユンガー『パリ日記』の書評「占領下都市 知性の目で」が掲載されました。評者は東大大学院総合文化研究科博士課程で思想史がご専門の長谷川晴生さんです。「本書は、克明な日記の書き手でもあったユンガーのパリ駐在時代の記録であり、大戦下のヨーロッパを占領軍の視点から切り取った貴重なドキュメントである。〔…〕社交を楽しむ傍らで著者は、ふとした契機からさまよい込んだ、崩壊の予感に満ちた幻視や夢を、実に詳しく書き留めている。小説的ですらあるこうした断片群こそ、本書のもうひとつの核心をなしている」と評していただきました。長谷川さん、ありがとうございました。

by urag | 2011-10-14 20:18 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)
2011年 09月 26日
書評情報:ユンガー『パリ日記』、大里俊晴『ガセネタの荒野』


エルンスト・ユンガー『パリ日記』(山本尤訳、6月刊)の書評が、「週刊読書人」2011年9月23日号に掲載されました。「占領軍将校としてパリに滞在した日々を描き出す」と題された記事で、書評者は初見基さんです。エッセイ「平和」(弊社刊『追悼の政治』収録)執筆時のユンガーに「真率さ」を見てとり、そこに「戦後ドイツの良質な心性につながるもの」があると評価されています。

大里俊晴『ガセネタの荒野』(7月刊)の書評が、「図書新聞」2011年10月1日号に掲載されました。「終わり続けること……:間違って配達された贈り物を自分が受け取ったと公言するための書」と題された記事で、書評者は鈴木創士さんです。「これは何かの記録なのか? いやいや、大里俊晴という人はあまりにも繊細な人であるらしく、ずいぶんと謙遜しているようだが、これは立派な小説である。勿論、書かれていることはすべて事実というか、真実である。なぜそれがわかるかって? 読めばわかるんだよ!」と評していただきました。

by urag | 2011-09-26 11:54 | 広告・書評 | Trackback | Comments(0)